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このところサッカーファンの間では、浦和レッズのエメルソン選手の
帰化問題の話題で賑わっている。 「帰化はどうなったのか」、
「帰化したとしても、代表入りは可能なのか」の二点が焦点だ。
帰化については、本年3月に帰化申請を出したようだが、どうやらこの 申請は却下された模様である。 日本語が全くだめなので、申請段階で却下されたらしい。 帰化の場合 に必要な日本語の能力は、日常会話と小学校3年生程度の読み書きだそ うだが、エメルソンはこれをクリアできなかったようだ。 以前読んだ記事によると、エメルソンは片言の日本語は話せるが、 読み書きが全くだめなので、帰化に向かって日本語の読み書きの特訓 をしているということだったが、やはり間に合わなかったようだ。 日本語の文法はドイツ語やスぺイン語と違い、例外ばかり多くて規則 性に乏しく、覚えにくい言語ではあると思う。 しかしリトバルス キーにしても、来日直後は日本語は全くだめだったのに、日本で指導者 ライセンスのB級を取得する頃にはかなり上達していたし、Wカップで ゲスト解説をした時には目をつぶって聞いていると日本人と間違える程 になっていた。 要は熱意とおつむ(笑)の問題であろう。 リティのおまけ リティはこのライセンスの講習会では、無名の指導者候補者たちと一緒 に、共同の風呂共同のトイレという、とてもドイツの国民的英雄には ふさわしくないような合宿にも文句一つ言わず耐えた。 他の元スター 選手の指導者候補者の中には、個室が欲しいとかホテルに泊まるとか言う 者もいたそうだが、リティはそのような特別扱いは何一つ要求し なかったという。 彼はB級もS級も外国人初のJFA公認ライセンス取得者であるが、 このような人物が日本を愛してくれることは、実に嬉しく誇らしいこと である。 リティ以外にも日本に長く在住し、日本を愛する有名サッカー選手や監 督は意外に多い。 無論その筆頭はあの神さまジーコだが、そ の他にもドゥンガやブッフブァルト、それにピクシーなど多数 存在する。 国際的知名度のやや低い所になると、アマラオ、サンドロ、サンパイオ、 ビスマルク、アルシンドなど、ちょっと大げさに言うと無数と言って良 い程の数となる。 黄金のカルテット(本国版)の中で、日本でのプレー経験(監督業含 む)のないのはソクラテスだけで、ジーコ始めトニーニョ・セレー ゾ、ファルカンと4人中3人迄が、日本での選手又は監督経験ありというのも、 他の国ではあまりないのではないか? このあたりブラジルと日本の不 思議な縁を感じる。 閑話休題 この帰化申請はかなり七面倒くさい手続きのようで、何度もお役所へ足を 運び、係員と話しをしながら訂正又訂正という段取りだそうだ。 その段 階で日本語の読み書きが全くだめということがわかり、却下ということに なったのではないかと推測している。 もし、却下の話しが事実であれば のことだが・・・ 日本への帰化の手続きと条件は、諸外国に比べても格段に煩雑で困難な ものがあるようだ。 サッカー界ではこれまでネルソン吉村、ラモス瑠偉、更には呂比須三都主 闘莉王など、有能な人材が多数帰化している。 即戦力という点から見れ ば、エメルソンはこれらの先輩達よりも更に決定的な力を持ってい るだけに、大変残念だ。 更に、もし帰化問題をクリアできても、彼の代表チーム入りはほぼ不可能 ということもある。 エメルソンはブラジル時代の17歳の時に、U20南米予選に 「マルシオ・カリオカ」という登録名でブラジル代表として出場 している。(本大会では 登録もされていないが) 現在のFIFA規約では、「いかなる カテゴリーでも(A代表のみならずU23U20など含む)、一度でも代表 に選出されてゲームに出場すれば、その後他国の代表としてプレーするこ とはできない」となっている。 フル代表ならともかく、U17やU20のように、まだまだこれから 先どうなるかわからない若い世代まで、この規約で縛るのは、選手にとっ て酷なのではないかと思うが、規約は規約でいかんともしがたい。 ちなみに、この一度でも代表に入っていたという選手には、ジャーンや ビスマルクなども含まれる。 ビスマルクは18歳の時ブラジル代表と して日本代表と闘い、1点取っている。 この試合はこのビスマルクの 得点で1−0でブラジルが勝っている。 これが初めて日本がブラジル と対戦した試合だった。 彼は若い頃から日本でプレーしていて日本語も達者であり、文京区の 教会でカソリックのお説教までしていた。(笑) 得点するとパフォーマン スの替りに鼻をつまんで神に祈るという、至極信心深い青年なのだ。 ビスマルクは、当時花形テニス選手だった伊達公子嬢の大ファン だったので、彼が伊達嬢と結婚して日本国籍を取得してくれた らなあと、密かに私は妄想を逞しくしていたのだった・・・ しかし、いとしのキミコさんはビスマルク君の想いもよそに、他の人と 結婚してしまった。 傷心のビス君は彼女の面影を胸に秘め、その後も 日本にとどまり続けた。 いつの日か、いつの日かきっと・・・ というのは無論私の虚言である。(嘘なのはこの前段の部分である。 そ の他は全て真実(笑)) 恐らく多分もしかするとまさかいやもうそんな ことが・・・・・・ というわけで、例えエメルソンが帰化しても、現状では代表チームに入る ことは難しい。 日本の協会でも否定的な見方の人が多いそうだ。 事実 だとすると、まことに残念なことである。 エメが代表チームに入れば、 得点能力は飛躍的に上昇するのに・・・ 少し前の私の記憶では、「フル代表以外のU23やU20なら、 代表経験があってもOK」というものだったが、これは私の勘違いか、それと もその後規約が変ったのか? いずれにしても、帰化そのもの が認められなければ、代表入りは不可能だし、仮に帰化が認められても、 現在の規約では代表入りは不可能のようだ。 まことにもって帆立貝、 なんとも残念至極な話しではある。 もっとも、この規約は変更になる可能性もあるが、最近の流れを見ている と、より厳しくなる方向へ向かう可能性の方が大きそうだ。 (トルシェ 時代のカタールがブラジル選手を帰化させようとしたが、FIFAの反対 で実現しなかったなど) |