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最近私の個人用メールボックスへ来るメールの大半が、いわゆる スパムメールである。 当初は英文のものがほとんどだったが、最近は日本語のものも多くなって きた。 内容は、英語のものはロレックスなど高級時計(但しイミテーシヨ ンや中古)の販売案内、サプリメントや薬の販売案内、さては*イアグラ(笑) 売ります、など様々だが、日本語のものは大半が風俗系のものだ。 中には例の「**日迄にどこそこに振り込め」の類もある。 無論全て無視、 ごみ箱へ直行である。 勿論これらの業者に私自身がメールアドレスを知らせること はないし、ランダムにメールアドレスを発生して送信し、当たればもう けもの という類(いわゆる「ディクショナリアタック」)にしては、そ の量が多すぎる。 一日多い時には数十通以上のスパムが届くのだ。 メーラーのフィルタリングで振り分けるにしても、いくらルールを追加し ても、後から後から新しい業者からスパムが舞い込んでくる。 ついには、 メールを読んでいる時間より、フィルタリング作業をしている 時間の方が遙かに長いという有様。(笑) これでは本業に差し 支えるし、大事な仕事 のメールをごみ箱に送ってしまう、というミスを犯す可能性もある。 フィルタリングが強力で自己学習能力のあるというpopfileは、 メーラー(ベッキー)との相性が悪く、現在の所使用できないようだ。 つまり今の所スパム対策はお手上げという状態なのだ。 これはどこかで個人情報(メールアドレス)が漏出している としか思えない。 メールアドレスが漏洩する原因は、以下のようなものがあるという。 1 買い物や飲食店などで記入する「お得意様カード」 2 商品購入時の顧客登録 3 会員登録 4 イベントへの参加 5 アンケートの回答や懸賞への応募 1にはショップなどで発行する「ポイントカード」の類も含まれる。 この手のカードを一枚も持っていないという人は、ごく少数だろう。 2の顧客登録は、ほぼ全てのネットショップで、買い物をする時には メールアドレスを登録することになる。 私の場合は、この一二年ソフト・ハード・家電・書籍など、大半の買 い物をネットで済ますようになった。 ネットで購入しないのは、生 鮮食品の類位である。 理由は簡単、ショップまで行かなくてもよい、 安い、ショップごとに在庫と価格を比較できる、など様々なメリット があるからだ。 私のように都内在住者でさえそうなのだから、近場にこの手の販売店 が存在しない地方の人々は、更にネットショップの利用率が多いのは 当然だろう。 将来的にもネット販売は増え続けると思われる。 3の会員登録の場合も、メールアドレスの登録は必須項目となっている ケースがほとんどである。 4.5は、気軽に記入してしまう人もいるかも知れない。 私自身は この手のものには、まずメールアドレスは記入しない。 こう見てくると、ネット上で何かの活動をする時には、メールアドレス の登録が必須ということになる。 つまりインターネットの便利な機能 を使用するには、メールアドレスの他者への公開が不可避 である。 それ故にこの種の情報の漏洩は、ユーザーにとっては重大な問題である。 メールアドレス情報を悪意ある第三者に絶対に知られない方法はただひと つ。 それは自分のメールアドレスをどのような相手であろうと、一切 他者に公開しない、ということだけだ。 それがいかに非現実的である かは、上に書いたとおり。 では個人情報の漏洩を防ぐ方法はあるのか? これは漏洩される側としては、全くないと言って良い。 「不必要なメー ルアドレスの記入はしない」(上記4.5)、などと言われているが、例 え「必要な」メールアドレス(上記1.2.3)の記入の場合でも、 情報が漏れる可能性は幾らでもある。 最もセキュリティが厳重な筈の、銀行や警察の個人情報さえ漏出する現状 では、一個人としての防衛策などある筈がない。 ではどこから個人情報が漏洩したのかを突き止める方法はあるのだろうか? これもちょっと考えて見ても、一個人がこれを行うことはまず不可能、 ということはすぐわかる。 なにせメールアドレスを登録しているサイトはごまんとあるし、その どこから漏れたのかを特定する手段も能力も、通常のネットユーザー にあるわけがない。 こう考えてくると、この種の個人情報漏洩の対策は、個人側とし ては、何一つないということになる。 なんとも恐ろしいことである。 しかもこの種の漏出した個人情報は、単なる商品販売勧誘ならまだしも、 犯罪に使用される可能性もある。 上に書いた私の例はスパムメールであり、実害は少ない。 しかし、 単なる「迷惑」では終わらないケースが、今後は多発するのではないか。 「**日迄にどこそこに振り込め」の類は、明らかに詐欺だとすぐにわかる。 全く身に覚えがないからで、いわゆる「おれおれ詐欺」のネット版とも言 えるものだ。 この手のものは、落ち着いて頭を働かせれば、ひっかかる 筈のないものだ。 しかし、この種の明らかにおかしいと誰でもすぐわかるもの以外に、 近い将来、もっと危険な漏出情報を使用した犯罪が行われるかも知れな い、という強い危機感を覚えるのである。 それが具体的にどのようなものか、確実な所は私にもわからないが、 例えば多額の詐欺、営利誘拐、窃盗、強盗、果ては殺人に迄 この種の情報が利用されかねないという恐れは多分にある。 個人には防衛対策が全くないのに、いつどこからともなく 漏れだした情報が一人歩きして、重大な犯罪に至る。 個人情報漏洩の恐ろしさは、現代社会の縮図なのだろうか。 |