For LAND ROVER Lovers
  

ランドローバーとの出会い
ディスカバリー V8i ES 1997年モデル との付き合いは既に11年を越えた。
電気系の初期不良もあったが、今は懐かしく、長く付き合うことで、その良さがますます実感できる車と思う。 この車は全く派手さはないが、英国車独自の落ち着きと風格を感じ取られる。
OHV V8 4リッタのエンジン、アルミ合金製ボディ、レザーシート、低く抑えられたサイドウインドと2つの電動式サンルールで与えられるパワー、快適居住性、開放感等々 魅力タップリである。 V8 4リッターのこのエンジンは元はGM製ながら、LAND ROVERが何度も手を加えて最適化したものです。

この車は一見運転しにくそうに見えますが、見切りの良さと適度なホイルベースのため、この車の前に乗っていたホンダアコードよりは小回りもきいて結構運転しやすいという印象を受けたものです。ホンダのエンジンは軽くアクセルを踏むとモータのように良く回りすぐにスピードがでますので、同じ調子でアクセルを踏んでも、進まず驚いたものです。 欧州車はアクセルが意図的に重く、大きく踏み込む必要があるそうです。逆に最近は国産車を乗ると大きくアクセルを踏み込みすぎてしまいます。

ランドローバーの荒路走破性の高さはキャメルトロフィーでも証明されておりますが、むやみに林道をスピードを出して走り回ったり、さぶざぶと川に入ったりすることは似合いません。この車は自然との調和を楽しむためにあると思います。ただ、この大きな車を乗りこなすためには覚悟と割り切りが必要ですので、誰にでも勧められる車ではありません。
ただし、最近になり従来のLAND ROVERのプラットホームではなく、FORDのプラットホームに変更された第3世代も発売され、その品質、味付けもアメリカ好みになりましたのはご承知の通りです。
余談ですが、ディスカバリーは、その昔ホンダから CROSSROAD クロスロード という名前で販売されていたことがあるんです。 当時ホンダはSRV的な車種を持っていなかったので当時技術提携関係にあったROVERのグループ会社だったLAND ROVER社より、ディスカバリーの供給を受けていたんです。
クロスロードの写真はこちら。



最近、そのシリーズ3(第3世代)も発表されました。
 シリーズ3は3タイプ用意されており、 V8エンジンはハイモデル限定で、4.4リッターに格上げ。 4リッターエンジンはFORD製、4.4リッターエンジンは今では同じFORDグループのジャガー製エンジンです。
   S    4.0リッター V6エンジン 価格 568万円
   SE   4.0リッター V6エンジン 価格 648万円
   HSE  4.4リッター V8エンジン 価格 759万円


ランドローバーのホームページはこちら→ http://www.landrover.co.jp
私のディスコ(木曽川河川敷にて) LAND ROVER DISCOVERY ランドローバー ディスカバリー (カタログから)
HONDA CROSSROAD ホンダクロスロード (カタログから)


設計思想と特徴 (カタログから)

アルミ合金製ボディ

サイドインパクトビーム


衝撃吸収ボディ

よく伸びる足もディスコの特徴だ
ディスカバリーのボディは通常のモノコックボディ構造とは異なり、一段と頑強なスチール製ラダーフレームシャーシを別個に伴ったものだ。 ボディの曲がり、ねじれを抑え、ハードなオフロード走破性にも、優れた安定性と耐久性を備えたものだ。 しかもボディーには特に強度が必要な一部を除き、軽量で強度に優れたアルミ合金製ボディ採用することで、車体の軽量化を実現し低重心と低燃費をも実現している。
また、横からの衝突乗員を保護するためのサイドインパクトビームと、正面衝突時の衝撃をつぶれて吸収する、クラッシュキャン構造のバンパーを搭載している。
オフロード走行に有利なリジッドアクスル方式による、たっぷりとしたホイルストロークが特徴。
特に4輪のコイルスプリングは、リアが剛柔の二重構造によるプログレッシブレート、凹凸路でのショックを余裕で吸収し、岩場でも驚くほどフラットな姿勢で走りぬく。
 キャメルトロフィーに代表されるディスカバリーのオフロード性能

 ロードクリアランス :24cm
 アプローチアングル:39度、ディパーチャ−アングル:29度
 渡河水深限界   :50cm
 最大登坂角度   :45度
 最大傾斜角度   :41度


ブリティッシュコンフォータブル快適さのための基本機能を充実させたインテリア、エクステリア
まさにディスカバリーは、「自然を愛しすぎる」人たち、そのライフスタイルに応えるべく開発された車です。 アウトドアライフへと誘う叡智と、ノウハウがぎっしりと凝縮された、その室内空間とユーティリティ。







オーディオシステム

ピラーにツイターを搭載

リアゲートにはサブウーファー
快適な車内シートアレンジ トランクルームの折りたたみ式
補助シートを広げると、7人が乗ることができる。
明るくルーミーな車内 前後2つの サンルーフと
アルパインライト・ウインドウ
後部座席用エアコン

天然素材の本皮シートが格調と安らぎを提供する 補助シートを広げると キャンプ道具もこの通り 運転/助手席ともに8ウエイ電動シート 快適な音響居住空間
7スピーカーシステム

オートクルージング 光感知式自動幻惑防止ミラー ヘッドライトウオッシャー ハイマウントストップランプ ルーフキャリア サブテールランプ
エアバッグシステム バニティーミラー 電熱式防凍結バックミラー リアフォグランプ 格納式リアステップ 超音波式ドアロックシステム

動力性能
 
総排気量 :3947cc
最高出力 :180ps/4750rpm
最大トルク:31.8kg/3100rpm
4速AT フルタイム4WD機構を採用し、トランスファーギアーを切り替えることで、前進8段、後進2段を選択することができる。また、センターデフをロック機構と合わせ走行状態に合わせたコントロールを可能としています。 通常のブレーキシステムでは、急制動時にタイヤがロックしてしまい、ハンドリングによる危険回避能力が得られません。 ディスカバリーはABSを搭載しタイヤロックを防止し、グリップを維持しつづけることでブレーキングしながらのハンドリングが可能です。



11年を越えて、この車も寄る年月には勝てず、塗装面の艶が全く無くなってしまいました。 サスペンションの減衰特性も悪くなって来ました。
思い切って、全塗装とサスペンション、フロントブレーキディスクの非純正部品への交換をおこないました。
デュポン社の最新塗料による全塗装と表面磨き加工により塗装面の艶は新車以上の輝きを取り戻し、
元々フワフワした乗り心地の傾向にありましたが、サスペンションをビルシュタイン製のものに交換することで、新車の時以上にフンバリがきいた確りとした感じとなり高速走行時の安定性を獲得し、コーナーでのロールの抑制、路面の凹凸にも素直に応答し、無駄な揺れが少なくなりました。
この車は、頑丈なラダーフレームの上に構成されたアルミボディーのため、全塗装と、サスペンションの交換で長く乗られる車であることを再認識しました。
また、この車のエンジンは昔々GMより製造権を得て、エンハンスを重ねてきたものながら、設計が古いため効率が余り良いものではありませんが、十分回りますし、この重量車体を引っ張ります。 またタイミングベルトは使用せず、チェーンでドライブしていることから、非常に信頼性を意識していることがうかかえます。 思想が自然である一方で、燃費には目を向けていない裏腹のことはありますが・・・。
2007年にはそのディスカバリーも第三世代を迎え、LAND ROVERのプラットホームを全て捨てて、FORDのプラットホームを採用したことは悲しいことです。 
また、昨今ではLAND LOVERを持て余したFORDが結局売りに出しているという話を聞くと、益々悲しくなります。 単に買収、営業譲渡を受けたの先には、ヤンワリとフェードアウトさせ、自社製品を売っていくというアメリカ的な強かな経営戦略が見えてきます。 教科書とおりの経営を実践する教材、マネーゲームの駒のように思えてなりません。
私は、この大飯喰らいの車を、ガソリンが手に入らなくなるまで、部品を誰も作らなくなるまで、乗って行きたいと思っております。


 
       塗装前                        塗装後
  特にボンネット、フロントガラスの上が完璧に       まるで鏡のようなボンネットの輝きに感動しました。
  ガサガサで艶が無くなってしまいました。          これからも、もっと長く乗りたいですね!



塗装はペイントハウスジャンクさんに、サスペンションの交換はLAYBRICさんにお願いしました。
両社の仕事は、まさにプロの仕事と言えると思います。 とても満足いく結果でした。 私のお薦めショップです。 
(ジャンクさん・・・写真ごめんなさい。かってに使わせて頂いております。)
今回の車検で、フロントディスクを、焼き入れ、スリット加工品に交換しました。 RRをベースにディスカバリーを開発した際、ベンチレーティッドディスクから、ソリッドディスクに変更して、キャリパーも、両引きから片引きに変更した関係で、どうしても多少パッドを引きずる感が否めませんでした。 このことから高速道路を長時間乗った場合、ディスクがやけ気味になるきらいがあり、その結果ディスクが熱応力を受けて、歪み、制動時に振動が発生することがありました。 今回、ディスクを焼き入れ、スリット加工品に交換することで、ブレーキの感触はまさに真綿の感覚で安定して、止まることができるようになりました。 部品がうまくフィットするか非常に心配でしたが、何の問題もなくきっちりと組み付けることができました。 
ディスカバリー用 耐熱 スリットディスクは、制動機屋さんから   --->   適合表 <---こちらで適合品番を確認してください。


持込時
分解開始 分解済
ハゲタカに遭ったみたい
塗装剥がし
ああむごい!
表面処理
塗装後
いい感じですね

塗装完了
部品組み付け中
塗装完了、磨き中 こんなに綺麗に
仕上げて頂きました



涙と喜びの乗りこなしの努力
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