colum 非常手段

前の試合のペルーに続いてUAEにも負けてしまった。 しかも 内容的に全く同じ試合内容で、である。 二倍の シュート、数倍のコーナーキック、圧倒的なボール支配率、なのに一発の カウンターで失点という、全く芸のない試合運びだった。  どうやらジーコの強運の在庫も、ついに品切れのようだ。

なによりも残念だったのは、ペルー戦UAE戦を通じて、ボールへの寄せ があまく、中盤でのプレスが効いていなかった、という点だ。  「何が何でも点を取るのだ」という意欲が見られなかったのは、 まことに遺憾である。

フレンドリーマッチだからというのは、いいわけにならない。 今回 のキリンカップでの二戦では、選手に「どうせこれはフレンドリーマッチ、 勝ち負けなどどうでもよい。 要は本番で勝てばいいのさ」という、驕り のようなものがちらほらと見られたのは、なんとも腹立たしいことだ。  川渕キャプテンが激怒したというのも、当然のことだろう。 

ペルーもUAEも、バーレーンに比べてスピードと迫力の点で数段 劣るチームだ。 その両国に連敗となると、対バーレーン戦の 結果も試合前から予測できるというものだ。

しかも現地は40度近い灼熱地獄。 その上慣れないピッチ、大観衆の圧力、 どれをとっても良い予想材料にはならない。

とにかく点が取れなさすぎる。 二試合連続完封負け、三試合連続FW 無得点。 期待の大黒もやはりだめだった。 久保は間に合わず、鈴木 玉田は不調、高原も出場は厳しそうだ。

となると後頼れるのは大久保位だが、こちらはチームが残留争いで大わら わではあるが、最終戦が5月29日なら6月3日の試合にはギリギリで間に合 う筈だ。 なんとか 大久保を追加招集 できないものか。

ともあれ、現在の日本代表の得点力不足は深刻だ。 しかも特効薬は 見あたらず、バーレーン戦でも大量得点どころか、一点取ることさえ 難しそうだ。

ここで発想の転換である。 とにかく点が取れなければ勝つことは絶 対にできない。 しかし点が取れなくても必ず負けるとは限らない。  相手にも点を取らさなければいいのである。

今の日本チームには得点は期待できない。 ならば相手に点をやらなけ ればいい。

となると非常手段 である。 弱小チームが強豪と当た る時使うあれだ。  トップに一人だけ足の速いFWをおき、残りの全員がペナルティ エリアの周辺を固めるという、超守備的フォーメーション である。 つまり勝ち は諦めるが、負けだけは避けるというものだ。

ゴールエリアは「人の山」でガチガチに堅め、ボールを取ったら即F Wへロングボールを送る。 オフサイドになっても、相手の選手に渡っ てしまってもかまわない。 要は「一度だけ」決定的シーンがあればい いのだ。

快速FWが二人いれば、前半後半で使い分けてもよい。 恐らく、無駄な 全力疾走が何本もあるので、かなり疲れると思う。(^^; 点が取れても 取れなくても、後はひたすら守るだけ・・・

但し、このフォーメーションでは得点する機会は非常に少ないし、 相手が高い上背や豪速ドリブラーなど強力な攻撃力を持っている場合は、 失点する危険性もある。 とはいえ、普通の(これまでの)フォーメーショ ンでやるよりは、失点する可能性は遙かに少ないだろう。

今回のバーレーン戦では、引分けでも日本の優位性は保たれる。 つまり とににもかくにも点をやらない、ということだけ考えればよい。 守備 重点だがそれなりの攻撃も、などという中途半端なスタイルで やれば、現在のコンディションから見てまず敗戦は免れまい

日本の得点力が普通程度にあれば、こんなみっともないフォーメーション は取る必要がない。 私だってこんな日本代表の姿を見たくはない。  しかし今の状態では、勝点を取る方法はこれしかないと思う。

バーレーンにしても、負けは勿論引分けでも決定的に不利になる。  したがって遮二無二勝ちにくるだろう。 それを跳ね返すだけの力 が、今の日本代表にあるか? 非常に厳しい情勢である。

現実には、上に書いたような超守備的フォーメーションに迄は、 ジーコは踏み切れまい。 やや守備的だが攻撃もそれなりに、という これまでの延長線上の戦術でいくだろう。

その結果は、攻めても攻めても点は取れず、バーレーンの豪速カウンター を食らってあれよあれよという間に失点、というシーンがまざまざと目に 浮かぶ。

その瞬間が日本サッカー没落開始の時 である。  それを見たくないので、6月3日は早めに寝ようと思っている。(笑)




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