<こんな症状に注意しましょう>

 あなたが現在ピルを飲んでいるならば、「服用者への注意事項」を記した説明書を、医師または薬剤師からもらったと思います。まずその説明書をくまなく読みましょう。ピルをもらったけれどまだ飲み始めていないという方は、その説明書をじっくり読んで、もう一度ピルを飲むかどうか考えられることをお勧めします。

 説明書には次のような注意事項(重大な副作用の起こる「まえぶれ」)が書いてあるはずです。このような症状が出たときはすぐに医師か薬剤師に相談しましょう。ピルを処方した医師以外にも相談できる医師がいる方が、よいと思います。

 アメリカのピルの添付文書に記載されている注意事項もお知らせしますので参考にしてください。また、海外の報道もどうぞ参考にしてください。


1.(厚生省の服用者向け情報提供資料(案)ー解説編含むーより)

1) ピルを飲んでいる期間中に次のような症状や状態がみられたら、必ず服用を中止してすぐに医師に相談・報告してください。なお、症状や程度によっては専門医に診てもらうことが必要な場合もあります。その際も、あなたがピルをのんでいることをあなたあるいはご家族から必ず医師にお知らせください。

@血栓症のまえぶれ
 
・ふくらはぎの痛み・むくみ、手足のしびれ
 ・鋭い胸の痛み、突然の息切れ
 ・胸部の押しつぶされるような痛み
 ・激しい頭痛、めまい、失神、視覚・言語障害(目のかすみ・舌のもつれ)

A血栓症の危険が高まる状態
 
・病気やケガなどで体を動かせない状態
 ・顕著な血圧上昇がみられた場合など

2)次の症状がひどい場合や長く続くときには医師に相談・報告してください。
 
経血量の変化、乳房痛、吐き気、嘔吐、頭痛、偏頭痛、皮膚や白目が黄色くなる、動悸など。

 

2.アメリカのピル(ORTHO TRI-CYCLEN)の説明書に記載されている警告サイン

あなたがピルを飲んでいる間に次の症状のいずれかが現われたら、ただちに医師に連絡してください。

・鋭い胸の痛み、血の混じった咳、あるいは突然の息切れ(肺の血栓のおそれ)

・ふくらはぎの痛み(脚の血栓のおそれ)

・押しつぶされるような胸の痛み、あるいは胸が重苦しい(心臓麻痺のおそれ)

・突然のひどい頭痛または吐き気、めまいまたは失神、視覚の乱れや言葉(舌)のもつれ、虚弱、あるいは手足のしびれ(脳卒中のおそれ)

・突然の部分的あるいは、まったくの視覚喪失(目−網膜−の血栓のおそれ)

・乳房のしこり(乳ガンまたは胸の繊維組織の疾病のおそれ;どのようにして胸の検査を受ければよいか、医師またはヘルス・プロバイダーに尋ねてください)

・胃のあたりのひどい痛みまたは圧痛(肝腫瘍の破裂のおそれ)

・不眠、虚弱、エネルギー(活力)の不足、疲れ、あるいは気分の変化(ひどいうつ(鬱)のおそれ)

・黄疸または皮膚や白目が黄色くなり、熱、疲れ、食欲不振、濃い色の尿、あるいは明るい色の便などがしばしば付随する時(肝臓に問題があるおそれ)

 

 なお、副作用についてアメリカのピルの添付文書では、次のように記載されています。
(『女のからだ、わたしたち自身』(森冬実著、毎日新聞社刊)資料編、
 ORTH NOVUM 777- 日本での商品名“オーソ777”−ならびに“ORTHO TRI-CYCLIN”の添付文書を参考に作成)

<副作用>

★以下の深刻な副作用のリスク増加は経口避妊薬使用と関連がある。
・血栓性静脈炎および、塞栓を伴ったり伴わなかったりする静脈血栓症
・動脈血栓症
・肺塞栓症
・心筋梗塞
・脳出血
・脳血栓
・高血圧
・胆嚢疾患
・肝臓の腺腫または良性の肝腫瘍

★以下の副作用は経口避妊薬の投与を受けている患者の間で報告されており、薬剤関連のものであると信じられている。
吐き気 / 嘔吐 / 胃腸の症状(腹痛および鼓脹のようなもの) /破綻出血 /点状出血 /
月経流の変化 / 無月経 / 投薬を中止した後の一時的な不妊 /浮腫 / 
持続するかもしれない黒皮症 / 乳房の変化(圧痛、膨大、分泌) /体重の変化(増加または減少) /
子宮頚部の糜爛(ただれ)と分泌の変化 / 産後直後に投薬された時の母乳分泌の減少 / 
胆汁うっ滞性の黄疸 / 偏頭痛 /発疹(アレルギー性) / 精神的うつ / 
炭水化物への耐性の減少 / 角膜屈曲の変化(険しく) / コンタクトレンズに耐えられなくなる

★以下の副作用は経口避妊薬の使用者の間で報告されているが、関連性が確認されているわけでもなく、また誤りが明らかになっているわけでもない。
月経前症候群 / 白内障 / 食欲の変化 / 膀胱炎様症候群 / 頭痛 / 神経過敏 /
めまい / 多毛症 / 頭髪の喪失 / 多形紅斑 /結節性紅斑 /出血性の発疹 /膣炎 /
ポルフィリン症 / 腎臓機能の減弱 / 溶血尿毒症症候群 / にきび / 性的衝動の変化 /
大腸炎 / バッド・キアリー症候群