ショップに任せて大丈夫?

ツーリングクラブのメンテナンスのコーナーはクラブのメンバーだけじゃなくいろいろなところからアクセスいただいているようでありがたいことです。

さて、本来、このコーナーは、ツーリングクラブのメンバーにせっかくだからバイクを”いじる”楽しみもご紹介しようと始めたわけで、それプラス、これでバイクにかかる維持費を安くあげてもらって、その分、E&Gトラベルセンターのツアーに参加してもらう予算に当ててもらおうという少し腹黒い魂胆もあったりします。

知っている人も多いと思いますが、私は1986年〜1年間と1987年後半〜1989年にかけての1年半ほど郷里にあるバイクショップでメカニックとして勤務していた経験を有しています。田舎のバイクショップのことですから、日中メカニックとして作業を行うのは私1人。おかげでいろんな修理をやらせてもらいましたよ。

つまり、私がいたショップでは、バイクを売るのは将来的に整備や修理のために自分のショップに入ってくることを前提にして売っていたのです。実際の数字を挙げるのはやめておきますが、バイクを売ってあがる利益というのはホントに"無い”に等しかったのです。しかも、修理で儲けるといってもそのショップでは頑なにメーカーの"標準作業時間”をベースに工賃をいただいており、メカニックの私も"エッ、こんなにやって、この工賃なの?”と思う事もしばしばありました。

つまり、ホントはバイクを買い換えずに長いこと修理しながら乗ってもらった方がショップの利益になる時代だったのです。

私がその世界に属していて感じたのは、バイクショップで働いている人間は"バイクが好き”でその仕事をしているのであって、それで財を成そうと思っている人はあまりいなかったように思います。財を成せる土壌じゃないし・・。

どうやら、このあたりではバイクを売ると儲かるみたいなんです。だから、あんまり積極的に修理や整備に取り組んでくれないし、いざ修理や整備を依頼すると非常に高額な部品代、工賃を請求して、”だから買い換えた方が安いでしょ?”とくるショップが見受けられます。

私は最近、そういったショップの罠にはまった人物をじっくり観察した結果、ある程度の判断基準を見出せたと思います。そのあたりを発表してみましょう。

私の経験では距離管理できる部品はオイルだけ、正確にはオイルも距離管理できにくいのですが、目安として距離管理くらいしかできない。

最近では、もうこれだけの距離を走ってるんだからフロントフォークのスプリングは交換しないとダメです。と言われたバイクが私のところへ部品を持って来ましたが、スプリングの自由長は余裕でメーカーの基準値内でした。しかも、フロントフォークのオーバーホールをするのにダストシールは注文していないというおまけつき。

これは微妙なのですが、大規模な修理や、場合によってはお客さんに見せたくない作業(ハンマーでたたくなど)のときは私も預かりにしたいです。分解していく段階で予想しなかった部品の注文が必要となる場合もあるので、一概に預かるショップがダメとはいいきれません。

でも、すぐできる作業であるパンク修理やタイヤ交換やオイル交換などは預かりたくないのがショップの立場だと思います。なぜなら”置いておくのが邪魔”だからです。できるだけ預かりたくないから、オイルやタイヤチューブなんかは在庫しているものです。

異音が・・・。

エンジンを始動して、シリンダーのあたりに耳を近づけてみましょう。いろんな音がしますね。タンタン言う音やゴロゴロいう音。エンジンを分解してみればわかるのですが、いろんな部品が組み合わさって往復運動したり回転運動したり、燃焼したりしているわけで、音がしない方がおかしいです。

クランクケースに耳を近づけないと聞き取れないゴロゴロ音を指摘して、”このバイクはクランクが終わってるから買い換えた方が良い”と言ってのけたバイクショップと、それを真に受けて買い換えてしまったライダーを1名知っていますが、クランクが終わってたらそんな程度の音じゃ済まないし、乗ってて確実に異常を体感するものです。逆に異常を体感しないのであればクランクが終わってたとしてもそのまま乗ってて良いんじゃないでしょうか。

本当にクランクが終わっているとしたらエンジンが不調になるはずです。だから、流れとしてはエンジンの不調でショップに入ってきたバイクのどこが悪いかを推理するためにエンジン音に耳をそばだてて、”これはクランクかもしれない”と考える一つの材料にする事はあります。

この辺はユーザーの頭の使いどころでもあって、アフターマーケットパーツにも非常に優れたものも多いのです。そういう部品を採用する事は結果的に良いものをより安く使う事になる場合もあり、あながちバカにできません。純正部品が高すぎるという言い方もできます。

ただ、だからと言ってやたらアフターパーツを薦めるのは”だったらメーカーはどうして純正採用しないの?”という話にもなるのです。まあ、この辺は個人の好みで。

エンジンオイルはかなり微妙なものなのです、各メーカーはエンジン開発の際に使用したオイルを純正指定しています。だから、純正オイルは基本的に”間違いない”選択になるのです。

エンジンの仕様を変更しない限り純正オイルが手堅いです。私のいたショップでは取り扱っているホンダ、ヤマハ、スズキのエンジンオイル全ラインナップをペール缶で在庫して、車両ごとに使い分けていました。ケミカル類までメーカーごとに使い分ける事はさすがに無理なのでホンダで統一していました。

想像してみてください。3メーカーで2スト、4スト最低2種類。4ストは粘度で2種類。これだけでペール缶9本。更にヤマハのエフェロやホンダのGPなど上位オイルもある(今もあるのかなぁ?)わけで、このオイルの在庫はかなり大変。

これを防ぐために高性能オイルで統一するのはやむを得ない部分ですが・・・・。上のような努力をしているショップと、安易に高性能オイルで統一しているショップのどちらが信頼できるかという話。

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 まあ、ライダー自信がショップに対して疑心暗鬼になるような事は意図していませんが、けっこう適当な整備をやってるショップも多いのが事実。大きな出費となる修理をする必要があるとショップに申し渡されたときはこっちの大先生に相談した方が良いかもよ。

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