The PC Journal
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Uploaded on July 9, 2006

インテルCore Duo CPUのテスト結果

はじめに

本来はIntel Pro/Wirelessネットワークコネクションと共に,モバイル用のCentriono Duoプラットフォームを構成することを目的として開発されたCore Duo CPUとi945チップセット(下図)を搭載したマイクロATXマザーボードAOpen i945GTm-VHL(下図)を入手したので,テストしてみました。このページでは,この結果について議論します。

  AOpen i945GTm-VHLマザーボード


  Core Duo CPUとi945チップセット


テストプラットフォームの構成

このマザーボードは,最も本来のモバイルPC構成に近い仕様のソリューションです。最初は,オンボードグラフィックスを使うことを計画しましたが,このグラフィックスチップはテクスチャアクセラレータをサポートしていないので,他のシステム,例えばこのサイトの“SLI X32テスト結果-その1”との比較も考えてグラフィックスカードは,下表に示すようにELSA Gradiac 743 (GeForce 6600GT SLi対応版1枚)を使いました。ネットワーク,サウンド等はオンボードです。このマザーボードは,従来のチップセットのように,PCI Express 16スロットにグラフィックスカードを装着するだけでは動作しません。添付のマニュアルに記載または,下図のAOpenサイトに掲載されているガイドラインように,3個のジャンパー全てを取り外す必要があります。(ジャンパーを取り外した状態を表示)

項目型式/仕様備考
CPUCore Duo T2500 2.00 GHz2 MB L2
マザーボードAOpen i945GTm-VHLPCIEX 16 x1レーン
メモリー(SO-DIMM)1 GB PC5300 (DDR677 CL5.0) x2 DualN/B HYNIX chip
グラフィックスカードELSA GRADIAC 743 x1GF 6600 GT 128MB
起動ハードディスクHITACHI Deskstar HDS721616A380 160GBの20GB第1パーティションSATA-3.0 GB/s,NTFS
モニタと設定モニタ: IO DATA LCD-19H 1600×1280×32bit 60Hz
Performance & Quality Settings:
Image: Quality
Anti-aliasing: Off (Application Controlled)
Anisotropic Filtering: Off (Application Controlled)
OSWindows XP Professional SP-2自動更新Disabled
Benchmarks3DMark03 SE,3DMark05 Pro,3DMark06 Adv,SPECviewperf 7.1/8.01Information用には,CPU-Z Ver.1.35

テスト結果とコメント

このマザーボードに使われているインテルi945チップセットはCPU FSB,SATA Clock,Memory Clock,PCI Express Clockなどは全て同期しているらしく,オーバークロック向きとは言えません。また,マザーボードBIOSもFSBクロック変更以外の選択肢は,少なくとも現在リリーズされているバージョンでは,全くサポートされていません。安定性を見るために若干オーバークロックしてみましたが,180MHz(8.4%)が安定に動作する限界で,10%増しの183MHzでは,グラフィックスカードBIOSの起動もできませんでした。
3DMarkベンチマークコメント欄のNCはNormal Clockを示します。

CPU-Z CPU (下図はそれぞれクリックすると拡大画面が表示されます。)
FSB 166 MHz(定格)FSB 176 MHz(+5%)FSB 180 MHz (+8%)
クリックして拡大 クリックして拡大 クリックして拡大

CPU-Z Memory (下図はそれぞれクリックすると拡大画面が表示されます。)
FSB 166 MHz(定格)FSB 176 MHz(+5%)FSB 180 MHz (+8%)
クリックして拡大 クリックして拡大 クリックして拡大

3DMark03 SE
FSB 166 MHz(定格)FSB 180 MHz (+8%)

3Dmak 05Pro
FSB 166 MHz(定格)FSB 180 MHz (+8%)

3DMark06Advance
FSB 166 MHz(定格)FSB 180 MHz (+8%)

SPECperfview7.1
FSB 166 MHz(定格)FSB 180 MHz (+8%)

SPECperfview8.01
FSB 166 MHz(定格)FSB 180 MHz (+8%)

これらのベンチマーク結果を見ると,Core Duo T2500は,,SLi構成でないことを考慮する“Windows XP X64 AMD Dual-core SLI Platform”に掲載したAsus A8N SLI Deluxe上のAMD Athlon 64 X2 4300+,Asus P5ND2 SLI Deluxe上のPentium D 830/3.0GHz/2MB L2と同等かあるいは速く,YonahマイクロアーキテクチャのNetBurstに対する優位性がうかがえます。一方で,AMD Athlon 64 X2 4300+のコアクロックは2.2GHzですから,コアクロックの速さだけから観ると,ほぼ同等です。
3DMark06の結果を見ると,CPUスコアには180MHzオーバークロックの効果が見られますが,他はおしなべて同等か低く,前述のようにi945の特性上PCI Express 16スロットのオーバークロックがネガティブに効いているように思えます。

おわりに

Core Duo T-2500 2.00GHzは,現在の最上位モデルT-2600 2.16GHzに較べて¥15,000の実勢価格差があります。一方,パフォーマンス面では180MHzにオーバークロックしたT-2500のコアクロックは2.17GHzでほぼT-2600と同じです。0.16GHzの対価が¥15,000はかなり高いと評価せざるを得ません。CPU価格付けは,本来このような傾向になっていますが,より高位モデルがリリーズされた時,大幅に下落してきたことも確かです。
1〜2レベルの下位のモデルを買い,最上位モデルを目標にオーバークロックを楽しんでみるのもいいかも知れません。
Dothan CPUでは実現しなかったのですが,どうやらCore Duo/SoloはMajorなCPUになりそうなので,サードパーティチップセットが発売される可能性は高く,i945に較べてより本格的なオーバークロッキングが楽しめるようになるのを期待したいものです。

(Created on July 8, 2006)