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M42 Jump Jacket

M42 Jump Pants

M41 Jump Jacket

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U.S.COMBAT JUMP

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Airborne
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Painted M1(M1-C)
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M-43 FIELD JACKET

M42 Jump Jacket
Mod


PARAWING

珍! USMC M-50
FIELD JACKET
USMC M-50 Field Jacket
何だこれは???
 フィールドジャケットに詳しい方なら表題の「USMC M-50 フィールドジャケット」を見た時にそんな感想を持ったと思います。1950年と言えば、朝鮮戦争の直前、海兵隊は緊張が高まる朝鮮半島の展開を考えていました。
 同じ頃日本に駐屯していた陸軍第8軍は、朝鮮半島の寒さに対応すべく、防寒用としてパイル・フィールド・ジャケットを大量に軍に発注している。しかしインナー素材が調達できず、民間業者にウール製のライニングに変更したスペシャル・ネップド・フィールド・ジャケット(Jacket, Field, Napped, Special)を発注、生産(223,000着)し、その大部分が1950年12月8日〜1951年1月15日の間に支給された。両者を外観で区別する事はほとんどできない。5つのボタンをループで止めるだけの簡単な構造だったが、寒さで凍える兵達には、クリスマスプレゼントとして重宝がられた。
 同様にM-1943ジャケットに改良を加え、内側に10個のボタンを取り付け専用ライナーを取り付けるようにした。これが"The Jacket, Field, MQ1"で1949年7月29日にCMCTCにより採用されている。これが本国の需品部の目に止まり正式採用されたのがM-1950フィールドジャケットで、1950年秋から製造された。後にオリーブグリーン・シェード107にシェルカラーを変更し、正式名称を"The Jacket, Field, without Liner"としたM-1950の改訂版が1950年9月22日に採用になっているが、両者に外観上の変更点はない。
 朝鮮戦争を象徴するのがパイルキャップ。大戦中は余り出番がなかった"Cap, Field, Pile, M-1943"のことだ。これはアルパカパイルを使った耳覆いが付いた防寒タイプの帽子で、主に寒冷地での作戦に使用された。この防寒キャップは朝鮮半島の米軍にも使用されたが、パイルキャップの上からヘルメットを着用した場合に、バイザー部分に使われたアルパカパイルが邪魔になり戦闘用には使い難かった。
 この問題点を改善し、バイザー部分のパイルをとったパイルキャップが1948年1月26日に採用された。これが"Cap, Field, Pile, Olive Drab, Model Quartermaster 1(MQ1)"でMQ1パイルキャップと一般的には言われている。MQ1パイルキャップは非常に使いやすく、多くの将兵から支持され、1951年1月25日に"Cap, Field, Pile, M1951"として正式に採用され、同時にオリーブグリーン・シェード107に変更された。
 方や海兵隊もそれなりの対応を進めていたのでしょう。しかし、南方での展開が多かった海兵隊には満足な防寒衣料が有りませんでした。先日のショーではUSMCのスペックが付いたM41フィールドジャケットを見かけましたが、果たしてどれほど製造され支給されたかは疑問です。
 そんな中、先日手に入れたこのジャケットがこのジャケットです。外観はM-43フィールドジャケットに酷似していますが、襟周りの仕立てが明らかに違っています。写真では分かり難いのですが、サイドの切り返しも簡素化され、より大量生産できるようになっていました。素材は目が細かく、簡単な防水性もありそうです。
 1951年には新型のフィールドジャケットも採用になり、この頃から装備の全軍共通化が加速していきます。そんな時代の中で、このジャケットは表舞台に出ることなく消えていったのでしょうか・・・