Super Voyager E(3−CELL) スーパーボイジャーE 製作記事
北京暮らしも2年が過ぎ、そろそろラジコン禁断症状に悩まされてきました。
同僚と一緒に市内のゴルフ場に出かけた際、上空を飛び回る影、音が入ってきました。 この音は・・・、と思い見上げると大型のラジコン飛行機が近くで飛んでいる姿が見えました。 もう気になって気になって仕方がなくなり、スコアはどうでも良くなりました。
夏休みに一時帰国した際、Honey Bee King2 ハニービーキング2という中国製の電動模型を購入し、少しだけ楽しませて頂きましたが、設計的には経済合理性を追求したもので(決して単なる雑ということではなく、いい意味で合理的な設計がなされているという意味)、また工業製品としての完成度が今ひとつ(これも決していいかげんという意味ではなく、ボルトの埋め込み寸法が多少短い等の、評価面で十分こなれていないという意味、磨けば光る可能性大という意味)です。 この機体は初心者には非常に難しいものだと思いました。 小型=初心者という概念が一部にありますが、小型=扱いが難しい、風の影響を受けやすい、遠くに飛ばすと見えにくいということで、私の未熟さを再認識しました。 とはいっても、電動のメリット=静か、きれい(汚れない)のメリットに味をしめてしまった私は、日本製の電動ヘリで良い物はないだろうかと思い、あれこれWeb上をさまよっていたら見つけたのが、JRのSuper Voyager E(3-CELL)です。 やはり、歴史ある専門メーカの製品で、Honey Bee King2よりはしっかりとしています。
(1) 基本SPEC
●全長:865mm ●全高:298mm ●全幅:157mm ●全備重量:1600g
●メインローター径:970mm ●テールローター径:175mm
●メインフレーム:グラスファイバー
●モータ:専用ブラシレスモータ(ハッカー社と共同開発) ●アンプ:専用アンプ(ハッカー社と共同開発)
●適用バッテリー:リチウムポリマー3セル11.1V(20C 3300mA/h)
(2)製作記事
部品編 | |||
梱包 | ![]() ![]() 外箱、開けるとこんな感じ。 |
外箱を見ると、存在感があり、大きく見えるのですが、実物は意外に小さくコンパクトなのです。 部品がちょっと少なくないのではって感覚ですが、明細票通りきちんと入っていました。 さすがはJRさん・・・日本ではあたりまえか? |
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ブラシレスモータ、アンプキット |
![]() ![]() 箱を開けると、取り扱い説明書が入っています。 |
ハッカー社との共同開発品 ●ブラシレスモーター 型名:NHM−30−8BL KV値:1100rpm、外形 37mm、全長:48mm、シャフト径:5mm ●アンプ 型名:NHA−70−SB 電源:スイッチングBEC方式、ヒートシンク付、連続電流値:70A、重量:77g |
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![]() ![]() 取説の下では、モータとアンプが並んでいます。取り出すと・・・。 |
リポバッテリーとの接続に使用するコネクタ、熱収縮チューブも添付されています。 | ||
その他のパーツ | ![]() ![]() |
パーツは組み立てマニュアルに記された工程毎に袋詰されており、どの部品を使えば良いかハッキリと記されていますので、組み立て作業になれていない方にも問題なさそうです。 右の写真は組立工程1に使用するメインフレームに取り付ける部品一式です。 スキッド、サーボマウント、ガイドローラ、ベアリングケース、バッテリーホルダー等の部品が梱包されています。 左の写真は組立工程2で使用するテールロータ関連の部品が梱包されています。 |
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左の写真は組立工程3で使用するフレーム補助部品一式です。 ジャイロマウント、テールサポート関連の部品が梱包されています。 右の写真は組立工程4で使用する駆動系、ヘッド関連部品一式です。スワッシュプレート、ウオッシュアウト関連の部品が梱包されています。 |
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左の写真は組み立て工程5で使用するモータ周辺、サーボ、コントロールアーム関連の部品一式です。 モータマウント、サーボホーン、コントロールロッド等の部品が梱包されています。 右の写真はバッテリー搭載、ボディ加工に必要な部品一式です。バッテリー固定用バンド、ロッドガイド等の部品が梱包されています。 |
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左の写真は見ての通り、メインロータヘッドです。 センターハブには、メインロータグリップ、シーソーアーム等が既に組みつけられています。 マニュアルには補修時の組み立て図が親切に記載されており、万一の場合は細分化された部品交換で済みます。 右の写真はメインフレームです。 実は右と左の形状が微妙に異なります。 組み立て時に左右間違わないように注意が必要です。 |
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![]() ![]() Super VoyagerEのキャビンにはちょっと柔らかい樹脂が使われているのかな?それとも軽くするために薄いのかも知れませんね。 |
左の写真は見ての通り、ポリキャビンです。 ちょっと柔らかいような気がしますが・・・。 右の写真も見ての通り、デカールです。材質が改善されており、ポリキャビンにピッタリと張り付くようです。 |
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マニュアル | ![]() この他にテールパイプと、木製ブレード等が添付されています。 |
そしてマニュアルです。親切丁寧なマニュアルです。 はじめに誤記訂正がありますので、訂正もれがないように、マニュアルにきちんと記入しておきましょう。 |
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製作編 | |||
ガイドローラ | ![]() ![]() |
ガイドローラを2式組み上げます。 断面図を良く見てガイドローラブロックの取り付けるようにしてください。 フレームにガイドローラを取り付けるのですが、フレームの左右を間違えないように取り付けてください。 間違えないように良く図面を見ていたつもりでしたが、何故か左右を間違えて組み付けていました。 |
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フレーム組立 | ![]() ![]() |
ガイドローラ、ベアリングケース、クロスメンバー、ボディキャッチ等を取り付けるとこんな感じです。 フレームが歪まないようにきちんと平らな定盤の上で作業を行うようにしてください。 とは言うものの、金属フレームではなくグラスフレームのため、ねじを締めるときに、フレームが若干歪んでしまうため、締め上げたあとに定盤上に置いたときに平らになるようにバランスを良く見て組み上げる必要があります。ボディキャッチを取り付けるセットボルトは片側に六角レンチが入るように作られていて、フレーム内に埋め込む際の作業性を確保していますので注意。 |
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テールギヤ | ![]() ![]() |
テールギヤケースにベアリング、テールプーリを取り付けます。 うまくベアリングの間にはまるような構造になっており、工夫されていると思いました。 |
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テールプーリにテールアウトプットシャフト、テールスライド、テールセンタハブを取り付け、テールロータグリップを取り付けます。その際に、テールアウトプットシャフトの向きを間違えないように、セットボルトの締め忘れがないように注意が必要です。 | ||
テールロータ | ![]() ![]() |
テールロータを取り付け、水平、垂直尾翼を取り付けます。 だんだんそれらしくなってきました。 |
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テールユニットの組み付け、メインギヤーの組み付け | ![]() ![]() すいません。 メインギヤーの取り付け時に写真を撮りもらしました。 |
テールユニットをメインフレームの取り付けます。 ベルトの向きを間違えないように注意して取り付けましょう。 ここで、メインギヤーを取り付け、ジャイロマウント他、小物部品も取り付けます。 メインギヤーを取り付ける際、私もうっかりしたのですが、オートロカラーの上下を間違えると組み立てができません。 (シャフトが短く取り付けできないように思う・・・このような場合はオートロカラーが上下逆になっていないかを見直して見てください) 当然、マストが上下にがたがないようにセットボルトを締め付けてください。 |
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メインロータ周り | ![]() ![]() |
スワッシュプレート、ウオッシュアウトを取り付けます。 ちょっとウオッシュアウトにがたがあるようです。 一旦組み上げてみて、様子を見ましょう。 プラスチック部品で構成されています。 万一の墜落時は逝ってしまいそうな感じですね。 逆に応力が集中しないので、重要部品が破損しないように意図した設計かな? |
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ヘッド組みつけ | ![]() ![]() |
ヘッドを取り付けると、もうヘリが完成した気分になります。 ロータヘッドはあらかじめ組みつけられています。 万一の補修時のために、マニュアルにはきちんと組み立て図が付属していますので、安心です。 |
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ブラシレスモータ、電装品の取り付け | ![]() ![]() |
モータをモータマウントに取り付け、モータケーブルの向きに気をつけながら取り付けます。 また、電装品をケーブルの余長を気にしながら配線します。 ボディがグラスファイバーであることから、ケーブルがエッジに干渉するとケーブル断線、ケーブル同士のショートの恐れがありますので、決してケーブルがエッジに干渉しないように、余長を確保し、引き回しに気をつけて実装してください。 | |
受信機、アンプの組み付け | ![]() ![]() |
受信機、アンプは両面テープで貼り付ける方式でしたが、脱落による事故、事故による飛び出しを防止するために、両面テープの分厚い座布団の上に貼り付け、受信機はスポンジの上から、ナイロンバンドで固定しました。 アンプについても、写真ではスポンジの座布団に両面テープで固定し、ナイロンバンドで直接止まっていますが、一旦部分的にスポンジを挟み込んでとめました。 フレームの振動がナイロンバンドを通して、アンプに直接伝わることを防止するためです。 また、受信機から出ているアンテナ線は、シリコンチューブをかぶせてナイロンチューブに接続し引き回しによりストレスが掛からないようにしました。 |
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ジャイロ周り、後ろからみると・・・ | ||
全体 | ![]() |
全体を見渡すとこのような感じです。 | |
バッテリー | ![]() ![]() |
バッテリーはサンダーパワーTP3300−3Sです。 これに、アンプ付属のコネクターをはんだ付け。 電線と端子をきちんと接触させて十分はんだを流し込んでください。はんだ経由の接続はNGです。 はんだに直接電流をながした場合、端子発熱事故の原因になります。 |
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飛行場でのワンショット、調整はこれからです。 | ||
私の独り言 たかがスイッチプレートだが・・・ |
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この部品を取り付けるとかっこがいいのですが、実は非常に危険な部品だと思います。 私はこの部品を使用していません。 この部品を取り付けてスイッチを取り付けると、スイッチのストロークが制限され、電源ON時に、あるいは飛行中に電源スイッチがチャタリングを起こし、アンプが誤動作することをしばしば経験しています。 今回、SuperVoyagerEを組み立て完了後、電源を入れてもサーボも、アンプもうんともすんとも言いません。 電源ON時のBEC電源の出力電圧も、全く異常がなく、別電源を接続した状態では、受信機もサーボもきちんと動作します。私は、アンプの故障を先ず疑い、一旦アンプを機体から下ろし、アンプ単品にモータを接続した状態では、問題がありませんでした。 その際、アンプについているスイッチをいじってみると、接触が不安定であることがわかりました。 過去、グライダーの電源スイッチでも同様の現象を経験しておりましたので、このスイッチプレートを取り付けない状態で再組み付けし、このスイッチの動作に異常がないことを確認しました。 以前、メカトロ製品の制御部関連の設計をしていたことがありますが、コネクタ、スイッチ、ソケット等を使用する際には、当然このようなリスクを考慮し、極力使用せず、もし使用する場合は十分に性能を発揮できるような設計を行っておりましたが、接点の誤動作の恐ろしさを改めて考えさせられました。 低電圧用金メッキ接点型のスイッチに交換するつもりです。 私は電動ヘリのアンプの誤動作と言われるもののほとんどがこのようなスイッチの誤動作によるものではないかと思っております。 BEC電源を信用せず、別電源を積むとありますが、BEC電源の安定性は、測定器で十分評価できるものです。 別電源を搭載するだけのスペースと重量、充電作業に余裕があればOKですが、なかなか割り切りがたいものです。 上述した内容は、私の考えであり、皆さんの事情に合わせて、十分検討、考慮した上で組み上げてください。 |
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調整編 | 工事予定 |
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