colum 再び、犬は人類最良の友

「社会福祉法人 全国介助犬協会」という団体をご存 じだろうか。 

4月24日の良く晴れたさわやかな日曜日、この協会主催の「感謝の集い」 という集会へ行ってきた。 これは全国介助犬協会が社会福祉法人の 認可を得てから1周年の記念行事として、支援者・ボランティアの人々との 親善を深めるという目的で行われたものである。

当日のイベントは、訓練犬の介助訓練のデモ、協会施設のビデオ、 訓練犬との記念写真(笑)、シンシアの主人木村さんからのビデオ メッセージ、訓練犬によるビンゴゲームなど盛り沢山。

普段は滅多に見ることのできない訓練風景や、訓練犬がくわえてくる 数字入りボールによるビンゴなど、犬好きにはこたえられないイベント が多く、実に楽しい一日ではあった。

訓練犬が鼻で冷蔵庫のドアを閉めるトレーニングでは、ゴールデン・ レトリバーのジャスパー君が鼻の替わりに手でドアを閉め、 「鼻でも手でもとにかく閉めりゃいいんでしょ」といわんばか りの得意げな様子で満場の爆笑を誘っていた。

ジャスパー君はアメリカ生れの雄のゴールデンで、体重38キロという堂々 たる威風を誇る。

このジャスパー君、中々の役者で、数字入りボールをくわえてくるビンゴで は、3つほどくわえて持ってきた後では、「もう疲れました」といわん ばかりの態度で就労拒否(^^;、慌てた訓練士さんが急遽 代役を立てるという騒ぎだった。

最も残念なことは、当日撮影したデジカメのメモリがエラーを起こし、 撮った写真が全てパーだったことだ。 このことを協会への感謝の メールに書いたら、ご親切にも協会事務局の竹内様が当日の模様を 移した写真をメールに添付して送ってくださった。

しかし、たかだか年3000円の賛助会費で、当日は都内千代田区の 一等地の会場(所有者のJAの協賛と思われるが)、軽食や景品、果ては お土産まで付いて、これでは赤字にならないのだろうかと、こちらが心 配になってくる。

ともあれ、職員訓練士の皆様、ご苦労様でした。



当今盲導犬を街頭で見かけることは良くある。 駅のホームなどで 主人をガイドし、出入り口できちんと三つ指をついて正座している ワンちゃんは実に微笑ましく健気で、周囲の人々のほほえみを誘う。

また、鉄道に限らず、レストランやショップなどでも、盲導犬につい てはかなり周知が進み、入店を断られるようなことはほとんどなくなっ てきたようだ。

しかし残念ながら介助犬を街頭で見かけることは、まだまだ少ない のが実情だ。 これはやはり「介助犬」というシステムが日本に導入 されてから日が浅い、という点が一番の理由だろう。 盲導犬の歴史 は戦前に迄遡る。

(以下の盲導犬の歴史は、やまちんさんのHPより引用させていただ いた。 URLは http://www.sekitan.net/index.html)

1819年
オーストリアの「ヨハン・ウィルヘルム・クライン」神父が ウィーンに盲学校をを設立。
盲導犬の研究をおこなった。

1938年
アメリカの「ゴードン」という名前の青年が盲導犬を連れて来日する。
盲導犬の名前は「オルティー フォーチュネートフィールズ」
日本にきた盲導犬の最初となる。
1939年
日本シェパード犬協会がドイツから4頭の盲導犬を輸入。
四人の傷痍軍人が盲導犬として使う。

というわけで、日本に盲導犬が入ってからでも、およそ70年近い歴史が ある。 欧米では更に古く200年近くになる。

これに対して介助犬の歴史は遙かに浅い。 アメリカで介助犬が使用され 始めたのが1970年代ということだから、たかだか30年、日本ではようやく 10年という所だ。

現在の日本の状況は以下のようなものだ。

盲導犬: 948組(2004年7月調べ)
聴導犬: 10組 (2004年12月15日現在)
介助犬: 23組 (2004年12月15日現在)


これに対して、介助犬希望者数は約15,000人もいる。

このサービスドッグのあまりの少なさに、唖然とした方もおられるかも 知れない。 少ないだけでなく、周囲の認知も欧米に比べて著しく低い。

比較的認知の進んでいる盲導犬でさえ、数年前まではレストランや ホテルで入場を断られた、という話がかなりしばしばあった。  まして認知の遅れている介助犬の場合は更にこの種の話は多い。

欧米の場合、特にイギリスでは犬が人と一緒にいるのはごく当た り前のことで、パブなどで主人がビールのジョッキを傾けてい る傍らで犬が寝ころんでいる、という情景は至る所で眼にする。

犬の入場を断ったりしたらさあ大変、超強力な動物愛護団体が 店の前でピケを張り、「この店は動物を虐げております」などとプラカー ドに書かれ、下手をすると店を潰されてしまう。(笑)

日本の場合、農耕民族であり犬の重要度が欧米と異なるという点、又 生活様式上犬と一緒の生活がしにくいという点もあり、残念ながら 欧米とは大分事情が異なる。

スーパーなどで介助犬が商品を取る場合でも、食品などは禁止という 所がほとんどらしい。 衛生という点を言うなら、誰が何を置いたのか わからない買い物カゴの方が遙かに心配だと思う。  犬がむき出しの刺身をくわえてくるわけではあるまいし・・・(笑)

人間以外の全ての生物を非衛生ということで否定し、人間だけ が無菌状態で生活するなどという考え方が、どれだけ不自然で非現実的 なことか、考えるまでもあるまい。



「介助犬」という言葉が一般的に認知されるようになったのは、 身体障害者補助犬法が2002年10月1日より施行された後からだろう。

その前後に、「介助犬シンシア」がテレビドラマや 書籍として発表されて人気を呼び、介助犬についても周知されるようになっ た。

とはいっても、日本国内の認定介助犬は僅か数十頭に過ぎず、育成訓練 も一団体で年間2.3頭が精一杯、というのが実情だ。  しかも、法人として認可されているのは、現在の所この「全国介助犬協会」 位で、後は任意のボランティア団体、すなわちNPOである。

1頭の介助犬を育成するのには、年間150万円以上もの費用 が必要だそうだ。 行政からの補助金や企業からの協賛金など も充分とは言えず、当然各団体とも、資金や人手の面ではかなり苦しいも のがある。

僅か数千円を支出するだけで、あなたも介助犬や障害者の方々 のお手伝いが出来るのだ。

犬が好きな方、障害者の方々に何かをして上げたいと思う方は、 資金援助やボランティア活動などに、是非参加していただきたいものと 切望してやまない。



社会福祉法人 全国介助犬協会
http://www.s-dog.jp/
賛助会員会費
一般会員           年間1口  3,000円
青年会員(高校生以下の方)  年間1口  1,000円
団体会員(法人または団体)  年間1口 50,000円

義務は全くありませんので、皆様お揃いでご加入くださいまし。m(__)m
今は介助犬がナウい(死語)のだ!


日本介助犬トレーニングセンター
http://sdog.age.ne.jp/

日本介助犬アカデミー
http://www.jsdra.jp/jisseki.html

日本補助犬協会
http://www.hojyoken.com/servicedog/servicedog.html




BACK