港区議会議事録抜粋(区長に東京都や米大統領への要請を求める質疑応答。1999.11.30 : 平成10年度決算特別委員会(第4日目)より)
(前略)
◯委員(いのくま正一君)  麻布米軍ヘリポート基地に不法占拠されている青山公園の即時返還について質問したいと思います。
 1983年に在日米軍司令部、東京防衛施設局、東京都で結ばれたいわゆる三者協定は、情報公開を求めても重要部分は黒塗りされたものしか東京都は出してきませんでした。麻布ヘリ基地撤去実行委員会がアメリカの情報公開制度をもとにこの全文を入手しました。英文を翻訳してみると、「臨時ヘリポートの追加部分は、別紙図面中の茶色の斜線部分の青山公園内4,302.27平方メートルの土地からなり、ヘリポートの修復工事が完了するまで、一時的に米軍が使用する」、こうはっきり書かれています。
 東京都は重要な部分をひた隠しにしてきただけでなく、この協定の核心部分である「ヘリポートの修復工事が完了するまで」、これをわざわざ削除し、都民、区民をだましてきたのです。ヘリ基地そのものを撤去するための取り組みを強めることは当然ですが、米軍が不法占拠している青山公園部分は、環状3号線工事が終了したら原状回復する。こういうことが明確になった今、東京都に対して、重要部分を隠し、だましてきたことに強く抗議するとともに、返還交渉を本気で取り組めと言うべきです。また、区長自身がクリントン大統領に直接会って、不法占拠をやめさせるよう要請すべきです。答弁をお願いいたします。


◯総務課長(岡橋 渡君)  工事終了後の青山公園の返還につきましては、これまでに毎年東京都を通じ、渉外知事会から国に強く要望してきたところであります。東京都でも毎年独自に早期返還を求めて要望しております。昨年4月には区長が東京都副知事に直接訴えております。今後とも区民が安全に快適な環境で住めるよう、早期返還を関係機関へ要望してまいります。


◯委員(いのくま正一君)  努力してもらうというのは当然なんですけれども、最初の質問で言っているのは、区長みずからクリントン大統領に、新しい事態になったわけですから、返還交渉を要請をしてほしいということを質問しているんですけれども、その点はどうでしょう。


◯区長(菅谷眞一君)  青山公園の返還の問題は、今、総務課長からるるお答えいたしましたとおりの経過をたどってまいりました。私も折りを見て機会をつかまえて、東京都を通じて訴え続けてまいりました。三者協定にあるように約束は守ってくれ、簡単な話だろうという訴えをしてまいりましたが、どこでどう歯車が狂ったかわかりませんけれども、何か説明不足のところがまま見受けられます。したがいまして、今年の4月には知事も変わっておりますし、また改めて私自身、クリントン大統領に会うわけにはいきませんけれども、そういう機会をつかまえて、東京都を通じて改めて物を申してまいりたい、そんなふうに考えております。


◯委員(いのくま正一君)  直接クリントン大統領に会うのが難しいということでありますので、前にもアメリカ大使館を通して文書で要請しているということがありますから、今回も新たな事態ということですので、ぜひアメリカ大使館を通じて、クリントン大統領に渡るようにということで要請してほしいと思います。
 続いて平和展について質問します……
 
 (以下略)