colum 巣に籠もった穴熊は撃たれる!
アジアユースでの結果は、結局準決勝でペナルティキック戦により 敗退ということになった。 0−1か0−2で完敗という前の予想 よりは、大善戦ということになるのだろう。

特に後半と延長戦のいずれも、ロスタイム中に同点ゴールという劇的 な展開には、ビックリ仰天。 後半終了間際、「どうせまた負けだぁ ・・・」と風呂にお湯を入れ始めたところ、見事な同点シュート。  慌てて半分溜まった風呂のお湯を抜くという有様。 延長戦終了間際、 「今度こそだめだあ・・・」と、また風呂にお湯を入れ始めたら、又々 ロスタイムに同点。 三回目のお湯張りでようやく風呂に入れま した。(^^)V

このあたりは見事としかいいようのない大敢闘だったか、その後がいけ ない。 ペナルティキックを4人が蹴って、枠に飛んだのが1本だけと いうのはひどすぎる。

絶望的な状況から一転、「よし、いける!」という意気込みが逆に働いた のだろうか。 後半から延長にかけては、韓国の方が明らかに体力的に 落ちていただけに残念である。


お話し変ってフル代表の方は、いよいよ一次予選の正念場、アウェーで のオマーン戦を迎える。 一つ気になることは、引分け狙いとか穴熊 作戦とか、弱気の戦術が取りざたされていることだ。

これは主として日本のマスコミ関連が書き立てていることなので、あま りあてにはならないとしても、日本チームの戦い方としては、決して 賢明な方法とは言えない。 日本の戦略としては、常に勝利を狙うとい うのがこれまでのやり方だったし、その方が良い結果を出していたと 思う。

日本人選手(というより日本人)の思考方式と技術、ハートの問題などを 考えると、引分け狙いでその通りの結果に持ち込むのは、かなり難しい ことであろう。 引分け狙いというのは、明らかに技術的に優位にある 場合は、成功する確率が高い。 しかし、同程度或いはやや有 利程度の技術差では失敗する可能性の方が高いように見える。  これは日本だけではなく、ワールドカップやヨーロッパでの各国の試 合を見ても言えることだ。

もう一つ、レギュレーションの問題がある。  これまでは、勝ち点>得失点差>総得点>当該チーム同士での戦績という 順が多かったが、今回のレギュレーションでは、勝ち点>当該 チーム同士での戦績>得失点差>総得点 という順で順位が決まる。 より当該チーム同士での戦績が重要になって きたわけだ。

その当該チーム同士での戦績では、アウェーでの得点は2倍とし てカウントされる、というのが通常なので、とにかくアウェー で1点とれば非常に有利になる。 仮に1−2で敗れたにしても、ホーム アウェーを合算して3−2となり、当該チーム同士での戦績では勝るとと いうことになる。

現在日本は勝ち点12、得失点差+13。 オマーンは勝ち点9、得失点差 +12。 よって13日の試合が、1点取っての1点差で負け、例えば 1−2だとすると、次のホームでのシンガポール戦に勝ちさえすれば、オ マーンの戦績いかんにかかわらず、日本の最終予選進出が決まる。

これが同じ負けでも得点なしの負けだと、0−1の場合は、当該チーム同士 の戦績は全く互角、得失点差では逆転され、最終戦での得失点差の勝負にな る。 つまりなにがなんでも大量得点しなければならないという、日本にとっ てはあまり良くない状況になってしまう。

勿論2点差以上の負けだと、最終予選進出は絶望的、というよりほぼ完全に 不可能ということになってしまうので、これは絶対に困る。

日本とオマーンの実力から見ても、3点4点という大量失点での負けとい うことはまずなさそうだ。 となれば、マスカットでの試合は 守りに入らず、とにかく1点取りに行くという戦術がベストであ ると思われる。

ジーコも言っていたが、今回の予選のように1位だけが最終予選に進出 というレギュレーションだと、強いチームが複数あるグループに入ると 非常に不利になる。 最終予選では、出場8チーム中4.5チーム、つまり 過半数が本大会に出場できるのだから、一次予選より楽とさえ言える。  このあたり次回には考えて欲しいところである。

不安材料が幾つか・・・  台風のせいで9日離日の予定が変更になるらしい。  相手がお天気だけにどうしようもないことだが、スケジュールの遅れ でコンディションが狂わないか、心配である。

更には暑さ対策を全くしなかったこと。 これも不安材料の一つだ。  もっとも、一旦開いた汗腺は1ヶ月位はそのままの状態を保つそうだ。  中国やインドで酷暑を体験しているので、このままで大丈夫というこ となのだろうか。

最後に練習試合で市原のユースに前半で0−2、あわや完敗という有様。  後半に本山のハットトリックできわどく勝ちはしたが、動きは非常に 悪かったようだ。 これは、守りに入って引分け狙いという戦術が、 日本チームには合っていないという証拠ではないか。  巣に籠もった穴熊は撃たれる!のである。



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