Temporary Help
The Women's Project Theater(Nov.12, 2002)


渡米したその日の夜、オフ・ブロードウェイ作品「Temporary Help」の観劇を しました。The Women's Theater(元の Theatre Four)は、W.55thの9th.Aveを 10th.Ave方面に入ったところにあります。ここでプレビュー初日をむかえた「Temporary Help」は、 Chad Allen、Margaret Colin、William Prael、そしてRobert Cuccioliの4名による ストレート作品。

ちなみにチケットですが出発前にプレイビルから割り引き情報メールが届いたので、 テレチャージの特電に電話して、コードを言って25ドル+チャージなどなど あわせて31.5ドルで購入しました。通常は37.5ドル(+アルファ) 前から6列目のセンターより少し上手寄りの席でした。

配役は、農場オーナーのKarl StreberにRobert Cuccioli、その妻Faye Streberに Margaret Colin、そこに臨時で働きにくる青年のVincent Castelnuovo-Tedescoに Chad Allen、そして保安官のRon StuckerにWilliam Prael。

舞台はネブラスカ州カスケードのStreber農場の家。舞台セットは上手がキッチンで、 下手がリビングで2階への階段があるというつくりになっていました。その2部屋は ドアで仕切られており、キッチンには裏口があり、リビングには正面入り口があるという もの。このセットのまま暗転で場面転換でした。

内容を簡単に説明しますと、まず最初いきなりRクチオリ演ずる農場主のカールが 死体の処理をして、横でおどおどしている妻がいる、という場面からはじまります。 その死体はどうやら妻の浮気相手の様子。乱暴にそして皮肉っぽい口調で妻と会話して いくとそこに保安官が訪ねて、行方不明の男性に関して、以前この農場で働いていたという 情報をもとに質問をして、、、という場面からはじまります。夫妻はこの場は切り抜け、 そしてこの作品の本題の場面に入っていきます。

農場に新しいバイトのビンセントが来て、ここから3名の微妙な関係が始まります。 ビンセントは家に来るなり、カールの洗礼を受けます。じゃれているのか本気なのか 判別出来ないカールの行動。妻は「学生時代、レスリングの選手だったのよ。でも 私には分かるわ、彼はあなたのことが気に入っているわよ」とビンセントにいいます。

一方妻のフェイは徐々に本性を現わします。夫の前ではオドオドしているフェイも、 ビンセントには大胆になり、誘惑しだします。とうとう2階の寝室で関係を持ってしまい、 そこにカールが帰宅。1階の暗いリビングのソファで怖い目をして座るカールは、 全てを察しているという雰囲気のまま1幕が終了。

さて関係を持った二人が2階から降りてきます。何事も気付かなかったふりをしている夫。 しかしビンセントがいないところで妻にその関係に関して問いただします。一方、 ビンセントはカールに妻との関係は知られていないと思って、徐々にフェイにのめり込み、 カールを殺害する為の爆弾をつくりだします。フェイにはその仕掛けを打ち明けます。

農場には時々保安官が来ますが、来るたび行方不明の男性に関して、質問していきます。 このことから、冒頭で出てきた死体が、その行方不明者で以前農場でバイトして いた男性で、フェイと関係を持った人物ではないか、ということが想像されます。 別の日には保安官は、主のカールがいないのを見計らって、家に来ます。フェイに 気があるのか、もしくはカールを疑っていてフェイを助けたいと思っているような 雰囲気にとれました。

とうとうその日が来ました。農場の仕事が終わり、フェイも一緒に出掛ける、という ことになった時、カールとビンセントは話が盛り上がり、フェイが着替えているうちに、 二人で出掛けてしまいます。ほどなく戻ってきて、いつものようにカールの暴力とも とれる行動が出た時、ビンセントはくってかかります。一旦出ていってしまったかの ように思っていた時、油断したカールは玄関から不意打ちしたビンセントに刺されて しまいます。そして二人がもみ合ううち、フェイがライフルを構えます。ビンセントは カールを撃てと命令しますが、フェイが撃ったのはビンセントでした。

カールは死体を処理しようと慌てているとフェイが「Use the truck!」とカールに 言います。それに従って玄関から死体を引きずって出て行くカール。そして、、、 爆音とともに、窓からリビングのあたりを一瞬赤い色が染めた後、、、フェイは フッという笑いを浮かべ、裏口から。。。

というのがザッとしたあらすじです。予備知識も無く観劇し、資料も無いままこの レポを書いているので、あまり正確にはお伝えできませんが、大体このような流れと 結末でした。


さて、この作品で農場の主を演じるロバート・クチオリですが、1年半前に ニュージャージー州のPapermill Theaterで「Funny Girl」を観劇した時、主役 ファニー・ブライスの夫のニッキー・アーンスタイン役で出演しており、この時、 楽屋口でCDにサインを頂いたのですが、1年半前は若々しく、痩せているイメージ があり、喋り方も上品だったのですが、今回は別人という印象を受けました。 舞台の上にいたカールのような口調で、ちょっと田舎くさいアクセントで喋るのです。 そしてこの1年半の間に上半身が凄く太った! これって役作り? 過去の写真とか みると、やっぱりファニー・ガールの時が一番若々しい。んー、今後も色々と 観てみたい方です。

ちなみにこの日はプレビュー初日ということもあり、キャストのみなさんは、 また舞台に戻って、稽古を始めました。そういえば開演ギリギリまでクチオリ氏の 叫び声とか漏れてきてたっけ。そうそう、開演直前のアナウンスはクチオリ氏が やっており、「・・・キャンディの紙とかをゴソゴソやって音をたてたら、撃つぞ」 と言われました(笑)




余談ですが、劇場へ行く前に、長旅の後なのでシャワーを浴びて、バスルームから 出て来てすぐテレビのチャンネルをまわしたら、なんと! Elaine Pageが「Don't Cry for Me, Argentina」を 歌ってるじゃありませんか! そして次に「Anything Goes」を歌っている、いや歌っているだけじゃなく、 共演者と踊りながら歌っている。どうやら古い舞台映像みたい。そして1曲はさんで、 なんと「Sunset Boulevard」の舞台衣装を着ているElaine Pageが映り、ロイド・ウェバーのコメントが入り、 「As If We Never Said Goodbye」を歌っている映像。これはミンスコフ劇場の セットの映像で、私が持っているエレイン・ページ版サンセットのメイキング映像の ひとこま。。。一気に気分が盛り上がってしまいました。これは、CUNYというケーブルTVの 「Elaine Page on Broadway」という番組でした。

Temporary Help観劇からホテルに戻り、テレビをつけると今度はメジャーな局の 誰かのトークショーのゲストにDonny Osmondが出演してるし。なんか初日にして、 テレビだけでも舞台俳優さん達を観れて、「あぁ、ここには私の好きなものが何でもある! 帰りたくない!」と思ってしまいました。これは初日だけに限らず、毎日続きましたよ。 朝にいきなり「42nd.Street」のキャスト達(主役ペギー役のKate Leveringと 振付師アンディ・リー役のMichael Arnoldとアンサンブルの女性でした)が、 タップ踏んでたり、司会者にタップ教えてたり。何と言うか、テレビ番組さえも 魅力的なものでした。

ちなみに今回最初の3日間宿泊したホテルは「Quality Hotel on Broadway」といい、 W.94thとBroadwayの角にあります。駅は地下鉄1、2、3、9番の96th.Stです。 中心から遠いと思うかもしれませんが、地下鉄1番or9番で42nd@タイムズスクエア まで10分の上、96th駅は出口が96thと94thとにあり、ホテルは94th出口から出て、 真ん前にありました。今回周囲の探索はしませんでしたが、正面に日本居酒屋が ありました。部屋にはアイロン、アイロン台、コーヒーメーカーもあり(お陰で 行きのフライトの中間食のカップ麺が食べれた)、バスルームには、 パンテーンシャンプー、コンディショナー、スキンローション、超強力ヘアドライヤーが ありました。チェックアウトした時知ったのですが、1階にネットが出来るコーナー、 運動用自転車2台がありました。ちなみに平日料金1泊90ドルで宿泊。とはいえ、 ソワレ観劇後に地下鉄に乗るわけだし、乗りなれていない方には劇場街の中心地 の宿泊をお勧めします。

その後、15日(金)から2泊は、「WJ(Washington Jefferson) Hotel」という W.51thで、8thと9thの間にあるホテルに宿泊。初めて8thより外に出てしまったけど、 「Hairspray」や「Flower Drum Song」の劇場から目と鼻の先。ベルボーイは黒い 衣装でカッコ良く、部屋もバスルームもお洒落。どうやらアパートをオシャレに改築した ブティックホテルという感じでした。私が泊まったサイドじゃないほうは、普通の アパートという感じで、開いてるドアがあったので確認したらバスルームでした。 どうやらシェアード・バスみたいです。そういう部屋も扱ってるってことなのかな? で、私の部屋はお洒落で奇麗でしたが、今までで3番目くらいに狭い部屋で、 荷物の多い人、スーツケースで旅する人にはオススメできません。テレビも天井に あるくらいです。寝ながら観ることしか出来ない。でもリモコンのキーボードがあり、 部屋でネットが出来ます。他にもホテルとして必要なもの(ヘアドライヤーやアイロンも含む) は揃っていました。週末に2泊しましたが、この時期で1泊150ドルでした。 ちなみにクオリティホテル・オン・ブロードウェイよりチャンネル数は少なかったのですが、 A&Eというチャンネルがありました。これは以前、サンセット・ブルバードの舞台裏を オンエアした番組を流した局です。

余談として今回宿泊したホテルに関して書きました。あまりみなさんが泊まる 地域ではないと思いますが、何かの参考にしてくださいませ。