ファーストエイド、基本の”キ”


 最近、ツーリングクラブに怪我人、しかも骨折とか、大きなケガをする人が続出しています。みんな注意しましょう。

 で、もし、怪我人が出た場合の対処ですが、これについては私も、添乗員として、いつも悩むところです。確かに何度も病院や、MCFAJ(日本モーターサイクルクラブ連盟)の協力でファーストエイド講座を受けていますが、実際目の前で怪我人が出ると、あまりにも唐突で動揺するし、なおかつ、講座で習ったとおりの教科書どおりのケガは誰もしてくれません。

 CPR(心配蘇生法)とか、固定方法とか、そういった事はWEBで紹介するべきものではないと思いますので、いずれちゃんとした講師の方を招いて、みんなで実際に体験する機会を設けたいと思います。

 私と一緒に走ったことがある人は、怪我人が出た際、(それにしても最近多いね。)なんとなく対処している姿を目にしたことがあるかもしれません。でも、実際には私もいつもメチャ動揺しています。ただ、ホントは怪我した本人がイチバン動揺しているので、それを増幅させないように気を使っています。これが一番のファーストエイドの基本の”キ”のような気がします。でも、ただただ落ち着いていても問題は解決しません。

 結局、自分たちは医者ではないので、”治療する”事はできません。多分法律的にも問題ありです(多分)。ファーストエイドの目的は・・・

  1. 病院に行くまで、または救急車が来るまで痛みを少しでも和らげる
  2. それ以上悪化させない。
  3. 二次的な事故を防ぐ

 そういう意味では、たとえば町を走っていて、交通事故を目撃したら、”救急車を呼ぶ”&”安全な場所まで退避させる”のがイチバンのファーストエイドです。


 ここから先は私なりの方法論。もし、医療関係の方などで、ご意見などありましたら是非教えてください。

 よく、ファーストエイドの基本は"ICE"だとか"RICE"という言葉で表現されます。それぞれの言葉は・・・・

  • R:Rest(負傷個所を動かさない)
  • I:Ice(負傷個所を冷やす)
  • C:Compression(負傷個所を圧迫する)
  • E:Elevation(心臓より高く上げる)

・・・・・・・を意味しますが、これは私の動揺隠しの合言葉でもあります。とにかく、この4つを負傷個所について自分なりの応用で実践して、とっとと病院へ運んでしまおうというのが全てのケガの場合の私の方針です。方針が決まっているから、少し動揺を押えることができます。

 実際に目の前に怪我人がいる場合、なかなか難しいことは思い出せません。でも、この4つのアルファベットだけなら思い出せるでしょう?まず、この合言葉と、その意味から覚えてください。


 もう少し具体的な話。怪我人が出たときの私なりの手順です。

  1. 出血してるかどうか見る。(見るだけだけど。)
  2. 意識があるかどうか(今まで意識がなかった事例は1回しかないので、以下、意識がある場合を想定します。)
  3. どこが痛いか聴く。
  4. いっぱい出血していたら止める努力をする。(Compressionです。傷口押えます。)
  5. 安全なところへ移す。(移すとき、怪我人の体に触れることになるので、そこを触って痛くないかどうか必ず確認します。自分が触ったところが骨折部位だったりすると"Rest"に反します。
  6. バイクの移動(二次的な事故を防止)
  7. ケガをしていない部分の装備品を外します。(グローブ、ヘルメット、バッグなど)
  8. 傷口を心臓より高く上げるため、心臓を下に下げます。(つまり、寝かす)
  9. 後はRICEの応用編です。

 たとえば、ブーツの中で骨折の疑いがある場合(何か、最近覚えがあるな。)私は基本的にブーツは病院まで脱がさない方針です。必ず腫れてくるので、その場合、ブーツを"Compression"に使うという作戦です。あと、もし折れてたら、ブーツ脱がすのは”激痛”が伴います。

 意識がない場合や、呼吸がない場合はCPRの知識が必要になります。こっちはここでは紹介しません。


 以上、非常に簡単そうな話で、”なーんだ”と思った方も沢山いるかと思います。そうです。”なーんだ”です。でも、これだけのことで、怪我した人はずいぶん楽になるようです。(私は最近怪我したことないので知りませんが。)ということは、今度から、事故を目撃したり、ツーリング中に怪我人が出たらその”なーんだ”を実践してみてください。結構動揺しますから.


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