キャバレーで『Cabaret』
「Cabaret」
− (2002年9月16日) − Studio 54 (New York)


とんすけさんが今年9月にニューヨークに観劇旅行をした際のレポートです。 今回はBW観劇の感想をこちらのサイトにアップする許可を頂き、みなさんに ご紹介する許可を頂きました。丁度1年前のこの時期、BW観劇旅行を予定していて、 着々と準備をてましたっけね。旅行で履く靴を買って帰宅した時にあのテロ事件の ニュース。1年越しになったとんすけさんのBW観劇レポをお楽しみください!

尚、 とんすけさんのサイトでは、国内で観劇した感想も読むことが出来ます。



テーブルにはワインやチーズ、目の前ではミュージカル。『CABARET』@ Studio54を観ました。 Studio54はもともと劇場ではなくキャバレーだったとか。入り口を入ると、まずは 簡単なバーカウンターがあり、お酒が並んでいます。バーの前には4人掛けの丸い テーブルがたくさん。テーブルには赤いシェードのランプが置いてあり、席番号が。 なんとお酒を飲みながら、キャバレーのショーの観客気分で観ることができるのです。

昨年来日した日本では「遠い」舞台のミュージカルですが、ここでは目の前で黒の 網タイツも破れた退廃的な女性たち、男性たちが踊ります。開演前、踊り子は客に話しかけ、 ウェイターがテーブルの合間をぬってお酒をサーブしてくれます。何かが起こりそうな わくわくした気分。私はビールを頼みました。

1920年後半のベルリン。舞台は狂言回し役、キャバレー「キットカットクラブ」の Emcee(MC)によって進められます。ピエロのような、男のような女のような、白塗り 上半身裸の男性です。ここで働くダンサーのサリーと、アメリカからやってきた青年。 ひょんなことから2人は同棲することになります。徐々にベルリンにはナチスの影が 忍び寄り、暗い時代が訪れます。それでもキットカットクラブではますます妖しく ショーが繰り広げられ……。

昨年日本で観た時よりも、官能的。MCの一つ一つの動作がやらしいんです。踊子 たちの股間は掴むわ、女・MC・男ダンサーが影絵で性的な動作をする場面ではもう、 なんていうかあんなことしたり、こんなことしたり…ああ、これ以上書けません〜っ!

日本では下ネタにしら〜っとした空気が流れるのですが、BWは違います。大笑い大うけです。 役者さんたちもヤリガイがあるでしょうね。もちろん遠慮なくゲラゲラ笑わせていただきました。

会場のセットも雰囲気を盛り上げます。座席の赤いランプは、キャバレーの場面だと ほのかに点灯し、その他の場面だと消されます。観客はキャバレーの客の1人に なってしまうのです。

MC役はRaul Esparza。歌い方もねちっこく、動作も徹底的に粘着質でヤらしい。 その徹底ぶりが最高。サリー・ボウルズ役のMolly Ringwaldはキュートさに欠ける 印象でした。映画のライザ・ミネリの圧倒的な印象が強すぎるせいかもしれませんが、 サリーの奔放さがほとんど感じられなくて残念。

日本とBWでは同じ作品でもこんなに違うんだ〜と思った『CABARET』でした。