簡易モータードライブ赤道儀を試す

新宿にある「コプティック星座館」という望遠鏡のお店に行ってみました。
いろいろなパーツや中古品があってなかなか面白いお店でした。
その時、店の奥でみつけた装置がお店を後にしてからもずっと頭から離れず、結局購入しました。

国際光器製の「FJR簡易赤道儀」というもので、シンプル・コンパクトさを売りとしたモータードライブ式の赤道儀です。
現在はカタログから落ちているらしく、どこかの在庫品が掘出物として\29,800で売られていたわけです。

ちょうどお店にスリック製の三脚がこれまた超特価3,800円!で売られていたので、これと組み合わせて使うべく一緒に購入しました。
組み上げるととってもガッシリとして、黒いカラーリングで統一されたこともあって、とても精悍なイメージになりました(^^)
全体の重量を測ってみると、8kgぐらいでした(デジカメ除く/バランスウェイト含む)
重くはなったものの、まだまだそのまま持ち運べる重さではあります。

削り出しで作られている質感がとても素晴らしく、威厳さえ感じてしまいます。
使い方は簡単です。(取説も、手書き文字のものが1枚付いているだけ)

  • バランス取りをしっかりと行いながら鏡筒をセットする。
  • 架台の水平出しと方向合わせを行う。
  • 鏡筒がフリーストップのように動かせる程度に赤緯軸のネジを締めつける。
  • 天体を導入する。
  • 北天と南天の切り替えスイッチを設定して、電源を入れる。
  • ちゃんとバランス取りができていないと回転がスリップしてしまうようで、最初試したときは調速用のトリマ抵抗を調整しても追尾速度が合わなくて苦労しました。
    電池は006P・9Vを用います。どれくらいの時間使えるかは不明です。

    まだあまり本格的には使えていませんが、自動追尾って便利だなぁ、と実感するには充分です。

    <撮影結果>

    春霞と光害で白っぽい空でしたが、ベランダの超狭い視界から眼視で星がポツポツと見えるあたりを向けてガイド撮影してみました。
    LV20で25倍をQV広角端でコリメート撮影。
    48秒露光を4枚、CCD暗電流ノイズを除去後にコンポジット、さらに強烈なバックグラウンドかぶりを除去。
    さbらに星が浮き出るようにレベル補正。

    ノイズ除去過程で消えてしまいましたが、実際にはもっと暗い星まで写っているようです。
    眼視では数えるほどしか星が見えなかったのに、ガイド撮影によってしっかりと確実に暗い天体を浮かび上がらせることができることが実証できました。
    今後は画像処理も工夫していろいろと試してみようと思います。
    ところで、QVはもともとダークフレーム相殺で画像を生成しているのですが、64秒露光になるとそれでも消しきれないノイズが大分出てきてしまいます。
    しかし、フォトレタッチソフトの「ノイズ除去」で一発で消し去ることができることがわかりました。
     

    そうこうしているうちに月が昇ってきたので、コペルニクスクレーターの高倍率撮影にトライしました。
    LV4の125倍に、さらにQVのズームを効かせてコリメート撮影。
    4枚コンポジット&アンシャープマスク&レベル調整
    高度がまだ低く、空の透明度も低いので拡大するとかなり暗くなってしまいますが、1/2秒までスピードを落として対応しました。
    今までは遅くても1/10sぐらいが限界だったのですが、こうしてはっきりと写すことができました。

    これからガンガン使っていこうと思います。
    しかし、こういう小型シンプル赤道儀の需要はあると思うのですけど、これといったものは売られていないようですね。
    BORGさん、ぜひ発売してください!


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