QV-8000SX、いいところ悪いところ

質実剛健、文字だけのページです

※注意:この内容はあくまで私の主観でまとめたものですので、人によっては異論もあるかと思われます。
 その辺は割り切ってお読みください。
 また、カタログスペックについてはCASIOのホームページをご覧ください。

いいところ(「○」などの記号は天体撮影に貢献するポイントを表します)
ボケ効果も楽しめる8倍光学ズーム
(35mm換算で320mmレンズに匹敵)
思う存分に「寄れ」ます。背景をぼかす効果も楽しめます。
広角端〜テレ端でF値が3.2〜3.5と変化が少ないのも使いやすいです。
なお、倍率だけで言えばSONYのマビカも8〜10倍ズームを持っていますが、QVの方がコンパクトですね。
最短1cmマクロ   これも面白撮影に使えますね。何はさておきマクロが欲しい、という人もいるでしょう。
なお、マクロモードの時はズームは1.5倍までとなります。
最長64秒のシャッターが切れる
1秒以上の露光では、ダークフレーム撮影によるノイズキャンセル機能が作動する。バルブ撮影も可。ただし、64秒の域になるとキャンセルしきれないノイズも出てきますが。
マクロ+長時間シャッターによるギミック合わせ技作例
各種マニュアル設定が可能
シャッター速度、絞り(3段階円形絞り)、測光方式、ホワイトバランス、EV補正、シャープネス、彩度、コントラスト、ストロボ発光モードが個別に設定可能
43mmフィルターねじが切ってある
テレコン、ワイコン、各種フィルターなどが装着できるので、撮影の幅が広がります。
ケーブルリモコンが標準で付属
ロングタイムシャッター利用時や天体撮影時などにとっても重宝。
回転レンズ機構は便利
ローアングル、ハイアングル撮影時に便利。もちろん自分撮りもできる。
電池の持ちがいい
かなりタフ。
軽快な操作感
待たされる感じがほとんどない。ズームの作動もスムース。合焦速度も早い。
大型液晶ファインダー
他社デジカメに比べて際立つ大きさ。輝度も十分。マニュアルフォーカスでのピント合わせをする局面もあることを考えると、こうでなきゃ困るわけでもありますが。
実際の画像よりもかなり明るめに表示されるので、厳密な露出を決めたいシーンでは要注意。
バッファー利用による5枚連写が可能
決定的なシーンの撮影などにどうぞ。
コンポジットを前提とした天体撮影にも便利。
USB端子付き   USB接続すると、Windowsからは普通のディスクドライブとして認識される。
なお、USB接続キットは別売り
画像整理用のPhoto Loaderが標準付属   データの自動取り込み、HTML展開による画像整理をしてくれます。
市販ソフトにも同様のものはあると思いますが。
ビデオ出力端子付き
NTSC/PALの切り替え可能。
シンプルさが身上のプラスチックボディ   最初は安っぽいと思ったプラスティックボディは、その形状とあいまって、とても手に馴染むんです。

悪いところ(「×」は天体撮影時にマイナス要素となるポイント)
価格が高いわりに画素数は物足りない
×
だって、200万画素のQV-2000UXより高価なんです。
開発者いわく、「レンズに金をかけすぎちゃいました」と言ったとか言わないとか・・・
一般ウケもせず、売れないからなかなか値落ちしない、という悪循環?
ただし、130万画素としては性能的に熟成されたCCDを採用しているようです。
同画素数クラスで最高画質機というわけでもない
購入前にサンプル画像を比較検討した結果では、fp-1700zに解像感、発色、適正露出のいずれも負けていました。ただ、先入観抜きで画像を見ると綺麗だとは思います。
特定の色境界でジャギーが出る
青と黄、青と赤の境界線などにジャギーが出ます。青空を背景に黄色い花を撮ったりするとちょっと悲惨かも。
リサイズすると気にならなくなりますが、他社の現行機種ではこれほど派手に出ないようなので、もうちょっとなんとかならないものか・・・
これとか   →同じものをFP1500で撮ると
これとか
これとか
わかりにくいけど、これなど(左翼後縁)
オート測光ではハイライトの白飛びが出やすい   晴天屋外などでのフルオートは、気を抜くと画面のどこかで白飛びが起きています。
いい写真を撮るにはスポット測光モードを多用して、画面の隅々に気を配りながら撮影することが要求されます。
この点、FP1500とかはオートで色々なシーンでバシっと露出が決まるんですけどね。
ダイナミックレンジはやはりまだまだ・・・   まあ、現行デジカメ全般の傾向ではあります。
ex;晴天の屋外、青空に浮かぶ白い雲を描写しつつ、手前の逆光になっているビルの影の中のトーンを完全に描写しきることはなかなか難しいです。(レタッチしてもノイズがザワザワ浮いてくる)
増感モードがない
×
感度が低い分をロングタイムシャッターでカバー、という思想かもしれませんが、やはりどうしても早めのシャッターを切りたい、というケースもあるはず。
かさばるボディ・無骨な外観
×
レンズ部が回転しても、収納性の向上にはなんら寄与しません。
本体重量330gに加えて単3電池4本なので、わりと重く感じます。
ポケットに入れてどこにでも持ち歩く、という感じではなく、いわゆる「メモ・カメラ」としてはちょっと手に余ります。
メニュー操作体系が複雑
×
シャッタースピードやホワイトバランスひとつ変更するだけでも、かなりのボタン操作が必要となります。ユーザーは甘んじて受け入れるしかありません。
液晶ファインダーの保護がない   これについては、こちらをご覧ください。
光学ファインダーがない
光学ファインダー不要論というのもありますが、極端に暗いものを写そうとする場合などはどうしても液晶ファインダーには写らなくて困ることがあります。まあ、困ることはそれくらいですが。
動画撮影機能が中途半端   動画は撮れるけど音声は記録されません。なお、過去撮りモードというのは発想として面白いと思います。
マイクロドライブ非対応   次期モデルでは対応してくれることでしょう。

総括

「カメラ」として、高画質を追求するなら他にもっと低価格で高性能のデジカメがあります。
撮影の面白さを徹底的に楽しみたい、という人にこそおすすめです。
ポケットに入れてどこにでも気軽に持ち歩き、オートで気軽にバシャバシャ撮る、という感じでもありません。
マニュアル設定をちょこちょこいじくりながら撮ることが苦にならない人に向きます。
(もちろんフルオートでもそこそこ写りますけど)

ずばり天体撮影用にも向いています。
天文初心者の私でも、気軽にガンガン撮影できるようになりましたから。
(ただし、発色についてはいまひとつ、という意見はあるようです)

まあ、少なくとも5万円を切ったら迷わず買うべきカメラだと思いますね。(2000年2月時点)
いまのところ、CASIOからはこの路線での後継機種の発表はされていないようですが、これの200万画素機が出たら買う!という人もいることでしょう。(QV-9000UX?)

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