海外報道5(訳・文責は「エコロジーと女性」ネットワーク)
(デイリーテレグラフ、1999.12.14ーイギリス)料理人はピルを飲んだ後、469,000ポンド(賠償金・約8300万円)を勝ち取った
医師が誤って避妊用ピルを処方したのち、自分の料理レシピの記憶をなくしてしまった、かつて最高級だった料理人は、高等裁判所で468,750ポンド(日本円で約8300万円、2000年1月現在)の賠償金を勝ち取った。
オーバーウェイトでヘビースモーカーだったフィリッパ・ブランドは、低用量ピルを投与されてわずか1ヵ月で脳卒中が起きた。彼女は自分の記憶を失い、パーソナリティが変わり、そして本もしくは言われた通りのレシピに従わざるをえなくなった。
「非常に自信に満ちていたのに、彼女は現在とても内気である」と彼女の弁護士ステファン・アーウィンは語っている。「以前は快活というよりむしろ親分肌であったのに、彼女はいま非常に他人に依存し自信がなく、日常生活を送るのに特に母親に頼りきっている。」
Medical Defence Unionに後押しされた彼女の主治医であるジェームス・バックル博士(サマセット州South Petherson)は、ピルを処方すべきでなかったと認め、訴訟の和解で賠償金を支払うことに同意した。
サマセット州Michaelのブランドさんは、1993年3月にピルを処方されたとき、38歳だった。
(デイリーテレグラフ・通信員)
(1999.8.26、ニューヨーク発ロイター通信)
ノルプラントの副作用に対する訴訟で、販売元の親会社は
3万6000人以上の女性たちとの和解に合意
(*ノルプラントは埋め込み式のホルモン避妊薬の1種で、日本では認可されていません)
アメリカでは埋め込み式避妊薬「ノルプラント」の副作用や危険性について適切な警告が行なわれていなかったとして訴訟が起きていたが、1999年8月26日、アメリカでの販売元ワイスエアストの親会社であるアメリカン・ホーム・プロダクツ社は36,000人以上の女性との和解に合意した。女性たちは月経血過多、ひどい頭痛、吐き気、うつ状態などについて事前に適切に知らされていなかったとしていた。和解の金額について同社は明らかにしていないが、公表された報告書では500万ドルから750万ドルの間と言われている。残りの訴訟件数について同社は明らかにしておらず、その裁判では“積極的に”闘うとしているが、また一方、この和解は残りの“大多数”の訴訟も落ち着かせるだろうと述べている。同社は、この和解は訴訟にかかる時間、費用、調査の面倒さといったことを勘案しての“純粋な”ビジネス的理由からであると述べており、自らの非を認めているわけではない。
ノルプラントは今も市場に出ており、アメリカでは100万人、世界では約500万人が使用しているといわれるが、イギリスではこのノルプラントを販売しているRussel社が、需要不振のため1999年10月から販売を中止することを表明している。