Diary

Ichiro Satoh

もともとAgentSpaceというモバイルエージェントシステムの開発履歴に関するページがあったのですが、開発関連話よりも雑談の方が多くなったので、2001年分から別のページを用意することにしました。

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2006年3月31日

今年度の最終日。今日は代休ということになっているので、遅めに出勤させて頂きました。それにしても年度末はいろいろ起きますね。ところで、一部のWeb系のニュースで報道にSRAMのDRAMの不良事例の照会がありました。半導体物性レベルで解析ができないと信頼性はあげられないということかも。メモリの特定のアドレスにアクセスが集中するとMOSトランジスタの電荷量が異常増加することがあるのですね。それにしても、こうした問題が起きることも驚きですが、それを調べられるIBMもすごいかも。

2006年3月30日

本年度も残すところあと1日。報告書が一部残っていますが、なんとか年度越しは出来そうな気配。もちろんそれが当たり前なのですが、当方に限ればここ数年では画期的なこと。それにしても年度末はいろいろありますね。ところで今日もSpringerから論文のオンライン版ができたという案内がきていたのですが、この論文を覚えていない。ところでWeb系ニュースに出ていたのですが、フィンランドのウィルス保護などのセキュリティソフトウェアのキャラクターがムーミンだそうですが、フィンランドつながりはわかりますが、ムーミンって強固とかには一番遠いキャラクターですよね。それにスクリーンをよく見るとニョロニョロがいますよ。学生時代に知り合いとニョロニョロとは何かを大激論したことがあるのですが、当方は粘菌の一種だと信じております。ただ、そのときに理論武装するために勉強したことが、あとあと役に立つとは当時は思いもしませんでした。

2006年3月29日

今年度も残すところあと2日。無事に越せるかはかなり怪しくなってきました。ただ、例年のように3月は60日あるとか宣言しなくてもよさそうですが(わかる人はわかりますよね)。ただでさえ忙しいのにIEEEとSpringerのジャーナルのゲラ刷りのチェック。同時にチェック依頼が来るので混乱。もうすこし入れ違えて送付するところでした。あぶない、あぶない。それが済んだと思ったら、Springerは国際会議の論文のゲラ刷りを送ってくる始末。こちらはチェックを求められていないので放置状態。今週はメールもろくに返事ができていない状態で方々に迷惑をかけております。

2006年3月28日

今年度も残すところあと3日。年度末は書かないといけない書類がいっぱい。ということでひたすら書類を作っています。ただし、到底終わる量でもなく、方々に生類提出期限の延長のお願いをしているわけですが。一部からは期限延長願いにパワーを使うぐらいならば、さっさと書類を書けといわれていますが。確かに延長願いの関係で当方が書いたメールの文字数が、その書類の規定文字数よりも多かったことを指摘されると反論できませんね。

2006年3月27日

備品廃棄処理のために早めに出勤。午後から夜は打ち合わせ。共同研究関連なのですが、実験で得られたデータの読み方がわからない。というか実験は好評でしたが、データがとれないとなると研究としては失敗だったかもしれません。ところで廃棄するPCからは取り出したハードディスクのデータを読んでみると、7,8年前に書いたというか、書きかけのプログラムを多数発見。結構、C++ものもいくつかあったのですが、いまではC++のプログラムは全く書けないです。また、Javaの手習いで書いたと思われるJava Appletを多数発見。どうみてもウケ狙いとしか思えない変なシミュレーションものが多く、当時はいったい何をやりたかったのだろうかとちょっと悩む。その中でも程度のいいものをいずれ公開してみます。

2006年3月26日

本当は論文を書くつもりだったのですが、気がついてみるとプログラミングの1日。ただし、たいしてはかどらず、接続試験用のソフトウェアをいくつか作って終わり。本来の開発対象であるソフトウェア本体部分には届かず。HTTPなどの標準化されたプロトコルで済むレベルであれば標準にあった既存のサーバなりクライアントを使えばいいのですが、専用プロトコルを使う場合は自前で動作試験ソフトウェアを用意しないといけないのです。開発対象のソフトウェアよりも動作試験用のソフトウェアの方がコード量が多いこともしばしば。ところで昨日はMacBook Proでプログラミングをしていましたが、Intel搭載MacintoshではJavaはPowerPC G5搭載Macintsohより遅くなるといわれていますが、Eclipseを使う限りは差を感じないし、当方が作るソフトウェアに限ればマルチスレッドを使いまくることが多いので、マルチコアプロセッサの恩恵は大きい。最初からマルチコアプロセッサ上のWindowsやLinux上でJavaを動かせばいいのですが、MacOS Xはスケジューラがいいので。ところで、スレッドが絡むバグはシングルプロセッサで並行(concurrent)実行している限りはわからず、マルチプロセッサマシンやマルチコアプロセッサを搭載したマシンでスレッドを並列(parallel)実行しないと顕在化しないことが多い。このため、普段はノートPCで開発していてもデスクトップのマルチプロセッサマシンで動作試験が必須だったのですが、ノートPCで済ませられるのはありがたい。ちなみに先日書いたマシン廃棄になるのは動作試験用に使っていたデュアルプロセッサのデスクトップPC。数台は残しましたが、古いデュアルプロセッサマシンは処分。ところで、この年度末はデュアルコアプロセッサマシンを使ったPCクラスタを購入するつもりでしたが、事務的な理由で購入できなくなったのは結構深刻。予算を温存しておいたのに。これで数ヶ月は出遅れることは確実。ただ、研究の世界では数ヶ月は致命的なのですよね。

2006年3月25日

某量販店に先週の海外出張で撮った写真の現像とプリントを引き取りにいってきました。デジタルカメラが全盛の時代ですが、最近はフィルムカメラも使うことがあります。それもマニュアルカメラ。シャッターを押す前にフィルム巻き上げレバーを回して、マニュアルでフォーカスをじっくり合わせて写真を撮ることになります。そしてフィルムカメラをたまに使うとデジタルカメラの便利さを痛感するのですが、そのなかでもデジタルカメラは撮った直後からプレビューができること。なにしろフィルムカメラは現像(とプリント)するまで、うまく撮影できているかがわからない。このためデジタルカメラのプレビュー機能になれているとフィルムカメラは結果がすぐに見えないので、じれったいというのか、忍耐力がいります。ちなみに手持ちのフィルムカメラはニコンFM3AとミノルタCLEの二つ。どちらもマニュアルカメラ。今回の出張にもっていったのはCLEの方。最近まで売られていたFM3Aはともかく、CLEは20年以上前の小型RFカメラ。知る人ぞ知るというカメラかもしれませんね。

2006年3月24日

午前中はケンブリッチ大の知り合いと新宿駅で待ち合わせをして、そのままオフィスに。ところで来週は備品廃棄がある関係で、夕方からは廃棄予定のPCから、まだ使える部品とハードディスクの抜き取り作業。久しぶりにドライバー片手にPC工作状態となりました。でも、プロセッサやメモリは取り出しても今のPCで再利用できるわけでもなく、使えそうなものはIDE及び電源ケーブルぐらい。この他にPCI接続のFast SCSIボードも取り出しましたが、いまさらSCSIでもないですよね。一方、ハードディスクは3.5インチなのに大容量のものでも20GB、少ないものだと4.7GB。このため再利用するためではなくデータ消去のため。でも、よくよく考えてみるとたいしたデータがあるわけでもないのですがね。コンピュータは仕事の対象&道具と割り切っているので、一切思い入れをしないのですが、他の電気製品と比較するとはかないですよね。すぐに陳腐化してしまいます。今回廃棄されるのは14台のPCなのですが、8台はPCクラスタ用、2台は開発用マシン、1台は動画編集マシン。いずれも当時はハイエンドのマシンだったと思いますが、いまではありえない遅さ。この他にコピー機を兼ねたプリンターも廃棄する予定だったのですが、5年程前に購入したのですが、メーカのWebページをみるといまだに現行製品扱い、しかも印刷速度はトップクラスということが判明して、しばらく温存することになりました。コンピュータと違って機械系は時間がゆっくりすすんでいるようです。

2006年3月23日

海外出張からもどってから普段より早い時間の電車に乗っていたこともあり、気がついていなかったのですが、田園都市線&半蔵門線などの時刻表が変わっていたのですね。そのうえ東武線との直通列車では聞いたこともない地名が行き先になっていますし。ちょっとした浦島太郎気分。以前は好奇心でいけるところまで行ったりしたのですがね。最近はしていませんね。

2006年3月22日

RFIDのISO委員会。RFIDでもアクティブタグの方の委員会(WG5)なので、まだまだ明るさがありますが、パッシブタグはたいへんですよね。先週のCeBIT期間中に、独メトロの担当役員がいったRFIDの本格導入は10年〜15年先と、タグが2ユーロセント以下にならないと普及しない発言したという報道がありました。メトロは欧州ではもっともRFIDに熱心な流通業者ですし、数多くの実証実験をしていまうから、この発言は相当重い。前者の普及時期だとRFID関連ビジネスは当面立ち上がらないことになりますし、RFID関連ベンチャーのほとんどは普及時期までに淘汰されるでしょう。後者の2セントユーロはアンテナコストを考えると事実上製造不可能な価格設定です。仮に可能になっても2ユーロセントでタグをつくっていたら、100万個のタグを作って売っても2万ユーロの売り上げにしかならないわけで、そんな収益モデルでタグを作るメーカがあるはずもなく、事実上のパッシブタグに将来はないと宣言したようなものなのです。今日のISO委員会も、この話題になり、その価格になったら誰もタグを作らないよね、という当たり前の状況判断に意見が集約。パッシブタグは一部のパレットや段ボールの物流・在庫管理と、個体識別の場合は真贋対策以外には需要はないかもしれません。なお、RFIDのISO委員会はパッシブタグの方を含めていつも暗い市場見込みばかりなのでメトロの発言は想定内だし、もっと悲観的かも。さて話は変わって、Windows Vistaが実質発売延期になったそうですね。昨夏以降β版を使っている立場からいうと、β版という制約を考えても、荒削りというか、Windows XPのままというところが多かったですから、驚かないのですが。それにしても欧米の場合は、一般消費者向けPCの結構な割合がクリスマスシーズンにでますから、それに間に合わないどころか、かきいれどきに買い控えがおきかねない状況ですから、PCメーカにとっては痛いどころか、致命傷になるところも出てくるでしょう。実は先週の海外出張に行く途中で成田空港であった某PCメーカの方はWindows Vistaの年末発売を前提してCeBITのあとはそのまま部材の買い付け交渉にいくと話していましたし(買い付けにしては遅いような・・)、他のPCメーカも年末発売を想定していたようです。結構、寝耳に水だったのではないでしょうか。それとPCメーカ以上にショックを受けているのはPC雑誌の関係者。Windowsがバージョンアップするとその紹介記事や使いこなし記事で発行部数が増えるので広告が集まりますし、新版Windowsに併せたPC関連新製品が増えるので広告も増えて、収益があがります(収益的には発行部数よりも広告の方が重要)。今回の延期で休刊に追い込まれるPC雑誌がますます増えそう。たかが数ヶ月の延期ですが、PC雑誌は収益的にぎりぎりになっていることがほとんど、Windows Vistaの年内発売だけが発行継続の唯一の希望というところも多そう。

2006年3月21日

ちょっとだけ出張疲れでぼーっとした状態。ところで今回の出張では、往路の日程はちょうど見本市のCeBITに行く人たちと時期が重なって、成田空港では知りあい数名にお会いしました。皆さん揃って、当方もCeBITに行くのだと思い込んだようでしたが。CeBIT関連のニュースをみると超小型PC(UMPC)の話ばかりなのですが、目新しいものがあったのでしょうか。CeBITはどちらかというと通信系が強い見本市だったのですが、PCの話題が中心になるとは時代はかわったものですね。ひさしく海外の見本市は行っていないので、たまにはいってみたいものです。Web系ニュースのおかげでリアルタイムで報道されますが、やはり現地にいってみないとわからないことは結構ありますからね。ところで久しぶりにエディターを変更。ここしばらくはMacintoshではJeditを使っていたのですが、ひさしぶりにCarbon Emacsに戻してみました。実はEmacsと日本語IMEとの相性(正しくはCarbon Emacsに埋め込まれたインライン変換ライブラリとIMEの相性)が今ひとつでしたが、最近のバージョンはIMEとの相性もいいですね。いまさらEmacsでもないのですが、MacOS XはOS付属の標準エディタやメールソフトウェアから、iWorkのワープロなどもEmacsキーバインドなので、最近はすっかりEmacsキーバインドに指の動きがもどってしまいました(ちなみにJeditもEmacsキーバインドです)。でも最新オフィスアプリケーションや開発ツールはEmacsキーバインドよりも、矢印カーソルキーやマウス操作が主体になってきているので、Emacsキーバインドになれていると最新のソフトウェアを使えなくなるというリスクがあるので怖いところ。

2006年3月20日

成田に戻る。機内では和文の解説論文をずっと書いていましたが、3ページぐらいしか捗らず。プログラミングの方もちょこちょことした修正作業だけで、実質300行ぐらいしか書いていない感じ。ちょっとまずい。さてANA便ですが、CDGを飛び立って、まだ上昇中なのにシートベルトサインを解除。いつもよりタイミングが早いので、スッチーさんに聞いたところ、昨日は日本上空では強風で大揺れだったとかで、今日も日本上空では多少の揺れが残ることを恐れて、機内サービスを繰り上げたのだそうです。たしかに2回目の食事も早かったです。ところで、シートテレビをみてみようと思って動作させたところ、動作せず。しかも、起動の初期段階で失敗しているので、普段みることのできない画面が表示されていました。なかなか興味深い。Linuxだったのですね。画面が反射して見難いのですが、X11R6ライブラリを参照できるようにしていますが、シートテレビのGUIはX-Windowsベースなのでしょうか。ところで、この画面をうれしそうに撮影しているところをスッチーさんが見ていて、真顔でどうしたらいいのでしょうか、と聞かれたのですが、やっぱりリセット&再起動と答えるしかないです。なお、スッチーさん曰く、この機体はシートテレビがよく壊れる曰く付きの機体だったそうで、機体の後ろの方は一斉再リブートになったそうです。エコノミーを含めて全席オンデマンドでコンテンツの選択・再生・停止ができるようになっていますが、システム的には結構負荷が大きいはず。

2006年3月19日

Pisaの空港からAirFranceでParisにでて、ParisからANA便で帰国。今回もプレミアムエコノミーにアップグレード。ちょっと幸せ。さらにゲートで呼び出されてさらにビジネスクラスにアップグレード。かなり幸せ。こんなことで幸せになっても仕方ないのですが、いずれにしても機内での電源確保。そしてよせばいいのに機内インターネット接続サービスを利用してしまいました。以前の使用実績で50%オフなのですが、なんか術中にはまっているような気がしますし、そこまでして仕事をしたくたにのですがね。ParisのCDG空港ではANAなどのStarAlliance系は、新しいTernminal 2ではなく、古いTerminal 1の方。はっきりいって古い空港なのですが、60年代や70年代の未来予想図に出てくるような雰囲気の空港。古いといって嫌う人が多いのですが、個人的にはその雰囲気が結構好きだったりします。実は初めて降り立った海外の飛行場(正しくは経由地でアンカレッジでおりているので、2番目に降り立った空港)が、このTerminal 1でした。当時はまだ小学生でしたが、そのときの衝撃がいまでも残っています。サテライトから地下道を通る歩く歩道でメインターミナルに向かったわけですが、その雰囲気は未来予想図そのものという感じ。出張の関係で、各地にできた新しい空港にいくことも多いのですが、最近の空港はガラス張りの長細い建家ばかりでつまらないです。

2006年3月18日

会議の最後の仕事。一部の会議関係者と打ち合わせ。といっても昼食会状態。当初はハイキングするという案もあったようですが。ちなみに今日のところはNew York City案が有力になりつつあります。午後はTexas大学の関係者とお出かけ。ところで今回の国際会議(PerCom'06)とまったく同じに日程でフランクフルト開催の別のユビキタスコンピューティング系の国際会議(ARCS'06)のプログラム委員になっていたのですが、Publicity Chairになっている国際会議(PerCom'06)を優先して参加。もう一つの方は行くタイミングがありませんでした。PerComと比べるとARCSは物理層に近いという感じ。ただ、ARCSはプログラム委員の人数がすくなく、査読そのものはARCSの方が量が多かったです(PerComが査読17本に対して、ARCSは20本ぐらい)。それにしても最近はプログラム委員を引き受けている国際会議の数が増えています。去年は10個まで数えていたのですが、途中で断念。たぶん15個ぐらいでしょうか。今年は論文査読を終わらせた国際会議だけでも6個か7個。そして、今回の国際会議中に3つの会議にプログラム委員を頼まれたので、このペースで行くと20個を超えそう。これでも結構断っているのですがね。でも立場上断れない会議もあって辛いところ。

2006年3月17日

今日はワークショップの日。それにしてもPisaはつまらないです。以前、斜塔に登っているし、Pisaはその斜塔以外にみるべきものがない。さて来年のPerComですが、当初はNew York City案が有力だったのですが、急遽Dallas案が浮上。NYCは会場費と宿泊費が高いのと、3月の上旬の場合はまだまだ寒いというのが理由。たしかに2年前に乗り継ぎでNew Yorkの空港におりたことがありますが、雪の中をかき分けてターミナルを移動した記憶があります。ただ、Dallasって何があるの?という感じなのですがね。

2006年3月16日

国際会議(PerCom'06)の4日目。本会議は今日まで。論文発表はいまひとつつまらない。きっとしっかりした研究なのでしょうが、さほど関心がない分野なので、会場で発表を聞きつつプログラミングモードに突入。当方だけでなく、会場の他の方々にも疲れた雰囲気が漂っています。午前中にパネルがあったのですが、テーマがPervasive ComputingとAutonomic Computing。ただ、Pervasive/Ubiquitous Computingでは、何らかのAutonomic Computing機能が必要になることが多く、結論が見えているようなパネルでしたが、パネリストのうちで昔からユビキタスコンピューティングの研究をしている方があげた問題意識は研究トレンドになりそうなものがあり、本題とは関係ないところが参考になりましたが。あとは欧州の研究者との立ち話で、EUファンドの状況を聞けたのが収穫でしょうか。こうした情報は研究者と直接話さないとはいりませんから。また、米国のNSFやDARPAは大まかな研究テーマをたてて、それに研究者が応募するのですが、EU系の研究助成では具体的な目標をたてることが多く、その研究テーマを知るだけで、欧州系の研究者の研究トレンドが見えたりします。もちろん、こうした動向とは独立に研究をすすめてもいいですが、研究は一人ではなかなかすすまず、何人かの研究者が同じテーマや関連したテーマで競い合ったり、成果を活かしあわないとすすまないのです。それにしても日本の研究助成の重点テーマは(ユビキタスコンピューティング系を含めて)欧州の重点テーマとも米国の重点テーマともずれてきていますが、海外の研究助成や研究プロジェクトともっとうまく協調して、互いに補完するようにすればいいのに、と末端の研究者である当方でも心配してしまいます。

2006年3月15日

国際会議(PerCom'06)に3日目。午前中の一般発表までは良かったのですが、午後の招待講演が大外し。講演者は通信系の米国人研究者だったけど、話すトピックが多すぎて散漫。悪い招待講演の見本みたい。それにしても通信系の方のスライドに細かい字が字をたくさん載せるのが好きな人が多いような気がしますが、気のせいでしょうかね。夜は夕食会がありましたが、欧州としては普通のお味。やはりフランスの会議が食事的にはいちばんいいかも。

2006年3月14日

国際会議(PerCom'06)は2日目。ただし昨日はワークショップだったのですが、本会議は今日から。この会議はずっとPublicity ChairとProgram Commiteeメンバーになっているのですが、論文投稿は280本、そのうち採択されたフルペーパーが23本、採択されたショートペーパーが15本。ということでユビキタスコンピューティング系だけでなく、数あるコンピュータ系の国際会議の中でも一番難関の国際会議(採択倍率12倍、ショートペーパーを含めて7倍)になりました。ユビキタスコンピューティングのメジャー会議は10倍越えした国際会議は珍しくので、驚かなくなっているところが問題かも(ちなみに他の研究分野の方から難関国際会議でも6,7倍とかいわれると、その方の分野は楽でいいなぁと真剣に思います)。もちろん、Publicity Chair、つまり広報担当の役員としては責務を果たしたことになりますが、この倍率はやりすぎかも。やはり8倍程度に抑えたい。特にPerComの場合は類似会議のUbicompと比較して地味な分だけに、ダメ論文は少なく通すのもたいへんですし、査読する方は本当にたいへん。このように難関国際会議が高倍率化して難関化する背景は米国人研究者の都合がありまして、難関国際会議に論文が通るとNSFやDARPAから予算を取りやすく、10倍を超えるような会議ならばポスドク2人分ぐらいの研究助成が得られることもあるようです。このため、米国人研究者は難関国際会議にしたがります。当然、ポスドクをたくさんかかえている研究グループは研究が進むので、難関国際会議に論文が通りやすいし、実績があるのでグループのリーダは難関国際会議のProgram Committeeメンバーになる。そうするとその国際会議を難関化したがる。そのループに入ってしまいます。ACMなどのWebページの会議リストに採択倍率がのるようになったのもこれが背景にあります。個人的にはユビキタスコンピューティングのような新しい分野は研究の深みよりも幅を広げた方がいいと思うのですが。そのループが参加者は300人、やたら日本人が多い。

2006年3月13日

国際会議(PerCom'06)の1日目。会場はCNRという場所。イタリア政府が作った通信関連の研究所。CNRに行くのは3年ぶりぐらい。ところで欧州は通信、特に携帯電話で勝ち組と負け組にわかれたところがあり、CNRは負け組になったイタリアの劣勢打開の研究拠点で、Pisa以外に数カ所あったはず。勝ち組の筆頭はフィンランド。端末で大きなシェアをもつNokiaはフィンランドの事実上の国策企業。そして少し離れてEricssonをもつスエーデン。その次はSimensをドイツ。Simensは端末製造部門を売却してしまいましたが、ドイツテレコムの配下のT-mobileは欧州や米国では大手キャリアに成長。イギリスは端末メーカはないものの大手キャリアのVodafoneがあります。欧州主要国で負け組はフランスとイタリア。ただし、フランスは弱小ながら端末メーカをもち、フランステレコムがイギリスの大手キャリアのOrengeを配下に納めるなど打開に動いていますが、イタリアは完全に取り残された形。しかも、イタリアは世界的にも携帯電話の普及率が最も高い国の一つ。売り切り端末が多いこともあり、数年前の段階で普及率が120%を超えていたはず。ということでCNRは通信関連の研究拠点としてイタリア政府が肝いりで作った研究組織。CNRを日本でいうとNICTと似ているという人がいますが、それは誤解ですよね。あくまでも大学に通信関連の研究拠点を作ったという形になっており、フランスのINRIAに近いはず。EUでは研究所単独か大学ベースかは組織の位置づけが大きく違うのです。

2006年3月12日

ANAでParis、それからAirFranceでPisaに到着。機内は書き物に追われて、プログラミングの方はあまりすすまず。ただ、論文2本文ぐらいのネタは考えられたのでよかったのですが。そうそうANAの国際便は5回続けてポケモンジェットだったのですが、今回は普通のANA機体。それと機内インターネット接続サービスのない機体だったのですが、そうしたサービスがない方が仕事に集中できますね。決して機内でネットワーク接続はしたくないけど、だいたい追い込まれていることが多いので。ところで欧州ですが、寒いです。Parisの気温は1℃だったそうですが、Pisaは地中海側というころで若干暖かいのですが、それでも最低気温は2℃。コートなしではいられません。ところでPisaの空港は市内からも近いし、鉄道も入っていて便利です。イタリアでもMilanoの空港は市内からだと成田並に時間がかかります。

2006年3月11日

Googleが、WebベースワープロサービスWritelyを買収するそうです。これでGoogleによるWeb版Officeの噂がいよいろ真実みが出てくるわけですが、次はWebベースの表計算サービスの会社を買収するのでしょうか。去年の11月3日に書いたのですが、Googleは広告収入モデルをとる限りは、同様に広告収入モデルを導入するMicrosoftのLive!に対抗していかないと、Windowsで稼げるMicrosoftと違って、Googleは収益を失うことになります。両者がぶつかると壮絶な勢力争いが繰り返されると予想されますが、どうなることやら。特にWebベースワープロやWebベース表計算で作成した文書やシートなどのデータはサーバ側にあると、データを人質に取るような形になるので、最初にユーザを取り込んだ方が勝ちになるかもしれません。こうしたサービスが、ユーザが作成したデータの格納は無料でサービスするということになると、ユーザはハードディスクなどのデータ格納デバイスはもたずにそのサービスのデータ格納機能に頼り切ることになります。これはユーザからみると一度取り込まれたら、一生抜け出さなくなる怖いサービスかもしれません。ただ、個人的にはWebベースのアプリケーションはAjaxなどなどテクニックを使っても、現状のスタンドアローンアプリケーションと比べると使いやすかったものを使いにくくしているだけがあり、使いやすさの方を何とかして欲しいです。その意味では既存スタンドアローンのOfficeと同じ使い勝手は不可能なのですが、Webベースを前提にどこを割り切りが勝負になると思います。ただ、Microsoftはユーザが既存Officeと同じ使い勝手を要求する可能性が高く、結構苦労するかもしれません。その意味では過去との連続性を要求されないGoogleの方がやりやすいと思いますが、だったらスタンドアローンワープロをそのままWebベースにしたようなWrietlyはちょっと方向性違うように思いますね。ところで海外出張のため、明日から一週間ちょっと留守にします。考えてみると3ヶ月ほど海外出張をしていませんでした。実は毎月のように海外出張していると誤解されるようなので、いちおう強調しておきます(説得力ないか・・)。

2006年3月10日

業界関係者しかわからないコメント恐縮ですが、残っていた予算のうち2つに目処をつける、しかし、まだ2つ残っています。事務の皆様方には毎年迷惑をかけております。来週の海外出張のためにホテル予約。出張は明後日からなのに今頃予約。ただ、欧州の場合は国際会議のディスカウント価格で予約するよりも、直前に空いているホテルを狙った方が安く泊まれます。もちろんホテルをとれなくなるリスクはあるわけですが、オフシーズンは直前まで動かないのに限ります。夕方から総務省関連のヒアリング。最近は霞が関関連のヒアリングがやたらに多い。ちなみにこの一ヶ月間ぐらいで受けたヒアリングは、組込みソフトウェア、RFID、技術者育成、研究助成スキームと分野がバラバラ。ただ、(研究助成スキームを除くと)共通しているのは補助金を投入したのに効果を上げていないということでしょうか。そもそも需要のないのに予算措置をしたところから間違っているのですが。でも、それはいってはいけないお約束なので難しいところ。

2006年3月9日

午後は見本市(ICカードショーとセキュリティショー)。見本市をみるというより、打ち合わせが目的なので、見本市の方は大急ぎで見学(いちおうRFIDはISO委員なので)。どちらのショーでも、例年と違ってアクティブRFIDタグで見守り系システムが結構出ていました。学校内などで、お子様などにアクティブタグを持たせて、アクティブタグが発信する電波(10mから30mぐらいは飛びます)でお子様の居場所を特定しようというようもの。最近は新聞などにもよく取り上げられているのでご存知の方も多いでしょう。一見良さそうなのですが、危険もいっぱい。お子様がもつアクティブタグは識別子を電波で送信していますから(多くのシステムでは定期的に発信)、第三者が受信機を設置して、その電波を受信して識別子を調べれば受信エリアにいるお子様が誰なのかを識別できてしまうことになります。もちろん、お子様の名前とタグ識別子の関係づけは公開されていないわけですが、一度、誘拐したいお子様に近づいてタグの発信電波を受信しておけば、タグを変えない限りはそのお子様は同じ識別子を発信しながら歩き回ることになるので、誘拐犯にとっても場所を特定できることになります。つまり、電波を使って「僕は○○という名前です。いま、僕はここにいますよ」と大声を上げながら動き回っているものなのです。だから、このタイプの見守り系システムは誘拐犯にとってはお子様の特定と居場所捕捉が簡単になります。ダミータグをたくさん用意して、すぐには特定できなくする方法もありますが、誘拐したいお子様の識別子がわかってい場合は無力。電波強度の変動を調べれば結構、人間に付けたタグかダミータグは区別できます。もちろん、この問題は識別子を暗号化すればいいという方もおられますし、実際そうした製品はあるのですが、アクティブタグはバッテリを内蔵しているとはいえ、そのバッテリには限界があるので付加チップや計算パワーが必要な高度な暗号化は使えないので、当然解読されやすい。それにそもそも特定のお子様を狙わなければ、暗号化してある電波をそのまま受信して、その数を数えれば、解読しなくても特定の場所にお子様が何人いるかはわかってしまいます。なんか安全・安心といいながら、危険・不安を作っているようなもの。やはり現状ではアクティブタグを使った見守りシステムより、GPS付き携帯電話を使ったものの方が1日の長があります。そのうえ今回の見本市ではZigbeeを使ったアクティブタグを使った見守り系システムを展示している大手電機メーカがありました。Zigbeeや無線LANなどの汎用システムを使った場合、識別子(MACアドレスなど)の詐称が簡単なので、お子様を学校からどこかに連れ去ってから、その識別子を詐称する発信器(ノートPCでもいい)を学校内においておけば、一見学校にいるかのように見せかけるのは簡単。ちなみにZigbeeを使ったシステムを展示しているメーカの方と話していたら、誘拐を簡単にするようなタグを自分の子供には絶対に持たせなくないと言い切る始末。

2006年3月8日

ひたすら書類書き。さすがに疲労状態で仕事の効率が悪い。このところWinnyによる情報漏洩が話題を集めているのですが(正しくはWinny+Antinnyなのでしょうが)、ここまで来ると放置できないですよね。もちろんWinnyなどをPCからアンインストールさせればいいというのは簡単ですが、実現は簡単ではない。PCからWinnyを一掃しましょうキャンペーンと、スケープゴートとしてWinny利用者の摘発を同時展開ということになりますが、人海戦術になりコストがかかりますし、そもそもすべてのPCからアンインストールすることは不可能なように思います。また、この騒動は企業や公共団体が業務に必要なPCを用意せずに、私物PCに頼っていたツケを払うことになっているわけで、私物PCを持ち込まなくても済むようにする、つまり企業や公共団体が業務に必要なPCを用意することの方が先決。というわけでPC業界はWinny排除特需を期待しているようです。なんだかなぁ、という気もしますが、実際外付けHDDや外付けDVD販売の相当数は、Winnyで集めたファイルの保存需要によるものといわれており、Winnyの作者が摘発されたときは慌てて生産調整をしたそうです。ところで、(個人用を含めて)すべてPCからWinnyの一掃が難しいとすると、インターネットを含むインフラ側に制限をかけるのは個人的には嫌なのですが、この問題に関してはインフラ側で制限することで対処するしかないかもしれません。P2Pの特性を考えると大手のISPが、Winnyの通信に対して何らかの制限すれば結構な効果があるように思います。もちろんすぐにISP制限に対抗機能をもつ類似ソフトウェアが登場するとは思いますが、企業や公共団体から私物PCが減るまでの時間稼ぎにはなるでしょう。また、仮に国として知的財産保護よりも機密情報保護を優先するのならば、耐ウイルス性をもち、所定のフォルダー以外はアクセスしない安全なWinnyを(国が)例の47氏に依頼して作ってもらうという奇策もあるかもしれません。その意味では、47氏を逮捕・起訴後もWinnyによる知的財産侵害という損失は続いていることを考えると、47氏を逮捕・起訴するよりも、47氏にAntinny対策などのWinnyのメンテナンスを続けてもらっていた方が、社会的な損失は少なかったという見方もできるかもしれません(あくまでもこうした見方ができるということであって、個人的にはこの見方は無理があるように感じますが)。いずれにしてもこれは今後の検証が必要な問題でしょう。なお、ダウンロード専用のWinnyを用意すればファイル供給者が減って、結果としてWinnyの生態系を壊せると主張される方々がおられますが、確かにWinnyの生態系は止められても、ユーザがWinnyを使う理由がある理由が残っている限りはWinny以外の新たなP2Pベースのファイル共有システムが出てくるだけで、根本的な解決にはなりませんし、Winny以外の類似システムが増えることになり問題を複雑化させるだけのように思います。むしろ素性のわかっているWinnyの枠組みの中で情報漏洩リスクを減らした方がいいように思います。6年ほど前にP2Pの研究はおもしろいかもと思って、手習いのためにGnutella互換P2Pソフトウェアを実装したことはありますが(Javaなら1000行ほどで書けます)、研究にならないと思ってやめてしまいました。いずれにしてもP2Pファイル共有システムそのものの実装はそれほど難しくないということは認識すべきです(面倒なのは隠蔽機構部分、ここは何千行もいるでしょう)。ちなみに当方は幸か不幸かWinnyを使ったことがありません。

2006年3月7日

ワークショップの最終日。結構疲れました。そのうえ昨晩寝たのは5AM過ぎ。でもオフィスに大急ぎで戻って仕事。結構辛いです。そのうえその仕事の一つは所内の仕事でデザイナーさんとの打ち合わせ。いったい当方に何を望むのでしょうか。ところで今回のワークショップは論文発表だけでなく、チュートリアルの比重を大きくして、学生さんが専門分野についても勉強できるようにするのと、メジャーな国際会議への論文投稿をエンカレッジすることを目標にしたのですが、その効果があったのか、なかったのか。3件の招待講演と、7人とのプログラム委員にお願いした講演したので、少なくてもコストパーパフォーマンスは高かったと思っていますが、参加された方が参加費以上の価値がえられていればいいのですが。ところで今回のワークショップ中にいくつかプログラミングをするつもりでしたが、ほとんどすすまず。出張すると普段よりもまとまった時間ができるのですが、行き帰りの新幹線ぐらいしかまとまった時間がとれませんでした(東京と那須塩原は1時間ちょっとなのですが、当方にとっては十分まとまった時間)。もちろん、新幹線ではひたすらプログラミング。

2006年3月6日

ワークショップの2日目。ワークショップはシステムソフトウェア関連。参加メンバーの水準が高いので、講演を聞いているだけで勉強になるのですが、プログラム委員長という立場上、落ち着いて聞いていられません。ところで、会場は那須塩原の温泉街。といっても温泉にはいっている暇がありません。ちなみに早朝、会場近くを散策したのですが、特にみるものがないです。

2006年3月5日

ワークショップで那須塩原。1日目は無事に終わる。プログラム委員長なのですが、仕事の多くを実行委員長に任せてしまっています。というわけで出来のわるいプログラム委員長になっております。ワークショップの方は事務局の仕事で全部は聞けませんでしたが、今年は一般発表だけでなく、プログラム委員に講演をお願いしたこともあり、クオリティは今のところ維持できているのではないでしょうか。もちろん、明日以降も維持できるかですがね。質疑で学生さんはあまり質問しないのですね。

2006年3月4日

オフィスで仕事。ラフォーレミュージアムにいって某美大の卒業制作展を拝見。帰り道に表参道ヒルズにいってみるものの、あまりの人の多さに一瞬で退散。商業施設だから人が集める必要がありますが、物見客ばかりで店には客が入っていないですね。それとエレベータは小さいし、通路も歩きにくいし、なんか使いにくそうな建家ですね。それにしてもここ数日、森ビル関連にいくことが多い。一昨日は森第?ビルで打ち合わせ、昨日は六本木ヒルズ。それで今日はラフォーレに表参道ヒルズですからね。ところで、六本木ヒルズはレストランのランチメニューが総じて安くなっていましたが、六本木ヒルズもいろいろ大変ですね。

2006年3月3日

午前中は打ち合わせで六本木ヒルズ。考えてみると六本木ヒルズに行くのは久しぶりに。今年になってから初めてかも。別に例の騒動があったからというわけでもないのですが。メインのビルの方はあいかわらず使いにくいですよね。メインビルは名古屋駅のツインタワーと同じ設計者のはずですが、どちらも使いやすいビルとは思えないのですが。昼休みに森美術館の企画展「ドイツデザイン展」を拝見。行かれた方々からは、あまりいい評判を聞いていなかったのですが、確かに工業デザイン系の展示に関しては、オフィスの近所の国立近代美術館で開催されたドイツ工芸展(?)の方が水準&量ともいいし、展示方法がよくない。ということで、かなりがっかり。同時開催の絵画の展示(東京・ベルリン展)の方は年代ごとに作品を並べているのですが、内容的に整理されていない感じ。キュレターの問題か、いい作品を借りられなかったのか。コレクションを持たない美術館は他の美術館から作品の借り出しは難しいわけで、この美術館の限界なのかもしれません。午後はそのまま東京タワー近くにいって別の会合に出席。そのあとは某携帯電話キャリアの本社で開かれる会合に出る予定でしたが、前の会合が長引いて間に合わなくなりそのままオフィスにもどって仕事、仕事、仕事。年度内は霞が関系の委員会はすべて終了。やれやれというところですね。

2006年3月2日

久しぶりに一日中オフィスにいられる日となりました。普段は細々と出かけることが多いので、結構珍しい。ということで明後日からのワークショップ(SPA'06)の関係で、方々に業務連絡と調整。夕方、セブンイレブンのスヌーピーボウルのポイントがたまったので、オフィスの近所にあるセブンイレブンにいってボウルと引き替え。あと一歩のところで30点がたまらなかったスヌーピーマグカップの屈辱がはらせました。ところでボウルのポイントはまだ18点残っていますが、もう一個ボウルをもらうために続けるべきかやめておくべきかが悩ましい。と思っていたら期間が一週間延長になっていました。やはり30点ためてもう一つボウルをもらうしかないかも。ところで、オフィスの近所のセブンイレブンはフランチャイズではなく、直営店のようで、去年、流行の恵方巻きを買ったら、セブンイレブンの商品開発の方から挨拶をされたことがありました。このセブンイレブンの道路を挟んだ向かいにはライバルコンビニチェーンの店があり、その道路を3,4ブロックいったところにはライバルコンビニチェーンの実質的な営業本部もあって、熾烈な競争をかいま見ることができます。

2006年3月1日

寒いし、忙しいし、眠いという1日。雨の中、大手町、霞が関など千代田区内をいったりきたり。オフィスにもどる暇がなかったわりに、行動半径が狭いです。NTTの事業計画が発表になっていますが、研究施設に05年度比300億円増の450億円を投資するそうです。お金持ちは違いますね。きっと立派な研究開発ができるのでしょう。それにしても、NTTのようなキャリアが通信技術の研究開発の主体になる時代は終わったように思いますけど。NTTの古き良き時代はNTT専用の交換機、NTT専用の通信プロトコルを研究開発して、それに対応した設備や機器をメーカに作らせて、独自の閉じた通信インフラを構築してきたわけですが、いまはIP系の世界的に標準化された機器を多用して、安価にオープンな通信インフラを構築することがもとめられているわけで、特定キャリアよりも複数のキャリアに設備備品を供給するメーカ側に研究開発をある程度まかせてもいいように思います。例えば携帯電話におけるNokiaやEricssonなどの機器・端末メーカと携帯電話キャリアのように、キャリアは研究開発は必要最小限にして、インフラや端末メーカから機材を購入して運用するということに特化してもいいかもしれません。それとNTTの場合はなまじ研究開発力があったために独自技術に固着して、NTTだでなく国内メーカも巻き沿いをくう。例をあげるときりがないのですが、90年代前半にNTTはATMに固着しすぎたために、それに付き合ったインフラ機器メーカはIPに乗り遅れ、90年代後半の(NTTドコモの)PDCに固着したために海外の携帯電話標準から大きく外れ、その反省にたったはずの第三世代携帯電話も世界で一番乗りを目指すために世界標準から外れてしまい、結果として国内端末メーカは海外では泣かず飛ばず状態。これ以上、こうした失敗を繰り返して欲しくないです。それでNTTやその関連会社がおかしくなるのは自業自得ですが、それに付き合わされて国際競争力を失った国内メーカもある意味で気の毒。NTTとその関連会社はその技術力に自負があるのはわかるのですが、1980年代以前の交換機が主力だったころに有効だった技術発展モデルが現在も有効なのかは別の問題です。

2006年2月28日

なんか忙しいですよね。まぁ忙しいうちが華なのでしょうが。さてMac miniのIntelプロセッサ版が発表されました。PowerPC G4版のMac miniでクラスタを組んでいるという当方としては、興味津々。プロセッサよりもFast-EthernetからGiga-Ethernet対応に変わったことの方が気になります。そうそうIntelプロセッサを搭載したMacBook Pro (2GHz)を導入したので、まわりからは性能や互換性をいろいろ聞かれますが、一言でいうと特に変わらない。何も考えずにPowerPC G4プロセッサのPowerBookのアプリケーションやデータをそのままコピーして、すでに事務仕事やソフトウェア開発に常用していますが、ATOKとSymantecのAnti Virusが使えないのと、USB接続専用のAirH"モデムが認識されない以外は(いずれも当方にとっては致命的ですが)、これといって違いがわからないという状態。MS-OfficeはRossetta上で動作していますが、(ちょっと遅めの)PowerPC G4を積んだPowerBookを常用する当方としてはむしろ速くなっているような気がしますし、G5マシンと比較しても作業に支障が出るほど遅いと感じることはまれだと思います。IllustratorやPhotoshopもRossettta上で動作しているので、遅くなっているはずですが、PowerPC G4マシンとの比較では起動やフィルター処理をのぞくと、むしろ速いと感じるかもしれません。GoLiveやDreamweaverは速い、というか遅くなったとは感じない。鬼門はFlashで、RossettaとFlashランタイムの都合でしょうか、コンテンツに応じて相性があるみたい。それと駅すぱーとやプロアトラスは起動も速いし、動作も速い。さて懸案のJavaですが、まだ厳密に性能評価をしていませんが、当方が作ったミドルウェア系のソフトウェアに関していうと、PowerPC G4マシンとの比較では速くなっています。これはこれらのソフトウェアがマルチスレッドを多用しているので、マルチコアプロセッサを有効に使っているのでしょう。また、EclipseはSWTに互換性問題があるものの、Intel Mac用のSWTライブラリに入れ替えれば無事に動きますし、起動も速い。当方のようにポータブルのMacOS Xマシンでソフトウェア開発をするのであればMacBook Proは買いだと思いますが、それ以外だと待ってもいいかも。いずれも主観的な評価ばかりで、申し訳ないのですが定量評価をしているような暇はないから。それとATOKが使えないので、久しぶりにMacOS標準搭載の漢字入力ソフトウェアである「ことえり」を使いましたが、以前と比べると賢くなりましたね。そうそう謎といわれるMacBook Proのバッテリ持ちですが、PowerBook 12インチよりもやや悪いように思いますが、一年前の15インチPowerBookよりは長持ちします。

2006年2月27日

先週はネットワークに接続する余裕がなく、方々に迷惑をおかけしておりましたが、先週届いたメールを順次に処理・返答中です。ただし、疲労から放心状態。

2006年2月26日

博物館での実験は終了。センサーの測定誤差など、いろいろ課題を残したわけですが、展示そのものは好評だったようです。昨日、おもしろかったので友達を連れてきたという小学生から、6回も試したという人まで出る状態(ちなみに用意されたコンテンツは5種類)。体験された方は「楽しかった」というし、来場者にお願いしたアンケートも決まり文句のように「楽しかった」と書いて頂いたのですが、研究としては問題はその後。この展示のいったいどこが、どう楽しかったのか、わからないのです。そもそも「楽しさ」を狙った展示ではないし。というわけで、来場者に「楽しい」と思わせた理由が特定できないと、企画展としては成功でも、実験としては失敗ということになります。ここまま楽しかったので大成功で終わらせてしまうと、一時流行して一瞬で盛り下がったエンターテイメント研究と同じになってしまいますからね。また、当方にとっては今回の実験は実運用におけるノウハウ蓄積という点では価値がありましたが、この実験そのものが論文になるわけでもないので、教育系の共同研究者の方々の論文ネタになってくれれば、当方としてはそれでいいように思います。ところで、ここ5日間はネットワークに接続をする暇もないという状況で(まるまる3日間は接続する時間がない始末)、メールへの返答などが遅れており、方々の方に迷惑をかけております。

2006年2月25日

今日は展示の2日目。土曜日ということで団体はないと思っていたのですが、あまい予想でした。午前中は団体の小学生。午後はコンスタントに来客がある状態。休まる暇がないのが辛いです。ちなみに一昨日取材来られた新聞社で、昨日記事を掲載されなかった毎日新聞も写真付きで掲載。これはそのWeb版。ところで昨晩中に位置捕捉に使っていたRFIDレシバーが落下・損傷というハプニングが発生。だれもいない深夜におきたのは良かったのですが、レシバーが一個機能しなくなったのですが、余分にもちこんだセンサーで切り抜けました。

2006年2月24日

今日から展示開始。当方は受付でセンサーのモニタリングをしながら来場者に会わせてコンテンツの選択。開館早々は人が少なく拍子抜けだったのですが、小学生と幼稚園が博物館に到着して一変。2時間で100人ほどが押しかけられて、展示スタッフ一同は大パニック。受付はさながらバーゲンセールの会場状態。押し合い状態なので受付の机はどんどん押され、それを押し返しながら仕事をすることに。ところで昨日のマスメディア取材は、朝日と読売が地方版でカラー写真で大見出しで掲載、神戸新聞も写真付きで大きく掲載していただきました。当方はマスメディアに取り上げるとか否かにまったくというほど関心がないのですが、博物館の客寄せには貢献できるで良かったかもしれません。

2006年2月23日

科研費の共同実験のために兵庫県立の「人と自然の博物館」という博物館で、日曜日まで企画展。今日は他の共同研究者の方々といっしょうに実験装置の設営作業。当方はRFIDの位置捕捉担当ですが、センサー同士の間隔が狭くて、感度がよくすると設置したすべてのセンサーがRFIDタグの電波を拾ってしまうし、感度をさげると不安定になるということで、かなりたいへん。それとマスメディアの取材、朝日、読売、毎日、神戸新聞の取材への対応。おいでになった記者さんはよい方だったので助かりました。こうした取材では、最初から先入観をもってこられる方がおられるので、そうなるとたいへんなのです。

2006年2月22日

オフィス、大手町、オフィス、早大理工、オフィス、そして新幹線で新大阪、そして兵庫県内に移動。オフィスと大手町は徒歩圏なのですが、電車にのっている時間の方がながいかも。だんだんどこにいるのかがわからなくなります。今晩のホテルはウッディタウンというところなのですが、それにしても遠かった。それにしても最寄り駅の名前はウッディタウン中央。ちなみに明日から実験をする博物館はフラワータウンが最寄り駅、その間にはウッディタウン南という駅もあります。それにしてもコミックな名前の駅ですよね。ところで神戸の博物館だと聞かされていたのに神戸ではないのが気になります。ちなみに午前中の打ち合わせで兵庫県の三田という場所にいくといったら、心配されたのですが、そのときには何のことかはわかっていませんでした。

2006年2月21日

仕事をしてもそれ以上に仕事がやってくる。これでも順番に粛々とやっているのですが、なかなか追いつけない。書類を作りの都合で、日経コンピュータの特集「IT関連学会の憂鬱」を読む。ちょっと前の特集だし、話題になっていたので読まれた方は多いのでしょう。ただ、当方はというとぱらぱらと観ていたのですが、ちゃんと読んだのは今日が初めて、まぁだいたい内容が予想できるのですけどね。実際、読んでみると予想通りというか、現実はもっと悲惨というべきか。学会にいろいろ期待されても困るのですが、ただ、存在意義があるかときかれると、答えに窮しますね。似たような学会は統合するなり、廃止するなりして欲しいです。

2006年2月20日

午前はひたすら雑用。午後からは野田の理科大に行って予備実験。その実験ではRFIDを使うのですが、RFIDの感度調整に手間取りました、それにいまひとつ信頼性がない。結構、難しい。そうそうJRのSuicaにチャージするついでに、遅ればせながら電子マネー対応のSuicaに変えてもらいました。実は手持ちのSuicaは初期のもので電子マネー機能はなかった。といって買い物はしていませんが。モバイルSuicaは使っている人を見たことがないのですが、使っている人はいるのでしょうか。実はモバイルSuica対応の携帯電話といってもレスポンス性能に差があって、改札のゲートがしまってしまう携帯電話もあるようですね。ところで、Suicaの広告にはペンギンが出てきますが、SuicaのペンギンはV字型の黄色の眉毛?がついていましたが、電子マネーの広告にでてくるペンギンについていませんし、モバイルSuicaのペンギンにいたっては完全な丸顔になっていますが、どうなっているのでしょうか。

2006年2月19日

今年の5月に国内で開催される、エージェント関連の国際会議の3つの併設ワークショップのプログラム委員を引き受けたのはいいのですが、査読締め切りが重なってたいへんなことに。それにしても、謎なのは査読した論文の内容。それぞれのワークショップはエージェントといっても違う分野だし、当然著者も研究グループも違うのですが、似たような内容の論文ばかり。簡単に言うと、XMLでエージェントのプロパティを書いて、それをXMLを前提にした既存サービス発見機構を使って、予め用意しておいたトイ的なエージェントを見つけて、XMLで書かれたエージェント用データ通信形式でエージェント同士が通信できるようにしたつもり。新しいシステムと主張しているのに、その内容はというとエンタープライズ系のXMLの記述やB2B系の情報交換手法をそのまま使っているだけで、エージェントのために何かを工夫しているわけでもない。強いていえばエージェント特有の属性をXMLタグにしているだけ。さらに査読したどの論文も、総論賛成になるような要求分析だけして、中身はというと上位の構成設計だけ。当然、下位設計もないし、実装もないし、評価もない。そもそも本気で実装する気があるのだろうかも疑問に思えてくるものばかり。どんなダメ設計でも、実装して動かしてみれば、いろいろ問題点が見えてくるのですが、それをしないので前進がない。そして、この分野に多い傾向は、アーキテクチャを複雑にすれば学術的に価値が出てくると勘違いしている論文がすごく多いということ。エージェントは簡単に概念を増やせますから、新しい属性や何かの学習アルゴリズム、怪しい形式化などをいれて、システムを複雑化する。たしかに複雑な設計や構成にすると、一見何か難しいことをやっているようにみえるし、それに惑わされる査読者も多い。でもそれは簡単なことを不必要に難しくしているだけ。これは他のエージェント系の論文にもいえて、実は国際会議の方もプログラム委員なのですが、当方に回ってきた論文は似た傾向でした。エージェントの研究者もいろいろだとは思いますが、上位設計とシミュレーションだけでは地に足が着かなくなることが多いと思うのですがね。

2006年2月18日

オフィスにいって実験。RFIDレシバーを複数並べて位置捕捉するシステムと、それを制御するソフトウェアの実装。学術的にはなんの価値もない作業。アクティブをタグを使っているので、パッシブタグと比べると桁違いに識別は少ないのですが、それでもビーコンを結構な確率で読み落とします。多少説明をしておくと、アクティブタグは通信距離が長すぎるので、電波は通信距離が長くなると減衰する性質を使って、レシバーに電波強度による閾値を設定して、その閾値以上のビーコン、つまり距離内のタグだけを認識するようにします。ただ、これは理論上の話であって、現実は電波の状態は様々な影響をうけて変動していますから、当然その閾値近くの電波強度のビーコンは電波条件で閾値をいったり来たり。このため閾値も動的に変えますし、所定回数以上連続して受信したときだけ、タグの存在を認識するようにする。こうした細工はノウハウというか、経験がないと難しいでしょうね。ただ、凝った細工をすればするほどタグ移動の捕捉が遅くなるのでレスポンスが要求されます。レスポンスをあげると、エラーが多くなるので思案のしどころ。ところでRFIDシステムを部屋に仮設して閾値の調整をしたところで、オフィスのカーペットの清掃がはいり、システムを撤去、再度やり直し。5時頃になって再び閾値の調整にはいったところで、今度は地上波デジタルの端子の設定と状態確認で再び撤去。ということでまったくすすまず。それと地上波デジタル用端子の設定に来られた業者さんは、強度を測るだけなのにスペアナをもっており、そのスペアナがあれば当方の実験は楽になるので、おいていって欲しかったです。周波数帯もそれほど離れておらず、RFIDの方がやや低いので電波強度が簡単かつ高精度で測れるはず。こちらは予備のRFIDレシーバーで測定しているから精度などはあってないようなもの。

2006年2月17日

それにしても、いろいろあって疲れます。ともかく忙しい。仕事の量というよりも、仕事の種類が多すぎ。頭の切り替えるだけで時間が取られます。

2006年2月16日

ハードディスクが壊れていたiPodは修理に出したところ、新品になって戻ってきました。得した気分。結構、あらい充電の仕方をして、バッテリがへたっていたのでAppleには申し訳ない。それにしてもハードディスクのような駆動部品は保証期間中であっても故障率も高いので、メーカにしてもたいへんかもしれません。以前、同様の製品を出しているApple以外のメーカの方から伺ったのですが、ハードディスク搭載型のポータブルプレーヤーはやはりハードディスクの不良による修理が多く、フラッシュメモリ型はデータ転送またはイヤホーンの接続部分に集中するそうです。それとiPodのデザインで一番優れているのは、落下の有無が筐体の傷でわかるようになっているところだそうです。実際、iPodが出たばかりの頃、Appleの方に初代MacintoshのようにiPodは分解のできないクローズドなデザインですね、ときいたことがあるのですが、分解修理より製品交換の方がメンテナンスが安くなるのと、分解を難しくなると分解の際にボディに傷がのこり、その傷の様子から分解の有無がわかるようにするのが、分解しにくい理由で初代Macintoshのクローズ設計とは目的が違うといわれました。ちなみにこの話を国内メーカの人に話したら絶句していましたが。

2006年2月15日

午前は会議。大学でいうと教授会相当の会議ですが、毎月あるのに、今年は海外出張や来客などがあり、あまり出られませんでした。去年も似たような状況でしたが。ちなみに前の勤務先ではたまに教授会に出席すると、学部長から「今日はどうしたの?」と心配される状況でしたから、多少の進歩はあるかも。ところで昨日のそっくりデジタルカメラの一件ですが、いろいろ情報をいただきました。オリジナルのカメラのメーカは社長は開発者に「俺のかわりに作れ」というそうで、開発者とくに設計担当者の権限が大きくなっているそうです。実際、オリジナルのカメラのデザイナーはいわゆるインハウスデザイナーさんで、社内では帝王と呼ばれるほど任せられているそうです。インハウスデザイナーですが、あるデザイン展でリボンを組み合わせた作品を拝見したことがあります。こだわりのある作品だったので、その下で働くエンジニアさんもたいへんでしょうね。オリジナルのカメラのの会社のデジタルカメラは筐体に、通常ではありえないような高コストな仕上げをすることが多いのですが、この辺がその理由かもしれません。実売4万円程度のかめらに、どうみても数百円はかかる研磨をしていたり、1000円はかかると思われる塗装をしていますからね。実はこれはAppleのiPodも同じで、鏡面の加工は高コスト。デザインも形だけに凝るなら、金型のコストだけですが、質感までふくめてデザインをするには、本来機能とは関係ない筐体部分に高コスト加工はさけて通れないということでしょう。また、コストといえば、オリジナルのカメラメーカはデジタルカメラの生産を中国から国内に切り替えていますが、デジタルカメラは2割が組み立てコスト、一方フィルムカメラは3割が組み立てコストだそうです。このため組み立てコスト=人件費が高くても、デジタルカメラは相対比率が低く、国内でもやっていけるそうです。確かに機構部品が多い製品ほど組み立てコストはかかりますし、デジタルカメラの中身はモジュール化されていますからね。それと2割なら国内生産でもやっていけるというのは興味深い。

2006年2月14日

某S社がデジタルカメラの新製品を発表したのですが、これってシェアトップの某C社の売れ筋デジタルカメラにそっくりと思うのは当方だけでしょうか。某S社はオリジナリティを重視する社風だったのですが、これを見る限りそうした社風はなくなったのでしょうね。こうしたケースでは現場はオリジナル重視であることが多いのですが、上層部は安直に売れ筋に合わせていれば売れるとおもって、売れ筋に似た製品を望むのですよね。某S社もそのパターンになってきたのでしょうか。実は某S社はもう少しまともなメーカだと思っていたのですが、こんなにうすっぺらなオリジナリティだったのですね。意外というより残念。

2006年2月13日

移動が多い1日です。そのうえ大学院授業の成績表の採点と送付が遅れて矢上まで郵便配達することに。ところで10日ほど前のこのページに書いたことで、Web 2.0に否定的と思われているみたいですが、そんなことはないのですがね。ただ、Web 2.0の研究はしないのですか?と数人に聞かれるけど、それにはいささか否定的。その理由はWeb 2.0と呼ばれる技術は、研究だとか論文などの悠長なことをいっているよりも、短期間に実サービスに展開・実験した方がいい分野だから。つまり、Web関連というのは実験的な段階でもいいので、思いついたらどんどん実サービスを提供すべき世界だし、逆にいえば短期間に思いついたことがどんどん実現できるのがWebの強み。使えるサービスや技術はアクセス数が増えますし、利用者からのフィードバックも多くなるからますます改良がすすみ、逆にダメなサービスや技術はアクセス数が伸びず改良も進まずに淘汰されることで、全体としては進化がすすむ世界。一方、学術研究の場合、一人または少数だけでコツコツやって、ある程度結果がでたところで論文を書いて、(論文査読が典型ですが)少数の専門家により成果を評価する世界。だから、Web 2.0を研究という枠組みですすめるのは難しく、仮にWeb 2.0を学術研究としてすすめてもビジネスに乗り出さないといけなくなります。ビジネスに乗り出す覚悟がなければ研究としても手を出しにくい。もちろん、どちらの進化がいいとは簡単にはいえない。Web系のように走りながら進化した方がいい分野がありますし、一方、旧来の研究のようにいったん止まって進化をしたらまた歩くことを繰り返した方がいい分野もありますから。

2006年2月12日

先週は忙しかったこともあり、昨日はぐったり状態だったのですが、今日はやや復活。某国内ワークショップの採否通知前に投稿論文全部を読み直してコメントを加筆。結構たいへん。ただ、読んでいて感じたのは、著者というよりも研究室で研究の考え方やレベル差があるというのか、海外の最新研究を追っている研究室と、既存研究のサーベイをしていない研究室。後者の場合は世界の研究トレンドとか研究水準を知らないから、論文中の用語からしてマイワールド系で研究室や組織を出ると通用しない。そのうえ10年前でもパットしない研究を一生懸命やっていたりします。そうした研究の論文は痛いんですよね、読むと気の毒なります。今回はプログラム委員長としての査読コメントを加筆していたのですが、貴方の研究はレベルが低いですよとはっきり書いてあげた方がいいのかよくないのか、時代遅れの研究ですよと書いてあげた方がいいのかよくないのかを迷ってしまいます。以前は容赦なくコメントしていたけど、最近は極力いわないことにしています。どれだけ海外トレンドからずれていても国内の論文誌狙いなら生きていけるわけですから、知らない方が幸せだし、知ったところでどうしようもない場合もある。ただ、これで一番不幸なのは学生さん。学生さんはその研究室の基準しかしらないので、前者の研究室にいけばいいですが、後者の研究室にいくと不幸かも。もちろん、昔は紙ベースでしか情報が入らなかったから、メジャー国際会議に通せる研究室は論文集を持ち帰ることで最新の研究トレンドが入って先に進めるので、またメジャー国際会議に論文を通すということがありましたが、いまはオンラインでほとんどの情報が集められるので、やり方次第でいくらでも研究トレンドはおえるはずなのですがね。ただ育った環境の影響を引きずることが多いのか、メジャー国際会議に論文を通す研究者というのはいつも少数の特定研究室の現役&出身者ばかりということになってしまう。よくないよね。

2006年2月11日

携帯電話のボディの一部が破損。それもポケットに携帯電話をいれていたら、いつの間にかバッテリカバーが割れていました。それがまったく思いたることはなし。バッテリカバー以外には損傷箇所もなし。ということで謎ですが、機能には支障はなさそう。これを機会に携帯電話の機種更新を画策してみますか。商売柄、事前情報やプロトタイプを見せて頂く機械が多くて買いにくい。ワンセグ対応機種が欲しいのですが、ワンセグ対応ならば4月にでる機種の方がいいし、モバイルSuicaは機種によってレスポンスに問題があるし、モバイルSuica第二世代の方がいい。携帯電話といえばウィルコムはここ数日はメール障害になっていたそうですが、実は結構間近で笑えない事態をみることになりました。今週、ある打ち合わせで、時間になっても来ない人がおり、その人がウィルコムの端末を使っていることから、すでに到着していた別の方のウィルコムの端末から送ったのですが、結局、その方がたどり着いて、打ち合わせが終わる頃にメールが到着。UUCP並の遅さを今の時代に体験できるとは思いませんでした。その方が遅れた理由は電車の遅延が影響だったそうですが、まさかメールを電車で運んでいたりしませんよね。ちなみに遅れた本人もメールで送れることを知らせたらしいのですが、それが届いたのは3日後の昨日だったそうです。これはたまたまかもしれませんが、W-ZERO3予約のときの騒動などをみていると、通信キャリアとしてはもうすこししっかりして欲しいところ。ウィルコムに関しては当方もUSB接続のデータ通信専用端末をもっていますから他人事ではないです。

2006年2月10日

再来週、神戸の某博物館で行う実証実験につかうRFIDシステムの仮設営と予備実験。あっけなく一発で動く。ただ問題は博物館に設置したときに動くかどうか。電波ものは環境に依存するので最後までわからない。今回はアクティブRFIDタグを使いましたが、 設置したレシバーによって指向性と測定範囲にばらつきがあるのが心配。これは部屋を含む周囲の環境によることが多く、現地に行ってレシバーのヘリカルアンテナの微調整しながら最適化することになりそう。完全に電波の世界。当方は伊達にRFIDのISO委員をしているわけではありません。さて本業のソフトウェアの方は今回は機能を必要最小限にして簡単に作るつもりだったのですが、結局大がかりになり、開発期間も2週間かかることに(といっても電車の中や深夜に合間をみつけて実装するわけですが)。さきほど行数を数えてみたら新規に書いた部分だけでも7000行を超えていました。ちなみにコアの部分は2000行ぐらいだと思いますが、かなりの部分が干渉や混信などの電波障害対策。研究室内などの手近な実験環境であれば電波特性もわかるので、それにあわせた電波障害対策をすればいいのですが、別の場所で実験をする場合は電波特性がわからないので、多様なケースを想定しておく必要があります。逆に言えば多様な状況を予想して、それらに対処できるか否かがRFID絡みのソフトウェアの難しさ。数個のタグと一個のRFIDリーダ/ライターで実証実験をしたつもりになっている方々に永遠に理解できないでしょうね。それとアクティブタグやUHF帯タグの場合は通信距離が長いので、タグを認識させることよりも、認識すべきではない遠くのタグを認識させないことの方がはるかに難しい。

2006年2月9日

BorlandがIDE事業、JBuilderやBorland C++、Delphiの売却先を探しているという報道がありました。Eclipseなどの無償のソフトウェア開発環境IDEが普及した結果、有料のIDEやソフトウェア開発ツールはビジネスにならず、大幅値下げ、そして最後は無償化。Intelのコンパイラも限りなく無償化状態。そしてBorland系も先行きが不透明になると、有料の開発ツールIDEで有力どころはRational系の一連のツールとMicrosoftのVisual Studioだけになってしまうかも。前者は相変わらず高値安定のようですが、後者はMicrosoftはWindowsで儲ければいいので全面無償化も時間の問題かもしれません(すでに無償化に近いかも)。Eclipseなどのオープンソース系のソフトウェアに否定的なことを少しでもいうと国内ではオープンソース信仰の方々から袋だたきにあうわけですが、無償ソフトウェアによって商業製品が成立しない市場になっているのであれば由々しき事態だと思います。新しい技術を研究開発するにはお金がかかるわけで、企業がソフトウェア開発ツールやIDEはビジネスにならないと考えて、新しい技術の研究開発にお金を出さなくなると技術的には停滞気味になるのは否定できません。ところでソフトウェア開発ツールもネットワークサービス化はありうるでしょうか、以前お遊びでJavaコンパイルするサーバを作ってみたことがあるのですが、いまだったらAjaxなどを駆使してWeb上で動く高機能IDEも作れるはず。そもそも昔は非力のマシンからtelnetでワークステーションにつないでEmacsでソースを編集したり、コンパイラを動かしていましたから、ネットワークベースの開発環境は当たり前といえば当たり前なのですがね。むしろ当方の多人数による開発手法への影響。いまの多人数開発ではソース間同期、つまり一貫性制御やバージョン管理は現実にはファイル単位になることがほとんど。ただ、エディタもサーバで動くとなればより細粒度の同期制御が簡単にできるわけで、関数や行単位になるかもしれませんし、もしかすると同期制御のための構文プリミティブや注釈記述をもったプログラミング言語でてくる可能性もありますね。ところでBorlandといえばDelphiの前進であるTurbo Pascalで名をはせた企業。そのあとTurbo CなどのキャラクターベースIDE環境を開発していましたが、なによりもi8086クラスのマシンでもともかくコンパイルが速かった。そうそう今日、そのBorlandからIDE関連のセミナーの案内が郵便で届いたのですが、いまさら何の話をするのか興味が出てしまいました。

2006年2月8日

某国内ワークショップのプログラム委員会。何の因果かプログラム委員長になってしまったので司会進行役。お気楽派の当方にはどう考えても不向きな仕事。というわけで参加された委員の方々を申し訳なかったかもしれません。ところで気になるニュースが一つ。AppleがiPod nanoの1GB版を発表しましたが、この意図は正直言ってよくわからない。カラー液晶などのフラッシュメモリ以外の部分にお金がかかっているので、1GB版と2GB版と価格的な差違は15%ぐらいと小さい。となると考えられることはフラッシュメモリ不足を予測しているのでしょうか。フラッシュメモリの供給量と価格というのは重要な指標で、モバイル系だけでなく組み込み系でもストレージ関連の容量要求がかわってきます。また、当方のように学術研究をしている限りは5年先程度は読まないといけないし、先が読めないと研究テーマも決められない。例えばモバイル系の研究しているという研究者がいたとして、なのにモバイル系で使われる小型ストレージの容量ですら予測できないでい研究者が考える研究テーマというのはいったい何なのよ、と思ったります。自称HPC研究者といいながら、将来のプロセッサ性能予測ができない人ぐらい怪しい。さてフラッシュメモリと1インチ以下のハードディスクのビット単価の逆転はここ1,2年でおきるはず(大口OEMではもうおきている?)。1.8インチと2.5インチのハードディスクは容量について停滞気味でしたが、フラッシュメモリの急速な追い上げで、大容量にシフトしはじめました。鬼門といわれた垂直記憶も導入されはじめたので、ここ数年は年率30%程度で容量が順調に伸びて、2年後には250GB程度。そして何かブレースルーがないと再び微増時代に逆戻りというところでしょうか。ハードディスクでわからないのが、ノートPC用の主力が1.8インチになるのか、2.5インチになるのか、という問題。軽量化が重視をされる国内市場をのぞくと、1.8インチの重要は3ボルトで駆動できるので電源回路の設計が容易になり、何よりも消費電力が下げられます。ただ、2.5インチでも特殊仕様だった低電圧版ハーディスクが普及しはじめているので、先が読めない。なぜこれを気にするかというと2つ理由があって、ノートPCのストレージ容量の伸びによってはノートPCの位置づけが変わってしまうから。もう一つは2.5インチハードディスクの需要が堅調であれば、将来的には2.5インチ用に技術開発が集中してデスクトップPCも2.5インチハードディスクに移行する可能性が高くなるから。なお後者の場合はデスクトップPCの容量は一時的には現状程度か微増ということになりますから、データは大容量ハードディスクにおくという方向にながれが強まる可能性が高い。また個人的には将来的には3.5インチハードディスクの需要の中心はストレージサーバとビデオレコーダになって、マイナーなデバイスになるように思っていたりします。あとサイズ別の故障率という問題もあって、その話はまたいずれ。

2006年2月7日

今日は入試。後期博士課程(3年制、5年制)だけ。大学だと学部入試があるのですが、それとくらべたら楽なものですがね。ということでプチ早起きしたのですが、田園都市線が遅れてぎりぎりに到着。まぁ、そのおかげで実験に使うサーバを車中でつくってしまいましたが。電車の中だと普段の2倍ぐらいコーティング速度が上がるのですが不思議。ちなみに多少は満員になっている電車の方がいい。周りの人はいい迷惑だと思いますが。ちなみに電車がすいていると乗り降りする人の動きが目の端にはいって気が散るのですよね。ただ、こちらは座っているとはいえ田園都市線の混雑ぶりは半端ではないです。ところで天気予報では今日は暖かくなるという話でしたが、なんか寒かったのですが、気のせいでしょうかね。それにしても今週はともかく忙しい。

2006年2月6日

仕事がオーバーフロー状態になりつつあります。桁あふれよりはいっそのこと0で割りたい気分。業界人にしかわからない表現ですが。なんと国際会議のカメラレディ論文をひとつ送るのを忘れていたということが判明。普通、忘れないといわれそうですが、何しろ数もあるので忘れることもあります。話は変わって経済誌の東洋経済に電機業界再編の特集があるので読んでみるのですが、驚くようなことは一切なし。まぁ内容は一切期待していなかったのでどうでもいいのですか、先がないということだけは一般の方にも伝わったという貢献はあったかも。それにしても国内電機メーカはどこも厳しいですよね。国内電機メーカは国内電機メーカどうしの横並び意識と競争から脱却でできず、海外進出しても、ライバルはあくまでも同様に海外進出した国内電機メーカ。結局、国内市場の争いを海外に移しているだけ。世界の中では競争力がなかったのでしょうね。白物家電、AV機器、携帯電話などの製品種別ごとに統合して、海外と競争できるだけの規模と経営効率化をはかるしかないのだと思います。ただ、そう思ってもすすまないのもこの業界の現実。

2006年2月5日

ふと気がついたのですが、街中の街路時などにつけられた電飾(イルミネーション)が残っているというか、以前はクリスマスシーズンだけだったのに、今年はいまだに飾られているところが多いような気がします。季節感がなくなったということもあると思いますが、電球ではなくLEDで点灯させているので消費電力が少なくなったので、ずっとつけておいても電気代などのラーニングコストもかからない。また、電球の場合は何らかの衝撃でファラメントが切れることがありましたが、LEDは耐久性が強いし、寿命も長いのでメンテナンスコストもかからないというのが背景でしょうか。でもLEDの光方は風情がないというか、妙に明るいし、だいたいスペクトラムが偏っているから、不自然な明るさなのですよね。ちなみにオフィスのある通り(白山通り)のイルミネーションは青色LEDだったのですが、遠目はいいのですが、近くで観ると異様な光方。なお、この通りのイルミネーションはクリスマスが終わると同時に撤去されました。

2006年2月4日

ソニー(正しくはSCE)のプレーステーション3の発売が春から年末にずれこみそうだという報道が出ていました。ゲーム機には関心がないのですが、それでも商売柄いろいろ情報は入るわけでして、伺っている状況から計算すると年内も大丈夫なのだろうかと思ってしまいますけど。どちらにしても欧米のクリスマス商戦に数をそろえられなければXBoxと決定的な差がついてしまうのは確実。もっともそれ以前にいまさらゲーム機がうれるのかという疑問がありますが。それにしてもSCEの方々は口が堅いですよね。ただ、有力ゲーム会社ですら不安がっていますから、やっぱり情報がリークされてしまう。開発状況がどうなっていて、今後のスケジュールをゲーム会社にきちんと説明しないと、発売する前に空中分解してしまうのではないでしょうか。SCEの方は業界関係者にいわせると開発状況はゲーム会社に説明しているとおっしゃいますが、一部の有力ゲーム会社のさらにその一部の部署に小出ししているだけなのでSCEへの不信感を高めているだけのようです。

2006年2月3日

昨日のこのページにAjaxはまだまだと書いたら、顔見知りの人からWeb 2.0に否定的ですかと聞かれてしまいました。別にそんなつもりはないのですが、ただ個人的にはWeb 2.0に関心がないというか、提供されるサービスやコンテンツに価値があって役に立てばWeb 1.0的でもWeb 2.0的でもどっちでもいいし、わざわざ線を引いて比較してしかたない。もちろんTaggingとかUser as contributorのようなユーザ参加型モデルとかネットワーク経済学的なモデルはすごくおもしろいと思います。でも実装技術的な観点でみるとWeb 2.0的なものはむしろWeb以前、つまり専用プロトコルを駆使していた頃の技術やサービスと対比すべきものも多い。例えばBlogなどのCMSにしてもWebという枠組みではなく、専用プロトコルと専用アプリケーションを使えばもっと簡単かつ高度に実現できるはずなのですが、Webの枠組み内でやろうとするから苦労する。また昨日書いたAjaxにしても、結局、WebブラウザとHTTPという制約の中でユーザビリティをあげるために広まった技術であり、WebブラウザやHTTPに非同期性やイベント駆動などの機能があれば不要だったはず。もちろんWebの枠組みの中でできる限りのことをやってみるのも価値はあると思いますし、一方でWeb 2.0的なもののなかにはWebとは関係のないものもあります。Web 2.0的といわれるもののなかでもWebの制約を解消することが目的ではないもの、つまりWebであってもなくても本質的な技術やサービスが最終的には生き残るのではないでしょうか。それにWeb 2.0は究極的にはWebという枠組みそのものを壊すところまでいかないといけないように思います。ところでWeb 2.0に対する個人的な関心事は、Web 2.0的なサービスが収集・提供しているコンテンツの行方。ユーザ参加型方式で作られたコンテンツの場合、知的所有権的な問題もありますし、そもそもそのサービスのシステムに依存したコンテンツが多いので、それを再利用するのが難しい。このまま行くとオブジェクト指向データベースの失敗を繰り返すというか、システムが変わると情報を引き継げないことになります。GoogleのようにWebブラウザの表示画面のスナップショットをひたすら集めても情報の断片しか集められませんからね。

2006年2月2日

昨日は散々だったのですが、そのままお仕事。久しぶりにFlashのActionScriptのプログラミング。いつもFlashはなんとなくプログラミング、でもなんとなく動くということで、ActionScriptはいまだにちゃんとわかっていない。今回も急ぎで書いたサーバのテストプログラム用なのでまた手抜き。ただ、ActionScript使いの人に聞いてもテクニックに詳しくても言語仕様は知らない人が多いので、なんとなくプログラミングしているのは当方だけの問題ではなさそう。多くのプログラマーはActionScriptを嫌いますが、ちょっと見栄えのいいGUIを作るときは、Javaとかで試行錯誤で作るよりは簡単だったりします。FlashというとAjaxとの比較になるのですが、現状ではAjaxはまともなオーサリングツールがないので時間と手間がかかり、Ajaxはお手軽仕事には不向き。もちろん最近はいくつかのツールやライブラリが出てきているので解決されつつはありますが、使いやすいオーサリングツールが作られるまでには結構時間がかかるので、多くのWebデザイナーがAjaxを駆使したコンテンツを作るようになるのは結構先かも。

2006年2月1日

9時近くにおきた地震で電車が止まってしまい、途中でUターン。帰れなくなる。地震の時は神楽坂にいたのですが、オフィスに戻る地下鉄は動いていたので油断していました。

2006年1月31日

午前中は大手町、午後からは野田の理科大。やたらカメラレディ論文のチェックがくる日。(なぜ書いたのか謎なのですが)HPC系の海外論文誌から最終カメラレディ論文が送られてきてざっとチェック、それが終わらないうちにネットワーク関連の海外論文誌から採録通知もないまま、発行元からSpringerのカメラレディ論文のチェック依頼。それと国内学会の機関誌に頼まれた原稿のカメラレディ版のチェック依頼。ところでただのカメラつながりなのですが、先週コニカミノルタのフィルム事業撤退が発表されましたが、今度は富士フイルムはフィルム事業の縮小を発表。あまり話題になっていませんが、リストラとしては規模も結構大きいし、業務的な変更も大きい。もうフィルム事業はどこもやっていけないということでしょう。実は31日に富士フイルムがフィルム事業縮小とともにフィルム代が値上げが発表されるという話があったので、フィルムをほんの少しだけ買いだめ。デジタルカメラの全盛にフィルムカメラでもないのですが、年に数回はマニュアル方式のフィルムカメラで撮ることがあるのです。フィルムは化学製品としては高度なわりに安いといわれていましたが、それも生産数が多いことが前提になっていますが、需要がさがれば数倍に以上になるのは必至でしょうし、現像代も高くなるはず。現状では印刷を含めるとフィルムよりデジタルカメラの方が高くついていますが、それが逆転するのは結構早いような気がします。それと発表資料に「写真プリントに重点をおいた研究開発体制への再編」とあるのですが、言い換えると写真フィルムの新たな研究開発はしないということ。写真フィルムは技術的には伸びないということになります。ただ、ディスプレーで観ることになれてしまうと、そもそも紙に印刷するということの方が先になくなってしまうかも。実際、当方は大きなディスプレーを使っていることもあって、デジタルカメラでとった写真を印刷することはゼロに近い。

2006年1月30日

虎ノ門で3時間の講演。やっぱり長くしゃべると疲れます。プログラム委員長になっている某国内ワークショップの投稿論文への査読者割り当て。投稿論文を一通り目を通して選定したのですが、プログラム委員の中から査読者を選ぶと無理がでますね。

2006年1月29日

結局、昼過ぎまで書類書き。それからセンサー関連のプログラミングとチューニング。チューニングといっても計算性能をあげるもののではなく、センサーのエラー率を下げるというチューニング。当然一個のセンサーでは感度の測定間隔を調整するぐらいしかできないので、複数のセンサー情報を組み合わせてエラーを相殺して下げることになるのですが、理屈よりも試行錯誤の世界。ところで、この時期、つまり年度末になると何故かコンピュータを購入することになるのですが(理由は詮索しないこと)、悩ましいのがIntel版Macintosh。MacBook Proの見積もりをとるだけはとったのですがね。MS-OfficeやAdobe関連などPowerPC用のソフトウェアでもひとあたりは動くにしても、ATOKは動かないから痛い。それと問題はJava関連。Developer Preview版J2SE ver.5のIntel版は公開されているので、それを使えばいいのでしょうが、性能に関する情報がまるでない。ご存知のようにPowerPCのJavaのJIT系最適化はいまひとつで、それが改善するのであればIntel版に移行してもいいかもしれませんが、それが目的ならばWindows上のJavaを使った方がいい。どちらにしても一般的なアプリケーションを使う限りは慌ててIntel版に移行する必要はなさそう。

2006年1月28日

横浜による用事があったので東京駅経由でオフィスにいったのですが、東京駅の改札を出るときに手を振っている人がいるので、よく見ると知り合いの某携帯キャリアの関係者。モバイルSuicaが今日から始まったとかで立ち会っているとか。利用者はまだ実質ゼロのはずだから、何んで立ち会っているかは謎なのですが。商売柄RFIDに関わりもあることもあって、モバイルSuicaにはこれまで多少は関わりがあったのですが、問題がいろいろ。そもそも改札を通るのに手間取ることが多い。デモをしたJRの担当者でも携帯電話の向きを間違えて通れなくなっていましたし。いまは両面にRFアンテナを内蔵した機種もあるようですが、それでも改札側のセンサー面に端末側アンテナが垂直向きになると受信性能は一気に下がります。Suica導入時にタッチアンドゴーをいいすぎたために、Suicaのカードを勢いよく改札機に叩きつける人が多い(ヒットアンドゴーと呼んだりします)。その調子で携帯電話を叩きつけていても、数回では壊れないのですが、回数を重ねるうちに徐々に疲労がすすんで、100回も叩きつけていると壊れてしまう携帯電話が続発していたようです。モバイルSuica対応の端末は多少は強度を上げているはずですが、壊れるの端末がそれなりに出てきそう。iPodなどで使われているシリコン系の耐衝撃性のあるケースを作ったら売れるかも。モバイルSuicaに関しては他にもいろいろ問題がありましたが、解決された問題も見切り発車になっている問題もいろいろ。関係者にとっては利用者は増えて欲しいけど、増えると問題がいろいろ出てくるので悩みは多いようです。

2006年1月27日

大阪にいって国際会議の発表。それも生物系。やっぱりわけがわからない。空き時間に国立国際美術館でプーシキン美術館展。噂とおりに高水準。フランスの印象派以降という点ではBunkamuraのポーラ美術館展もすごくよかったのですが、プーシキン美術館展は欧州のトップミュージアムの代表作になりえる一級の作品が含まれています。ところで、ショックな事態が発生。iPodが壊れてしまいました。いわゆる第4世代iPod。ハーディスクが壊れたようでシークを繰り返していますが、復活の気配はなし。落としたわけでもなく、再生中に突然音が切れて、それっきり。帰宅後、リカバリーソフトウェアで復旧を試みるもそれも失敗。物理的に壊れているような雰囲気。これで思ったのですが、現在、フラッシュメモリの低価格化が進んでいますが、駆動部品のあるハードディスクと半導体のフラッシュメモリを比べたら、前者より後者の方が圧倒的に壊れにくい。そうなるとユーザにとっては長く使える機器になりますし、メーカにとっても保証期間中の製品に対する修理費用がおさえられます。携帯ビデオプレーヤーはハーディスク、携帯オーディオプレーヤーはフラッシュへの棲み分けは意外に早いかもしれません。

2006年1月26日

明日の国際会議用の発表資料の作成。今週は講演ばかりしている感じ。それにしても忙しいときに限って、どうでもいい仕事を頼んでくる人が多くなるので本当に疲れます。それにしても他人に仕事を頼む人というのは、たいがいは暇な人。自分が暇だから他人も暇だと勘違いしているらしく、他人に頼めば暇つぶしに仕事してくれると思っているのでしょうか。というわけで朝から嫌になってしまう。そうそうソニーがAIBO事業の打ち切りを正式に発表。まぁ去年縮小(業界用語では撤退)を発表していたので、驚きはしないのですが。AIBOオーナーの一人としてはちょっと残念。ここしばらくは箱に入ったままですが、久しぶりに出してみますか。話は変わって、なぜかノギスのこと。ちょっと前に発注していたノギスが納品。やっぱりいいですね、ステンレスの質感。ミツトヨ製のJIS一級の定番なノギスにしましたが、世間ではすっかり威信を失ったJISマークも、ノギスなどの精密機器ではまだまだ輝いています。15分ほどノギスと戯れてしまいました。その様子を見ていた秘書さんにすっかりあきれられてしまいましたが。ただ、ノギスはデスクワークにも便利なのでお勧め。実は家にもノギス、なぜかマイクロメータも所有していたりします。

2006年1月25日

科研費特定の最終報告会の二日目。午前中に発表、あとは計20分ほど中座した以外はひたすら他の方の成果報告をきいたわけですが、そもそも他人の研究はよくわからないのですが、専門が近いものであってもわからない研究は何度話をきいてもわからないです。あんまりにもよくわからないので、数人の発表には質問をしたのですが、一部の研究者の方から科研費の報告会では質問せずに黙って聞いているものであると、ありがたいご指導をいただいてしまいました。今回は関係者限定の非公開の最終報告会ですから、予算対成果をここ以外のどこで評価するのだろうかと思ったりもしましたが、それも考えてはいけない疑問なのでしょうね。

2006年1月24日

今日は科研費特定「情報学」の報告会。会場が勤務先というのはありがたいのですが、いろいろ割り込みも入るのでいいのか悪いのかは謎。それにしても忙しい。ということで某新聞社の会合はパス。懸案だったカメラレディ論文を送ったのですが、論文のソース、つまりテキストと図版だけで30MBを超えており、圧縮しても20MB近い。メールではなくWebにおいてダウンロードしてもらうことに。それにしても15年前だったら20MBといえばハードディスクそのもののサイズですからね。隔世の感があります。論文としての情報量はそれほど増えていないのに、ファイルサイズだけはどんどん増えている感じ。論文の図版にAdobe Illustratorの駆使して凝った絵を描くのがいけないのですがね。ただ、この調子だと10年後には論文一つのファイルサイズが40GB近いのかも。論文にビデオデータを埋め込むことが当たり前になったら、そうそう冗談ともいえなくなります。

2006年1月23日

会議ある都合でいつもより早く出たのですが、田園都市線が遅れていつもより遅くに到着。それにしても田園都市線はよく止まりますね。10日ほど前は渋谷駅の火災騒動で身動きがとれなくなったばかり。それにしても疲れる日々が続きます。懸案だった3時間講演のスライドは仕上げる。そうそう専門ではないのですが、某有名海外ジャーナル用のカメラレディ論文の仕上げ。実はすっかり忘却の彼方。その専門の方に忘れていたと話したら絶句していましたが。でも専門でないと有名か否かも知らないのです。いつも思うのですが、論文は書くところまではそこそこ楽しいのですが、投稿した瞬間からただの面倒なものになるのですよね。

2006年1月22日

昨日の雪で銀世界。豪雪地帯の方から笑われるのでしょうが。大学関係者はセンター試験の監督にかり出されている方もおおいかと思いますが、当方の勤務先は大学院はあっても学部はないのでセンター試験はなし。ひたすらスライド作りの日です。今週は科研費の集会と国際会議の発表があるのですが、それよりも来週の3時間講演のスライドを優先。というわけで来週分は例によって直前に仕上げることになりそう。しばらくは講演の日々が続きます。

2006年1月21日

米国司法省が、Google、Yahoo、MSNに対して、それぞれのWeb検索サービスに入力された全クエリーのリストの提出を求めているそうです。そのうちGoogleは拒否・抗弁Yahooは提出命令に従うようです。でも、これは結構怖いですよね。ちょっと大げさですがGeorge Orwellの1984のような監視世界の第一歩かもしれません。すでにWeb検索サービスはなくてはならないサービスで、仕事の調べごとでも、レストランを探すにしてもWeb検索サービスを利用することが多い。そのクエリーを収集・解析すれば各利用者の思考や行動を捕捉することは不可能ではないはず。また、個人だけでなく企業の場合も、ある企業ドメイン内から送られてくるクエリーからその企業活動、例えば製品開発の過程でWeb検索サービスで調べた情報がわかるようになれば、何を開発しているのかは具体的にわからなくても、その方向性ぐらいは読めるかもしれません。司法省が何を意図しているのかは知りませんが、Web検索のクエリーを押さえることは社会全体の情報を統制・管理する上では有効な方法であることは間違いないでしょう。例えば「爆弾」を含むクエリーでWeb検索をしただけで、テロリスト予備軍としてブラックリストに載ってしまうかもしれません。また、最近話題のライブドア騒動ではメールが重要な証拠になっています。もちろん、犯罪捜査なので仕方ないのですが、メールから人間や組織の言動が把握できてしまいます。また、スモールワールドの研究ではないですが、メールの宛先や差出人を収集・解析すれば人間関係は見えてしまう。その意味では、最近流行のソーシャルネットワークは構成者も、そこに流れる情報にもノイズが少ないので、人間関係や思考を捕捉するのは有効な手段。ところで、これまでの情報監視では人間が場当たり的に監視していたので、監視できる情報量にはわずかだったのですが、いまは多くの情報がネットワークを流れますし、そしてコンピュータも速くなっていますし、徐々ではありますが自然言語からの意味抽出技術や画像抽出技術が進んできていますから、結構な量の情報を自動的に監視することはできるようになるかもしれません。もっとも、それ以上に世の中にながれる情報量が増えるので将来的にも監視不能かもしれませんが。

2006年1月20日

都内数カ所いくことになったので、結局、オフィスに4回行ったような状態。さてWebニュースに出ていたのですが、Intelは次期Itaniumではx86ハードウェアサポートを搭載しないそうですね。たしかに性能が低くいので使っている人はいない、というかどのぐらい悪いかもわからないぐらい使っている人がいないわけで、当然といえば当然。当方はハードウェア屋ではないのでなんともいえませんが、個人的にItaniumはVLIWなのですから、やはりVLIWでx86命令を実行しようとしたTransmetaのようにx86用コードをバイナリ変換でVLIW命令に変換して実行した方がいいと思ったりします。特にTransmeta方式であれば省電力、つまり発熱量も抑えられるようですし、ハードウェア側のアーキテクチャの自由度が増すはず。バイナリ変換といえば、先日拝見したx86版iMacではPowerPCからx86へのバイナリ変換がそこそこ動いていました。ちょっと前まではバイナリ変換は実行コスト的に使えないという印象がありましたが、プロセッサもメモリも性能が上がっているので以前のような心配は不要なのかも。特にマルチコアプロセッサだと一方のプロセッサでバイナリ変換、もう一方でプログラムの実行が可能になるので、Transmetaのときに問題になったレスポンスの悪さは結構解消できるかもしません。ところでIntelはItaniumをいつまで続けるのでしょうか。プロセッサは数ですから、数が売れないプロセッサはいずれは廃れる運命。去年、Intel JapanのItanium担当者に、Itaniumをいつまで続けるの?と聞いてことがあるのですが、続けるとは答えていましたが、そのとき伺った話ではいろいろたいへんみたい。いずれにしても当方はItaniumマシンは持つことはこの先もないでしょう。

2006年1月19日

コニカミノルタがカメラ・フィルム事業から撤退するそうですが、小西六写真工業といえばフィルムカメラメーカとしては富士フイルムよりも古いメーカなのですよね。フィルムといえばかつては欧州最大手のフィルムメーカだったAgfaが破綻。カラーフィルムは結構高度な技術なのですが、大量消費を前提にして安価に製造、安価に現像・プリントが可能になっていますが、数が減れば値段は上がるのは当然なので、10年もするとフィルム代も現像・プリント代も今の倍以上になっているかもしれませんね。ところで、当方のようなコンピュータ屋がいうと自虐的になるのですが、フィルムメディアとデジタルメディアを比べると、フィルムメディアの方が長持ちするような気がします。デジタルメディアは移り変わり。実は8インチフロッピーディスクを数枚持っていますが、8インチフロッピーディスクドライブは手元にないし、まわりにも持っている人はいない。またデータフォーマットもうつり変わりが速い。大昔のアプリケーションで作成したデータは手元のハードディスクにあっても、そのフォーマットに対応したアプリケーションがないので読みようがない。こう考えるとデジタルデータは意外に危ういような気がしてきます。その中でも一番危ういのがプログラムのソースコード。ソースがマイナーなプログラミング言語用で書かれている場合、その言語用の処理系が将来も使える可能性は非常に低い。メジャーな言語は言語使用がどんどんかわるので、古い言語仕様のコードは、その言語用でも新しい仕様に合わせた最新コンパイラではコンパイルできるとは限らないです。

2006年1月18日

慶大の大学院の授業。曜日が違うのですが、月曜日の授業回数が少なかったからということで授業をすることに。昨晩は徹夜状態だった頃もあって今ひとつ気乗りせずに授業をしておりました。それから打ち合わせを2件。結局、オフィスに戻る時間はなし。さて、某所のIntel insideなiMacを拝見。同クラスのPowerPC搭載のiMacがなかったので比べられませんでしたが、手持ちのPowerPC G4搭載のPowerBookと比べる限りは速いような気がします。ただ、それ以外は何も変わらない。iMacは筐体もPowerPC G5版と同じようですから、例えばオフィスで使っている人の場合は、夜のうちにPowerPC版とx86版のiMacが入れ替わっていても、なんか性能が少し違うかなぁという程度しか気がつかないかもしれません。プロセッサはどうでもいい時代であることをつくづく実感。

2006年1月17日

所内会議の日。午前中にあった会議を出そびれましたが、午後にあった別の会議は出ましたが。このところ共同研究関連で急ぎのプログラミングが続いているのですが、今日はC言語でプログラミング。それもHTTPサーバを作成。もちろん基本動作だけですが、100行以下でも書けるものですね。ちなみに7,8年前に某出版から依頼されて発刊に至らなかったTCP/IPプログラミングの解説で用意したサーバに手を入れただけだったりしますが。ちなみにこの解説は前勤務先の授業用資料。学部2年生相手にHTTPサーバの作成やチャットシステム(クライアント&サーバ)の作成を課題として平気で出していましたから、いま考えてみるとむちゃくちゃな授業でした。

2006年1月16日

午前は慶大理工の大学院、いったんオフィスに戻って、次に早大で打ち合わせ。結構忙しい。そうそうAppleからMacBook Proの見積もりが早速届いていました、アカデミックディスカウントの関係で一般よりはお安いようですが、スペックがはっきりするまでは判断がつきません。個人的には性能よりも軽いノートPC型のMacintoshが欲しいのであって、プロセッサはPowerPCでもx86でもいいです。さてライブドアが強制捜査になったそうですが、どうなることやら。業界的には今回の件とは別にいろいろな噂がとんでいましたから、予想された状況だったのかもしれませんが。特定の企業というわけではないのですが、国内マスコミででいうIT関連企業の多くは、特に技術的な特色があるわけではなく、実体は投資会社なのですよね。つまり投資先や買収先がIT関連企業というだけで、IT関連技術をもっているわけではない。こうした騒動があるとファンドは融資先のIT関連企業と呼ばれる投資会社から資金を引き揚げますから、資金がショートするところがいくつか出てきそうですね。

2006年1月15日

一日プログラミング。研究用といっても共同研究用のもの。ということで当方にとっては研究的新規性はまったくないし、他に再利用できるものでもない。ただ、これも仕事なので、せっせとプログラムを書くわけです。今日はひとまず1000行書きましたが、あと3000行ほどは書くことになりそう。自分用のプログラムならばGUIなどは作らないので、コアの動作部分として300行も書けば終わる仕事なのですが、人に使って頂くとなるとそうもいきません。ところで今回もJavaで書いているのですが、今回のソフトウェアはあとあとのことを考えるとスクリプティング言語などで機能設定や拡張ができるようにしておいた方がよいのですが、どのスクリプティング言語を使うかを思案中。手間をかける案件でもないので、当然Javaで処理系がかかれていて、簡単に埋め込める言語がいいことになります。となると選択の幅はあまりないのですが、思案中。それに久しぶりにプログラミング言語を設計・実装してみようかと良からぬことまで考え始めている始末。

2006年1月14日

仕事柄、情報家電まわりのミドルウェアには関わることが多く、UPnPもちろんDLNAなどなど情報家電関連のミドルウェアやプロトコルは馴染みがあるのですが、いまひとつ意図を計りかねているのがIntelのViiv。もう少し正しくいうと、IntelとMicrosoftの役割が逆転したような印象を受けるということ。Viivは本来のIntelのテリトリーであるハードウェアに閉じていませんし、むしろミドルウェアからコンテンツ配信サービスまで含んだ大きな枠組み。ただ、これはMicrosoftがWindows Media Center Edition (MCE)で狙っていたことだったはず。そのうえViivそのものがMCEを前提に構築されているので、Intelはハードウェアと下位層とミドルウェアと配信サービスなどの上位層の両方からMicrosoftのMCEを押さえ込むような枠組みになっています。情報家電ネットワークの枠組みはMicrosoft対家電メーカという図式で語られることが多かったのですが、いつの間にかMicrosoftはすみに追いやられて、家電メーカとIntel連合ができていたという感じ。それともうひとつ注目点はDLNAとの関係。ViivもMCEもDLNAを前提にしているのですが、MCEはDLNAを中心にするのか、Windows APIを併用するのかがわからない状態だったのですが、家電メーカにしてみればWindows APIに依存して、Windows依存になるよりはDLNAにして特定OSに依存させたくないと思うのは当然。DLNAをメインにおいたIntelと家電メーカの思惑が一致したということでしょうか。また、家電メーカは面倒な著作権管理は他力本願指向が強いのですが、そこにIntelがコンテンツ保護の枠組みであるDTCP-IPを提唱したので、それにただ乗りをしたかったというところでしょう。ただせばMCEが中途半端だったところに行き着くのですが、MicrosoftはXBox360をMCEサーバにしようとしたり、肝心のコンテンツ保護機構が今ひとつ定まらないなど戦略が不明確。Microsoftにしてはツメが甘かったですね。今後の焦点はViivなり、その一部であるDTCP-IPで映画会社などのコンテンツ供給者の納得が得られるコンテンツ管理機構をまとめられるかというところなのですが、年内に有力映画会社の賛同が得られたら、情報家電や家庭用エンターテイメントPC分野ではMicrosoftは存在感が薄くなってしまいます。

2006年1月13日

田園都市線の渋谷駅でおきた火災騒動の影響で予定がボロボロ。ということでBunkamuraミュージアムでポーラ美術館の印象派展を見学。実は都内の美術館では印象派の作品をまとめてみる機会が少ないのですが、水準&量とともによかったです。Orsayに行きたくなってしまいました(ここ数年は年に3回は行っていますが)。本当に行こうとしているところが、自分でも怖い。さて話はかわて、日経ビジネスの最新号(週明けには書店に並ぶのでしょう)を拝読。特集は携帯電話、それもどちらかというと端末メーカの話。内容的には想定範囲内というか、メーカの統合の可能性を言及するぐらいで、具体的な話題はありませんでした。まぁ一般経済誌なのでこんなものでしょう。実は当方も昨秋、なぜか某学会の機関誌に海外の系電話事情に関する記事を書くことになったのですが、怖くて泥臭い話は書けませんでした(守秘義務もいろいろありますからね)。なぜか日本は携帯電話先進国だと思い込んでいる人がおられますが、現状は国内メーカを統合で済む段階ではなく、よくても海外企業への売却か、さもなければ撤退というところでしょうか。現状はソニーエリクソンを除く全国内メーカを合わせても世界シェアの7%前後なので、仮に統合しても淘汰対象にかわりません。こうした状況でも国内端末メーカやってこれたのは護衛船団方式のおかげ。キャリアは特定のメーカにだけに端末を作らせて、そのうえメーカ間の差が出ないように90xシリーズとか銘打って、ほぼ同じ機能の端末をほぼ同じタイミングで開発させる。これではいつまでたっても伸びるべきメーカが伸びないし、淘汰されるべきメーカが淘汰されないです。まるで昔の電電ファイミリーをみているかのうよう。もっとも国内キャリアも国内端末メーカも旧電電ファイミリーの関係者が多いので当然といえば当然ですがね。ただ、護衛船団方式は発注元も発注先も長期的には弱体化するのですよね。

2006年1月12日

MacBook Proですが、Apple Storeの担当者に見積もりだけは依頼。でも発注するかは微妙なのですよね。ところでIntel InsideなMacintoshにWindowsはインストール&ブートできるのでしょうかね。話題にもなっていないところをみると需要がないということでしょうか。さて興味のない方にはまったく興味がない話を少々。ニコンがフィルムカメラ&レンズを大幅整理するという発表したので、整理対象になっているマニュアルフォーカスの一眼レフ用レンズを急遽購入。デジタルカメラが全盛の時代にフィルムカメラ、それもマニュアルフォーカスでもないのですが、リングを回してフォーカスをあわせ、一枚撮るごとにフィルムを巻き上げレバーを回すのも悪くはないです、ただし、アダプターを介してニコンのマニュアルレンズをキヤノンのデジタルカメラにつけたりしていますがね。それにしてもニコンがキヤノンよりも先にフィルムカメラの整理に踏み切るとは思っていませんでした。もっとも考えてみると人員的・資金的なリソース制約はニコンの方が厳しいのは事実。また、キヤノンはカメラ事業以外の収益の方が多いのですが、ニコンは半導体ステッパーがあるにしてもカメラ比重が高いので、道楽では続けられないのでしょうね。その意味では今回の一件は総合メーカと専業メーカの経営戦略の違いをよく表している事例かもしれません。また、こうした傾向は他の業種でも出てくるかもしれませんね。ところで、カメラはほんのちょっとだけプロだったりします。ちなみに、このリンクにある写真はアメリカの光学関連の雑誌の表紙ですが、この表紙はBarcelonaにいったときにコンパクトデジカメで撮ったスナップ写真。だいたい月に数回、海外から過去に撮った写真を使いたいというご相談をうけるのですが、公務出張でいったときに撮った写真を売るわけにもいかず、学会や公共団体などの非営利団体に限定で無料でおわけすることになります。それと写真の感想をメールで送って頂くのはありがたいのですが、ただ、オフィスに直接電話をかけてきて写真批評をする人がおられるのですが、これは勘弁して頂きたい。

2006年1月11日

噂通りにIntel-InsideなMacintoshが発表になりました。既存ソフトウェアがまともに動くか否かと、x86用アプリケーションがそろい具合によりますが、どの程度速くなるのかは気になりますね。あとバッテリ駆動時間をまだ発表していないのも謎。開発がぎりぎりだったのか、駆動時間に問題があるのかのどちらかでしょうね。ところでMacBookですが、MC68030時代からPowerBookだったので、PowerPCからIntel x86系プロセッサにかわってもPowerBookのまま良かったと思いますけど。個人的にはまずは軽いノート形Macintoshが欲しいのですが。普段、12インチPowerBookを持ち歩いていますが、2kgはやっぱり重い。今回の発表はiLife関連の方がおもしろいかもしれません。AppleのMacintoshの初期コンセプトは「個人にパワーを」、つまり個人でも企業と同じように整形された文書や会計ができるようにしようというものでしたが、今回のiLifeは情報発信や情報管理への支援を中心に拡張しており、源流に戻ったということでしょうか。それと今回拡充されたiLife機能の多くはWebサービスでも実現できるのでしょうが、現状ではユーザビリティを考えるとクライアント側のアプリケーションとして作り込む方がいいのかもしれません。技術的にはWebサービス系の方がおもしろいのですが、一般のユーザが使うという観点で考えるとまだまだ問題も多いし、ユーザからみれば実現方法などはどうでもいい。例えばGmailはよくできていますが、それはあくまでもWebベースのメールアプリケーションとしてみた場合であって、クライアント側のメール専用アプリケーションと比べたらまだまだ不便。同様にGoogleの地図サービスもAjaxを駆使して良くできますが、地図専用アプリケーションと比べると反応の早さも表示のきれいさも数世代前の段階。この二つは使う分には無料だからいいのでしょうが、これが有料だったら許されないでしょう。これまでWebサービスは技術的な目新しさが重視されていましたが、今後は使い勝手を優先して、クライアント側とネットワーク側のあいだのどこで線を引くのかが重要になるのでしょうね。

2006年1月10日

MacWorld Expoは一部のニュースサイトなどではテキストベースですが、リアルタイム中継状態。このためJobsの講演内容が2,3分遅れぐらいでわかってしまいます。このページを書いているときは、Jobsの基調講演が始まって、業績説明からiPod関連アクセサリの説明にうつったところ。さて、そのMacWorld Expoで正式に発表になるようですが、写真の編集ソフトウェアを探していたこともあって一足先にAdobe Lightroomβ版をインストール。Macintosh版が先行していてWindows版はちょっと先みたい。Appleの業務向け写真編集ソフトウェアのApertureに近いのですが、Lightroomの方がやや軽いかも。β版にしてはよくまとまっている感じですし、使い勝手も悪くない。ただ、PowerMac G5で使うべきソフトウェアであって、PowerBookで使うとストレスのもとになるだけかも。

2006年1月9日

CESも終わって関心はMacWorld'2006にうつりましたが、CES絡みで興味をひいたのはSeagateのプレス向け発表会の報道。どのぐらいのタイミングでどのぐらいの容量の記憶デバイスが出てくるかを予測することが重要なのですが、結構参考になる資料です。サーバーやデスクトップ向けの記憶装置は複数のハードディスクをクラスタ化すれば容量を増やせますが、ポータブル機器の場合はサイズや消費電力の制約があり、その時点での技術に依存するので、予測は結構難しいのです。さて話はかわって、今朝の日経に省庁再編の一つとして情報通信省の設置構想がでておりました。数年おきに出ては消える話なので、またかという感じですね。今回は本当にできるのでしょうか。あまり内実を書くと怒られるのですが、前回の統合話は旧通産省から旧郵政省に提案したのですが、土壇場になって旧郵政省が断ったそうですが、今回は総務省の旧郵政省関係者も諸般の事情からまんざらではなさそう。どちらにしてもIT関連行政は経産省、総務省、内閣府、文科省などなど所轄省庁は多数かつ複雑になっているので、そろそろ整理してほしい。ただそうはいっても、ひとつの省庁で一括管理したからといって万事うまくいくものでもないのも事実。少なくても許認可と産業振興を同じ組織でするのは違和感があります。米国のようなFCCのような組織を作って、許認可権と産業振興を独立させるべきかもしれません。また一般論としては権限が集中すると管理や規制がきつくなってしまうのが世の中の常。現状でも通信や放送は規制や許認可が強すぎると思われる部分がありますし、いまさら行政による産業振興が必要なほど国内の情報・通信・放送産業は弱いわけでもない。やはり統合よりも行政の関与を最小化する方がいいのかもしれません。それから設置する省の名称はあとで考えることでしょうが、「情報通信省」のように「情報」と「通信」を区別する必要があるのでしょうかね。「放送」と「通信」を区別すること以上に「情報」と「通信」を区別する方が無意味になように思えます。だって、通信で送られるのは情報ですからね。

2006年1月8日

共同研究の関係で「コウノトリ」の鳴き声の録音を拝聴。別にネイチャー系研究者になったわけではないのですが、科研費関連の実験のため。実験のある来月は動物の鳴き声を何度も聞くことになりそう。なお、コウノトリは鳴かないそうで、正しくは鳴き声ではなくクチバシをたたいて音を出しているそうです。奥が深い。それはさておき今日も査読。昨日とは違う国際会議の論文の査読。国内開催の国際会議のものですが、ちょっと低水準。ただ、この傾向は同様に国内で開催される国際会議で多くみられる傾向。国際会議のプログラム委員になっても査読がたいへんなだけで何もいいことはないのですが、唯一のメリットは、参加する必要のない国際会議や、論文集をみる必要すらない国際会議であると事前にわかることぐらい。さてCESもそろそろ終わりのようですが、噂になっていたGoogleのPCは噂で終わったようです。代わりに発表された「Google Pack」と「Google Video Store」ですが、前者はWebブラウザベースのPCの下準備的な色彩が強い。プレインストールするPCも出てくるのでしょうか。ただ、パッケージの内容はかなり貧弱。やはりオンラインのオフィスソフトを用意するまではパッとしないかも。後者ですがおもしろいけど有料放送にしたのは疑問。Googleはビデオ配信でも広告収入のビジネスモデルを貫いた方がよかったのではないでしょうか。ところでネットワーク配信ならば放送局の事業免許はいらないので、CBSやNBC、そして米国の番組制作会社が日本向けに番組をつくって、広告収入モデルで日本にネットワーク配信することもできるわけで、別にGoogleではなくてもいいサービスように思います。あとは国内大手広告代理店(電通や博報堂)に現行の国内テレビ放送向けTV CMを削る覚悟があるだけのように思いますが。実はこの年末年始で一番多く観たテレビ番組はUSEN系の無料ネットワークテレビ配信サービスGyaoで流れていた(地上波キー局の)ニュースと映画番組をオンデマンド観ることでした(といってもテレビを観ていた時間は年末年始をあわせてのべ7,8時間ですが)。

2006年1月7日

報告書と論文査読。今日はひとまず国際会議の投稿論文7本。それと久しぶりにC++のプログラムを修正。既存のソフトウェアに数行書き加えただけですが。相変わらずわけのわからないプログラミング言語。誰が何といおうと、オブジェクト指向の歴史において最大の汚点はC++だ!、と断言しております。C++は可読性も悪いし、>>などの省力記号はしばらくC++に接していないと謎の古代文字状態。もうわけがわからない。もちろん、普段からC++でプログラムを書いている方にとっては簡単なのかもしれませんが。ところでBjarne StroustrupさんはまだC++の言語拡張を考えているようですが、C++プログラマーさんもいい加減に言語拡張はやめて欲しいと思っているのではないでしょうかね。それとコンパイルしていて思ったのですが、最近のCやC++コンパイラはメモリを食いますね。

2006年1月6日

家電見本市のCES(Consumer Electronics Show)が始まりましたが、正直言うとは噂が耳に入りすぎてしまい、たいていのことでは驚かない状態になっています。Bill Gatesの講演も、その模様を写したビデオを早速観ましたが、メイントピックだったWindows Vistaが手元にある当方にとっては新味が少ないし、未来ビジョンのビデオも研究の関係で似たようなものを普段から見慣れているので感動ゼロ、というかむしろマイナス。ソニーのStringerの講演はまだ要約しかみていませんが、新味に書ける内容だったようですね。いまのConsumer Electronicsの話題の中心はiPodをかかえているAppleであり、ソニーのStringerの講演よりもSteve Jobsに講演して頂いた方がいいと思います。なお、ここ数年で一番、驚いたのはその日のうちにネットワークを通じて情報が入ってくることでしょうか。一昔前だと最速でも2月以降の日経エレクトロニクスの数ページの記事でしたからね。あと話題のBlu-rayとHD DVDの争いも、現地(CES)にいった方のメールではBlu-rayの展示の方が圧倒的に多いとのことですが、個人的にはどちらでもいいし、様子を見て勝ち馬に乗ればいい。むしろ移行期に現行DVDが叩き売られることの方が関心事。それより家電絡みでの関心事は国内ワンセグ放送。このところ報道記事も増えてきました。当方のまわりでも携帯電話(auのW33SA)を使って試験放送を見ている人や、PCを使ってみる人もでてきました(ワンセグPCカードは試作評価用)。CESで展示されているという100インチ大型液晶テレビもいいのでしょうが、むしろ携帯テレビの方がおもしろそう。ちなみにこの記事では現行の放送範囲では東横線大倉山駅が限界とありましたが、通っていた高校の最寄り駅でした。ちなみに大倉山の名称ですが、駅の近くの丘に紙問屋をしていた大倉さんにより設立された大倉精神文化研究所があったので大倉山。きわめて単純。ちなみに今は横浜市の大倉山記念館になっています。建家が洒落ていることもあって、当方が高校生だった頃はファッション雑誌の撮影をよく見かけました。そうそう松任谷由実のレコードジャケット撮影に遭遇したこともありました。話をワンセグ放送にもどしますが、ワンセグ放送のような放送は全国放送よりもローカル放送の方が価値があると思うのですがね。

2006年1月5日

今朝の新聞にIPAが「オープンソースソフトウェア・センター」なるものを開設したという報道が出ていました(発表資料)。経産省の外郭団体であるIPAがオープンソースを推進するという意気込みは結構ですが、本当に効果があるのでしょうか。このページはIPAの役員もお読み頂いているそうなので、あとで怒られることは必至なのですが、ちょっとだけコメント。過去の行政の技術振興施策を考えると、行政、そのなかでも通産省がその普及を推進した技術の多くは伸びず、むしろ振興対象にならなかった対抗技術が伸びたのも事実ではないでしょうか。だとしたら、オープンソースを普及したいならば、逆説的に経産省はアンチ・オープンソースキャンペーンでもすれば、その反発で発展すると思うのですが、いかがでしょうかね。仮にLinuxを普及させたのであれば、Linuxの(技術的・非技術的)問題点を見つけては、あげつらうような事業をした方がいいかも。そうすれば反発で改良・拡張がすすむ可能性があります。変な例ですが、(個人的な見解は別にして)1980年代、TRONにしても通産省が素新キャンペーンではなく、アンチTRONキャンペーンを打っていれば、TRONだって普及したかもしれません(もちろん、それはそれで困った事態だけど)。ここ2,3年で行政、特に経産省は産業に対して何もしないことを是とした時代から、積極的に関わることに政策転換をしたわけですが、オープンソースはそもそも個人がアングラ的にやっていた行為であって、それに高度成長時代からかわらぬ産業振興施策を導入してもうまくいくとは限らないと思ったりします。もちろん、1970年代と1980年代に当時の通産省がIPAを通じて配った補助金が国内メインフレームメーカやソフトウェア産業を延命させた功績は認めますが、それが長期的によかったか否かは総括をされるべきだと思います。補助金を前提にした事業というのは、補助金が切れると終わりになることがほとんどで、結局に実にならないし、国際競争力を弱めるだけなのです。ところで、今回の報道資料を読むと、その事業成果として「導入事例に加えて種々のベストプラクティスを収集し、OSS iPediaを通じて公開していく予定です。」と書かれているのですが、企業がオープンソースを使って本当にビジネス的にうまくいった事例のノウハウを公開することは絶対にありえません。つまり、こうした公開される事例というのは、(何らかの補助金とか絡んでいたとしても)世間に公開してもいい事例、つまり失敗事例集になってしまいます。もちろん、それをわかっていて事例を読めばいいのでしょうが。

2006年1月4日

オフィスでお仕事。どちらかというとプログラミング仕事と他の仕事は分けてできる方なのですが、それでもソフトウェアの設計が佳境の時は思考のほとんどが、どうアルゴリズムを組むとか、クラスの構成はどうするのか、などなどにさかれてしまい、歩いているときも会話中も上の空状態になります。ということで今日は落ち着いて考えてする仕事は無理で、オフィスは書籍の整理をしながら考え事。これは当方だけかもしれませんが、本の整理をしながら、ぱらぱらページをみているといろいろ思いつくのです。山積みになっている本を動かしたり、下の方になっている本を引っ張り出したり。それと元々が理論系の研究だったという経歴からきているのかもしれませんが、ソフトウェア設計中は紙とペンが主体で、プログラミングをはじめるまではコンピュータをさわらない。というわけで、この時期はノートPCを持ち歩かなくなったりもします。ちなみに紙ですが、最近愛用しているのがRhodiaのそっくりのA4サイズのセクションペーパー(ちなみにRhodiaの本社&工場はGrenobleの郊外にあるそうですが、そのGenobleに住んでいた頃に見かけた記憶がない)。Rhodiaは高くて手が出せず(そのうえ国内ではフランスの2倍以上)、フランスにいくたびにスーパーでRhodiaもどきの安物セクションペーパーを買いだめ(表紙はRhodiaと同じオレンジ色、ただし、ステープラーは露出していますが)。ただ、紙質は本家のRhodiaよりもお好みなのと、(Rhodiaとちがって)ちゃんとしたA4サイズ。以前は銀座伊東屋のA4版リーガルペーパーをつかっていましたが、リーガルペーパーは廉価がウリなので紙質に問題があるのと、名前の通りLegalというぐらいですから、法曹界向けのメモ用紙だったものがビジネス界に広まったもの。だから図が中心のソフトウェアの設計では不向きで、セクションペーパーの方がいいです。そしてペンですが、10年以上愛用しているのが、StaedtlerRotringのブルーの安物水性ボールペン。ドイツ文房具メーカのブルー水性ボールペンは万年筆的な濃いブルーが出るのがいい。国内メーカのペンは書き味はいいのですが、色がいまひとつ。まぁいろいろ理屈をならべていますが、ペン(1ユーロ)も紙(2ユーロ)も安物。ただ、道具をそろえるとやる気が出てくるという部分のも事実。

2006年1月3日

今日もおとなしくプログラミングなのですが、昨日の問題がいまだ解決できないまま。ということで別の作業ということで、実験の都合でWindows上のVMWareのうえに、二つのLinux (Fedora CoreとDebian)をインストール。二つのディストリビューションをインストールする理由は何もないのですが。こうした実験では商品版Red Hatを使うことが多く、実はFedora Coreのインストールは初めてだったりします。ただ、Javaのプログラム、それもThreadを多用したプログラムの性能評価をするときは、LinuxよりWindowsの方がよかかったりします。またMacOS Xでもいいのですが、OS自体はいいのですが、MacOS X用のJava VMの最適化に問題があるようで、お世辞でも速いとはいえないのです。JIT系の最適化はネイティブコードへの割り当ての仕方によりますから。ちなみにPowerPC版LinuxのIBM Javaも性能はいまひとつ。ところでLinuxの方はインストールしただけで終わってしまいました。先は長い。

2006年1月2日

プログラミングはなかなか進まず。性能あげるために非同期入出力を多用したのはいいのですが、トラブル続発。しかし、バグというか問題箇所がが見つからず立ち往生中。同期絡みのトラブルは要因が複合するので手を焼きます。今日あたりはオフィスで実験のはずでしたが、それ以前の状態。それにしても手間取っています。さて話は変わって、新年ですから業界ニュースはほとんどないのですが、Intelがモバイル用のプロセッサ「Yonah」を発表。製品自体はすでによく知られているのですが、今回はOEM価格を発表。どれも高いですね。特にデュアルコアは高い。この値付けだと、むしろデュアルコアは供給上の問題があって、不人気にしておきたいのではないかとうがった見方さえしてしまいます。今月はYonahプロセッサは搭載のPowerBookが噂されていますが、噂通りに発表になっても結構なお値段になりそう。プロセッサの価格がこなれて、さらに一通りのアプリケーションのIntel版が揃うまではPowerPCで暮らすことになりそう。そうそうウィーンフィルのニューイヤーコンサート争奪戦に参戦してみました。どうなることやら。それよりも春にいくウィーン滞在中のオペラ座チケット入手に失敗していることの方が問題。

2006年1月1日

おとなしくプログラミング。他にすることもありませんし。夜はウィーンフィルのニューイヤーコンサートをTVで拝聴。正月は特に続けている習慣はないのですが、唯一15年以上続いているのがこのニューイヤーコンサートをTVでみること。このためニューイヤーコンサートをみると新しい年になったという気がしてくるし始末(本末転倒です)。それと去年の9月はウィーン国立オペラの初日を観たので、ウィーンフィルの方々の本業である国立オペラオーケストラの演奏は聴いていたりします。それにしても素晴らしい選曲でした。それと元気のいい曲が多く、ウィーンフィルらしくない演奏ともえいますが、指揮のマリス・ヤンソンスはうまくウィーンフィルの楽団員をその気にさせて、楽しく演奏させていました。聴いている方も楽しかったですし、そして質もきわめて高かったと思います。選曲ですが、ポルカとワルツだけではつまらないので、もちろんこの方がいいのです。意外だったのは「芸術家のカドリーユ」をいれたこと。またヨーゼフ・シュトラウスのワルツがありませんでしたね(ポルカは2曲ほどありましたが)。モーツアルト党という曲は初めて知りました。あと電話ポルカの携帯電話の演出はおもしろかったのですが、実は授業をしていて、さんざん携帯電話をならすなと学生さんに注意をしておいて、自分の携帯電話をならしたことがあるので、笑い事ではありませんでした。また、フィガロや魔笛などのモーツアルトのオペラ曲に加えて、ヨハン・シュトラウスの3大オペラから一曲づついれてきましたが、これほどオペラ関係曲が多かったニューイヤーコンサートははじめて(それもウィーン絡みの曲ばかり)。ウィーン国立オペラ座の主席指揮者を狙っているのでしょうか。こうなるとO指揮者もたいへんですね。ところで、ニューイヤーコンサートの録音CDは毎年発売になっていますが、最近はその発売時期がどんどん早くなっている感じ。以前は夏ぐらいに出回っていましたが、いまは2月には店頭に並んでいます。さて今年はいつ並ぶのでしょうか。それはともかく、いつかはニューイヤーコンサートを聴きに行きたいです。問題はチケット入手なのですが、実は明日からが勝負だったりします。

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Ichiro Satoh

Ph.D, Associate Professor
National Institute of Informatics

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