ミニ観望会

突発企画として、よしさんの掲示板メンバーでミニ観望会を行いました。
場所は相模原の私の自宅庭にて。
幸運にもマーフィーの法則は働かず、集合時刻には綺麗に晴れ上がっていました。
当日集まったメンバーは、下の写真の機材順に左から、
よしさん(ETX-90EC+Meade純正三脚+QV3500EX)
タックさん(TV-101+双眼装置+F2経緯台)
・よしさんのご友人Iさん(タカハシFC76+EM1赤道儀+QV2800UX)
・ENA(BORG76ED+国際光器FJR赤道儀+QV8000SX)

と、バラエティに富んだラインナップとなりました。
お店で見たことはあっても、稼動状態で覗き込んだことはない望遠鏡ばかりでしたので、非常に意義深い経験ができました。

ちなみに、これは心霊写真ではなくて月明かりの下で64秒露光で撮影したためにこのような一種不気味な画像となっております。
望遠鏡が4機も揃うと壮観ですね。

以下、個別にコメントします。

<ETX-90EC>
高倍率で導入された土星を眼視で覗いたところ、涼しげにカッキリとした見え味。
とてもコンパクトで可愛らしい望遠鏡なのに、こんなに鮮烈に土星が見れるというのは素晴らしいことです。
小さくてよく出来たものを作るのは日本のお家芸だと思っていましたが、これを見てしまうと日本しっかりせい!と言いたくなります。
純正三脚と合わせたクールな外観も、トラディショナルな望遠鏡のイメージとは全然違うものですね。
導入中のモータ音はよしさんのページのwavを聞いて知っていましたが、追尾中の音はちょっとサイバー風味?でした。
で、追尾も安定してるんですよねこれが。

デジカメ接続するとかなり重心がずれてしまうので、QV-3500EXを装着した姿はちょっと苦しそう?
でも、ちゃんと当日も土星の画像が撮影できていました。
さりげない雰囲気ながら、望遠鏡の能力一杯で使いこなしている、よしさんの姿も印象的でありました。
 

<タカハシFC−76>
うわ〜、赤道儀のEM−1といい、使い込まれた百戦錬磨のオーラが出ています。
オーナーのI氏いわく、かつては直焦点撮影用で活躍していたが、現在はデジカメ撮影にシフトしてきているとか。
BORG76と同じ口径なのに鏡筒は一回り太く、一見すると10cm級とも見えます。
日本の誇るタカハシの望遠鏡、木星をちょろっと覗かせてもらったのですが、コントラストも良く、抜けるような感じでした。
おそらくアイピースも良かったのでしょう。
QV-2800UXでコリメート撮影もされていて、撮影された画像を見る限り、すばらしい切れ味で写っていました。
望遠鏡の傍らでいそいそとノートPCで画像チェックをされているオーナーの姿、実に堂に入っていました。
<TV−101>
もう、見える世界が1ランク違うという感じです。
双眼装置で見た木星は、縞の内部構造やちょうど前面通過中だったイオの影とかがよくわかります。
TV−101で見るとイオの影が綺麗に黒点状に抜け良く見えるために、それと言われなくても衛星の影だと気が付くのに比べ、私のBORG76EDだと、言われてみて初めて「なるほどこの黒っぽい部分が衛星の影なのだな」と気が付く、といった違いがあります。

両目で見るせいか疲れも感じず、また片目の時よりも大きめに見えるらしく、実際は140倍なのに感覚的には200倍程度に見えました。
F2経緯台の操作性も秀逸で、高倍率でもらくらく惑星を追いかけられました。
さすが名機といわれるだけのことはありますね。
2インチのナグラーアイピースも覗かせてもらいましたが、本当に広視界! 月齢が満月だったのとその時にちょうど薄雲が出てきていたので真価は発揮出ませんでしたが、コンディションの良いときにこれを使ったらさぞ素晴らしい世界が広がるだろうなと思いました。

オーナーのタックさん、豊富な知識を背景に落ち着いた口調で静かに語られるところが印象的でした。

<BORG76ED>
色々な望遠鏡と見比べると自分の望遠鏡が客観視できるようになります。
やっぱりコンパクトでオールラウンドなところが持ち味でしょうか。
「究極の見え味」を追求する向きにはともかく、どんな時にも安定した性能を発揮してくれることは確かでしょう。
鏡筒をB品で入手すればコストパフォーマンスもいいですしね。
さすがにタックさんのTV101を覗いた後には性能差を痛感しましたが、これは比べる相手が悪かったということでしょうね(^^;
でも、BORGの特長のひとつ、対物レンズ交換で100EDにステップアップするか!と気楽に決断するには投資額が高いんですよね。
今度は100EDとサイドバイサイドで見比べてみたいところです。

足立区のアパート住まいの時には、急な階段を機材を抱えて下りていく必要があり、そうそう大きな機材を使うことはできませんでした。
現在の機材構成であれば部屋の中に組み上げた状態で置いておき、そのまま外に持ち出せるコンパクトさを保っています。
ただ、このコンパクトさを活かす架台の選択肢が少ないのが残念です。
FJR赤道儀、追尾という意味では問題ないのですが、微動ができないし目盛り環もないのですべてにおいて満足はしていません。
(そもそも生産中止ですし、その時点で皆さんにお勧めする対象にすらできません)

<まとめ>
総じて、皆さん自分の道具にこだわりを持って使われているな、と実感いたしました。
機材を使う時の手際も素晴らしく、「いい仕事してますねえ」状態でした。

当日私が撮った画像は、土星と木星です。データはこちらを。

        

よしさんが撮影時の振動に悩まされていたのを聞き、足立区に居たときにくらべて車が通るときの振動をだいぶ拾っているということを改めて自覚しました。
うーん、空の暗さと引き換えに拡大撮影時の振動問題が勃発とは悩ましいものです。


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