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| 最初に知っておくこと |
基本的にはウサギは補食される動物であるため,一つの個体が長生きすることよりも,種族の保存ができるようになっています.性成熟が早い,妊娠期間が短い,妊娠しやすい,一回の産仔数が多いなどと言った特徴をはそれを表しています.
ですから,ウサギは犬や猫と比べてどうしても弱い面を持っていますから,体の構造の違いや生活様式や社会性の違いを理解して飼育することが大切です.
ウサギを飼育する前に,覚えておかなければいけないことが幾つかあります.
それは,
1)ウサギは草食動物.
2)ウサギの骨は軽く薄いため骨折しやすい
3)胃に入ったものを吐き出すことができない.
4)他の動物に比べて肺が小さい.
5)縄張り意識が強い.
6)ストレスに弱い.
7)化膿すると治療が困難
などです.
1)ウサギは草食動物.
まず忘れてはいけないのがウサギは完全な草食動物であるということです.草食動物は植物を食べて筋肉や皮膚を初めとした動物性蛋白を合成することが可能な動物です.
そのため,盲腸は大きく腹腔内の殆どを占めています.また,植物を大量に食べるため,歯の消耗が激しく,伸び続ける「常生歯」という歯の形態をとっています.
2)ウサギの骨は軽く薄いため骨折しやすい
ウサギが運動するときは,その場から巣穴までの数メートルを全力で走れれば良いので,推進力を生み出す後肢の筋肉群は発達し,骨は薄く軽くできています.
そのため,走り出してからすぐ最高速に達することができます.
このような生活上の特性から,ウサギは骨折しやすく,整復しにくい動物となっています.特に暴れるウサギを無理に保定しないようにしましょう.後肢の筋力で脊椎を損傷すると半身不随になったり,程度によっては死亡することすらあります.
ですからウサギを取り扱うときは十分な注意が必要です.
3)胃に入ったものを吐き出すことができない.
ウサギは食べたものをはくことができません.ですから,胃から排泄できないような異物を飲み込んでしまうと,胃閉塞を起こし死亡することがあります.
閉塞を起こした異物を取り出すときは手術を行い摘出する必要があります.
4)他の動物に比べて肺が小さい.
ウサギの肺は体格に比べて非常に小さくなっています.このため,胸部を圧迫するように持つと苦しいので暴れたりします.このとき落とさないように無理に押さえたりするとそのまま窒息したり,抱き上げている人間も蹴られて怪我をすることがあるので,くれぐれもご注意下さい.
抱き上げるときは前肢と骨盤を支えるように抱き上げ,体が地面に対して水平になるように保持します.
5)縄張り意識が強い.
ウサギは縄張り意識が強く,他の個体と接触すると喧嘩をすることがあります.
このため,同腹の個体同士でも,一緒に飼育するのが困難な場合がありますから,2頭以上飼育する場合は,別々のケージに飼える環境か確かめてから飼育しましょう.
オスの場合はおしっこを撒き散らしたり,マウンティング,攻撃性の増大そしてスタッピングなど,縄張りを誇示する行動が見られることがあります.これらの行動が目に余るようなら去勢手術を施すことで沈静化することがあります.
6)ストレスに弱い.
ウサギはストレスにさらされると,腸炎を併発することが多いものです.
しかしここでいうストレスとは精神的なものだけではなく,外傷,感染症,気候の変化,食事性のもの,縄張りの問題,騒音そして移動など多岐にわたります.
そのため,日常的に回避できるようなストレスはできるだけ排除し,不可避なストレスが加わっても重篤な状態に陥らないように飼育することが肝心です.
7)化膿すると治療が困難
うさぎの膿はチーズ様で粘稠度が高く,内科的な治療が困難なところも多いものです.
そのため十分な衛生管理を行い,また不要な怪我などをさせないような環境を用意しておくことも必要です.
ウサギを飼育する前にしなければいけない覚悟.
ウサギを飼育する上で一番肝心なのは,それを飼育する人間側の対応です.
食生活だけでなく,社会性,生活環境など様々な面で異なる動物と共存することはそれだけで大変なことなのです.ですから決して安易な気持ちで飼育してはいけません.
さて,実際の覚悟としてどんなものが必要なのでしょうか?
1)食事の覚悟
まず,一番に挙げられるのは食費です.野菜・干し草中心の食事ですと,一ヶ月に1万円の食費がかかることなど当たり前のこととなります.一番肝心なこの部分で手を抜いてしまうと病気の治療費の方が高く付いてしまうことも珍しくありません.何よりもウサギ自身がつらい思いをすることになるのです.
2)室内の環境
次に,室内ですが異物が落ちていたり,コード類がむき出しになっていると異物嚥下や感電の危険があります.まめに掃除をしたり,コード類のガードができるか考えてみましょう.屋外で飼育する場合は屋内飼育するときよりも多くのストレスがかかりますので,それを承知して飼育するようにしましょう.
3)温度
また,ウサギは暑さに極端に弱い動物なので,夏はエアコンをつけていられる環境が理想です.ただエアコンが苦手な方もいらっしゃいますので,その場合はペットボトルに水に入れて凍らせたもので代用は可能です.この場合,ボトル周囲に結露が生じるため干し草に真菌の繁殖を見ることもありますから,あまりお勧めはしません.また,冷却も長時間はできませんから,長時間外出する場合には向いていません.
冬期は意外と大丈夫ですが,屋外や極端に気温が落ちる場合は温度管理をきちんとしましょう.ウサギが一番快適に過ごせる温度は15〜23℃です.
4)信頼できる動物病院とペットホテルを見つけておく
動物が病気になってからあわてて動物病院を探すと,結構大変なものです.
ウサギに対する知識も重要なことですが,一番大切なのは質問に丁寧に答えてくれたり,親身になって動物のことを考えてくれるところが良いと思います.気軽に質問できるような信頼関係を築けるような動物病院を探しましょう.
健康診断をかねて動物病院に行ってみましょう. |
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