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April 30, 2003

DDR 400 v.s 333
- AMD Athlonプラットフォーム上のパフォーマンスは疑問 -

はじめに

最近,VIAからDDR 400をサポートするチップセットの改良版KT400Aベースのマザーボードが発売され始めた。VIAによると,この新チップセットは従来のメモリパフォーマンスに問題が多かったKT400を大幅に改良したとのことである。そこで,この新チップセットベースのマザーボードGigabyte GA-7VAXP-A UltraとnVIDIA nForce2ベースのMSI K7N2Gを比較してみることにした。

なお、VIAはKT400AでもデュアルチャネルRAMをサポートしていないが,テストプラットフォームの最高パフォーマンスで比較する意味でメモリモジュールはCorsair DDR SDRAM PC-400 CL-2 512MB とSamsung DDR SDRAM PC-333 CL-2 512 MB それぞれ2枚を搭載したシステムでテストした。MSI K7N2Gは当然デュアルチャネルメモリで動作する。

テストセットアップ

マザーボードとRAM以外のテストセットアップは, つぎの通りである。

CPU:AMD Athlon XP 2500+ (Barton)
起動ディスク:Maxtor 6Y080L0 80 GB 7200 rpmの第1パーティション20 GB NTFS
LAN:マザーボード内蔵100Base-TX
グラフィックスカード: nVIDIA GeForce4 4800 128 MB DDR SDRAM
モニタ:ナナオFlexScan 77F 1024 x 768 x 32 ビットカラーx 100 (Hz)
OS:Windows XP Professional SP-1/DirectX 9.0
ベンチマーク:SiSoft Sandra 2003 SE
3Dmark 2001 (Direct3D/DirectX 8)
SPECviewperf 7.0 (OpenGL)

テスト結果とコメント

今回のテストは,メモリーパフォーマンスを見るためのものなので,従来掲載していたベンチマーク結果の一部を目的に合わせて省略した。

SiSoft Sandra Memory Bandwidth Mark



いずれのケースでも,PC-333の方がやや早い。このテスト結果だけからは,やはりPC-400は未だ本物でないと考えられる。ここには掲載しなかったがKT400AはKT400チップセットベースのGigabyte K7 Triton 400よりほんの少しだけ改善されているようだ。

3Dmark 2001



3Dmark 2001では,両プラットフォームの結果は逆転している。もっとも早いのがnForce2上のPC-333であり,もっとも遅いのがKT400A上のPC-333だという結果が得られた。特にKT400Aの結果は,Memory Bandwidthの傾向ともまったく異なる。しかし,その差はわずかであり,PC-400が,それらしく早いとは言えないという結論は変わらない。

SPECviewperf 7.0



Direct3Dベンチマークでは,何とかPC-400でnForce2を抑えたKT400Aもプロ用ワークステーション領域のOpenGLベンチマークでは、歴然とした差をつけられている。しかし,KT400Aは,すべてのベンチマークでPC-400を使ったときの結果がPC-333より早く,今後の改良に期待を持たせているようにも見える。

おわりに

AMD Athlonをサポートするチップセットは,Pentium 4サポートチップセット(VIAを除く)より総体的にデュアルチャネルDDR SDRAMメモリシステムのパフォーマンスが良くない。今回テストしたプラットフォームにおいても,デュアルメモリパフォーマンスはまったく駄目だと言い切っていいだろう。PC-400 DDR SDRAMの理論的なメモリバンド幅(バーストではあるが)は6.4 GB/sだが,実際は高々40%の実効バンド幅しか得られない。これは,インテルE7205あるいはSiS 655チップセットベースプラットフォームの実効バンド幅が理論値の70%近辺にあるのに較べてきわめて低い値と言える。

結論として,デュアルチャネルメモリサポートについてはnVIDIAもVIAもまだまだチップセットの改良は必要である。

(Created on April 30, 2003)