小さくて偉大なるMinox

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いつも欲しいと思っていながら価格を見てはあきらめていたMinox、たまたま海外カメラ店で安い出物をみつけ、チャンスとばかりに購入しました。
露出計のないMinoxIIIsで、ボディに小キズあり/ファインダーやや曇り/スローシャッター粘り気味、という具合ですがチェーンとケース付きで$130でした。
写りについてはそんなに期待してませんでした。なにしろフォーマットは11x8mmですしね。
とにかく手に入れて精緻なメカニズムを味わってみたい、というのが一番の目的です。

Minoxそのものについては、いろいろなWebページで紹介され、語り尽くされているので、歴史やスペックなどについては検索エンジンなどで探してみてください。
(よく「スパイカメラ」という形容がされていますが、もともとは女性がハンドバッグなどにも無理なく入れていけるようにと考えられたようです。
 スローシャッターが付いているのも、パーティー会場などで使うことも想定していると考えれば納得がいきますね。)

とりあえずここでは、素直に使ってみた感想を述べたいと思います。

  • 質感はやはり素晴らしい。ひんやりすべすべとしたアルミボディは気持ちがいいです。
  • スローシャッター時にチャージすると、カメラの内部で「ゥルルル・・・」というガバナーの作動音が響いてきて、精巧なメカニズムに思いを馳せることしきり。(1/2〜1/1000と、B/Tがあります)
  • シャッターの感触がまた絶妙で、まさにフェザータッチという感じ。軽いテンションでパチリと切れます。
  • 距離は目測式で絞りもf3.5固定なので、1m以内の撮影はやはり慣れが必要です。(最短撮影距離20cm)

  • 距離目盛に対応した印付きのチェーンは、ある程度は役に立ちます。
  • とにかく小さいので、スローシャッター時には手ぶれに細心の注意を払う必要あり。かなりシビアです。

  • ただ、先に述べた通りシャッターの切れ方が絶妙なので、それにある程度助けられている部分はあります。
  • もちろん、このサイズ! カメラを持ち歩く気になれない日でも、こいつだけはポケットに入れていってもいいかな、という気になります。
  • 露出計が必要か?という点については、この個体はスローシャッターに粘りがあるので、あっても役には立たないでしょう。

  • 結局、勘で合わせて適当に撮ってます。粒状感が目立ちやすいので、どちらかといえばタップリ目の露光の方が良さそう。
    Complan f15mm, 1:3.5
    青色に美しく輝いています。
    解像度には定評のあるレンズです。
     

    Minoxの芸の細かい部分のひとつ、パララックス自動補正機能です。
    無限遠にセットした時のファインダーの窓です↓
    こちらは最短撮影距離の時↓
    ちなみに、上のギザギザは内蔵フィルターを繰り出すための
    スライダーです。(緑とオレンジのフィルター内蔵)

    肝心の写りについてはどうなのか?
    最初の一本を撮り終えた時には「まあこんなもんかな?」という程度の感想でしたが、感覚がつかめてきた2本目では結構良く写っているカットがあって、軽い感慨にふけりました。
    1mぐらいの距離からのポートレートでも、髪の毛のかなり細かい部分まで解像しているような雰囲気があり、きちんと撮ってやればそれなりにいい写真が得られるようです。
    現在はISO25のモノクロフィルムを仕込んで撮影中です。
     

    <ギャラリー> フジのReala100で撮影。各画像をクリックで拡大。


    銀座にて。スローシャッターには細心の注意が必要。
    失敗カットも多いです。

     

    薄曇でしたが、遠景はこんな感じ。

    最短撮影距離でのカット。
    ちょっとアンダー気味で粒状感が目立っています。

    やはり銀座で遭遇した美しい人形。
    ウィンドウ越しに撮影。
    その場で立ち尽くして見とれてしまいました。
    今のところのベストショットかも?