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「手打ちそば なか井」
(てうちそば なかい)
ビルの地下にある店舗(現在は移転)
ホームペーヂあり
評価
住所 大阪市中央区安土町1-2-4ミツルプラザB1(注・2002年2月、淀屋橋に移転)
Tel.

(淀屋橋に移転)

最寄り駅

(淀屋橋に移転)

アクセス

(淀屋橋に移転)

営業時間

11時半〜13時頃(売切まで)、
17時半〜21時 日、祝休

席数

テーブル16席+座敷

駐車場 無し
最終訪問

2001.4.02(初囘訪問同ぢ)

※マツプリンクは移転前の店の位置です
本町のビジネス街にあるこの店だが、眞昼どきだというのに結構空いていた。
私が浜松にいたときによく通った島田の名店「藪蕎麦宮本」で修行したとのことなのでとても期待が大きかったのだが、店に入った途端、その期待が打ち砕かれた。・・・灰皿がある!!蕎麦の味と香りを大切にする「宮本」では店内禁煙なのに。
ダウンライトに照らされた店内は落ち着ける雰囲気だが禁煙にできないのは利用客層が界隈のビジネスマン逹だからだろう。まあ仕方無いと言えば仕方無いのだが、やはり惜しいところだ。

先づは酒・・・なのだがこの店には昼に注文できる酒の肴が無いのだ。何か一品あれば酒も飮みやすいのに、と思いつつ天ざるの天麩羅だけを先に持ってきて貰うこととする。「宮本」の樣な素晴らしいかき揚げが出てくるかな・・・とかいう幻想もちらりとよぎらないでもなかったが、椎茸、キス、タコ、海老、カボチャ、茄子というまあ想像通りごくごく普通の天麩羅であった。それでも「白鷹」「極上白鷹」の2合を空けるには十分だ。

そこで蕎麦に移る。「毎日手ごね、手延べ、手切りで作っている」という蕎麦にはご丁寧に海苔までかかっている。「・・・???」 店主は蕎麦好きで色々な店を回った、と聞いたが海苔のかかった蕎麦の方が美味かったんだろうか??食べてみると香りは立たず食感も凡庸、とても「宮本」との共通点は見出せない。
ツユもダシ、かえし共に弱く、見かけはさほど惡そうでもないのだが、蕎麦のツユとしては薄すぎる。まあ、関西で普通に出てくる蕎麦屋の蕎麦、ツユのレヴェルで、ある雜誌では「並木藪に近い」と評されていたがとんでもない。

一体、「宮本」で何を学んだのだろう?と不思議に思った。よく有名店の形を眞似て心を引き継がない店が多いのだがこの店は「宮本」の心はおろかそのスタイルすら無視している樣だ。まあ、別に店がそれをウリにしてる訳ではないし、勝手にこちらが受け継いでいたらいいな、と思い込んでいただけなのでそれについて追求するのは筋違いではあるのだが。

しかし、「蕎麦好き」だという店主は本当にこの樣な蕎麦屋に行きたいと思っていたのだろうか?とても、「蕎麦好き」を滿足させ得るレヴヱルたり得ない。

夜には板前さんが入りコース料理が出る。多分、この店の夲質はそこにあるのだろう。「蕎麦屋」ではなく「蕎麦の出る料理屋」といったところか。近隣のビジネスマン諸子にもウケるに違いない。
「danchu」2000年5月号をひもとくと、手挽きの田舎そばは亊前予約で夜の懷石コースにのみ付くそうだ。その冩眞を見る限りでは半透明の蕎麦に黒い甘皮が浮かび、それなりに香り立ちそうな雰囲氣で、勿論海苔などかかってはいない。

此の蕎麦を食べる爲には夜のコースを予約しなければならない。しかし、昼の訪問で受けた印象から、到底その樣な氣になれぬまま既に三年が經過している。

「一期一会」。その言葉を噛みしめて頂きたいものである。

注・2002年2月、淀屋橋に移転。

住所;大阪市中央区伏見町4-2-6 平松ビル1F Tel.06-6203-2008
営業;11時半〜13時頃(売切まで)、17時半〜21時、日、祝休
席数;40席 駐車場無
主なメニュー;
昼・ざる800 円、おかわり ざる・おろし500 円、天ざる1500 円
  ランチごま豆腐・とろろ飯・天ざる・フルーツ)2000 円
  刺身ランチ (前日までに要予約)3000 円
夜・コースのみ
  なにわ(6000円。前菜、お造り、煮物、焼き物、天婦羅、
      ざる蕎麦・手挽田舎そば・おろし蕎麦・フルーツ)
  ふしみ(4500円。 前菜・お造り・煮物・天婦羅・ざる蕎麦・おろし蕎麦・フルーツ)
      ※「手挽田舎そば」を加えた5000 円のコースもあり。

主なメニュー:ざるそば800円、ざるそばおかわり500円、とろろそば1000円、天ざる1500円、ランチ2000円、夜は3500円と5000円のコース
酒:白鷹600円、極上白鷹(大吟醸)1200円(兵庫)

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