カルチャーギャップ

本職のE&Gインターナショナルの方でやってるオフロードツアーは現在スズキのDRZ400をほとんどの現地ガイドが採用している。バハのティムは違うけど、ティムの奥さんはDRZ400乗り。

いわく、”早いけど、ライダーにもそれなりのコンセントレーションを持続することとそれなりのテクニックを要求するほかのバイクと違って誰でもリラックスして乗れるからツアーに向いている。”

あらゆるバイク雑誌が”RMXの再来”とか”2スト250を超えた戦闘力”とか、戦闘力の高い上級者向けのマシンとしてDRZを紹介していますよね。

一体どっちが本当なんだろうか?

何年かの間、彼らと一緒に走ってきた私は少し彼らの言うことがわかる気がする。クラブの中にも彼らと一緒に走った人はちょっとわかると思うけど。みんなそれを仕事にしているくらいだから一言で”うまい”んですよね。かなり。日本のサーキットエンデューロに出たら簡単にトップ走れるくらいの力はあるでしょう。

彼らは他のバイクをブッチぎろうとか、先行車を追い詰めようとか考えて走る発想がない自分を良く知っている。だからレースにあんまり興味ないんです。一方、のんびり旅する足としてのバイクにもあんまり興味ないみたい。バイクを走らせることそのものが単純に楽しいから、心地よいから走らせているんであって、さらにそれをみんなに伝えたいからツアーをやっている。まさに"Fun Riding"なんですね。他人との比較対照ではなく、単純に自分が気持ちいいから遊んでる。

洗脳された我々の頭脳ではなかなか理解でないけど、たとえば、自分がイメージしたとおりにコーナーを曲がれたときなんか、何かやたらと気持ちイーでしょ?誰かに勝ったとか負けたとかと関係なく。この”気持ちイー”で彼らは遊んでるんですね。だから、KTMとかハスクバーナとか フサベルとかtmみたいな本格的に早いバイクでないことが彼らの独特の評価基準から”良いバイク”になっていて”DRZサイコー”になってるんだと思います。

上手くまたは早く走りたい人=レース、それ以外の人は林道を”ゆっくり”走りましょうという2つの観点のモノサシしかもたない日本のオフロードバイク雑誌の評価が”RMXの再来”になるのはこれしか評価基準がないから。レース用のツールか、ツーリング用のツールかのどっちかに無理やり分類しようと思ったらDRZはレース指向でしょう。でも、そこに”オフロードライディングを楽しむためのツール”というもうひとつの基準を設ければDRZはそこに当てはまるというお話。海外のライダーはそういう基準も持っているし、そういう遊び方があるという話。

E&Gツーリングクラブはレースにも出るし、いろんなことをやっていきたいけれど、基本的にこの”た〜のし〜”を大事にしていきたいなと思っています。

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