「エコロジーと女性」ネットワ−クのこれまでの活動

 科学技術が発展してきた今日、人間がつくりだしてきたさまざまな化学物質が自然環境を汚染し、自然の中のひとつの生物である人間の身体をも汚染しています。
 ゴミの焼却炉から放出されるダイオキシンによる汚染、農薬や食品添加物による汚染、放射能汚染、工場廃水や生活廃水あるいは廃棄物処分場などによる水の汚染、こうしたさなざまな汚染によって、いま私たちの健康に生きる権利も奪われつつあります。
 こうした化学物質はいま生きている私たちへの影響だけでなく、母乳や子宮を通して、あるいは流産、死産、さらに不妊といった形で次の世代の生命と健康にも大きな影響を与えています。
 このような環境=人体に対する汚染は私たち、とりわけその影響を強く受ける女性たちへの人権侵害にほかなりません。私たちのリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)が侵害されているのです。
 私たちはこうした環境問題をいま一度「女の視点」から問い直していきたいと考え、1997年1月のダイオキシン問題の集会−「女たちのダイオキシン抑制キャンペーン」−をきっかけにして、環境問題や女性問題に取り組んできたり関心を持ってきたグループ、個人が参加して「エコロジーと女性」ネットワークをつくりました。現在まで次のような活動を行なっています。

1997年6月 シンポジウム「女と環境 ーたちきれた環をつなごうー」
       メインスピーカー 上野千鶴子さん(東京大学教授)
         7月 「七夕まつり赤ちゃん大行進」、グリーンピースジャパンなど他団体との協力で実行。
        乳幼児 を中心にダイオキシンのTDI(1日許容摂取量)を見なおすことを求めて、
        赤ちゃん連れの行進の後、厚生省、環境庁に要請。

1998年4月 環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)学習会 1
          「精子が減ってきた?! ーどうする次世代への責任ー」
          講師 押尾茂氏(帝京大学医学部講師)
        7月 「七夕まつり赤ちゃん大行進」 97年に同じ
     11月 環境ホルモン学習会 2
                 「DESの悲劇から学ぶ−今、私たちに問われていること−」
          講師 高杉暹氏(元横浜市立大学学長)

1999年 2月 環境ホルモン学習会3 「ちょっと待って! 安全なの? ピル認可」
          講師 武田玲子さん(産婦人科医) 吉田由布子(「エコロジーと女性」ネットワーク)
       5月 学習会 「ちょっと待って! 安全なの? ピル認可 パート2
          講師 森冬実さん(準備出産&からだのおしゃべり会) 吉田由布子
      11月 学習会 環境ホルモンとしての医薬品 その1
         「出産時に使われる子宮頚管熟化剤“マイリス”と経口避妊薬“ピル”」
          講師 近藤和子さん(新薬学研究者技術者集団)、武田玲子さん(産婦人科医)、
          吉田由布子            

ピル(経口避妊薬)の審議について厚生省中央薬事審議会、厚生大臣へ要望書提出

1997年 12月 内分泌撹乱化学物質の観点から慎重審議を求める第1回要望書を提出
1998年  2月 第2回要望書提出
         6月 第3回要望書提出
       12月 ピルの早期認可を求めている女性議員38名へ質問書と当方の考え方を送付
1999年  1月 第4回要望書(「意見書ならびに要望書」)提出
         3月 第5回要望書提出
         4月 厚生省にピルの審議に関する質問書提出/質問書に関して厚生省交渉
         5月 第6回、7回要望書提出、“ピルの安全性を「内分泌撹乱科学物質」の視点で
                  さらに検討し、審議継続を求めるアピール”を194名13団体の賛同を添えて提出
         6月 第8回要望書提出
  6月16日  ピル正式承認