「ラフカディオ・ハーンの会」ニュース NO.15200112・1発行)

 

 紅葉を待つ間もなく、早や冬が到来しました。先月の半ば頃既に県北の吾妻山では初雪があったと聞いています。そして今日はもう12月です。今年は夏以降、9月のテロによるニューヨークの国際貿易センター爆破事件以来、テロ対策、自衛隊の海外派遣、アフガ二スタンへのアメリカによる報復爆撃といったニュースのない日は一日としてなく、経済不況、各社のレイオフ、雇用対策の遅れと相俟って暗い日々が続きました。

 ハーン関係では、昨年に始まった生誕150年の行事の2年目に当たり、八雲会が昨年のギリシャ親善訪問に次いでワークショップ・イン・アメリカを開催しました。こうした顕彰活動はハーン没後100年の2004年まで続けられる予定です。今年10月には待望の『富山八雲会』が設立され、全国各地での活動も盛んになってはおりますが、先月6日には八雲会会長の銭本健二先生が急遽入院され胃の摘出手術をされたことなどは、これからのハーン顕彰活動の行く末に暗雲を投げかける気がして不安です。

(ただし、1123にお見舞いに行ったところ、銭本先生は手術後の経過が順調なご様子でひと先ず安心といった所です)

 さて前回は出雲の神道に興味をお持ちの狩野泰子さん(安佐北区在住)が新たにご参加下さり少し賑やかになりました。今後共宜しくお願い致します。また鉄森令子さんがインターネットの「へるん掲示板」に私どもの「ラフカディオ・ハーンの会」の活動について報告を書いて下さいました。京都の桝井先生のグループ(洛北盛年団)からも楽しく読んだ旨の連絡がありました。

本日は、前回予告しておきましたように、ハーンの重要なアシスタントであった三成重敬について調べてみたいと思います。また以前よりハーンの妻・小泉セツに多大の関心をお持ちである鉄森令子氏からは、これまでの研究・取り組みの経過、収集された資料、問題点等(B4三枚)についてご紹介くださるとのこと、楽しみにしております。なお、照沼先生が前回ご出席の際、岡倉天心のことについて色々と資料提供をして下さいましたので、次回はそれをご披露させて頂きます。

1.《最近・各地の情報から》

・稲垣明男氏が1017日、埼玉県厚生年金休暇センターで、『日本雑記・奇談六話中の第四話「梅津忠兵衛」の解説と後日談』と題して講演を行われた。(小冊子の寄贈あり)

・富山県議会議員の犬島肇氏より『回想 日本語の美神 いわかね栄の「耳なし芳一」』(ブックレット)、その他の寄贈を頂いた。

 《注:語りの美神・いわかね栄氏は200152453歳にて永眠》

・工藤美代子氏が『夢の途上』、『聖霊の島』に次ぐ第3作目を『すばる』に連載中で既に11回目が終了。

・八雲会会長銭本健二先生が116松江市内の生協病院にて胃の全摘出手術をされた。手術後の経過は良好の模様。

 

2、《本の紹介、15》:濱川 博『風狂の詩人小泉八雲』(恒文社、1979

 著者は朝日新聞の文芸部の記者である。昭和32年から3年間松江に在勤した。八雲の魂に取り憑かれた氏は、その頃より精力的に八雲再発見への努力を続けられ、それを見事な一冊に纏められたのが本書である。氏のきめ細かな観察が類を見ぬ鮮やかさで八雲の実像を浮き彫りにすると共に達意の筆力で誠に説得力ある小泉八雲案内書となっている。

 

3、《次回予告》

1月12日(土)2時〜4時を予定しています。

2週目になりますので、お間違いなきようお願いします

 

4、《新刊書》(事務局が最近入手したものを含む)

・清見陸郎『岡倉天心傳』(改造文庫、昭和13

・吉村雅雄『百石の酒』(報光社、平成8)

・伊藤菊之輔編『島根県人名辞典』(報光社、昭和45

・『モラエス案内』(増補再販)(徳島県立図書館、平成7)

・『徳島のモラエス』(徳島市中央公民館、昭和47

・出久根達郎『百貌百言』(文春新書、平成13