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これは勿論日本代表チームについてだけの印象ではある。 しかし、初戦の 北朝鮮戦は正に「気の抜けたビール」としかいいようの ない、だらしない闘いであった。 一昨年の暮れにドイツと始めて闘った時の日本代表も、これと良く似た 試合ぶりだった。 ボールに対する寄せが遅く、ボールを奪うという 強い意志が感じられない、歯がゆい試合だった。 今回もその時とそっく りな、ダルな内容だったと思う。 残念なことに、代表チームにはしばしば このような状態が見られる。 今回の場合、日本代表はワールドカップ本大会出場を決め、その前哨戦であ るコンフェデもまずまずの内容で終了し、前年にはアジアカップ二連覇も成 し遂げている。 この一二年の大きな目標は全て全て成し遂げた という充実 感は、その裏側に燃え尽き症候群とも言うべきモチベーションの低下が存在 する筈だ。 いくらジーコ(というよりマスコミが)が「リベンジ」と叫んでも、選手達 の心に強い闘争心を呼び起こすことは出来なかった。 という所が今回の 敗戦の原因だろう。 この北朝鮮戦に限って言えば、失点は小笠原と中沢の連続した大きなミスに よるもので、決定的に崩されての失点ではない。 内容的には日本が押しま くっていたので、あのミスさえなければ圧勝していたかも知れない。 しかし、いくら内容的に押していようと敗戦は敗戦である。 サポーター にとってはどのような試合でも勝って欲しいのだ。 もう一つ、しばしば「ジーコは新しい選手の起用に消極的だ」と言われる が、折角今野や茂庭村井など新しい選手を入れたのだ。 この際是非次の 中国戦からは、これらの選手を試して欲しいものだ。 なでしこジャパンの方は完敗だった。 これほどの実力差があろうとは、 正直なところ思ってもいなかった。 前回の試合では3-0で勝っている 相手である。 悪くても引分け、恐らくは快勝だろうという心づもりは 甘すぎた。 日本が進化する以上に相手の方が進化していた。 特にスピードなどフィジカル面では、まるで歯が立たない といっても過言でない位、大きな差があった。 高校生ストライカーとして 期待されていた永里は、1対1の競り合いでは全て負けていた。 前へ抜けよ うとすれば相手が先に出るし、身体の寄せ合いでも完全に押し負けていた。 この試合を見る限り、今回の東アジア大会では好結果は望めそうもない。 戦前には最も弱いと見られていた韓国は、事実上アジア最強の中国を 破っているが、その中国に対しては日本は全く勝てていない。 韓国の 実力アップを考慮すれば、3戦全敗は必至だろう。 現在のなでしこの最大の課題は、前に何度も書いたが身体能力の 強化につきるだろう。 オリンピックの時にも、アフリカや北米 のチームとのスピードの違いに絶望さえ感じた。 あれだけ身体能力に差が あると、少々の技術などまるで通用しない。 今回の場合も、事前の練習試合で中学生男子に完敗している。 これは オリンピックの前の練習試合でも同様で、確か5-0とかの大敗を喫して いた。 通常、陸上競技などの女子の記録は、男子中学生と比べてほぼ同等か やや良い筈だ。 つまり平均的な成人女子スポーツ選手の身体能力は、 男子中学生と同等かやや上、というところだろう。 ところがサッカーの場合、特になでしこジャパンの場合は、男子中学生 に対してさえ、ボールに対する寄せなど瞬間的スピードに大差があり、そ れが大敗の原因だろうと推測できる。 このフィジカル面を大幅に強化しない限り、 日本の女子サッカーは世界では通用しない と断言できる。 |