ラフカディオ・ハーンの会 第20回 2002.4.13

 

こんにちは、鉄森です。

 

広島におけるラフカディオ・ハーンの会も20回目の例会となりました。

行事のため、4月6日開催が13日と変更になりましたが、いつもより、参加人数も多く、盛会となりました。

 

いつものメンバーに加え、八雲会理事であられる横山純子さん、熊野さん、岡田先生、開催会場である、比治山大学教授の貝嶋先生、宇野先生、をお迎えし、桜の花に負けないくらい華やかで?!楽しくも充実した時間を過ごしました。

 

1・自己紹介

初めて参加される方が多かったので、自己紹介と近況報告。

司馬遼太郎『街道をゆく』を読み、ハーンとアイルランドに興味を持ち、アイルランドへも行かれたという熊野さん。ご自身の英語教師生活やハーンへの想いを熱く語ってくださった岡田先生。アメリカの新聞よりハーンの書いた記事を探す作業の様子を話してくださった横山さん。ハーンについては、そんなに知らなかったけれど、ハーンの会で学べば学ぶ程、ハーンが好きになりもっと、知りたくなったというレギュラーメンバー。

それぞれハーンとの関わりや熱い想いを含めて自己紹介を行いました。

 

2・事務局より「ラフカディオ・ハーンの会」ニュース

  八雲会会長銭本健二先生の訃報と葬儀の様子。

  本の紹介として、稲垣明男氏『記憶との再会』、復刻版『小泉八雲秘稿画本妖魔詩話』、Andrew Lang: The Nursery Rhyme Book  等々・・

 

3・本の寄贈

 ハーンの会会員である照沼好文先生(水戸市史学会理事)よりご著書『栗田寛博士と『継往開来』の碑文』を参加者全員に贈呈くださりました。福沢諭吉らを始め世間の人の目が西洋文明を日本に取り入れようとしていた頃、栗田博士は「まず、自分の国のことを能く心得よ! それから外国の事に及ぶべし!」と日本古来の文明を守ろうとした水戸藩出身の国学者だそうです。日本古来の文明を大切に考えた栗田博士とハーンには何か、通じるものがあるのではないかと、とても興味深いところです。 

 

4・ティータイム 

照沼先生よりいただいた本の感動も覚めやらぬまま、(会場はサイン会に早代わり?!)

事務局の風呂先生のお力添えによって山口雄之氏より、氏の卒業論文である『小泉八雲の神道観』をいただきました。山口氏は札幌在住の八雲会会員の方で、「序論」において、「明治にあっては東洋の一角に僅かに存在していたにすぎなかった日本に住み、生活し、単なる学問としてではなく、日本化した心を持って内面から日本の姿を見極めんとした態度は尊敬すべきで、八雲は西洋人として神道と佛教の雰囲気の中で生活した最初の人ではなかろうか」(要約)と述べられています。本論はこれからじっくり拝読してみます。ハーンの会会員のために快くご著書を寄贈くださり本当にありがとうございました。

 

5・「神国日本」−5章「日本の家族」、6章「地域社会の祭祀」

鎌田東二著『神道とは何か』(PHP新書 2000)に紹介されている本居宣長、平田篤胤、レイチェル・カーソンらの神道観とハーンの神道観とを比べてみました。

 

6・次回研究発表予告編

 次回は連休明けの5月11日(土曜日)14時〜16時、比治山大学にて開催。

 『神国 日本』―7章「神道の発展」、8章「礼拝と清め」

 

 オスカー・ワイルドの権威者である貝嶋崇先生が「ハーンとワイルド」と題し、同時代を生きたハーンとワイルドの接点そして、日本理解についてご発表くださる予定です。

アメリカにおいては、下層階級に属していたであろうハーンと上流階級にいたワイルド。

この二人が直接、話したことがあるだろうか。もし、そうならば・・・等、また、今までとは違った、世界が広がりそうでわくわくです。

 

回を重ねる度に参加者も増え、そこで交わされる情報交換もレベルが高く、ハーンの会を通じてそれぞれの世界が広がってくるようです。皆が毎月、この日を楽しみに万障繰り合わせ、さまざまなおみやげをもって集い会っています。