バイク


VTHONDA・VT250F
1982年の発売以来、その軽快なライディングフィールから、当時のバイクブームとあいまって大人から女の子まで幅広いライダーに好評だったVT250Fを、さらに進化させたのが、この84年から生産された、2世代目「VT250F」だ。
4サイクル・水冷・90度V型2気筒エンジンは、派手さこそないものの、ホンダ最新のテクノロジーを結集し、最高出力40PS/12,500rpmと最大トルク2.3kg−m/ 11,000rpmを実現させた。

20才代後半、よく遊びにくる友達が、バイクに乗っていた。帰るときに、きもちいいエンジン音を立てながら去っていく後姿がやけにかっこよく、28才のときに教習所に通って中型の免許をとった。
で、中古でこのバイクを買いました。




走行感想


軽快で、運転していた特にストレスは感じません。気軽に乗れるバイクです。何故に、このVTシリーズがこんなにもベストセラーになったのか実感できました。市街地も高速道路も不安なく、気持ちよく風になれる、て感じです。とにかく安定している。いちど、大荷物を後ろに積んで交差点を曲がったとき、きれいにドリフトしながら曲がっていけたことがありました。全然不安なく、ドリフトしながらも安心しながら曲がっていけたのを覚えています。
雨の日も、結構強いです。足のカウリングもないし、風防もそんなに大きいわけではないのですが、形状のせいか、そんなに激しく濡れません。一度、台風の日に東京〜河口湖まで遊びに行ったのですが、たいしたことありませんでした。




不 満

攻めていくと、コーナーでたおれすぎる。このくらいのコーナーだったらこれくらいのバンク角度で、と思う以上に傾くことがあり、コーナーリング中にドキッとすることがたびたびあった。バイク屋さんに聞くと、前輪からすべって転倒する人がいるという。
あとは、とにかく横風に弱い。首都高で横風4メートルの表示があったら、ちゅうちょする。なにせ、バイクに伏せて、ハンドルにしがみついて、とにかく必死で出口にたどりつくという状況でした。あれは、怖かった。



カタログデータ



型式 MC08
全長(m) 2.015
全幅(m) 0.73
全高(m) 1.155
最低地上高(m) 0.14
シート高(m) 0.765
車両重量(kg) 167
乾燥重量(kg) 152
燃費(km/L) 45.0(50km/h定地走行テスト値)
エンジン型式 MC08E・水冷4サイクルV型2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 248
最高出力(PS/rpm) 40/12,500
最大トルク(kg-m/rpm) 2.3/11,000
点火方式 フルトランジスタ
潤滑油容量(L) 2.5
燃料タンク容量(L) 14
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 6段リターン
タイヤサイズ (前)100/90-16 54S   (後)110/90-17 60S
ブレーキ方式 (前)油圧式ディスク(インボードベンチレーテッドディスク)
(後)機械式リーディングトレーリング
懸架方式 (前)テレスコピック(円筒空気バネ併用)   (後)スイングアーム(プロリンク)
フレーム方式 ダブルクレードル




廃 車


東京の壱の橋の交差点で、乗用車に追突した。
原因は、前を走っていたお花の先生の乗用車の前に、黒塗りのハイヤーがいきなり車線変更で割り込んできたため、お花の先生が急ブレーキを踏んだためだ。
さらに、自分は、ここにくるまで後ろにぴったりトラックに張り付かれていたため、つぶされると思って、急ブレーキをちゅうちょした。
その上、ぎりぎりで、左に振って逃げられると判断したのだ。
が、車体の右側が避けきれず、前の乗用車にヒットしてしまったのだ。
ボン!という音とともに、バイクははじかれ、自分は振り落とされた弾みで、お花の先生の乗用車の横を走って追い越してしまった。
見詰め合う顔と顔。冗談じゃなく、そうだったんだって。

で、ハンドルが曲がった。それは、保険で修理したのだが、そのうちエンジンがおかしくなってきた。
バルブが曲がって、知らず知らずのうちにエンジンを傷つけていたようで、気が付いたときには、
「修理代いくらかかります?」
「15万かな」
「修理して売ったら?」
「10万ですね。」
という会話が交わされ、
「新しいの買う。月賦で。」
となってしまったわけだ。





CBRHONDA・CBR250R(89年製)

まさに、軽快なレーサーレプリカである。水冷DOHC4気筒16バルブ・エンジンを搭載し、軽量・高剛性アルミ製ツインチューブ型バックボーンを採用し、リアサブフレームに工夫を凝らしたため、720mmという極めて低いシート高を実現した。
足の短い自分にはまさにうってつけのバイクである。

上記の事故があり、つぎのバイクを探したわけだが、特に何がほしいというものはなかった。ただ、冬、寒いのいやだから「風防のあるやつ」「カウルのあるやつ」「足がつくやつ」などといっていたら、こいつになってしまったというだけだ。当時のホンダの車種の中には、これしかなかったのだよ。






CBR横 CBR前 CBR後ろ
後ろ





走行感想



走り始めて驚いた。VTを乗っていた感覚で、エンジン音だけで「こっから先はレッドゾーンだからシフトアップ」とやっていたら、タコメーターの針は半分も行っていない。気が付いて、そのままシフトアップせず、レッドゾーン近くまで回転を上げたときは、びっくりした。後ろに持っていかれるヘルメットをひたすら首のちからで支え、ハンドルにしがみついていた。
まあ、それは、乗っていればすぐになれてしまう。思いどおり加速し、曲がるし、とまる。
VTで味わった横風の不安も全然なく、あのバイクはいったいなんだったのだろうと思うほどだ。
田舎道のS字も、高速できりぬける。(バイクが曲がってくれるのさ。わたしゃしがみついてるだけ・もうしません。いいかげん若くもないし。)

あとは、エンジンを上のほうで使っているときに、ヘルメット越しに入ってくる音が、実に気持ちいい。FIでセナのオンボードカメラで撮っているときのエンジン音にそっくりなのです。さすが同じホンダ製。

もう、14年も乗っているが、今だに、健在である。加速感は衰えないし、ピカピカしてるでしょ。(最近乗ってないってうわさも・・・)



欠 点



特に、欠点というのも見つからない。ので、修理状況。
後輪にくぎが刺さってパンク。走行中ではなかったので、そのままタイヤ交換。いいタイヤにしようと思ったが、このサイズの種類があまりなく、ノーマルにする。ぶっといタイヤは、次の世代あたりからなのだ。
フロントのショックから液漏れ。
スピードメーターのワイヤーの止めねじがはずれた。
車を買ったらバイクに乗らなくなってしまった。1年たって気が付いたら、タイヤのサイドウォールにひび割れを見つけ、前後輪交換。
車を買ったらバイクに乗らなくなってしまった。バッテリーがあがってた。
車を買ったらバイクに乗らなくなってしまった。ガソリンが腐って、キャブレターがつまってしまった。オーバーホールに3万円。
車を買ったらバイクに乗らなくなってしまった。キャプレターの詰まりが癖になってしまった。3年位繰り返す。毎回3万円。こういった高性能バイクは、自分で分解整備する気にならん。整備本は持ってるんだけどね。
スクリーンを変えた。
メーターパッドが紫外線でぼろぼろになり、交換。
ブレーキレバーをパワータイブに交換。
パッセンジャーシートにひび割れ。補修。
カウルにひびわれ。補修。

CBR傷たちごけしたとき、サイドミラーから先の部分がカウルの支持アームにあたり、ひびが入る。ちなみに、ここの場所は両サイドとも、ひびが入っている。悲しい。














カタログデータ



型式 MC19
全長×全幅×全高(m) 2.020×0.685×1.075
最低地上高(m) 0.135
シート高(m) 0.72
車両重量/乾燥重量(kg) 154/138
燃費(km/L)50km/h定地走行テスト値 41.5
エンジン型式 MC14E(水冷・4サイクル・DOHC・4バルブ・4気筒)
総排気量(cm3) 249
最高出力(PS/rpm) 45/15,000
最大トルク(kg-m/rpm) 2.6/10,500
点火装置形式 フル・トランジスタ式
潤滑油容量(L) 2.7
燃料タンク容量(L) 13
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 6段リターン
タイヤサイズ 100/80-17 52H
140/70-17 66H
ブレーキ形式 油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式 バックボーン




改 造


できるだけノーマルのまま乗ろうと思っているので、たいした改造ではありませんが、近くに住む友人が秋葉原で見つけてきた工業用の光ファイバーを使い、ウインカーとバックライトからメーターパネル横に引いてきました。これで、ブレーキランプのタイミングとか、電球の切れがチェックできます。

F1 F2 F3
左右の丸はウインカーのパイロットランプ。
真中は、ライトとブレーキランプのパイロットランプです。
このように、硬質スポンジに、竹ひご用のニューム管を挿し、光ファイバーを差し込みます。特に接着しません 前のウインカー部分です。ドリルで穴を開け、ニューム管を差込み固定します。そこに光ファイバーを差し込んだだけです。







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