【12/21】 ル・メリディアン・ボラボラ情報(その12)


Le Meridien BoraBora

平成10年10月19日より新婚旅行でタヒチのボラボラ島にいってきました。宿泊は帰り
に一泊だけLe Meridien Tahitiに泊まりましたが、あとはすべてLe Meridien
BoraBoraでした。比較的新しいホテルということで情報が少ないと聞きますので、Le
Meridien BoraBora(以下 「ホテル」)について報告します。

ホテルで一番印象深かったのは、心配りが行き届いていることです。建物の建て方か
ら保守、ホテルのサービス、働いている人の気配り、すべてが「さすが…」と息を呑
むような具合です。おそらく30代半ば以上の人を顧客層として考えているのだと思い
ますが、ホテルが静かでゆったりしており、一週間本当にのんびりできました。

ホテルはボラボラ島の東側のほ礁の上に有ります。レストラン、スナック、フロン
ト、売店などがあるホテルの建物は海を隔ててボラボラ島に向き合うように立てられ
ており、そこから少し離れて二本の桟橋が枝のように海に延びます。この二本の桟橋
の両側に水上コテージが並びます。陸上のコテージも有るのですが、ホテルの裏手
で、それほど数も多くありません。島から離れていますので、歩いているのは従業員
と宿泊客だけです。そのため、ホテル周辺に柵やゲートがなく、スナックなどももの
すごく開放的にできています。なにより自動車が付近を走っていません。そういった
雰囲気ものんびりできる理由の一つです。

建物は木造にかやぶきのイメージで統一しています。コテージと桟橋は、取っ手や洗
面台を除くと手が触れるところはほとんど木でできており、とても落ち着いた雰囲気
です。桟橋が木ですので、日中はだしで歩いてもやけどの心配はないようです(それ
でもすごく熱いですのでお勧めできませんが…)。騒音と臭いを嫌ってか、荷物搬送
用の車まで電気自動車という徹底ぶりです。

コテージは四本の金属柱を海中に打ち込み、その上に建てています。隣との間には距
離が有りますし、桟橋からも5mくらい離れていますので、夜でも人の声が気になった
ことは有りません。日中はうとうとしながら遠くの「ヨラーナー」という声を心地よ
く聞く程度です。冷房は有りませんが、10月半ば(春)では一日中心地よい風が吹いて
いました。コテージの壁がブラインドのように開くようになっており、それを開閉し
て風を調整します。ちょっと涼しすぎる晩が有ったくらいで、蒸し暑く感じることは
日中もまれでした。海に囲まれているせいか夏もそれほど変わらないらしく、そうい
う意味では冷房は不要だと思います。コテージの中には仕切られた一角が有り、トイ
レ、シャワー、洗面台、バスが備わっています。トイレ、シャワー、バスはそれぞれ
しきられた場所に有り、ユニットではありません。また、一日中お湯を使うことがで
きます。トイレは水洗です(フラッシュの時に思いっきり強く押す必要があり、最初
は壊れているのかと思いました)。タオルは一日に二度交換していました。こういう
所もさすがです。

さて、お待ちかね、コテージからの海です。コテージの床は一部ガラス張りになって
おり、足元の海を見ることができます。これは手元のスイッチでライトを点けられる
ようになっており、夜、部屋の光を落として海をライトアップ(ダウン?)すると、
ぐっと雰囲気がでます。コテージにはテラスがついており、ここに白木のテーブルが
一つとやはり白木の椅子が二脚あります。椅子は寝そべって昼寝できるようになって
おり、午後、風に吹かれて青い空とエメラルドグリーンの海をみながらうつらうつら
する幸福感はたまりません。ここからの眺めはコテージによって違います。最初はボ
ラボラ島を正面に見る西向きのコテージを期待していたのですが、実際には南向き
で、これはもう一つの桟橋にあるコテージに向き合っています。最初はがっかりして
いましたが、既に書いたようにコテージの外観まで徹底して木造かやぶきに統一して
いるため、かえって眺めがよく、結局眺望を毎日楽しんでいました。また、南半球な
ので南向きのテラスは日中日陰になり、涼しく昼寝できます。Meridienの良さはのん
びりできることなので、昼間どこにもいかずコテージのテラスでボーッとすごせると
いう意味では、最高の部屋に泊まれたのかもしれません。

コテージのテラスには小さな螺旋階段がついており、そのまま海に入れます。保礁の
うち側なので波は穏やかで、ここからばちゃばちゃ近所を泳いではテラスで昼寝、と
最高ののんびり環境です。なお、コテージによって海の深さが違います。おそらく2m
以上の深さがあるほうが遊べると思います。ところで、ホテルではシュノーケルと足
ひれをただで貸してくれます。また、借りっぱなしOKです。そこで初日にサイズを合
わせて一式借りて、テラスにおいておきましょう。気の向いたときに海におりて遊ぶ
ことができます。

私はシュノーケリングは初めてでした。落ち着いてやれば初めての人でもなんという
ことはないのですが、女性で気後れする場合は、初日は借りたシュノーケルで砂浜か
ら泳いでみるのを進めます。とにかく、ボラボラでシュノーケリングをしないという
のはあまりにももったいないので、練習だけはしておきましょう。30分もパシャパ
シャやっていれば、何てことなくなります。

砂浜はおそらくMeridienで一番ぼーっとしたところです。プラスチックのカヤックと
木製のアウトリガーカヌーが置いてあり、これもただで借りることができます。確か
ウインドサーフィンもただで借りることができます。朝と夕方にはホテル主催の日替
わりリクリエーションがあります。朝は散歩が多かったようですが、夕方には玉遊び
(ヨーロッパの公園でやっているビリヤードとボーリングのあいのこ)やビーチバレー
などをやっていました。砂浜は非常によく手入れされており、何気ないところにハン
モックがつってあったりして、夕方散歩するのも楽しいものです。

ラグナリウムツアーは、ヨットによる日中のクルージングに含まれています。サン
セットクルージングにはありません。また、コーラルガーデンというのがあって何か
よく分からず参加したのですが、これはタクシー(ボート)で遠くの珊瑚の砂浜まで
連れて行かれ、二時間だか三時間だか自分で指定した時間が経過してから同じ場所で
拾ってくれるというものです。ここは日光浴もよし、海水浴もよしの場所ですが、少
し足をのばすと岩場が有り、ここがそのまま珊瑚礁になっています。ラグナリウムほ
どではないですが、ここも熱帯のきれいな魚をシュノーケリングで堪能できるので、
ぜひ行ってください。あっという間に時間が経つので、3時間くらいみても大丈夫で
す。ただ、日陰があまりないので、注意してください。魚を見ている間はじーっと
漂ったり、珊瑚の間を注意深く泳いだりなどが主なので、激しくは疲れませんでした
(こういうやつが一番危なかったりして…)。

次は食べ物です。ホテルの夕食はディナー形式とビュッフェ形式があります。これは
日によって変わります。ディナー形式のときにはきちっと前菜、メインディッシュ、
デザートという形式になっています。にもかかわらず気取ったところや構えたところ
がないので、私も妻も毎晩リラックスして楽しめました。食べ物はやはり果物や魚が
おいしいです。魚は時々5-60cmもある魚がどん、とレストラン中央のテーブルに並べ
ていることあります。ホテルの人が笑いながら「これは今日私が釣ってきてね、明日
のおかずだよ」と教えてくれたことがありました。それ以外の食事も大変おいしく、
妻が「デザートは間違いなく厨房でお菓子職人が毎日作っている」といっていまし
た。ここのディナーがあんまりおいしくリラックスできるので、結局、最後までホテ
ルで夕食をとりました。

朝食も同じレストランですが、レストランは二つに分かれていて、もう片方が朝に当
てられます。ここは、ホテルが作った池に面しており、毎朝そこの魚が群れて泳ぐの
を眺めながら朝食をとります(「イカだ」と妻に指差して教えたことが有るのです
が、良く考えると細長い魚でした。恥ずかしい)。

昼食もレストランで取れるらしいのですが、私たちはいつも午後遅くになってスナッ
ク(カフェテリア?)で取っていました。このスナックは砂浜からすこし入ったとこ
ろに東屋のように建てられており、床はなく砂地のままです。また、壁も有りません
から、海とかやしの木とかを見ながらトロピカルドリンクやビールを飲むことができ
ます。天国気分です。レストランもスナックもバーもぜーんぶ支払いは部屋につける
ことができます。ですから楽しむときにはお金の心配をせずに楽しめるという点も味
噌です。

ホテルのオプショナルアクティビティーですが、ホテル自体が主催するものはあまり
ありません。クルージングはホテル主催です。ジェットスキーとかパラセーリングと
か、体験ダイブとかは他のホテルや会社に委託しています。その分、ホテル周辺はワ
サワサしたところがなく、昼間は静かでじつに落ち着いています。ヨットすら、使わ
ない日は見えないところまで動かしているほどです。

ホテルの正面の砂浜には小さな桟橋があります。空港への送迎船、対岸への30分毎の
定期ボート(無料)、ヨットへ乗り込むためのボートなどはすべてこの桟橋に接岸し
ます。

従業員はみなにこやかで真面目です。すれ違うときには必ず笑いながら挨拶します
し、一度など、夜中の3時ごろに桟橋の点検を行っているのを見かけました。桟橋の
定時巡回だったようです。もっとも桟橋に座り込んで星の写真をとっていた私はかな
り怪しまれたようです(笑)。私は自分の仕事の経験から「フランス人の仕事は当て
にならない」と考えていましたが、今回ばかりは彼らの細々とした配慮に脱帽モノで
した。

さて、Le Meridien BoraBoraはどういった人にお勧めでしょうか?わたしはこのホテ
ルはのんびりしたい人にお勧めだと考えます。がんがん遊びたい人には逆にお勧めで
きません。いちいち島に渡らなければいけないからです。予約はMeridienがやってく
れるとはいえ、島に渡ってもう一度手続きが必要ですから面倒です。年齢を考えると
日本人は、やはり新婚旅行の聖地ってことで、20代前半の人も多く見かけました。
が、どうも皆さん3日くらいでランギロアなんかに移動していったようでちょっと
もったいないなと思いました。その週1週間居座った日本人は私たちだけだったよう
です。おっかなびっくりできょろきょろしているウブな(失礼)新婚さんも見ていて
微笑ましいのですが、やはり40代、50代の外国人たちの落ち着きときたら、様になっ
ていますし、何よりもゆっくりと流れる時間を楽しんでいるようです。私としては、
30歳の声を聞いて、ゆっくりと周りを見渡せるようになると Le Meridien BoraBora
を存分に楽しめるのではないかと思います。そうして、一週間居続けてのんびりして
ください。

ところで、Le Meridien Tahiti は、何ということもないリゾートホテルでした。で
も、豪華で快適でしたよ。


堀江さんからのレポートでした!(98年10月ご旅行)


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