colum 捕らぬ狸再び
いよいよ対バーレーン戦が近づいてきた。 もしこのアウェー戦で勝てば、 勝点は日本9、バーレーン4、イラン10(北朝鮮に勝つという前提で)と なり、チェックメイトということになる。 

この場合、バーレーンの試合結果がどのようなものでも(イラン、北朝鮮に 勝っても)、日本は残り2試合で1引分けすればワールドカップ本大会への出 場が決まる。 今回の最終予選は、同じ勝点なら当該国の試合結果 によると いうレギュレーションなので、日本はバーレーンに2勝しているから文句な しに勝抜きとなる。

しかも、アウェーの筈の北朝鮮戦は、中立国開催で無観衆試合となり、事実 上アウェーではなくなったし、最終日程の対イラン戦は、その時点では非常 に高い確率でイランが既に本大会出場を決定しており、モチベーションはか なり低くなっていると思われる。

つまり、日本にとって対バーレーン戦は事実上の決勝戦 とも言えるものだ。  引分けでも勝点は7:5となり、バーレーンがイランに勝たない限り、 有利となる。 イランにとっても、ホームでのバーレーン戦は直接出場を 決定する試合なので、モチベーションは非常に高いだろぅ。 まずは引分け が最も確率が高く、その次にはイランの勝ちと見るのが順当。

引分けなら勝点はイラン11、バーレーン6となり、イランの出場が決定。  バーレーンは最終戦の北朝鮮に勝っても勝点9となるので、日本は北朝鮮 かイランのどちらかに1勝すれば出場決定となる。

イランが勝てば、イラン13:バーレーン5で、日本はバーレーンに勝った ケースと同様、残り2試合で1引き分けすればOKとなる。 



最悪のケースは、日本がバーレーンに負け、次の試合でバーレーンが イランに勝つというシチュエーションだ。 この場合、日本は勝点6の まま、イランは10、バーレーン10+3(北朝鮮)となる。 バーレーンは 事実上勝抜きとなり、日本は残り2試合に全勝しないかぎり出場は不可能 だ。

このケースでは、最終戦の対イラン戦は、相手も出場がかかっているだ けに必死でくることは間違いなく、実力伯仲の相手だけに非常に苦しい。  このシチュエーションはあまり見たくはない。(笑)



現在最も心配なのは選手のコンディションで、特に久保が間に 合うかどうかが最大のポイントではないだろうか。 これまで の試合で見せた 久保の決定力は日本のFWの中ではずば抜けており、彼が最良のコン ディションで出場できるかどうかが、本大会出場への重要な鍵となる。

現在の所、残念ながら久保は間に合わない可能性がかなり高い。 5月 下旬の現時点でほとんど試合に出られない状態では、6月3日に間に合 う筈がない。 8月の対イラン戦はともかく、6月の対バーレーン、対 北朝鮮戦には到底無理だろう。

久保が出場不能、或いは可能であってもベストかそれに近い状態でない場 合、FWのやりくりはかなり苦しい。 鈴木玉田は今期不調だし、高原も あてにはならず、柳沢は論外。 ああ・・・、エメルソンが帰化 していて代表入りが可能ならば・・・ ←これを「無い物ねだ り」という。(^^;

となると核になるのは大黒か。  FC東京も大黒様にはひどい目にあった。(笑) 後半だけでハットト リックをやられてはどうしようもない。 この所の動きは切れまくって いると言ってよく、動きだしのタイミングの良さ、速さは抜群。  この調子が6月迄持続出来れば、かなり期待できる。

後一人のFWは大久保に注目している。 リーガエス パニョーラでも連続得点しているし、動きは悪くないようだ。 但しジーコ は例の赤札以来、大久保には信頼感を失っているようなので、代表メン バーに入るかどうかが問題だ。

DFはなんとかメンバーが揃いそうだ。 中沢も間に合いそうだし、 宮本田中坪井とまずまず。 但し現在の代表DFは、中沢以外 は高さの点で他国と比べてかなり見劣りする。 180センチ以上 の選手がほとんどいないのだ。 場合によっては福西をDFに回すなども 考えるべきだ。

又、闘莉王や茂庭など、若手で高さと強さのある選手も考慮すべきだ ろう。 ただ、DFは連係(呼吸の合い具合)と読みが大切なポジ ションだけに、中々新しい選手の登用に踏み切れないのだろう。

MFはやはり中田中村が良いコンディションと試合勘で試合 に臨めるか、という点が鍵になるだろう。 両者共にこの所 あまり実戦に出ていないのが不安材料だ。 

MFはFWなどに比べて人材が豊富なので、代替選手はかなり存在する。  とはいえ、中田中村クラスとなると、そうざらにはいない。 フィオも レッジーナも試合に出さないのならはよ返せ。(笑)



キリンカップの対ペルー戦雑観。 やはり、ここぞという所での 決定力不足を痛感させられた。 シュート数はペルーの2倍、 決定的シーン も幾つかあったが、肝心のシュートがことごとく枠を外していた。

この試合、好機に得点できないまま、結局ロスタイムにカウンターを食 らって失点してしまった。 巨漢DFの守りの堅さとカウンターの速さ という点では、仮想バーレーンということもできる このペルー戦。

DFの守りはともかく、カウンターの速さでは今日のペルーより バーレーンの方が数段速くて鋭い。 最終予選の前哨戦という 意味では、不安材料が非常に多い。

個々の選手では、動きだしの速さ、ゴールに向かう姿勢など、大黒の動 きが非常に良かった。 小笠原のキープ力とキックの正確性、三浦淳宏 の右サイドでの的確な動き、いずれも充分合格点だ。

鈴木玉田の先発FWは、あまり芳しくない出来だった。 特に玉田は 昨シーズンのような存在感がなく、どこにいるのだかほとんど分からな いという状態。 高原が肉離れで使えないとなると、日本のFWは総崩 れということになりかねない。

ジーコもそろそろ考え方を変えて、現在最も好調な選手を使う 、という方向に頭を切り換えて欲しい。

決定力不足病は深刻で、しかも早期の解決は望めそうもない。 しかも、 少し前は堅守が売り物だった日本代表、この所失点が多い。 得点出来 ないのに失点が多ければ勝てるはずがない。

結論としては、不安一杯、悲観材料ばかりが多く、楽観材料が見あたらない という情けないものになった。 これまでバーレーン戦は悪くても引分け という前提で勝点の勘定をしていたが、どうやら負けるという仮定で 考えることもしなければならないようだ。



さて、バーレーン戦の試合の予想は? そんなもん、私にわかるわけが ない。 北朝鮮戦はある程度勝ちが見込めるし、イラン戦も、もしその 前にイランの出場が決定していれば、という条件付きだが、モチベー ションの点でかなり有利になる。

しかし、6月3日のバーレーン戦については、はっきりいってなんとも言え ないとしか言いようがない。 現在の実力とアウェー・ホームの問題、 更には気候などの条件を勘案して考えると、引分けの可能性が 一番高そう、とこれまでは考えていた。

しかし、今回のペルー戦を見て大分見方が変ってきた。 惨敗 というケースも大いにあり得そうなのだ。 ペルーとバーレー ンを比較すると、個々の 選手のボール扱いのうまさや試合巧者という点ではペルーの方がやや上だ が、スピード、特にカウンターのスピードでは断然バーレーンの方が速い。

ペルーにはうまさは感じても鋭さは感じなかったが、バーレーンには 速度と鋭さがあり、しかも高い上背によるディフェンスの堅さはペルーと 同等かそれ以上だ。

こう比較して見ると、バーレーンの実力は今回のペルーより若干 上と考えた方がよい。

6月3日の試合では、日本での試合と異なり、かなり攻撃的に来ることが予想 される。 バーレーンにとっても、ホームでの勝利は予選突破の 絶対的な条件だからだ。 引分けでは、勝点から見ても残り試合の 対戦相手(対戦相手は同じ北朝鮮とイランだが、日本の場合は対イラン戦が ホームとなる)から見ても、日本が有利となるからだ。

従って、これまでのようにカウンター一本槍ではなく、DFも上がって攻撃 参加というシーンもありそうだ。 日本の狙い目はそのあたりだろう。  DFが上がった時に、素早いカウンターが仕掛けられれば、得点のチャンス も大いにある。

とはいえ、現在の日本代表チームにそのような速攻が仕掛けられるかと 言えば、否定的な見方しかできないし、何より最終的なシュートの決定力 に乏しいというのは、最大のウイークポイントである。



バーレーン戦に負けた場合、勝点はイラン10・バーレーン7・日本6と なる。 その場合、次のイラン・バーレーン戦が鍵になりそうだ。  最終戦のバーレーン・北朝鮮戦はバーレーンが勝つ可能性が高いから である。

つまり、バーレーンは(イラン戦を別にして)最低でも10点ということに なる。 日本がこれを上回るには、最低でも後4点勝点を取らなければ ならない。 1勝1分け以上ということになる。

イラン・バーレーン戦が引分けなら、日本は2戦2勝が必須条件となる。  この場合、イランも勝点11なので安全圏ではなく、最終戦の対日本戦 では必死で来るのは確実。 この状態で絶対勝てるというという予想を する人はあまりいないだろう。

イラン・バーレーン戦でイランが勝てば、イランは予選勝抜き決定、 対日本戦はほとんど遊びのようなものだ。 モチベーションの点から見 ても、この場合は日本がかなり有利となる。

6月3日のバーレーン戦が、今回のワールドカップ最終予選最大 の山場 という点では、誰しも異論がないだろう。 これに負けると、最終予選 での敗退がほぼ確実になってしまう。 ところがその試合での勝利が 見込めず、引分けさえ苦しく、敗北の可能性が高いとなると、現時点 では予選落ちの確率が高そうだ。 残念ながらこれ が現実である。

もっともサッカーは実力だけでは勝敗が決まらない。  しかも、今回の対戦相手は北朝鮮を除いて、ほぼ横一線の実力の持ち主 で、有利不利といっても本当に紙一重の差だ。 試合中に何か一つ意 外な出来事が起これば、それ一つで有利不利などの条件は覆ってしまう。

サッカーはかなり点が入りにくい(バスケットボールなどに比べれば非 常に入りにくい)スポーツだが、入る時は簡単に入ってしまう。 しか も運不運の要素がかなり大きいという、およそ予測のしがたいスポーツ だ。 そこがサッカーの面白さでもあるのだが・・・  もう一つそこに審判の主観がかなり大きな要素となる という、難しい面もある。

最終予選敗退の可能性が高いといっても、ゲームでのハプニングは常に 起こりうる。 そしてそれによって簡単に勝敗が決まってしまう、とい うことも現実に数多くあった。 これでもう全てが終わったというわけ ではない。 とはいえ、本大会出場がかなり厳しいというのは、やはり 事実ではある。



ベンゲルが日本代表監督に高い関心を持っている、 というニュースを 見た。 事実とすれば大変興味深い。 ベンゲルはフランス大会後に 代表監督就任を断り、トルシェを推薦したという因縁もある。

人間的には信頼はおけないが、監督としての能力はずば抜けたものが あり、アーセナルでの好成績がそれを証明している。 現在世界最高 の監督の一人であることは間違いない。 このあたり、ジーコとは 正反対のような・・・(笑)

どうせなら、日韓大会後に代表監督を引き受けていてくれたら、現在 のような苦戦はしなくてすんだかも、というのは「タラレバ」の世界 の話で、今更どうしようもないのだが・・・

「事実であるとすれば」、2007年(ドイツ大会終了後)からの就任とい うことになるのだろうが、この人、能力はともかく人柄が今ひとつ信用 しきれない。 ベンゲルファンには怒られそうだが(笑)

今回も空振りか、それとも今度こそ三度目の正直となるのか、果たし て???





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