Diary

Ichiro Satoh

もともとAgentSpaceというモバイルエージェントシステムの開発履歴に関するページがあったのですが、開発関連話よりも雑談の方が多くなったので、2001年分から別のページを用意することにしました。

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2002年9月30日

なぜか国際会議の会場は映画館。ということで夜は関連研究のデモビデオの上映会。これは結構楽しめたのですが、そのあとは何故か映画Minority Reportの上映会。疲労状態に加えて、監督のS.Spielbergと主演のT.Cruiseはどちらも苦手な組み合わせなので映画の方はパス。それにしても会議のオルガナイザーの趣味でしょうか、キーノートスピーカもSF作家を連れてきていたのですが、内容も見事にはずしていましたし、専門家の会議に素人が説教する状態になり、講演後もお義理で質問があっただけ。会議の最初からテンションが下がってしまいました。

2002年9月29日

国際会議はワークショップの日。レセプションまで少し時間があったので、ヨーテボリ市内を歩いてみましたが、何もないところと判明。これで心残りなく会議に身が入ります。

2002年9月28日

パリを経て最終目的のヨーテボリに着いたのは9時半頃だったのですが、両替所は全部しまっているし、スウェーデンの通貨は持っていないということで完全に青ざめました。たまたまタクシーでユーロが使えたからいいのですが、そうでなければ空港をうろうろする羽目になるところでした。それにしても、日頃からユーロを財布に入れっぱなしにしていたのが役に立ちました。単に出し忘れていただけですが。

2002年9月27日

訳あって引き受けた情報処理学会と電子情報通信学会の合同全国大会FITの座長。全国大会は概してレベルが低く、閑散として質問も出ないので座長泣かせなのですが、今回の担当セッションは話題の研究だったので座長の出番は少なく助かりました。明日からは一週間は北欧出張なのでページ更新が遅れます。本当は半期締めの書類を片づけてから出かける予定だったのですが、国際会議以外は書類作りで終わりそう。

2002年9月26日

来月後半にする海外出張のホテルがなかなかとれずに一苦労。国際会議側指定のホテルはどれも満室。それ以外も観光シーズンとぶつかっているのかどのホテルも満室状態。なんとか確保したのですが、結構高級ホテルになってしまいました。一ヶ月を切ってから予約をする方もいけませんが、どうも早めに動いても大差なかったみたいです。観光地(バルセロナ)の国際会議も考え物かもしれません。逆にそうでなければ論文投稿モチベーションがあがらないのも事実なのですが。

2002年9月25日

都内で開催されている国際会議で発表。結構ゆっくり出かけたのですが、会場に着いて会議スケジュール表を見たらセッション座長にアサインされておりびっくり。抵抗むなしく担当セッションを仕切る羽目に。こういうことは早くいって欲しいです。

2002年9月24日

業務用とはいえ1100万画素のデジタルカメラが発売になるそうです。300万画素を超えた当たりから画素数はどうでも良くなっている当方には無縁の世界ですが、IXY DIGITAL程度の小型カメラでも500万画素の機種があるそうですから、高画素競争はどこまでも続くのかもしれません。1000万画素となる35mm用の業務用フィルムに迫れそう。少なくても美術書を含めて出版印刷用写真のクオリティは超えられるはず。民生品に続いて業務向けもフィルムからデジタルカメラに取って代わりそうです。デジタルカメラといえば640x480解像度で30フレーム/sで動画像がとれるデジタルカメラも近々発売になるそうです。こうなるとデジタルカメラとビデオカメラを区別不能。そのうえ携帯電話にもカメラがついていますから、ビデオカメラ、デジタルカメラ、携帯電話の3つは機能から区別することは無意味になるかもしれません。その一方で、デジタルカメラ普及の最初のあおりを受けたのがインスタントカメラ業界だったように記録・再生の容易さ・短縮化であるとか、携帯カメラのように記録より他人への配布を目的とするなど、撮影方式や内容とは違うところでジャンルが形成されるように思います。

2002年9月23日

この連休は文書を書いて終わったという感じ。ところで執行期限が年末だと思っていた予算が9月末ということが判明。購入しないといけないものはあるのですが、タイミングが良くありません。ちょうど製品切り替え時期は新製品の発売を知りながら現行製品の発注をしないといけませんし、現行品は在庫切れになっていて発注もできないこともしばしば。

2002年9月22日

一時はどうなるかと思った日本語論文の執筆ですが、なんとかきりがついてやれやれ。ただし、次の書類書きがまっているので事態はあまり好転していません。ところで、そろそろ涼しくなってきたので、5月末に熱さに耐えかねて取り替えた常用ノートPCを再びThinkPad X20(Pentium 600MHz)から同X22 (同800MHz)に戻してみました。グラフィックアダプタの違いからでしょうか、Illustratorの作業がクロック差以上に速くなったという感じ。でも文章を書いている限りは違いがわからないけど。とはいえクロックが速い分だけ熱いです。来月まで待つべきだったかも。もっともノートPCに夏用と冬用を使い分ける方がどうかしているかもしれませんが。

2002年9月21日

久しぶりに日本語かつ数式の多い論文に挑戦中。小学生時代から漢字が苦手なうえに、コンピュータの漢字変換がいまだに使いこないので、英語論文も嫌いだけど日本語論文も苦手なのです。数式はLaTeXコマンドを駆使して書いているのですが、普段からLaTeXで論文を書いているとはいえ、章立てなどの文構造以外のコマンドを滅多に使わないので、数式まわりはことごとく忘れており、苦労の連続。それでも、LaTeXに慣れているのでしぶしぶ使っていますが、ワープロソフトに慣れておけば良かったと後悔しています。大学によっては1,2年生に授業としてLaTeXを課すところがあるようですが、ワープロソフトが良くなっている時代に苦行を強いているのか、そうでなければ教える側がTeXしか使えないからとしか思えません。計算機科学の世界はマニア上がりの先生が多いせいか、個人的趣味とか懐古主義で教えられる方が少なからずおられますが、たまたま計算機科学の世界に入ってしまった当方にはついていけません。

2002年9月20日

朝から晩まで会議。午前中はインターネット関連会議のプログラム委員会。午後はユビキタスコンピューティング関連の会議。後者は半分は企業関係者の会議なのに、なぜか学生時代に回りにいた人が多い。そうでなくても前勤務先に指導した学生さんと同じ部署の人とか、それだけ世間は狭いということでしょうか。それにしても会議の中身を見ていると企業関係者が国内アカデミアを相手にしない気持ちがよくわかります。

2002年9月19日

事務仕事の一日。どうも最近、論文を書くより、事務書類を書いている方が仕事をしたという充実感を感じるのですが、何か間違っています。おそらく事務書類は必要事項を書けばそれで完成ですが、論文は締め切りがあるにしても、芸術作品と同じで内容的な完成というものはないので、手を入れようと思えばいくらでも入れられますから際限がないというか、たとえ無事に投稿しても達成感よりも、論文への不満だけが残ります。さて話題が変わって専門の話。General Magicがとうとう清算されました。モバイルエージェント関連の研究をする上では無視できない企業でしたした。実は理論系の研究をしていた博士課程時代の1994年に日本法人の立ち上げ時にも多少の関わりがあり、それがその後にモバイルエージェント研究に手を出す遠因の一つになったと思います。ただGeneral Magicの特許のおかげで研究がやりにくくなっているのも事実なで、その特許の行方が気になるところ。

2002年9月18日

午前中は青山で、午後は研究所で、夕方は早大で、計3件の打ち合わせ。なんか忙しいです。ところで午前中の打ち合わせが早く終わったので、表参道にある某有名スーパに5分ほど立ち寄って急いで買い物。このスーパーに行く度に不思議なことがありますが、なんでスーパー、しかも2フロアーしかない売り場に立派なエレベータが2機あり、さらに一台ごとにいわゆるエレベータガールのお姉さんがおられます。別にどうでもいいのですが、貧乏性の当方には、この分の人件費が商品価格に反映されているということを考え始めてしまい、一瞬で購買意欲が消えていきます。まぁ最初からほとんどないのですが。最近はデパートでも減っていますし、日本橋にある某老舗デパートの旧式エレベータなどの例外を除けばお客さんでも操作できるはず。さすがは高級スーパーの代名詞だけのことはあります。ちなみに「何階でしょうか」とは聞かれません。1階なければ2階、2階でなければ1階ですから。

2002年9月17日

この業界に生きているといろいろなメーカの新製品コンピュータの情報や製品ロードマップが耳にはいるのですが、いいのか悪いのか。コンピュータは必要なときに購入するのが鉄則なのですが、半年先の製品発表計画とか、新製品発表日の前にその新製品の次期製品情報を聞かされると躊躇することになります。先月、現在使っているマシンと同系列の新型マシンの発表予定日と製品仕様を教えてもらったのですが、その発表日にはまだ数日あるというのに来年春の新型の新型マシンの仕様を教えてもらう始末。知らないよりは知っていた方がいいのでしょうが、精神衛生的に良くないです。なにはともあれ今週からは各メーカの新製品発表が続きます。ところで、F社の不良ハードディスク騒動ですが、原因はLSIのパッケージ封止材という説が出ているようです。仮にパッケージ封止材に問題があるとすると、F社以外の相当数のLSIに波及する可能性がありますし、症状が経年変化で生じる問題なので該当品を取り替える以外に対処のしようがなくなります。2000年問題のレベルではすまないかもしれません。

2002年9月16日

某論文誌用のカメラレディ原稿提出の締め切りが明日までだということを思い出し、あわてて作業を開始。例によってLaTeXファイルの提出を求められるのですが、もともとLaTeXで書いてあるので1時間もかからないと思って始めたのですが、投稿時と最終稿では幅が違うために数式や図、表などの収まりが悪く、それを直すのに半日かかってしまいました。こうなことになるのなら最初から投稿論文にまで専用スタイルファイルを要求しなければいいのに。でも、よく考えればその論文誌の編集委員でした。やっぱり投稿用スタイルファイルは必要かも。

2002年9月15日

昨日慣れないことをしたからでしょうか。一日思考能力がありませんでした。論文を書き始めてみたのですが半ページがしか書けません。ということでこのページも今日はここまで。

2002年9月14日

ある研究予算の研究紹介用ビデオ撮影。プロの業者さんがおいでになり、当方のオフィスはカメラや各種ライトでちょっとしたスタジオ状態。当たり前ですがプロはプロです。カメラアングルやライティング一つでもノウハウのかたまりでした。それらを間近で見られるだけで結構楽しめました。特にプロによるPC画面を使ったデモの撮影をみられたのは収穫。ところで、今回は自分の研究だからセリフを思いつくまま話せばいいので対処できましたが、台本通りは絶対に無理。テレビのドラマなどは役者が下手だとかいろいろ文句をいいながら見るのですが、当分は文句をいわずに見ることにします。1分以上の長いセリフはなかなか話せるものではありません。10時から5時までかかって撮影したのですが、最終的には3〜4分程度のビデオになってしまうのはちょっと悲しい。もっともメーキングビデオなんて作られたら恥ずかしいだけですが。それにしてもカメラ目線は難しい。

2002年9月13日

ともかく忙しい一日。もう収拾がつきません。ところで一昨日に燃料電池=可燃物と書いたのですが、その方面の知り合いから早速コメントをいただきました。自動車などと違ってノートPCなどのバッテリに使う場合は人体への影響を考慮するためにメタノール溶液の濃度を上げられないそうです。こうなると発電効率が下がりますから、世間でいうようなバッテリ持ちは難しいということになります。ところで、市販のポータブルMDプレーヤではニッケル水素充電池だけだと70時間、乾電池と併用すると190時間の再生できる製品があります。これってカタログ的には8日間以上連続再生できるわけですが、ノートPCも一週間連続して使えれば、携帯サーバなど常時稼働が前提とした使い方に変わると思ったのですが、当分は期待薄。

2002年9月12日

お台場の未来館で開催されている某国内学会の全国大会に参加・発表・座長で一日拘束。国内の学会の発表は極力避けるのですが今回は科研費特定の関連なのでしかたありません。プログラム委員なので責任の一端はあるとはいえ、あまりにも低調かつつまらないので、発表するセッションと座長になっているセッション以外は、近所のビックサイトの見本市をうろうろしておりました。学会により見本市の方が技術トレンドが見えるというのも変というか、悲しいものがあります。さらに問題なのは、おそらく国内情報系学会の水準からだとこの学会はいい方。まだ新規性とか有効性に関する質問ができますから、他学会の全国大会でそんなことを聞いたら、質問した方が非難されます。学会に限らずコミュニティはなぁなぁで済めば楽なのですが、いずれはコミュニティ自体が衰退してしまいます。

2002年9月11日

去年は今日は驚きました。このところ自動車業界は燃料電池関連の動きが急激に活発化していますが、ノートPCも燃料電池を使った試作品などが登場しています。ここで疑問なのですが、燃料電池の燃料はアルコール系の液体なのですが、爆発物とはいいませんが立派な可燃物。だとすると飛行機に持ち込むことできないことになります。それにバスや電車でも可燃物はダメということになっていますが、電車内でノートPCを使う当方としては深刻な問題となります。ノートPCといえば昨日、IntelのノートPC用次期プロセッサBaniasのアーキテクチャが公開されました。なかなか面白そうです。実は国内PCメーカ関係者から評価用Baniasの性能は聞いていましたけど、アーキテクチャは謎でしたから。ただ、このアーキテクチャだと、Intelが大好きなクロック周波数偏重主義では製品差別化ができなくなるので、大きな戦略変更かもしれません。

2002年9月10日

唐突でもうしわけないのですが、カン飲み物の自動販売機が許せません。まず飲み物を選ぶボタンを押してからコインを入れるべきです。コインを入れからボタンを押すのはだめです。ボタンを押した時点で客は購入意志を提示しているわけですから、いきなりお金を入れるのはただの壁の穴にお金を入れたのと同じ。それと派手な塗装や商品見本をならべてコインを入れさせるために愛想を振りまくのですが、お金を入れたら最後、あとは無愛想そのもの。特にカンの取り出し口は真っ黒で、怖々手をいれないといけません。カンを取らせないようにしているのでしょうか。その上、大抵カンがひかかって取り出しにくい。これでは最初は愛想がいいのですが、代金さえもらえば急に無愛想になるという悪徳商売そのもの。そのうえ、自動販売機はこともあろうか客が買った商品であるカンを取り出し口にゴトンと音をたてて落とします。これでは買った商品を放り投げられるのと同じです。対面販売で同じことをしたらケンカになります。同じ自動販売機でも鉄道の切符販売機では切符を取り忘れを防止するためのランプからブザーまでいろいろついているのに。さらにカン飲み物の自動販売機は釣り銭の取り出し口は下の方の取りにくい位置についています。せめてコイン入れるところ同じ高さに付けるとか考えられないものでしょうか。

2002年9月9日

発売から2週間遅れでJaguarことMacOS X 10.2をPowerBook 4Gにインストール。まだ、短時間しか使っていないのでわからないのですが、10.1よりはいい感じ。本当は新機能のRendezvousを使ってみたいのですが、1台にインストールしただけではよくわかりません。当たり前ですが。ところでちまたで噂になっていた通り、いままで起動時に出ていたHappy Macがいなくなってしまいした。それほど思い入れがあるわけではないのですが、グレーのAppleリンゴマークも今ひとつ。ところでSad Macの行方はわざわざ確かめたくないので謎のままですが、もしかして腐ったリンゴの絵になるのでしょうか。それにしてもパッケージの豹柄は強烈です。

2002年9月8日

懲りもせずに論文を書いているというか、ただしく全然進まず途方に暮れている時間の方が長いのですが。ところで論文執筆はLaTeXをいまだに使い続けております。もちろん、いまの時代だったらLaTeXなどには手を出さずに、最初からMS-Wordあたりを使って論文を書くべきでしょうが。でもMS-Wordは当方には難しすぎて無理。実はWindowsに標準搭載されている簡易ワープロのワードパッド以上の機能は使えません。完全に時代に取り残されつつあります。ただ、Microsoftの研究者の論文もLaTeXやFrameMakerあたりを使って書かれているものは多いですから、何処も似たようなものなのかもしれません。ところでLaTeXの作者のL. LamportがMicrosoftに移ったので、LaTeXコマンドをそのまま読み込めるWordを密かに期待しています。特にWordの場合、数式の多い論文は執筆の手間が大きいですから、せめて数式だけでもLaTeX形式で入力したいです。ただMS-Wordはワープロに過ぎず、0.01pt以下の微調整が求められる出版物の組版クオリティは到底無理。MS-WordをLaTeXに変換して組版をおこす方が正しいかもしれません。実際、需要があるようでWordからLaTeXへの変換ソフトウェアがいくつか出回っているようです。ただRTF形式以上の変換クオリティがなく今ひとつ。さてお願いです。どなたか当方にMS-Wordを教えて頂けないでしょうか。

2002年9月7日

今週は学会の委員会が多い週でした。 これでも2つは欠席したのに。毎年のことなのですが、9月はじめは学会の委員会が目白押しです。多くの委員会が8月中は休会するのですが、その代わり9月始めに一斉に開かれます。委員なので出席義務はありますが、真面目に全部つきあっていたら毎日一個以上の委員会に出なければいけなくなります。なんか国内の学会は研究活動を促進するどころか、雑用を作って研究活動を妨害するために存在のようです。そのうえ似たような学会が多いから雑用が多重化されすし、一つの学会の中でも似たような研究会を作りたがるので、多重化の多重化となり指数的に雑用が増えていくという感じ。そもそも国内の計算機科学者は層が薄いのですから、どの学会でも顔ぶれが同じだということに気づかないものなのでしょうか。半減しても実害はなさそう。

2002年9月6日

今日は一日かけて橋本、高田馬場(大久保)、本郷を移動。もうふらふら。それにしても雨がひどいかったです。鞄の中までずぶ濡れ状態です。ところで本郷に向かう前に、10分ほど勤務先に戻ったのですが、なぜか到着早々一階フロアで事務官の数名のお出迎えを受ける。後で聞いたら文部大臣が勤務先に来ているとかで、そのお帰りに備えて待機中だったとか。御苦労様です。ところで、濡れたせいでしょうか。AppleのiPodが一時的に操作不能になってしまいました。実は前も雨の日にフリーズしたので、どうも雨に弱いようです。Appleはカリフォルニアにありますが、さんさんと照りつける太陽しか知らず雨対策など考えないのかも。それともシアトルにあるMicrosoftに使わせたくないからでしょうか。シアトルは雨が多いですから。

2002年9月5日

数日前のデジタルカメラのネタで思い出したのですが、富士通フィルムが7月末に発表したxD-Pictureという新しいフラッシュカード規格のこと。不思議がいっぱい。PCカード、CompactFlush(CF)、Memory Stick、Memory Stick Duo、SDカード、Multimediaカード、Smart Mediaと7つもあるのに、どうして新しい規格を作りたがるのでしょうか。さらに不思議なのは、昨日の富士フィルムの記者会見ではxD-PictureカードをSmart Mediaの後継&小型版と位置づけ、同社のデジカメもxD-Pictureに移行するとわざわざ強調したところ。富士フィルムとオリンパスではSmartMedia対応デジカメは主力商品なのに、Smart Mediaが終焉間近といえば買い控えられるのは必至。実は発表された時点ではSmart Mediaカードの問題点は改良した規格だと思いこんでいたのですが、大差ないというか、Smart Mediaカードの128MBの制限以外の問題点の多くを継承していることをつい最近になって知り、さすがに絶句。CFやMemory Stick、SDカードに対してSmart MediaカードとxD-Pictureは制御チップを積まないことが最大の特徴となりますが、それが欠点にもなります。著作権保護機構は組み込めないのでデジカメ以外には使えません。もっとも名前からしてデジカメ狙いですが。さらに制御チップがないのでカメラ側でNAND型フラッシュを直に制御することになるのですが、カメラ側のソフトウェア開発が困難になりますし、そのソフトウェアの出来不出来が記録・再生エラーの原因となっています。さらにメモリ実装に依存しますから特定メーカ(東芝?)のNAND型フラッシュに依存し、当然日立のAND型やインテルのNOR型は使えませんし、他メーカのNAND型も難しいはず。その上、NAND型フラッシュ実装が変更されるたびに、デジカメ側ソフトウェアを変更する必要があります。逆にいい点は制御チップを積まないのでフラッシュ側の価格を下げられることにあったのですが、量産効果で制御チップ価格はどんどん下がっていますし、Memory StickとSDはメモリとチップを一体で作っており、価格的には僅差になっています。デジカメ市場における富士フイルムかオリンパスのシェアは大きいので、xD-Pictureもそれなりに普及するでしょうが、技術進歩に背を向ける規格に固執するあまり両社が自らの首を絞めないことを祈りたいです。まぁ、これでCompact Flush、Memory Stick、SDカードで決まりかなという感じ。

2002年9月4日

一昨日の誓いはいったい何だったのでしょうか。昨日から思いつきで国際会議への投稿論文を執筆。投稿する気はなかったのですが、以前書きかけて間に合わなかった論文があったのを思い出して、2ページほど書き足して論文として体裁を作り。それにしても学習能力がありません。さて話は変わって、Napsterがとうとう清算されるそうです。現実の利用方法を考えるとMP3音楽録音データの複製・配布システムにすぎませんし、いろいろ問題があったのは事実であり、こうなるのは時間の問題だった思います。ただ、いまにして思うとNapsterをPeer-to-peerシステムによるファイル配布システムというよりは分散キャッシュシステムに近かったと思いますし、すくなくても本物のPeer-to-peerシステムならばNapsterのサーバを止めただけでは息の根を止められません。Napsterはビジネス的には失敗といえますが、パンドラの箱を開けてしまったの事実だと思います。少なくても著作権という概念そのものが技術進歩に取り残されてレガシーなものになっているということを垣間見せたことは大きな貢献だったと思います。心残りなのは実はNapsterを一度も使ったことがなく、こける前に体験しておくべきでした。

2002年9月3日

このところ論文ネタばかりなので、たまには違う話。カシオの薄型デジタルカメラを貸してもらったのですが、思ったより結構撮れるものです。でもこれだけ薄くできるのであれば携帯電話のカメラのCCDも100万画素オーバーになるのは時間の問題かもしれません。ますますデジタルカメラと携帯電話の区別が難しくなりそう。ところで、SDカードやMemory Stickなどの小型のフラッシュメモリはちょっと難しいとしても、どこかのメーカでCFフラッシュメモリと互換性のある無線LANカードかPHSカードを作ってくれないでしょうか。もちろんCFスロット用の無線LANカードやPHSはいくらでもありますが、欲しいのはフラッシュメモリと同じサイズで、しかもフラッシュメモリの方式でデータを読み書きするとCFカード側で勝手にサーバへのデータ受信や送信をしてくれるというもの。これがあれば、デジタルカメラは無線制御ソフトウェアを持っていなくても、CFフラッシュとして無線LANカードを差し込むだけで撮った写真をサーバにアップロードしてくれますし、記録できる枚数はサーバのディスク容量になるので、数十GBは余裕で記録できます。そしてデジタルカメラ側再生するときはサーバから該当する画像ファイルをダウンロードするのですが、このときカメラの代わりにプリンタにファイルを送ればそのまま印刷できるので便利なはずです。ちなみにファイル転送だけでなくストリーミング通信に対応してくれればデジタルカメラだけでテレビ局になれます。もちろんテレビ会議にも使えますけど、やはり一億総テレビ局の方が面白い。

2002年9月2日

論文のうち一本は断念したはずなのですが、9割以上できているので未練がましく書いていたのですが、締め切りに間に合うはずものなく、徒労に帰しております。別の投稿先を考えることにします。さて研究者としてあるまじき発言なのですが、当分は論文を一ヶ月に1本程度に数を減らそうと思います。無計画に書きすぎて収拾がつかなくなっています。先日も採択通知が来ても、投稿したこと自体をなかなか思い出せない始末。昔は国際会議や雑誌に投稿すると、いつ査読結果が戻ってくるのかを把握していたのですが、最近は投稿した瞬間から投稿したこと自体も忘却の彼方に消えていきます。こんなんでいいのでしょうか。単に忘れっぽくなっているだけかもしれませんが。

2002年9月1日

論文ですが、国際会議用の投稿論文一本は無事に投稿して、カメラレディ論文一本は目処を付けましたが、結局、投稿論文の一本は断念。

昔の日記へのリンク

2002年8月31日

あえて書くまでもなく、論文の方はできていません。ずーと書き続けているのですが。さて今日は8月最後の日ですが、今年の8月は珍しく海外出張をせずに国内にいることになったのですが、やはり国内の8月は暑かったです。途中でなんどか海外逃亡したくなりました。ところで、この8月の話題のひとつのタマちゃんでしょうか。またまた行方不明だそうですが、個人的には今回の騒動で多少なりとも食べられる魚が鶴見川いたという事実の方が驚き。実は出没地域の近く&鶴見川のすぐ横にある某県立高校(わかってしまいますね)に通っていたという過去があるので、鶴見川は身近でみているのですが、汚いというか、夏場は臭うというのか、いくら暑くても絶対に泳ぎたくないです。ワースト3だけのことはあります。新羽橋付近まで登ったそうですが、大綱橋あたりはいいとしても新羽橋までくると川幅も狭いですし、結構工場が多く、お世辞でもいい環境とはいえません。

2002年8月30日

これをお読みの方はすでに予想済みかとは思いますが、論文執筆が終わっていません。時間の問題以前に疲弊状態です。でもそう書いている本人がダウンする前に、執筆用のノートPC(ThinkPad)が先にダウンしてしまい、さっそく修理送り。まだ保証期間の1年間もたっていませんが、通勤電車内を含めて四六時中使っており、頻繁につかうボタンはバネの弾性がなくなり、ハードディスクもキーボードも2代目です。稼働時間だけは一般ユーザの数年分になっていると思います。昔ならばマシンが修理にでると相当に困った事態になるのですが、いまでは手持ちのマシン代替え。10分後には何事もなかったように仕事が続けられるのですが、これって幸せなのでしょうか、不幸なのでしょうか。

2002年8月29日

本当にまずいです。明日締め切りの論文が2本、2日締め切りの論文と書類が1本づつ。どう考えても全部やったら間に合わないのは明らかなので、どれか一つはお断りをしないといけません。いままでは何とか乗り越えてきたのですが、なんか来るときが来たという感じで悟りを開きつつあります。ところで、ノートPCを片手に研究所近くの美術館のレストランでランチ。そこでWiener Schnitzelを食べたのですが、なんとカツレツにオムライスのようにトマトケチャップがかかっていました。本場のWienerではレモンをかけるのですが、それが結構あっているのに。やっぱりケチャップは違うと思います。

2002年8月28日

地球温暖化対策で二酸化炭素削減量が売り買いできるなら、どこかで時間も買えませんかね。交換でもいいです。2,3日欲しいのですが。

2002年8月27日

とうとうソニーがβマックスから撤退するそうです。まだ作っていたという方が驚きなのですが。それにしてもソニーはVHSとβマックス戦争は負けたおかげでいくら儲かったのでしょうか。世間的には負け組を演じていますが、当時ソニーはビデオ回りの基本特許を押さえていたので、VHSが売れても特許使用料で相当儲かったはず。それと今にして思うとVHS陣営の最大の失策はソニーがVHSに参入したときにSVHSライセンスをソニーに出さなかったこと。高価&高品位好きのソニーならばSVHSの普及に一役買ってくれたはずなのに。これが結果としてソニーをVHSビデオの低価格競争の先頭に走らせことになり、後々のVHSの価格崩壊につながりました。VHSの価格が下がればビクターは最大の収入源だったVHSライセンス料も大幅ダウン。そのうえSVHSも立ち消え状態。どうしても知りたいのはVHS側からソニーへの特許料がビデオデッキの出荷額あたりで計算されていたのか、一台あたりで計算されていたのか。後者ならばVHSの価格が下がれば下がるほど競争相手のビクターやVHSメーカは特許料支払い率が上がって疲弊しますが、出荷数がふれる分ソニーは儲かることになります。ところで、まわりにはβマックスの愛好家は結構残っているのですが、いまだにSVHSを実際に使っている人は聞いたことありません。

2002年8月26日

徹夜続きで昼過ぎから調子が出ないというか、何も考えられない状態。では今まで冴えていたのかというと、そんなこともない。徹夜で仕事をしても、昼間ぼーっとしていると意味がないです。ところでノートPCが22日に発生したトラブル以来、液晶まで調子が悪くなってしまいました。実は6月当時使っていたノートPCの発熱に嫌気がさしたというか低温やけど状態になり、発熱が少ないと思われる古いマシンを持ち出して、しぶしぶ使っていたのですが、それもとうとうダウン。もう少し涼しくなってから元に戻す予定だったのですが、急遽取り替え。当分暑くてつらいかも。いつのころからかラップトップPCをノートPCと呼ぶようになりましたが、ノートのように小型軽量化されたという意味だと思っていたのですが、どうも膝(lap)に乗せて使うと火傷するので、ノートのように机の上において使いなさいということのようです。ということは名称替えもPL法対策でしょうか。

2002年8月25日

昨晩から徹夜で書いているのに論文も書類も間に合わない。どうも休日の方が忙しいような気がします。研究職は勤務時間がルーズなのですが、就業時間があってないようなものなので四六時中仕事をしているような状態になり、いいんだか悪いんだか。ただ、オフィスを出た瞬間にパッと仕事を忘れられるような職種がうらやましくなることも多いです。もちろん絶対に勤まらないのもわかっておりますが。

2002年8月24日

かなり追い込まれて論文執筆中。それも並列処理状態。書いているのは一人なので並行処理が正しいですが。もちろん一つを書き上げてから残りを書けばいいのですが、途中で執筆に飽きると別の論文の執筆を再開するというのを繰り返しており、時分割による並行処理。それも論文から別の論文の執筆に切り替え時間がかかるというか、一定時間以上の放心状態が必要だし、これまでの執筆内容を思い出すのに時間がかかる。業界人しかわからない話ですが。Pentium4プロセッサのHyper-Threadingではないですが、頭のどこかの回路をオンにするだけで眠っていたHyper-Threadingが突然有効になって、処理の流れが並行処理から並列処理になって、同時に複数の思考をするというか、同時に複数の論文を書けるようにならないものでしょうか。頭をいろいろなところをさわってみたのですが、スイッチらしきものは発見できませんでした。それとも何か呪文が必要でしょうか。ところで、Pentium4をHyper-Threadingの機能を搭載しながら、それを無効化して出荷するのはいかがなものでしょうか。ソフトウェアの対応など事情はわかりますけど。ということでPentium4搭載マシンを買いそびれております。

2002年8月23日

行きの電車は書類書き。研究所では書き上げた論文を投稿先に送付。それとは別に執筆中の論文のチェック。それから打ち合わせを一件。さらに次の打ち合わせに向かう電車でプログラミングして打ち合わせ用デモシステムの実装。何とか間に合わせて打ち合わせ。もう完全に自転車操業の一日。では今まで自転車操業ではなかったかというと、やっぱり同様に自転車操業なので、平常通りというか、変わりばえのしない一日だったということになります。もう少しゆったりと仕事をしたい。

2002年8月22日

このところ少し涼しくなってきたのですが、ノートPCの方は相変わらず高温発熱状態。今日はとうとう突然ブラックアウト。やはり熱暴走でしょうか。それもバックアップしている最中に発生。実はUSB2.0接続ハードディスクにバックアップを取り始めたところだったのですが、USBバスパワーでハードディスクに電源供給したうえに、USB自体もCPU負荷が高いようです。何とかの法則ではないですが、故障はバックアップしていないマシンに起きるという経験則はありましたが、バックアップしている最中におきるというのは困ったものです。現在回復作業というか、急ぎの書類から書き直しています。

2002年8月21日

1GBのUSBフラッシュメモリの納品。一昨年、キーホルダー型8MBのUSBフラッシュメモリで喜んだのは何だったのでしょうか。それはさておき、1GBあればWindows98とOfficeソフトウェアが入りますし、一般ユーザであればメールを含めてデータも保存できるはずです。こうなるとUSBフラッシュメモリを持ち歩き、家はもちろん会社、外国でも出先のコンピュータにメモリをUSBソケットにさしてコンピュータを起動すれば自分のコンピュータとして使えるはず。マイコンピュータを所有するのもいいかもしれませんが、世の中のコンピュータをマイコンピュータとして使える方がうれしいし、そうなればコンピュータの使い方・売り方もかわるのではないでしょうか。もちろんネットワークが速ければどこかのサーバにデータを置くのもいいのですが、キーホルダー程度ならば持ち歩いても負担にならない。

2002年8月20日

学会の2日目。本当は研究発表する予定だったのですが、今回の学会は学生さん向けに企画したワークショップということもあり、学生さんに論文発表を啓蒙することを話せといわれて、ワークショップの最後に30分ほど講演。啓蒙活動とかは苦手なのに。昨晩は寝るのが遅かったことももあり、帰った後は結構ふらふら。ところでPHSは圏外のようで接続不能だったのも予想通り。でもドコモはだめで、AirH"は通るようでしたが。ところで携帯電話とかで「圏外に入る」といういい方をする人が多いのですが、通話エリアが広がった現状では「圏外に出る」より的を得ているかも。

2002年8月19日

案の定、台風と遭遇。出張先は箱根湯本だから良かったのですが、箱根はバスも全部運休。湯本から歩いて学会会場に向かったのですが、豪雨でずぶぬれ状態。ところで午前中に研究所で仕事をしたこともあり、新宿に出て小田急のロマンスカーで湯本まで行ったのですが、台風のおかげで車内はガラガラ。最後部車両の展望席もあいているので、ロマンスカーの搭乗記念にその展望席に座って過ごしたのですが、後ろですから風景は高速で遠のいていく線路。ずっと見ていたら、なんか不思議な感覚になってしまいました。

2002年8月18日

明日は出張なのですが、台風に巻き込まれるのでしょうか。そういえば去年の8月も出張中の台風で酷い目にあった記憶があります。研究所によって一仕事してから行かないといけないので、結構悲惨なことになるかも。唯一の期待は出張先がデータ通信用PHSの圏外で安息な日々となること。もちろん出先でわざわざインターネットに接続しなければいいのですが、接続不能地域ならば最初からあきらめもつきます。どうも最近、インターネットが使えるとかえって不幸せになっていくような気がします。すっかりインターネット恐怖症になりつつある今日この頃。

2002年8月17日

昨日のマイレージ話の続き。マイレージを含めてお買い物ポイント制は景気変動にシビアに反応するのが問題。景気が悪いと顧客は手持ちの資金を残すため、ポイントによる買い物、つまり債権行使をはかるので企業側は収入減になりますし、まして経営不安が表面化すると顧客は一斉に債権行使をはかるのでますます資金繰りが悪くなります。最近、会計制度の公正化に絡んでストックオプションを労働費に含めるか否かが話題になっていますが、ストックオプションも同じ問題を抱えています。企業の財務内容が悪化して株価が下がり始めると授業員は一斉にオプション行使をはかるのでますます財務内容が悪くなります。まぁ、このページで経済学を語る必要はありませんが、米国の情報系企業の多くはストックオプションで従業員をつなぎ止めていますから、業界全体に与える影響は無視できません。ところで、国家公務員にストックオプションを導入するとしたら何が対象になるのでしょうか。やはり国債でしょうか。額面固定ですが、金利の方で先物商品を作れば行けるでしょうか。もっとも国債を買っても円とともに価値が下がるだけなので欲しくないです。

2002年8月16日

メールも少ないし、電車も空いている一日。だからというわけではありませんが、一昨日に続いて国立近代美術館のレストランでランチ。金曜日の日替わりランチ二つのうちブイヤベースを選んだのですが、まずくはないのですがちょっと不思議な味。こうなったら当たりはずれを気にせずに各曜日の二つずつのメニューすべてを制覇しないといけません。ところで新聞などでもUAの経営状態がいろいろ噂がなっていますが大丈夫なのでしょうか。今日、旅行代理店の方が来られたので、情報を頂いたのですがいろいろたいへんそう。実はまわりにはUAのマイレージをせっせと貯めてこられた方々が非常に多いのですが、お気の毒なことにならないといいです。そもそも航空会社のマイレージポイントや家電量販店のポイントカードは顧客が航空会社にお金を貸しているようなシステム。つまりポイント数=債権額、そのうえ法的には償還義務もない。だから、そのマイレージ特典で顧客を集める航空会社は高金利で債権をばらまいているようなものだし、顧客の囲い込みもできる。航空会社によってはマイレージの消化期限をつけないところがありますが、言い換えれば返済期限なしの借金のようなもので、当座資金のない航空会社にはこんな好都合なシステムはない。なのに顧客の方は航空会社の術中にはまってしまい、債権を背負い込んでいるのに何か得をしたかのような気分になっていますし、顧客によってはマイレージ残高(つまり債権額)を互いに自慢し合う始末。当方はStar AllianceとJALのマイレージが多少ありますが、無理して貯めていません。家電量販店のポイントカードに残高をあまり残さない。なお、マイレージに熱心な航空会社は信用しないことにしており、UA自体のマイレージはゼロです。

2002年8月15日

最近はメールドリブン(駆動)で仕事をしているからでしょうか、メールが減ると仕事も減ったつもりになっています。実際は溜まっている仕事総量はかわらないので何の解決になっていないのですが。メールは非同期性を持つ通信というか、送信側と受信側で時間共有しないはずなのですが、電子メールの利用が広まるにつれて、常時メールの到着を監視して、すぐに返事を送るというのが要求されるようになってしまいました。携帯電話のメールではメール着信時にそれを知らせる音がなりますが、それを慌てて読む方のはメールの本来の目的からはおかしいし、暇さえあれば到着メールを調べる方がおられますが、それは絶対おかしい。一方、「待ち合わせに5分遅れる」などとリアルタイムに読むことを要求するようなメールを送るのは間違ってます。メールは便利な道具かもしれませんが、道具というものは本来の使い方以外の使い方をすると非効率な代物になります。とはいえ、メールが減ったおかげで仕事が捗ります。来週のワークショップ用論文というか、雑文をでっち上げ、さらに懸案だった投稿論文も8割方書けました。ただ、月内に少なくても3本論文を書かないといけないので、いっそのことメールの来ない離れ小島に移住したいです。ちなみに当方はオフィスにいるとき以外は、一日に1,2回しか受信メールをチェックしません。もっともオフィスにいるときもメール確認は定期確認ではなく手動モードにしてあり、気が向いたときだけ確認しておりますが。

2002年8月14日

世の中はお盆休みのためか、今日は外出も来客も会議もなし。ということで11時過ぎから国立近代美術館のレストラン。といってもノートPCと大量の論文を持ち込み2時間ほどひたすら論文執筆。場所が皇居沿いなので壕の石垣と森を眺めが楽しめるのと、建物と食器、インテリアもしゃれている。これで1000円ランチは安いのですが、唯一の問題は料理のお味。曜日ごとに2種類ランチがあるのですが、二つのうち一方は当たり、もう一方は外れ。選択が重要。今のところ勝ち越ししていますが、見た目では予想できないのが難しい。それとここで仕事をすると美術館帰りの有閑マダムのヒンシュクの目が怖い。たしか西麻布にあるフレンチレストランの系列だそうですが、高そうなレストランは国家公務員の安月給では縁がありません。ところで、どうも最近、オフィスよりカフェとかレストランの方が論文執筆が捗るという悪習がついており、よくありません。でも一番捗るのは電車の中。これもいいのか悪いのか考えてしまいます。

2002年8月13日

15日締め切りのカメラレディ論文の2本が終了。ということで投稿論文を執筆中。ところでPCカード型PHSをドコモPinCompactからDDIのAir Hに乗り換えを画策中。ということで久しぶりに携帯電話屋さんをのぞいたのですが、普通の携帯電話はカメラ付きが多いです。4〜6月の国内出荷量うち3割程度がカメラ付き携帯電話だったそうですし、ドコモがカメラ付き携帯に出遅れたことを考えると需要は相当あるのかもしれません。来年の今頃はカメラ付きが普通でしょうか。このところカメラ付き携帯電話とデジタルカメラの違いがよくわからないのですが、カメラ付き携帯電話の解像度を上げて、デジタルカメラのフラッシュカードの代わりにPHSカードなどを使って通信機能を付加すれば両者の同じだと思うのですが、何が違うのでしょうか。

2002年8月12日

論文ですが、案の定というか、当然の帰結というか、4本とも書けていません。そのうえ新規投稿用論文は締め切りが延びてしまい放心状態です。というわけでカメラレディ論文に手をつけております。初めから締め切りが迫っているものから始めればいいのですが、それができればこんな事態になっていないです。

2002年8月11日

夏だから暑いのは当然なのですが、暑さでふらふらになりながら論文執筆中。実は国際会議用のカメラレディ論文を同時に3本抱えているという危機的な状況にあります(そのうちに2本は締め切りが15日)。なのに現実逃避モードに入ってしまい、昨日はプログラミング、今日書いている論文は新規投稿用(これも締め切りが15日)。これでいいのでしょうか。すでに二兎を追う者は一兎を得ずの例え通りに、どれひとつ終わっていない状況。この分だと今週いっぱいピンチが続きそう。

2002年8月10日

本屋さんで電子ブロックを買ってしまいました。実は5日のACアダプタ発煙事件でショートで焦げる臭いを嗅いときに、なぜか半田付けを思い出すという思考パターンになっていたのですが、電子ブロックを見かけたらその瞬間に衝動買いです。いくら電気工学科出身とはいえ、我ながら思考パターンを疑いたくなります。そもそも、そんなもので遊んでいる暇もないのに。でも、よくよく考えたら電子ブロックでは半田付けは不要でした。残念ながら欲求(?)は充足されません。

2002年8月9日

人事院勧告で国家公務員給与の引き下げだそうです。まぁ民間企業が下がっていますから仕方ないのかもしれませんが、いちおう国家公務員の一人としてはちょっと考えしまいます。これからは59円ハンバーガが主食でしょうか。今日とある打ち合わせで、ノートPC(NEC)に15インチQXGA液晶(2,048×1,536ドット)搭載モデルを発注したという自慢話をきかされました。これは当方が携帯&事務仕事に使っているノートPCがつけている12インチXGA(1,024×768ドット)液晶と比べると4倍の情報量です。悔しいので、1インチあたりのドット数は12インチXGAが100ppiですが、15インチQXGAだと170になるので、細かすぎて使えないと言い返したのですが、初期のレザープリンタ(200dpi以下)並の美しさと逆に言いかえされてしまいました。悔しい。まぁ、今使っているソフト開発に使っているノートPCは15インチのUXGA(1,600×1,200、130ppi)液晶なのでまったく不自由はしていないのですが、欲しくなるといけないので、現物を見ないようにしないと。もっとも値段もものすごいのでとても手が出ません。

2002年8月8日

打ち合わせウィークの後半戦です。久しぶりに町田によったのですが、なんか渋谷化というか、お子様ランド化しています。ところで、このところRS-232Cを扱うプログラミングが多い。もうオブジェクト指向とか高尚な概念は通用しない低水準な世界。この時代にRS-232Cとはちょっと情けないのですが、なにより電車内でノートPCを使ってプログラミングするという普段の開発スタイルがとれないのが辛い。もちろんRS-232Cの制御対象となるデバイスか、妥協してハンディのRS-232C用ラインモニタを鞄に仕込めばできますが、電車内でノートPCを使うだけでも怪しいので、そのノートPCからいろいろケーブルが出ていたら完全に怪しい人になります。昔、新幹線の車中で2台のノートPCをEthernetでつないで開発したことがるのですが、怪しい人というより危ない人に見られました。でも、筑波行きのバスの車中で同じ構成で開発したときはまわりの乗客から同情されました。ノートPCはTDPよりTPOです。わかる人にしかわからないかもしれませんが。

2002年8月7日

今日も打ち合わせです。場所は青山なのと、その会社の会議室のイスがSteelcaseのリープチェアなのは○、でも9時からなのは×。結局、10時半には終わってしまい、時間があるからと表参道の本屋さんにいったのが間違いのもとでした。先月、ロンドンで買いそびれた美術書を何点か発見、思わず買ってしまいました。ロンドンよりは安いのですが、必要性は大きな疑問が残ります。午後は研究所に戻って来客2件。

2002年8月6日

恵比寿と初台で打ち合わせ。ともかく暑いです。ふらふらです。こういう日は水分補給が必要ということで、カフェにこもっています。それにしても、この暑いのにオープンカフェでホットコーヒを汗びっしょりになって飲む方々はどういう感覚をしているのだろうと真剣に悩んでしまいます。ところで、3日に引き続きまたまた論文の論文の締め切りを思い出して、慌てて執筆。こんなでいいのでしょうか。最近、ひたむきさが減ったの反省。

2002年8月5日

事故発生です。ThinkPad 電源アダプタのコードから煙が出ました。というかショートしてそのまま断線、。ここ2年ほど使っていたアダプタだったのでだいぶ酷使されコードが痛んでいたようです。それにしても、まさかこんな末路を迎えるとは思いませんでした。ただ電気工学科出身者としては事前に気づくべきでした。反省です。ただ、コンピュータが無事で良かった。コードだからいいのですが、低電圧回路側でトラブルがあると過電流でコンピュータがオシャカになりますから。

2002年8月4日

明日から話題の住基ネット。いろいろたいへんなようですが、気の毒に思うのは名簿業者さん。世間で心配されているようデータの流出がおきると、ダイレクトメール用などの名簿データは市場価格は暴落かも。専業の名簿業者さんは住基ネットの実施にかかわらず個人データを持っているでしょうから、手持ちの商品価値が下がるだけ。一方、ダイレクトメールは増えると思われるので郵便需要の増大が期待できそう。ということで郵便関連株が買いだと思ったのですが、よく考えると株式公開どころか民営化もされていませんでした。残念。そういえば自治体と郵便を管轄する省庁は同じですね。ちょっと不思議ですが、きっと偶然なのでしょう。不思議といえば数百億円といわれる住基ネットの実施経費の方。氏名、住所、生年月日、性別、住民票コードのデータは住民一人あたり多くても1KB。それが人口が1.2億人とすると、全体のデータ量は120GBで収まります。ちなみに120GBのハードディスクドライブは2万円しません。もちろんハードディスクドライブだけでは実現しませんが、いったい何にかかっているのでしょうか。

2002年8月3日

某私大の授業ですが、成績の提出期限も過ぎているので外出する途中で矢上まで評価表を持参。今年は10点台から90点台まできれいに分布したうえに、平均点も50点前後になったのでABCDの成績評価がしやすい。この授業は数年担当しているので、かれこれ5情報工学科の3,4年が対象ということもあり、学会や打ち合わせ先の企業で元学生さんに親しげに話しかけられるのですが、残念ながら80人を超す授業なので顔までは覚えておりません。すみません。困るのはDをつけた学生さんの場合、その前も某国内会議で座長をしていたら、発表された企業の方から成績がDだったと恨めしそうな目でいわました。でも相当悪くないとDにはならないはずなのですが。夕方からは論文執筆。カメラレディの締め切りが昨日だったことを完全に忘れていました。実はその会議のプログラム委員だったりします。それはともかく慌てて執筆開始。まぁ3時前に終わったのでやれやれ。

2002年8月2日

夕方は雷にふりまわされました。さて(もちろん夜の)9時過ぎから4時までかかって試験の採点を終了。もうくたくた。これ書いたら寝ます。ところで、お札がかわるそうです。まだ詳細は発表されていませんが、「高度な印刷技術を開発して偽造防止を行う」とのこと。ただ、米ドルでもEUROでも印刷技術ではなく、紙幣の紙の方に偽造防止技術をふんだんに入れている時代。EUROにいたっては各紙幣に半導体チップを埋め込んで、紙幣一枚一枚にIDをつけることを発表済み。時代遅れの技術でないことを祈りたいです。ただ、せっかく紙幣をつくっても、国内経済が崩壊して国内の買い物でもYENではなく米ドルかEUROでないと支払いができなくなる時代がきてしまうかも。別にそれに備えたわけではありませんが、実は普段から財布にEUROが入れっぱなし。単に出し忘れているだけなのですが、現地についても当座両替しなくて済むので便利。

2002年8月1日

打ち合わせで初台にいったついでにNTT ICCで時間つぶし。今回展示はメディアアート系でもインタラクティブな作品の特集。どれもPCで実現されたものばかりなので仕方ないのでしょうが、インタラクティブ性といってもマウスで事務ソフトを使っているのと同じ感覚ですし、作品としての発想自体もPCのチープさや制約を継承してしまった作品が残念ながら多かったです。ということで途中で飽きてしまい退散。ただ、メディアアートでこの状態だとすると、普段している事務仕事やソフトウェア開発もPCを使っている以上は、PCに仕事や発想の内容自体が縛られているのかもしれません。それを気がつかせてくれたことは大きな収穫。それとメディアアートでも、Web作品によくあるようにマウスに反応して絵とか音とをだすだけの作品は飽きやすく、結局、作品自体がアルゴリズムをもって動作しないと駄目みたい。これはソフトウェアまわりの研究でも同じなので妙に納得。それにしてもICCは以前のように常設展中心の頃の方がよかったです。この後、研究所や本郷に場所を移して会議、会議、会議の連続で終わったのは夜遅く。

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Ichiro Satoh

Ph.D, Associate Professor
National Institute of Informatics

2-1-2 Hitotsubashi, Chiyoda-ku, Tokyo 101-8430 Japan
Tel: +81-3-4212-2546
Fax: +81-3-3556-1916