クランクケースの分解B

  先週車体から降ろしたクランクケースをいよいよ分解。見てはいけない物が出てくるのは確実のトランスミッションを分解にかかります。ココからの作業は家の中での作業。それでは張り切ってまいりましょう。
 2サイクルは腰上までなら外装部品を外すのとあまり変わらないんですが、腰下の分解となるとさすがに部品点数が多くてヤバイです。特に左右のクリアランスを細かいシムであわせてあるので、紛失したりするとかなりヤバイです。

 だから、分解するときは、組み立てやすいように軸単位でまとめておきます。私の場合、クランクケースのクラッチ室側とミッション室側に大まかに2つに分類し、かつ、それぞれ所属しているシャフト別に分類して、順番どおりワイヤーで止めておくようにしています。こうすれば部品点数もそれほど気にならないのです。

 右の写真はクラッチ室側の部品を所属シャフト別にワイヤリングした状態。ベアリングにオイルでシムやワッシャーが張り付いていることがあるので慎重に確認しながら進めます。

 上記のパーツを外すともはやクラッチ室はこのようなガランドウ状態。 今気がついたけど、ガランドウをカタカナで書くとギャランドゥと似てますね。ところでギャランドゥはどういう意味なんだろうか。

 TS200の場合、シフトシャフト周辺と、バランサーギヤ周辺にスペースを確保するためか皿ビスが何本か使用されていて、これはプラスドライバーごときでは緩まないので、あっさりあきらめてハンマードライバーを使います。ちょっと写真がマズイですが、真ん中あたりに突き刺さっているのがハンマードライバー

 ねじを舐めないためには諦めが肝心です。ねじをナメがちの人はハンマードライバーを早めに手にするようにしてくださいね。

クランクケースを反対に向けて、いよいよクランクケースのボルト類を外します。TSの場合、ほとんど左側からボルトが入っているのですが、1箇所だけバランサーシャフトのベアリングの裏側に右側からヘキゴンボルトが入っているので外し忘れないように。よくこれを外し忘れてクランクケースが分解できずに悩みます。
 といっているうちにケースは左右に分割されています。

 本当はクランクケースの分離には特殊工具が必要なのですが、そんなもの持っていないので、写真を見て解るとおり、ココはプラハンで外しています。実は右側のケースは圧入がそれほどきつくないので、左にクランクシャフトを残すようにすれば右側は比較的楽に外せるんです。でも、クランクシャフトには悪影響があること間違いなしなので、よい子はまねをしないように。

 それから、クラッチカバーなんかもそうですが、ガスケットが入っている部分や、クランクケースのあわせ面などにキズを入れないように注意してください。ちょっとしたキズでもオイル漏れの原因になります。

 シフトフォークですね。3本のシフトフォークは2本のシフトシャフトに分かれてセットされており、それぞれ微妙に形が違うので、やっぱり組み立てるときワケわかんなくなりがちです。右の写真もワイヤリングして1体として扱っているのがわかるでしょうか。
 いよいよ見てはいけないものが見えてきました。中央のギヤが以上磨耗している(というより欠けてる)のが解るでしょうか。
 スプロケ側一番外側のギヤ(何速か忘れた)はドッグの噛み合い部分から完全に破壊して輪投げの輪になっています。このギヤが最初に破壊して、これが斜めに回転することで隣近所のギヤを破損させたようです。
 ミッションをシャフトから外しています。ケースの手前にTハンドルが立てかけてあるのがわかるでしょうか。(ちょっと写真が見にくいですね。)ミッションこそ、何も考えずに全バラするとワッシャーやサークリップ、ギヤの順番などワケが解らなくなるのでTハンドルをホルダーにしています。外した順番に放り込んでいけば、逆の順番に組み立てるだけ。

 今回はギヤをいくつか交換する必要があるのでこの状態のままワイヤリングして保管します。

 これが取り外した問題のギヤ。内輪部分とギヤが完全に分離しているのがわかりますか?
 クランクケースの分解は無事完了。ただ、破損したパーツが予想外に多いので、部品を新品に交換すると結構な出費になってしまいます。よって、もう1基(つまり現在走行している分)のミッションとニコイチで良い所取りのミッションを1セット作成するという結論に達しました。

 さすがに1日でミッションのニコイチはできない相談なので、これは休みが2日重なる日に持ち越し。しばらく保管。

 こういった作業の場合、分解したパーツは組み立てる直前に洗浄しましょう。洗浄しながら分解すると、保管中にサビが出て、ヤッカイなことになります。

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