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「夢呆」
(むほう)
評価 ★★
住所 東京都目黒区鷹番3-17-6
Tel.

03-3710-3110/1180

最寄り駅

東急東横線学芸大学駅から徒歩5分

アクセス 碑文谷公園東側の道を北上、はじめての信号のある交差点の所
営業時間

平日11時半〜20時半(L.O.)、
土日祝11時半〜15時、17時〜20時(L.O.) 木休

席数

4〜50席

駐車場 2台
最終訪問

1996.12.13(初囘訪問同ぢ)

【シヨートコメント】

学芸大学駅南西の住宅街にあるこの店は、本当に「飾らぬ町の蕎麦屋」といった雰囲氣である。
実際、写真等でみるとテーブルの眞ん中に民藝調の自在かぎがあつたりとそれなりの(少しハズしてはいるが)内裝ではあるのだが、氣樂にくつろげる空氣が嬉しい。

さて、先づは酒。私が此の店に好印象を持つているのは酒の品揃えも一役買つているだらう。
「久保田萬寿」などが酒の品書きのトツプに書かれているのはスノビズムぷんぷんでこそばゆいのだが、純米の「東北泉」、純米大吟醸「獺祭」等、失礼ながらとても店の雰囲氣からは想像出來ない樣な酒があつたのが印象的だ。

酒の肴としては鳥わさ、玉子焼きを注文したが、まあまあそこそこの出來。
しかし、蕎麦はしつかり香り立ち、ツユもそれを受け止めるだけのコクを持つている。
惜しむらくはそのツユが徳利ではなく猪口に入つて供さるる位のことだが、ま、この店ぢやあしや〜なひか、と寛容な心になれるのも店の雰囲氣のせいか、はたまた美味い酒のせいか。

甘辛いツユと飯がよく合う「かき揚げ天丼」もまさに「蕎麦屋の天丼」の王道を行つている。

大根で蕎麦の食感を、紫蘇で香りを損ねてしまつてる樣なシロモノに「夢呆そば」と店名を冠してしまつたりする泥臭さも含めて愛すべき店である。職場の近くとかにあつたら昼飯喰いに通うのになあ・・・あ、もしあつたら酒飮んでしまうから午后は仕亊にならないか。

當時の評価;○(◎、○、△、Xの四段階評価)


主なメニュー:せいろ630円、夢呆そば945円、田舎そば840円、天せいろ 1575円、鴨せいろ1575円、玉子焼735円、 他
酒:久保田萬寿、東北泉、獺祭(山口)等地酒各種あり

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