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神様はやはり神様だった
ハラハラドキドキの末、ロスタイムでの劇的勝利。 去年の一次予選の初戦の再現だった。 開始4分で1点取った時は、「これは楽勝だな」と思ったが、それはとんだ間 違い。 その後はミス続出、後半の半ばに俊輔の入る迄は、引分けどころ か負けも覚悟していた。 試合の前日、俊輔も高原も先発させないというジーコ発言には、驚かされ た。 高原はともかく、俊輔は途中出場で流れを変えるというタイプでは ない。 先発させてこその選手である。 しかし俊輔はやはり天才だった。 後半21分俊輔投入後に試合の動きはがらっと変った。 動き自体はそれほ どキレがあるとは見えなかったが、抜群のキープ力と流れを読む目で、要所 をびしっと決めていた。 その為、北朝鮮が同点にした後には守りに入り引き気味となったこともあっ て、日本の一方的攻勢ばかりが目立った。 後半半ば以降に北朝鮮の足が止まったのは、同点になったので引分け狙い に入ったのか、それとも飛ばしすぎてスタミナが切れたのか。 どちらと とも言い難く、両方の要素があったように見えた。 それにしてもこの試合の日本にはミスが多かった。 特になんでもないパスを 相手に渡してしまうというイージーなミスが多かった。 これは開始数分で得 点できたので、これなら楽にいけるという甘い考えが選手達をまどわせたので はないか。 北朝鮮の得点は、ある意味幸運だったと言える。 川口も言っていたように、 あれを狙って入れられるのなら、国際級、それも上に超がつく 国際級で、 プレミアだろうとセリエAだろうと、どこでも通用する。 左のサイドバッ クの選手だったと思うが、一生に一度のことと本人もびっくりしているので はないか(笑) 川口はこの右サイドの選手がセンタリングするものと判断して左に動いてい た。 そこを角度のない所からシュートが入ってしまつたというもので、こ れはやむを得ない失点だったと思う。 あの角度と距離でミドルシュート が常に決まれば、そのチームはワールドカップで優勝できる 。 まあ、信号 待ちで停車していたら、後ろからオカマを掘られたというところだろう。 全体の流れは、前半の終盤から後半の序盤までは北朝鮮ペースだったが、 それ以外はほぼ日本が支配し、特に後半半ば以降俊輔投入以後は圧倒的に 日本が攻め続けていた。 決定的瞬間から言えば、日本5か6に対して北 朝鮮1か2位の比率だったろう。 大黒の得点以前にも、決定的瞬間は幾つもあり、高原がボレーをふかした りしなければ、もう2.3点入っていてもおかしくない展開だった。 総括として、まず北朝鮮の実力は? これはほぼ予想通り と言える。 スピードとスタミナがあり、珠際に強い。 しかし基本的技術は日本に 比べてかなり落ちる。 特にキーパーはキャッチングが不安定で、信頼性 に欠ける。 総合力は、イランやバーレーンと比べれば、やはり 一段落ちると見た。 次に日本の今後の戦いはどうなる? これは不安材料と楽観材料 の双方が ある。 楽観材料の方から行けば、なんといってもここで勝点3を取った こと。 続いて、俊輔はやはり頼りになるし、 イラン戦迄には小野稲本中田の復帰も可能性は高い。 久保が戻って来られるかは微妙だが、最近好調の 大久保という手もある。 今回よりは戦力はぐっとアップする筈だ。 心配 なのは、海外組をどの位の期間拘束できるか、という時間の問題位だ。 悲観材料の方は、なんといってもイージーミスが多すぎたこと。 次にサイ ド攻撃があまり機能しなかったこと。 相手のサイド攻撃に対して、 ディフェンスやボランチの詰めが甘く、サイドをえぐられるのが何度も見ら れたこと。 楽観悲観の材料を比較すれば、ほぼとんとんか若干楽観材料がまさるという ところか。 他の国の結果は、韓国は快勝、サウジは意外にもアウェーで引分け、イラン もアウェーでバーレーンと引分けだったが、内容的にはバーレーンの方が 押し気味だったようだ。 これも意外といえば意外。 バーレーン恐るべし・・・ A組の予想は、韓国は独走で確実、サウジは苦戦の末突破 、というところか。 B組は? こちらは混戦になりそうな予感がする。 日本イラン バーレーンの三つ巴の大接戦となりそう。 オマーンの監督 マチャラさんによると、 「日本がトップ、イランとバーレーンが2位争い」という予想 だが、さて? 台風の目はバーレーンになりそうだ。 これまでは例によって前説、以下本論(笑) やはりジーコは神様である。 今日の先発の選手起用は 明らかに間違い だった。 もし俊輔を先発させていれば、もっと違った展開になっていた だろう。 小笠原が悪いというのではないが、俊輔とではやはり役者が違 う。 しかし、その後、後半の選手起用と戦術はズバリと当たった。 俊輔は 文字通り試合をコントロールしていたし、大黒はファーストシュートで決 勝弾をたたき込んだ。 あまり練習していない筈の4バックも機能した。 この強運! これはやはり神様以外の何ものでもない。 思えば昨年の一次リーグ初戦オマーン戦でも、あわやホームで引分けという ピンチにも久保が劇的ゴールを決めた。 アジアカップでも、グループリーグ初戦のオマーン戦はいつ逆転されてもおか しくない内容だったが、結局は勝ってしまい、第三戦のイラン戦も押され気味 ながらなんとか引き分けに持ち込んだ。 準々決勝はPK戦で最初の二人が外すという絶対絶命のピンチから、ついに奇跡 の逆転勝利。 準決勝も早い時間帯で退場者を出しながら、逆転又逆転の末、辛く も勝利。 これが強運の持ち主でないというのなら、運などというものは存在しな いだろう。 一度や二度ならともかく、これだけの数の試合を、それも負けて当然という 状態から勝ち上がっているのだ。 これがたまたまそうだったとい うのなら、それは超常現象の世界でのことだ。 これが神様でな いのなら、他に神様なんてものがある筈がない。 論理的に正しくないことをしても、現実には勝ってしまうというのは、最早 人智を越えている。 ジーコ様は既に神の領域奥深くに鎮座まし ますのだ。 神様はやはり神様だったのである。 次のアウェーでのイラン戦は、この最終予選の結果を左右する重大な試合 になるが、三都主が累積警告で出場停止なのは非常に痛い。 その代役だ が、常識的には三浦淳宏だろうが、思い切って新潟の鈴木真吾 あたりはど うだろうか。 東京戦で見せた鋭い上がりの俊足と的確なセンタリングは 素晴らしかった。 田中誠の代役は、松田もいるし坪井も怪我から復帰したので、こちらはそ れほど問題はなさそうだ。 最後に・・・ 私は政治的背景の件は余り心配していなかった。 日本の サポーターは大人だし、一部の政治的狂信者がサポにまぎれ込んだりし ていなければ、騒動など起こるはずがないと確信していたからだ。 結果 は予想通りで、ごく普通の国際試合として終始した。 めでたしめでたし。 但し、平壌でのアウェー戦がどうなるかは、全く予測できない。 なにせ アノ国のことだから、サッカーの観戦に行ったっきり、 20年間還ってこられないということもあるやも知れぬ(笑) 旅行代理店 も大変ですな。 |