Flower Drum Song
Virginia Tehatre - 245 W.52 st (Nov.13, 2002)


Miss Sigonで世界中で行われたオーディションを勝ち取ったレア・サロンガ。 まさしくシンデレラストーリー、オーヴァーナイトサクセスなデビューを果たした その後の活躍も、彼女の美しい歌声のなせる技かと思います。 そのレアをフィーチャーした「Flower Drum Song」を渡米2日目の夜に観ました。



チケットは日本からテレチャージに電話して予約しました。古い作品のリヴァイバル だし、レアの歌声が聴ければいいやってことで、2階席後方の65ドルの席を選びました。 (これに手数料などがかかりました) まぁ他の作品よりも多少チカラが入ってなかったというところもあるのですが、 でもこれが良かった! 作品というよりは、キャストが気に入りました。

主役 Mei-Li役のレア・サロンガは勿論のことですが、Linda Low役Sandra Allen のパンチのある歌と もんのすごいスタイルの良さは、舞台に華やかさを添えていました。他の女性キャストが どちらかというと東洋的?っていうのもあり、尚更彼女のスタイルの良さが目立ちました。 サンドラ演じるリンダはアメリカナイズされた中国人ということで、レアの役とは 対照的でした。またレアの好きになる相手役Taを演じる Jose Llanaの歌声もこれまた 素敵だし上手い。レアの活躍は多くの人の知るところですが、折角ですのでこの 二人のことを少し書きます。

まず Ta役のJose Llana。ブロードウェイでは、「王様と私」のルンタ、「Rent」の エンジェルを演じています。エンジェルをやってたのは2年前とかいったかな? オフでは「On The Town」に出演したり、地方公演では「Martin Gueere」や 「Candide」にも出演しているということです。キャンディードでは主役のキャンディードを 演じていることから、ホセの歌唱力が伺えるところですね♪

次に Linda-Low役のSandra Allen。台湾で生まれたサンドラは6歳の頃から演技を 学んでいたということ。そして13歳の時にビューティーコンテストに出て、 その後、ミス・アメリカに選ばれています。(こりゃ、スタイルが良いはずだわ) そして、サンセット・ブルバードのオリジナルキャストです! グレン・クロースと 共演しており、一般に発売されているサンセットの楽譜だったかパンフだったか、 目立つ写真が掲載されているようです。(多分、パラマウント・スタジオの場面の 衣装をつけてる時でしょうね。身振りで”こーんな帽子”とか言ってたけど、あの ミュージカルでそれらしき場面はパラマウントスタジオですよね。といいつつ、 今トニー賞オンエアとアメリカでオンエアされたサンセットのメイキングをチェック中〜♪ 楽譜は納戸にあるので後日チェックします・・・^^;)

さて肝心のFDSですが、ようは西洋と東洋の習慣の違いを交えつつ、片思いも ありつつ、でも最終的にはハッピーエンド、みたいな単純明解なストーリーの上、 中国人が喋る英語を意識している為、非常に台詞がくっきりすっきりわかりやすい。 サンドラ演じるLindaやホセ演じるTaは、アメリカ生まれの2世ということで、 アメリカ語を喋るし(と言ってもそんな早くない)、表現もアメリカナイズしている。しかしTaの父親Wangは いかにも中国訛りを交えているし、ボートピープルとしてアメリカに渡った設定の レア演じるMei-Liなどは、言葉を考え考え喋るという雰囲気を出して、ゆっくり 台詞を言う。だから全体的にとてもわかりやすい台詞が展開されている。

ざっと内容を書くと、、、レア演じるMei-Liがボートピープルとしてアメリカへ行き、 訪ねた知り合いの店で働きます。そこでは中国の伝統芸能を父親のWangが男役で、 長男のTaが娘役で公演しているが、閑古鳥が鳴いている状態。そんな店も週末には、 Linda Lowら女性ダンサー達によるショーをやっていて、この時ばかりは客が入っている。 演出しているのはTa。彼は父親と意見が食い違っていて、アメリカ人客にうけて、 客が入るようなものをこの段階では目指していた。メイ・リーはターに想いを 寄せるようになる。Taにキスをされ、その意味を考えるが、アメリカ生まれの Taにとって挨拶のようなもの。Taが想いを寄せているのはLinda Lowだった。

Mei-Liはある日、アメリカの習性に戸惑う気持ちをLinda Lowに打ち明ける。彼女も またシアトルで生まれてドライな感覚を持った女性である。女性であることを 楽しまなくちゃ、と明るくMei-Liを力づけるのだった。

店のほうにも転機が訪れる。マダム・リャンが携わるようになり店の名前も 「Chop Suey」にかえて、Linda Low中心に日々ショーをやるようになり、客も 大入りになり、メディアの取材も受けるようになる。ある日、ショーの前に、 TaがMei-Liにショーが終わったら話がある、と言った。ドキドキする気持ちを胸に、 Lindaに相談を持ち掛ける。リンダは彼女に黄色のドレスをあげて着替えさせ、 メイクを施し、美しい女性に変身させた。そしてリンダはショー直前にターに 「ショーの後、楽しみにして」と言い残す。リンダのことを好きなターはショーの 後、メイ・リーに言った事を忘れ、リンダに駆け寄る。「私じゃなくて、違う 女性よ」と言われるターの姿を見たメイ・リーは深く傷つく。

「Chop Suey」は父親Wangも理解を示して参加し、その活躍もあり、大人気。それを見るにつれTaは逆に 伝統芸能への気持ちが強まっていった。一人になると伝統芸能の踊りを舞うTaの 姿があった。一方メイ・リーは父の形見の太鼓を持ち、軌道に乗った「Chop Suey」を飛び出した。 フォーチュン・クッキーをつくる仕事についた。そこには同じボートで渡米し、 Mei-Liに想いを寄せるChaoがいた。

Chop SueyではLindaが出ていこうとしていた。Lindaを好きなTaは自分も一緒に 行くと言うが、リンダにとってターは、好きではあるがその好きは友人としての 好きというもので決して愛とは違うことを告げる。ターはリンダに「君が好きなのは、 アメリカ人なんだろ」と罵る。そんなターにリンダは、骨董屋でメイ・リーの父親の 太鼓をみたことを言う。「彼女にとって大切な父親の形見を手放すはずがない」と とターは思うが、リンダに「彼女はアメリカでの希望を失ってしまったのよ」と言われ、 メイ・リーが仕事をする工場へ行く。メイ・リーはチャオと香港へ行って結婚する と告げる。メイ・リーはチャオからプロポーズをされた際に、香港へ行こうと言われていた。 アメリカではメイ・リーの持つ太鼓は高く売れるから、それを元手にしようと チャオに言われ、受け入れたのだった。

二人が香港へ旅立つ日、ターはメイ・リーの前に太鼓を持って現れた。骨董屋から 買い戻し、父親の形見をメイ・リーに戻しにきた。二人の会話を聞いていたチャオは、 「何故言ってくれなかった、そんな大切なものだということを。。。彼は今は君の ことを愛している。でも明日はわからないよ」と言う。メイ・リーはターのもとへ 向かった。

・・・・・・ここからはハッピーエンドに向けてまっしぐらですね。最初のほうでは、 父親の横で女役の衣装を身にまとっていたTaが男役の衣装を着て、その横では 女役の衣装を着るメイ・リー、みたいな。目出度く二人は結婚、チャンチャン♪ という 結末です(^^)←かなりはしょってる(笑)?

ところで最後に各キャストが自分の出身地を言う場面があります。チャイナタウンは 全国にある、という流れで、それぞれが出身地を言い出します。メインキャストは 役柄における出身地を言っていましたが(というのは、リンダ・ロー役のサンドラ・アレンは 台湾生まれなのですが、シアトル、と役での出身地を言ってたから)、途中から キャストの本当の出身地を言っていたようです。「・・・Okinawa, Japan」という声がありました。 そう、この作品には、沖縄出身のタカラユカさんが出演しています。彼女はマンマ・ミーアのBWオリジナル キャストです。そしてこの作品の主役メイ・リーのアンダースタディについて います。嬉しいことですね♪ どんどん活躍していただきたいです。

主役のレア・サロンガはやはり美しい歌声です。これは誰でも感じることなんでしょうね。 私の近くに座っていた方々が、「She's pettite, but gotta nice voice!!」 なんて話していましたから。作品としてはストーリー展開はありがちなハッピー エンドのものですが、耳に馴染みやすい音楽、そして納得のキャストということで、 観劇後は、「もっと近くで観たい、もう一回観たいな」と思わせてくれるものでした。


CAST
in order of appearance
  Mei-Li   Lea Salonga
  Wang  Randall Duk Kim  
  Chin  Alvin Ing
  Ta  Jose Llana
  Harvard  Allen Liu
  Linda Low  Sandra Allen
  Madame Liang    Jodi Long
  Chao  Hoon Lee


Standby
for Wang and Chin  Raul Aranas

Understudies
for Mei-Li  Ma-Anne Dionisio, Yuka Takara
for Chin  Eric Chan
for Ta  Rich Ceraulo, Hoon Lee, Tellly Leung
for Harvard  Marc Oka
for Linda Low  Emily Hsu
for Madame Liang  Kim Varhola
for Chao  Marcus Choi


Musical Numbers
ACT 1
  Prologue : A Hundred Million Miracles     Mei-Li & Company
  I Am Going to Like It Here  Mei-Li
  I Enjoy Being a Girl  Linda Low & Company
  You Are Beautiful  Ta & Mei-Li
  Grant Avenue  Madame Liang & Company
  Sunday  Ta
  Fan Tan Fannie  Linda Low & Company
  Gliding Through My Memoree  Wang & Company

ACT 2
  Chop Suey  Wang & Company
  :My Best Love  Chin
  Don't Marry Me  Madame Liang & Wang
  Love, Look Away  Mei-Li
  Like a God  Ta
  Finale : A Hundred Million Miracles  Campany