日本経済の見通し


 99年1〜3月期のGDP前期比年率7.9%増(前年比0.1%増)と数字だけ見れば日本経済は明るそうであるが、この種の数字は操作可能なようなのであまり当てにはできない。(もとになっているのがどういう統計であり、だれが回答しているのかを考えればわかります。)私の尊敬する経済学者によると、よくて1〜3月期のGDP年率5%だろうといわれていた。それも政府による景気対策(公共投資)の影響がほとんどである。民間消費はやや回復。企業の設備投資は厳しく、民間住宅が好調であることを除けば、日本経済は依然として厳しい状況である。 そもそもGDPの6割を占める民間消費が回復し、伸びなければ、日本経済の本格的回復はない。

 それではどうすれば消費が上向くのかというと、(これは株価上昇につながります。)基本的に消費者は、心理的に余分なお金があれば使うでしょう。例えば宝くじに当たるとか。そういった観点から考えますと、消費税減税・撤廃、預貯金金利の上昇、株式等のキャピタルゲインなどです。具体的な数字をあげますと消費税2%の減税で、4兆円の減税効果があります。そして世界的な金利水準で考えて、預貯金金利5%の上昇で35兆円以上の減税効果があります。(金利1%で7兆円以上)90年ぐらいからの利子・配当所得の累計減少額は、かるく100兆円を超えているはずです。これが消費不振の最大の理由です。そして利子所得の減少分と消費税2%の増税分を加えると、ちょうど企業の設備過剰分40兆円と一致するのです。おもしろいですね。

 しかし、原因がわかっても、銀行の不良債権問題、企業の有利子負債問題等のため金利を上げるわけにはいかない。まだまだ日本経済復活の道は険しそうです。ただ、株式等のキャピタルゲインの道は残されています。この話は世界経済の流れのところで。

 

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