15年以上前、リバイバルで「気狂いピエロ」と「勝手にしやがれ」を 2本立てで観て以来、すっかりゴダール映画の虜になった僕は、ある日 ビデオ屋さんで「男性・女性」を手にしました。
マドモワゼル マドレーヌ・・・ ジャン・ピエール・レオーが演じた、にわか反戦主義者ポールの執拗な アプローチで、いつしか恋に落ちるちょっとクールなアイドル歌手。 それは若き日のゴダールと、彼が顔から火が出るくらいロマンチックな セリフで口説き落としたというアンナ・カリーナの恋物語が脚色された 映画だと言われています。
とってもチープでレトロな機材が揃ったスタジオで、「名前を教えて、 私も教えるから」と歌っていた彼女が、シャンタル・ゴヤという実在の 歌手だと知ったのは、それからしばらく経ってからのことでした。