colum FIFAの裁定下る
FIFA規律委員会による裁定は、ワールドカップ最終予選の北朝鮮の対日本 ホームゲームは第三国で開催、しかも無観衆試合、尚かつ罰金 という厳しいものだった。

正直言って意外という感は否めない。 この種の制裁処置は、1 罰金  2 無観衆試合 3 第三国での開催、という3つのものが予想された。

これまでの同種の例から見て、又AFCなどが「第三国開催はない」と述べて いたことからも、恐らくは2の無観衆試合という線が一番濃厚 、と私は考えていた。

それがこの厳しすぎるとも思える処置である。 123の全ての処置が 同時に行われるというのは、私の知っている限りではこれまで に存在しない

観衆がものを投げ入れるということは、サッカーの試合ではそれほど異例 のことではない(各国リーグ戦でも国際試合でも)し、試合終了後に監督 などが審判のジャッジにに不満を漏らすということも、それほど希ではな い。 流石に審判に対する暴行というのは滅多にないが・・・

これはやはり、対イラン戦のみならず、その前のバーレーン戦でも審判に 不満を漏らしたりしたことが、FIFAの心証をかなり損なったのではないか と思われる。

このあたりは、北朝鮮の「日頃の行い」(笑)とでもいうか、横紙破りの したい放題という行状の悪さによる自業自得、身から出たサビ ということになるのだろう。



しかし、それを言えばアジアカップの時の中国はどう なのか、と言いたくなる。 厳粛なるべき国歌の演奏中にブーイングはす るは、終了後には 日本の選手のバスを取り囲んで投石するは、これは正に無頼の徒のする ことである。 

あれは充分FIFA規律委員会の制裁処置の対象になる行為 ではないかと思う。  しかし、少なくともアジアカップに限っては、中国は制裁処置の対象 にはならなかったが、今後同様の事件が起きれば(対日本戦に限れば充分 その可能性はある)、次は中国の番ということもあり 得る。

アジアカップにせよ、今回の最終予選戦にせよ、北朝鮮や中国の国民 (サポーター)の国際意識というか、民度の低さが如実に出た例では ないかと思う。



この処置に対して、北朝鮮は上訴する意向のようだが、上訴しても裁定が 覆る可能性はほとんどないだろう。

上訴が却下された場合、北朝鮮はどう出るのか? おとなしく最終決定に 従うのか、それともそれを不満として残り試合を放棄とするのか、このあ たりは予断を許さない。

もし、残り試合の放棄ということになれば、かなり長期のFIFA会 員資格の停止、最悪の場合は除名ということにもなりかねない。 

既に北朝鮮は80年代に2年間の資格停止という処分を受けている。 これで 又々資格停止或いは除名となれば、ことサッカーに限らず北朝鮮そのものの 対外イメージは大きく損なわれる。

もしかすると、上訴が却下された時点で、資格停止や除名の処分を受ける 前に、北朝鮮は自らFIFAを脱会するかも知れない。  もし万一、そのよう なことになれば、東アジアのサッカー界にとっては大変悲しいことである。



私の個人的な願いとしては、第三国での観衆ありの試合 を望む。 場所は 中国や韓国以外ならどこでも良い。 マレーシャでも台湾でもタイでも OK。

北朝鮮に資金的問題があるのなら、川渕キャプテンの言うように資金援助 という方法もある。(北朝鮮は面子の点でOKはしないと思うが。)  誰一人見る人のいない寒々としたスタジアムでの、歓声一つ湧かない静まり かえったゲームを見るよりは、なんぼかましだ。

最後に・・・ 日本では絶対にこういう事件は起こして欲しくない。   阪神大震災のような非常時でさえ、給水車に長い列を作って整然と並び、 割り込みなど全く起こらなかったという国民性の持ち主だから、まずそ のような心配は杞憂であろうとは思うが・・・



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