第25回 ラフカディオ・ハーンの会 2002.9/7 

 

1.     ハーンの会 ニュース

     平田俊春著『出雲学論攷』(出雲大社 昭和52)−照沼先生のご好意で 頂いたコピー ー 小泉八雲の出雲大社参拝とその著「日本」の成立―は、ハーンの出雲大社参拝の意義について書かれた重要な資料。

 Cf: 高木大幹著『小泉八雲・その日本学』(リブロート、1986)p.62

     各地の情報

日本英文学会中国四国支部大会 (島根大学、11・2−3)

     本の紹介

     新刊書等の紹介

 

2.     古書通信

     20028月号 「日本古書通信」第877

金子三郎著『東京帝大一学生の日記から』の紹介

―「随分高尚にして聞くべき価値多けれ共西洋人の筆記は今度初めての事なれば思ふ侭に筆も走らず帰後語学を打すてて之が訂正にかかる実に不経済成なり」。−

 

3.     Rainbow World (HP

「ラフカディオ・ハーンの会」のページへ対するアドバイス。

 若い世代にハーンを広めるべく「ハーン入門」のコーナー等の作成・・・

 

4.     近藤啓吾

「祖先崇拝の信仰−小泉八雲を偲ぶー」(『神道学』第149、平成3)

・・・ 右のごとく、八雲は日本人が常に祖先の霊とともにあることに驚くとともに、自分の日本人観がまだ至らぬものであったことに深く反省を抱く。・・・(本文より)

(八雲は彼の作品『東の国から』において日本についてもっと本気で取り組むことを 決意したようである。)

 

5.     神国日本

・前回の要約

”A Lafcadio Hearn Companion” by Robert L.Gale, より抜粋

「13.武家の興隆」、 “The Rise of Military Power” 

Japan’s history proves Herbert Spencer’s assertion that conservative, cohesive religious dynasties resist change and survive, whereas military dynasties depend on individuals and disintegrate.

 「14、忠義の宗教」、 “The Religion of Loyalty”  

When Japan began to “face….the unexpected peril of Western aggression,” diffuse social units were fused into one national mass, with obedience solely directed to “the Heavenly Sovereign.”

 

今回の章 『ラフカディオ・ハーンの日本観』築島謙三より抜粋

「15 キリシタン禍」  “The Jesuit Peril”

 本章でハーンは、キリシタンの出現によって日本国内に大きな社会問題が長期期間に亘って引き起こされ、客観的には兎もかく国内の平和が乱されたということ、現在においてやはり基督教の伝播は旧日本社会の大変化を意味するということの二点を明らかにしようとしている。

「16 封建制の完成」 Feudal Integration”

250年間の徳川治世において最も見事なものは、日本の婦人であると述べる。・・・やさしく辛抱強く、貞淑優雅で、義務には従順そして勇気に富んでいる。このような型の女性は、祖先崇拝の上に立つ社会だけによって作り出されたのであって、生存競争の激しい産業文化の社会にはその存在は許されないのである。

 

6.     その他

10月に小泉時氏が来広される予定。日程は決まり次第、連絡しますので、万障繰り合わせて御参加をお願いします。各自、小泉時氏の著書『ヘルンと私』を読んでおくことが望ましいでしょう。

 

 

参会記  鉄森令子