クランクケースの分解@

 2002年6月16日のツーリングでは皆さんご迷惑をおかけしました。というわけでいよいよ大分解です。おそらく2スト単気筒については共通する部分もあると思います。エアツールもガレージも無い私なりにアレンジした分解方法をトクとご覧あれ。

 第1弾はケースを取り外してスペアの腰下と交換するまでの作業です。

いきなりこの写真ではじまり。オイルを抜いて、冷却水を抜いたら外装を外してチャンバーを外して、クラッチカバーを外して分解準備完了。エンジンを積み替えるだけならクラッチカバーを外す必要はありませんが、軽量な単気筒エンジンの場合、車載状態でできるだけ分解しておかないとエンジンを安定させて作業することができません。今回はミッションまで分解するので、ココで大トルクでしまっているナット類の処理をしておきます。つまり車体をエンジン台代わりに作業を進めるわけです。
 その大トルクでしまっているナットの代表格が指差しているナット。クランクの右側に逆ねじで止まっているプライマリーギヤとウォーターポンプギヤを固定しているナットです。コレを緩めるためにクラッチカバーを車載のまま外したようなもの。

 同時にシリンダーを外していないのもそのため。クランクに直接とまっているナットを外すため、先にシリンダーを外してしまうとコンロッドが暴れてヤッカイなことになりやすいわけ。

 上のナットを外すためにクランクの周り止めをします。反対側のフライホイールに周り止めすることでクランクの回転をがっちり固定できます。

 特殊工具が必要になります。この写真のフライホイールホルダーは実は工具屋さんで偶然見つけたクラッチホルダー。(下写真参照)バイスプライヤー型で裏返せばフライホイールホルダーとして使用できる優れモノ。Mortion Proというメーカーの製品です。

 ナットを外すためにはさすがに両手で力をかける必要があるので、フライホイールホルダーはステップに引っ掛けて回り止め。

 ついでなので、もう一つの大トルクで締まっているナット、クラッチのセンターロックナットを緩めておきましょう。ここでもクラッチホルダーが活躍。
 もう一つの大トルクで締まっているナットはこのフライホイールの固定ナット。コレもフライホイール本体を固定して取り外せます。
 もう一つの特殊工具。フライホイールプラー。フライホイールはクランクシャフトに軽圧入されていて、更に磁石でジェネレーターに引っ張られているのでこの工具が無いと外すのは難しいですね。

 昔はこういう工具は非常に高価でしたが最近、中国製や台湾製の安価なものが入手可能になりましたね。このプラーもワールドインポートツールズで発見。日本製の1/3くらいの値段でしたが充分使用できます。

フライホイールが外れました。中にはジェネレーターが入っています。エンジンを降ろす際にぶつけて壊してもヤッカイなのでついでにとってしまいます。
 と、ココまでの作業を車載状態でこなしておけば、後はM5あるいはM6ボルトの分解なのでエンジン単体にしても充分こなせる範囲になります。

 

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