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車載工具を考える


 車両を購入した際、車両についてくる車載工具は、特に日本製の車両の場合、残念ながら充分なものとはいえません。たとえば、私が98年のUAE Desert Challengeで乗ったDJEBEL250XCの場合、一般的な日本車レベルの車載工具(前後アクスルナット回し、スパナ類、プラグレンチ等)が装備されていましたが、17リットルのタンクがプラグ交換の際、邪魔になるので、万が一プラグ交換が必要となった場合タンクをはずす必要があります。タンクを外すには、シートを外す必要があり、シートを外すには、スズキ車の場合、シートのボルトをスパナで外すことはできません。フレームの奥にあるボルトを外すためにソケットレンチまたはキセル型レンチなどが必要となります。確か、車載工具にこういったものは入っていなかったと思います。(実際には車載工具を持参しなかったため正確にはわかりません。)

・・・・ということは、車載工具ではプラグ交換すらできない(たとえプラグレンチが付属していても・・)ということになります。

 かといって、しっかりした工具を全部持って走ると、荷物は限りなく重くなります。実際、UAE Desert challengeに出場したライダーの何人かは持って走る工具の重さに泣かされていました。

 よく、雑誌の記事などに日本車の車載工具の貧困さを批判する記事を見ますが、それも一方通行な知識で、日本車はそれだけトラブルが少ないともいえます。上にあげたDJEBEL250XCについても、プラグを外さなければならないようなトラブルは皆無だったので、結果論、あの車載工具で充分ともいえます。

 実際に皆さんの何人かと一緒にツーリングをしていて、私個人の意見としては上に挙げた後者にあたる人が多いような気がします。工具を運搬するためにツーリングをしているわけではないのであって、めったにないトラブルのために重たい工具を持って走る必要はありません。

 もう一つ。自分で今までメンテナンスしなかったけど、これから覚えてみたい人は、まず、車載工具からそろえるといいかも。高い工具を買う必要はありません。高い工具は家で使いましょう。

 私の車載工具に関するキーワードは下記の4点。

  1. 落とすかも・・・。(高い工具は持たない)
  2. 汎用性の高いものを上手く使う(レザーマンツールとかモンキーレンチ)
  3. ある程度以上はあきらめる(エンジンやクラッチが壊れたら終わり。)
  4. 応急処置専用(家や、ビバークに帰ってからちゃんとした工具でちゃんと直す)または、バイク屋まで走れるように応急処置

 具体的には右ページの写真のような内容です。


 上記キーワードを前提に、必要な車載工具を選択する方法論。

 まず、キーワード3に沿って、大まかな対処ボーダーラインを決めます。私の場合、パンク修理&ケーブル調整&プラグ交換&外装部品の取り外しのみに的を絞っています。以下、さらに具体的に分解して考えてみます。全てTS200Rの場合の具体例。皆さんも自分のバイクを思い浮かべながら考えてみてください。

@パンク修理

※最近のバイクはパンクもめったにしませんね。だから、保険みたいなもんです。

  • タイヤレバー2本(Kokenの一番短いやつ)
  • バルブ回し
  • 12mmのスパナ(ビードストッパー&バルブのナットをゆるめます。)
  • アクスルナット回し(後輪22mm、前輪17mm)
  • フロントアクスルの回り止め回し(TS200Rの場合は6mmのヘキサゴンボルト)
  • エアポンプ
  • スペアチューブ

Aケーブル調整

  • 8mmと10mmのスパナ

※最近、SL230を見たらクラッチのエンジン側アジャスターが14mmでした。車種によって違うので、自分のバイクを思い浮かべてください。

Bプラグ交換

  • Bプラグレンチ(20.8mm)
  • 3番のプラスドライバー(右ラジエターシュラウド取り外しに必要)

C外装部品の取り外し

※転倒してどこか曲がった場合に外してしまうとか、ライトのバルブ交換などの場合。

  • 3番のプラスドライバー(サイドカバー、ラジエターシュラウド)
  • 2番のプラスドライバー(テールライトのレンズと、エアクリーナーの蓋)
  • 12mmのソケットレンチ(シート取り外し用)
  • 10mmのソケットレンチ(タンク取り外し)
  • 17mmのスパナ(バックミラー・ロックナット)
  • 14mmのソケットレンチ(フロントフォークの固定を弛める)
  • 3mmと4mmのヘキサゴンレンチ(リヤフェンダー)

 

 

 

 

 

 

 

syasai1.jpg (7077 バイト)
車載工具はこんな感じ。

 


 

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