工具の”永久保証”について


 最近発生した事件から。

なぜか山梨のほうでSL230をタウンエースに積みこもうとしていた私は、”TS200Rならクランクケースまで分解可能”という豊富な内容を誇る私のツールボックスの中身をもってしてもSL230のバックミラーを外すことができない事に衝撃を受けました。

 バックミラーの場合、ソケットレンチやめがねレンチのしようが不可能な場所にロックナットがついているため、当然スパナまたはコンビネーションレンチの出番となるのですが、最近のホンダ車の場合、右図のような構造になっており、ナットより一回り外径の大きいパーツにロックナットが挟まれていて、この間にスパナが入る幅がなかったわけです。

 多分、一度外して、ロックナットのセット位置を下げることで今後同じスパナを使用できるようになるはずですが・・・ココでスパナについて研究。

 まず、私が使用したスパナは14x17mmサイズでKTCの通常品つまりホームセンターで手に入る奴です。ノギスで厚みを実測したところ、大体7mm。KTCの上位機種であるネプロスであればもっと薄く作られていることが充分考えられるので、カタログ・データを見ると、やはり7mm。17mmのコンビネーションレンチは7.5mm。つまり、ココで使用できるスパナ類は存在しませんでした。

 で、なぜか手元にあるスタビレー(ドイツの工具メーカー)のカタログを見ると、スタンダードなコンビネーションレンチの厚さは7.5mm、ショートコンビネーションの厚みは5.8mm、14mmx17mmのスパナの厚みは5.8mm。つまり、スタビレーのスパナ、またはショートコンビネーションであれば使用可能です。他の工具メーカーのカタログはありませんので不明。

 さあ、ホンダ車の持ち主はみんな大急ぎでスタビレーのスパナを買いに走りましょう。

・・・・・ではなく・・・・・・・・・・・。

 私の推理。

 KTCの通常品は、別として、ネプロスは”通常の使用で工具に不具合が発生した場合、永久に保証しますよ”という保証がついている。さらに、ソケットのところでお答えをいただいたように”標準トルク”を基準に強度が設定されているので、ある程度の厚みが必要なのではないでしょうか。7.5mmという厚みがスタビレーでも標準のコンビネーションレンチで採用されているところを見ると、厚み自体、多分17mmのナットを回すには標準的なものでしょう。

 一方、スタビレーはスパナやショートコンビを使用するところは”狭い”ところだから”厚み”があると具合が悪いと判断して、さらにハンドル部分の長さが短いから、”そんなにトルクかけないだろう”とかで、厚みを変えているのだと思います。スタビレーには永久保証はないから、このスパナで大トルクかけて壊れてクレームが出ても、”その工具でそんなにトルクかけるから悪い。だから厚みのある製品も用意してるでしょ。"と言えるし・・・・・。

 ちなみにKTCからは”プロフィット・ツール”という、もっと厚みを落とした製品のシリーズも出ていて、こっちはデータがないけど多分使えます。が、永久保証ではありません。

 工具の永久保証ってスゴイと今でも思っていますが、それがメーカー側にも一定の制約を与えているかもと言うお話。もちろん、私の推理もかなり含まれているので、その辺はご勘弁ください。

 やっぱり、ブランドとか、保証とかにこだわらず、自分の財布とバイクに合った工具を使いましょ。

 

 

 


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