バイク雑誌

クラブのメンバーの何人かはご存知の通り、私はオフロードバイクしか乗らないにもかかわらず、雑誌を見るのは殆どオンロードバイク関連の雑誌です。例えば、Bikers Stationとか、Moto Mentenance等が私が本業と係わり合いなく記事を読む雑誌なのです。

そんな雑誌を読むにつけ、いつも気になって仕方がない表現があります。これはもしかするとたいていの雑誌に毎号登場するんじゃないかなぁ。今度探して見てください。

”確かにリッタークラスのマシンと比較して力不足を感じるが、エンジンを回しきって走る快感はこのクラスの特権であろう”とか、そういった表現。しかも背景は伊豆あたりのワインディングとなると・・・オフロードライダーの私から見ると、

”エッ?今のナナハンって、そんなに遅いの?それとも、この記事を書いている人はスーパーテクニックの持ち主?”と思わざるを得ません。

乗っていた車両はGSX400Xインパルス。カタナをデザインしたターゲットデザインに再度デザインを依頼してスズキが発売したデザインバイク。特異なヘッドライト周りのデザインは”東京タワー”とか呼ばれた・・・超不人気車でした。つまり、当時ショップ勤務だった私は、売れ残った下取り車をかわいそうに思って買い取ってしばらく乗ってたのでした。

不思議なデザインで不人気だったとはいえ、このマシン、当時の400?tスーパースポーツ、GSX-R400と共通の空・油・水冷並列4気筒16バルブエンジンを搭載していて動力性能はなかなかのもの。実際にはエンジンを回して走るなんていう事は考えられないマシンでした。

ある日、ショップへ通勤の途中、近江大橋の入り口横の信号で信号待ちをしておりました。前方は見通しのよい161号線。どういうわけか他の交通はまばらでパトカーや白バイの姿も見当たらないのを確認した若い私は一度めいっぱいエンジンを回してみる誘惑に負けました。信号が青になった瞬間、矢のようにスタートし、セカンドギヤでレッドゾーン手前までエンジンを回してみたのです。

”随分速いみたいけど何キロ出てるの?”と思ってスピードメーターを見ると軽く80km/hを越えています。セカンドでです。私はそのとき、”このバイクに乗ってると事故を起こして死ぬ”と直感したのです。

この瞬間、私はそれまで毎日のようにワックスをかけていたインパルスを売却する決意をして、ショップに到着するなり値札をつけて中古車コーナーに並べたのでした。(すぐ売れたよ!)

だから、前にあげたような雑誌の表現を見るたびにこの体験を思い出すのです。昔の400の方が今のナナハンより速かったのか、それとも記事を書いている人がスーパーテクの持ち主なのか。もし、記事を書いている人がスーパーテクニックの持ち主なのであれば、その人の記事は一体全体雑誌で読者に公表する必要があるのでしょうか。一般市民にはまったく役に立たないインプレッションのように思えるんですが・・。

あるいは嘘っぱちなのでしょうか。是非知りたいものですが、最近のオンロードバイクに乗ったことのない私には真相を知る機会は訪れそうにありません。

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今回のインプレッションに対する違和感、全く同感です。(世の中にあふれる、いわゆる ”インプレッション記事”に感ずる胡散臭さ は大嫌いです) 600ccは所有したことは無いのですが、前にもっていたCBR954RRで考えると、レッドゾーン手前くらいで1速、2速と引っ張っていって(ギンギンではなく、回し気味程度ということ)、確か3速で200km/hオーバーだったと思います。

実際問題としては、ちょっと長めの直線で 2速位でレッドに何回か入れました、ということを ”まわしきって走る”という表現をしているだけのことではないでしょうか? これは、やろうとすれば昔のバイクより今のSSの方がずっと簡単に出来ます。というのも、今のSSは、回転のあがり方が ”半端ではなく”早いからです。 つまり、ストレートエンドまでに相当に素早く回転をあげられるので、ブレーキも早くかけられるし、なによりにもブレーキ性能が段違いです。(つまり、”レッドゾーンに入れる事をしながら”走る、 という目的をもって走るならば、ということです)。

いずれにせよ、今時のSSというのは、「とても容易に、乗り手に勘違いをさせてくれる」乗り物です。(雑誌のインプレ記事も、その”勘違い”をさらに増長させている? 書き手もその性能に甘えて 勘違いをしている??)昨今の”SSブーム(?)”で、より沢山の人が 高性能のバイクを楽しむようになったのは良いのですが 結局、”人間自体の性能”がそんなに飛躍的にあがった訳では ないので、勘違いを続けてゆく→大事故、というパターンが 随分増えたように感じます。(一コーナー、一ストレートに限ればマシンの性能が カバーしてくれるかも知れないが、それも長くは続かないでしょう) 実際、昨年サーキットのスポーツ走行(入門クラス)で死亡するという事故が数件あったように記憶しています。(通常、入門クラスでは死ぬような転倒はしない)やはり大事なのは自分の技量と、自分自身でよく 相談しながら楽しんで走るということだと思います。こうした事故が続くと、折角最先端の技術で良い、夢のある物を作ったメーカを世間は標的にし(そのほうが簡単だから)、速いマシン=危険なマシン→世の中から排除せよ!といった論調に陥ってしまうように思います。本来、オートバイ自体が危険なのではなく、人間がこれに乗り、誤った使い方をしたときに 危険が発生するわけです。(論ずるまでもなく当たり前)機械に乗せられるのではなく、評判に惑わされる ことなく、己をよく知った上で冷静に使いこなすというのが今後の楽しい2輪車生活を守ってゆくのに 求められる”自己責任”では無いでしょうか??

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いつも整備関係のコンテンツを中心に読ませて頂いています。足が地に付いた記述が多くとても勉強になっていますが、こちらには初めて書き込みます。

私は昨年末に普通二輪の免許を取得し、HONDAのCB400SF-Ver.S('96)に乗っていますが、お話の中のインパルスと同様、大雑把に言って2速でピーク回転数まで引っ張ると80km/h程度まで速度が出ます。4輪に比べるとパワーウェイトレシオが軽く、パワーの出方が急激なため、それまで4輪しか経験の無かった身としてはこの2速全開でも十分すぎるほど恐怖感があります。
(直線で周囲に交通の無い時以外にはやれと言われても無理です)
2速だとパワーバンドを掴んで回転が立ち上がり始めたと思った直後にはもうレッドゾーン直前まで吹けてしまう勢いです。多分3速全開で110-120km/h程度になるのでは無いでしょうか。

数値的な話だけでも現行の600/750クラスならこの約2倍、リッタークラスのスーパースポーツなら約3倍以上動力性能がありとてもではありませんが伊豆のワインディングで使い切るのはテクの有無に関係なく無理のように思います。(セッティングを変えて6速全開で100km/h程度のレシオにすれば別でしょうが)リッタースーパースポーツなら公道や峠レベルなら走ろうと思えば1速だけでも走れる気がします。

昨今は乗る人もマスメディアの側もやたら数値的なステータスや性能だけにとらわれ過ぎているようで公道走行に対する自他の安全への配慮や競争では無いファンライディング。という考えがどこかに行ってしまってる気がしてなりません。
自分は永らく4輪免許のみで過ごして来てから2輪免許を取得しましたが、いま街にはいいかげんな装備、格好でスクーターを乗り回す層といきなり大型二輪免許を取ってリッターバイクに*乗せられている*層ばかりが増えているようで、2輪を取り巻く社会環境について考えてしまう事があります。

以上、長文失礼しました。

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