住民訴訟を報じたStars & Stripes[星条旗新聞=米軍準機関誌]記事
96-9-13 (実行委員会訳)
近隣住民ら、トウキョウ・ヘリコプターパッド(*1)について訴訟を起こす
                            JOSEPH OWEN記(星条旗新聞社日本局長)

東京発----東京在住者19名のグループは、東京六本木地区にあるハーディバラックス(*2)にあるヘリパッドの一部を米軍から取り戻す事を放棄したとして、東京都の青島幸男を告訴した。
 米軍は東京都市道路トンネル建設に道を開けるために、隣接している青山公園の中にヘリパッドを数十ヤード動かした。そしてプロジェクトが2年以上前に完成した後も、公園の土地を確保している。この訴訟は公園の土地を元に戻すことを目指している。
 在日米軍はその元公園用地について日本の事務当局と交渉中である、と司令部スポークスマンは語った。司令部は交渉の詳細を公開することを拒絶した。
 原告らの当面の目標は公園をオリジナルサイズに復元させることであるが、彼らはまた----いくつかの地方自治体の支持のもと----ヘリパッドを使用停止にするようキャンペーンも行っている。
 「私たちは防衛施設局を毎年訪れて、ヘリポートを撤去することを要求していますが、彼らの答えはいつも同じで『我々は撤去できない。なぜなら米軍がそれを望んでいるから。』というものです」と原告の一人、イチハラ・マサキは、なぜ訴訟が月曜日に東京地方裁判所で受理されたかを説明するなかでこう語った。
 抗議者達は、米軍がヘリパッドを放棄するよう要求してハーディバラックスのゲート前で毎年デモンストレーションを続けている。このサイトを使うヘリコプターは非常に大きい騒音と危険性をもたらしている、と彼らは主張している。
 六本木エリアを含む港区議会もまた、ヘリパッドの移転を請願している。東京都も立場は同様であるにもかかわらず、青島都知事の行政は十分にそれを推進していない、とイチハラは語った。
 米軍のヘリコプターはハーディーバラックスに一日に何度か離着陸する。フライトは通常、東京の30マイル西の横田空軍基地の在日米軍司令部から、六本木の米国大使館あるいは近くの日本政府機関へと職員を運んでいる。日本政府のヘリコプターもまたこのヘリパッドを使っている。
 ヘリポートが占めている元公園用地は「安全性の追加余裕を提供している」と司令部は質問に対する文書回答の中で述べ、ヘリコプターが今では家屋や事務所から遠くに着陸するようになったのだから騒音の負担もまた減少している、と付け加えている。
 東京大学の付属機関の一つ、物性研究所は、ハーディーバラックスに隣接している。イチハラは、そこで技術者として29年間働いている。ヘリコプターの音は迷惑である、と彼は語り、会話をしばしば遮ることをつけ加えた。
 ハーディーバラックスはまた、太平洋星条旗新聞社の本部、海軍交換店舗、各種軍機関の臨時および出張事務所が置かれている場所でもある。
                            (Mayumi Yamamotoがこのリポートに貢献した)

(訳注)
*1)麻布米軍ヘリポートのこと
*2)ハーディバラックス:麻布米軍基地一帯を指す、占領時代からの米軍側通称