ゆうこさんの観劇レポートinロンドン


ゆうこさん@名古屋が、先日ロンドン旅行をした時に観劇したミュージカルに関して、 以下のレポートが届きました。観た作品は「CATS」「Lion King」「The Phantom of the Opera」 「Les Miserables」です。レポートをお楽しみくださいませ。また演劇関係のグッズの販売店もご紹介頂いておりますので、 ロンドンに行かれる際の参考にしてくださいネ!



☆ CATS ☆
2001年10月6日(土)マチネ New London Theatre


ロンドンに到着したその日に観に行った舞台です。チケットは、開演の2時間ぐらい前に 劇場のチケット売り場で購入しました(27.5ポンド)。座れたのは2階席の最前列。

ロビーに入ってまず目に入ったのが、世界各国で上演されているキャッツのポスターやチラシなど。 「日本のはどんなのかな〜」と見てみると、なんと今年1月まで名古屋で上演されていた四季キャッツの ポスターが!海外で知っている役者さんのポスターにお目にかかれるのは嬉しいものですね(^^)

ステージのサイズは四季で見慣れているものより若干小さ目なので、猫がいっそう 身近に感じられます。1階、2階席とも客席の間をあちこち走りまわってました。 音楽や歌声はすごく聞きやすかったですね。おそらくマイクの音量を必要以上に 上げていないからだと思いますが、その分歌声がすごくナマ声っぽく身近に聞こえます。 照明は、わりと大味。日本のキャッツの方が照明技術は凝っているかな、という印象。 あと、特に印象にのこった猫のことも書いておきますね。

“マンカストラップ”
背格好はわりと大柄で、歌声が明るめのテノール声。 リーダー猫な演技は、現在の日本のキャッツに近いです。 何が嬉しかったかって、ルックスがこれまた福井晶一さん(現在大阪キャッツでマンカストラップを演じてます)にそっくりだったのだ(*^^*) 福井さん目当てにウン十回と名古屋キャッツに通ったゆうことしては、これだけで「来た甲斐あり」ってところです(笑)

“ラム・タム・タガー”
ツッパリ猫というよりも、セクシーなナンパ猫という雰囲気。 何というか、その、歌っているときもいないときもしょっちゅう腰を振っています(笑)アダルト度がものすごく高いの。 メス猫たちがタガーの腰元に顔を近づけて色気タップリに「ごろにゃん」している姿は、「子どもに見せていいんかい?」といいたくなるくらいでした。

“グリザベラ”
メモリーを最初から最後まで迫力ある地声で歌いきってました。歌唱力、トリ肌立つ くらいもの凄かったです。




☆ Lion King ☆
2001年10月7日(日)マチネ Lyceum Theater


日曜日のロンドンはほとんどの公演はない日なのですが、ライオンキングだけは上演されていました。
ticketmaster.co.ukで事前に予約したチケット(39.10ポンド手数料込み)で1階12列目上手端。

日曜日の真っ昼間ということで、親子連れが多かったです。ラフィキの歌い出しで始まるオープニングが盛り上がるのは、 日本もイギリスも同じですね。ラフィキと一緒に登場する2匹のレイヨウは、1階席の通路ではなく2階のボックス席で 歌ってました。上から声が降ってくるので、聞いていて気持ち良かったです(^^) パーカッションも同じく2階のボックス席にいました。

印象的だったのは、アンサンブルの方達の歌声。大半が黒人の役者さんだったのですが、これまた歌声が素敵なんですよ。 これはもう、この人たちにしか出せない歌声ですね。どのナンバーを聞いても「アフリカの大地の匂い」のする音楽でした。

そういえば、この日は上演中ちょっとしたアクシデントが起こってました。 1幕終盤、ムファサがヌーの群れに襲われて死んでしまった後で急に幕が下りてしまったんです。 「しばらくお待ち下さい」というアナウンスの後、2〜3分後に再び幕は上がったのですが、何が起こったんだろ? 真相は未だに謎ですが、察するにフライング用のつり糸がムファサの背中につけられていなかったのではないかと思います。 (ムファサの最期、スカーに突き飛ばされて空中に浮き上がるシーンがすっぽり抜けていましたから)

カーテンコールの盛り上がりもすごかったです。面白かったのが、スカーがステージに現れたとき。客席から歓声と拍手とブーイング(!) が一緒になって湧き起こっているんですよ。みんな楽しげでしたけどね。




☆ The Phantom of the Opera ☆
2001年10月10日(水)マチネ Her Majesty's Theatre


「ロンドンに行ったらやっぱウェーバーの作品っ!」と、前々から楽しみにしていました。 街なかのチケットエージェンシーで前日にチケットを購入、8列目上手ブロックの席 (47ポンド+手数料1.5ポンド)が取れました。

結論。行ってよかった〜(*^^*) これまでファントムを観てそれほど感情移入したことはなかったのですが、 今回の観劇では初めて泣きました。特にラストでファントムが歌う「クリスティーヌ、I Love You」がこれほど自分の 泣きツボにハマったのは初めての経験です。音楽やセットが素晴らしいのはもちろんですが、どの登場人物もすごく 自然でリアリティがある。だからストーリーの世界にす〜っと入っていけました。印象に残った人物はですね・・・

“クリスティーヌ”
私なりのこだわりなんですが、クリスティーヌは「低音部の歌声」が色っぽくあってほしいんですよ。 可愛いらしいだけの人物だけじゃなくって、ちゃんと「女」である部分も見せて欲しい。 で、今回のクリスはどうだったかというと、この「低音部の歌声」が素晴らしかったのよ〜 「オペラ座の怪人」のナンバーの歌い出しを聞いたら、「あ〜ファントムが彼女に惚れたのもわかる」って 納得いきました。あとね、彼女が「か弱そうでない」ってところにも好感が持てました。 ラウルに頼りっきりでない、イエス・ノーがちゃんと言えそうな大人の女性、って感じの人物。

“ファントム”
切なげな歌声と指先の動き。私の場合、ファントムはこのふたつがよければ、ルックスは関係ありません!(爆) この日観たファントムは、演技も歌もトリ肌ものでした。もう理想のファントム。 「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」、ステージにシャンデリアを落とす直前の悲し気な歌声、そしてラストの 「クリスティーヌ、I Love You」。機会があれば、ぜひまた聞きたいです。

“劇場支配人コンビ”
お茶目なコンビでした。カルロッタを「素晴らしい〜」とヨイショするときの仕草、ファントムから手紙が届いたときに 慌てふためく様子がこれまた可笑しいの。思い出すだけでも笑いが込み上げてきます。この2人がステージに登場すると、客席からも笑いが起こってました。 表情がすごく豊かな役者さん。ホントに可愛いおじさん達だったわ。

“カルロッタとピアンジ”
この2人がしゃべる(歌う)英語、強烈なイタリア語訛りでした。他の登場人物がカッチリとした発音の英語で話していたので、 そのコントラストが妙に面白いの。歌声はもちろん素晴らしかったです。

あとですね、舞台装置でひとつ気づいたのですが。ステージ上に設置してある「5番のボックス席」が、観客が実際に座るボックス席とが 同じ高さなので、両者がつながって見えるんですね。(文章だとちょっと表現しづらい ^^;) ですので、オペラ座で「イル・ムート」を上演しているシーンなどは、私たちも本当にオペラ座の客席に座っているような気分を味わえます。 ちょっと面白い発見でした。




☆ Les Miserables ☆
2001年10月11日(木)マチネ Palace Theatre


劇場の窓口で購入したチケットで、10列目の上手端の席(25ポンド)。 センターブロックではないため値段のランクが少し下がってましたが、見やすい席でした。 ロンドン滞在中4本ミュージカルを見ましたが、客席の東洋人率(ほとんどが日本人だったと思う)が一番高かったのがこのPalace Theatre。おそるべし、レミ人気。

ステージは帝劇よりも小さ目なので、バリケードはでっかく感じましたね。見どころも泣きツボも、わたし的には東宝のレミとほぼおなじでした。

その中でも特に素晴らしいと感じたのが、エポニーヌの「オン・マイ・オウン」。 感情をおさえた演技と歌声が、逆に涙をさそってました。レミの場合、作品のスケールや舞台装置などが大きい為、ともすると演技まで必要以上に大きく なってしまいがちなのですが(日本のレミで時々見かけるんですよね ^^;)、ここでみたエポちゃんは大仰な身振り手振りは一切なし。表情、目線、歌声 だけですべてを表現していました。またそれが客席までひしひしと伝わってきたんですよ。とにかく素晴らしかったです。 拍手もひときわ大きかったように思いました。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ロンドンのレミは現在3時間で上演されます。 すなわち日本のステージより15分短いんですが、どのあたりが違うかを覚えているだけ挙げておきますね。(歌詞は、東宝版のものをそのまま引用しています)

(以下ネタバレ)
※ゆうこさんの希望により、ネタバレ部分を伏せ字に致します。 読みたい方は、マウスをドラッグして、反転させて読んでくださいませ。

★「雲の上のお城(Castle on a Cloud)」
リトルコゼットの登場シーン、イントロ部分が短くなっています。 コゼットは、椅子を下ろしたり床の掃き掃除はせず、ステージに登場したときから床に座っていてすぐに歌い出してます。

★2幕冒頭部分「バリケードを築こう(Building the Barricade)」
学生達のスローモーションのシーンはありません。オープニングの音楽の後、すぐにアンジョルラスの 「ここに築こう 我らのバリケード」となります。

★「ちびっこ仲間(Little People)」
バリケードでジャベールの正体がバレてしまったときのシーン、一部カットされています。
ジャベール「好きなときに撃て 子どもの遊び 学生の裁判 笑わせるぜ」
コンブフェール「おれ達死んでも 何かが残る」
グランテール「学生とスパイの死が どこが違う」
・・・もうすこしカットされていたかもしれませんが、記憶がちょっと曖昧です(^^;)。 コンブフェールのこのセリフには(というか、コンブフェールという人物に)めちゃめちゃ思い入れがあるので、ここがカットされていたのは正直ショックでした〜。 (原語がどんな歌詞になっているかがわからないので、日本語歌詞での感想ですが)学生達の戦いは一見無謀に見えるんだけど、その戦いの真意はコンブフェールの この一言に凝縮されていると思うんですよ。というわけで、このシーンがすっぽりなくなっているのを発見したときは客席で「えっ」と小さな声を上げてしまいました。 隣に座っていた方、ごめんなさいね〜(^^;)

★「苦悩の夜明け(Dawn of Anguish)」
アンジョがバリケードの上から「子どもある者と女達は去りなさい」と呼びかけた後、すぐに政府軍の攻撃が始まります。 バリケードの中で別れを悲しむシーンはありませんでした。

(ネタバレここまで)

カーテンコール、お花は飛んできませんでしたが(当然か)盛り上がってました。出演者が全員ハケた後の舞台にトリコロール3色 (赤、白、青)のライトがあたってまして、それがすごくきれいでした。




演劇関係のグッズを購入したお店を2軒ご紹介します。

【Dress Circle】57/59 Monmouth Street,Covent Garden

CD、ビデオ、カセットテープ、DVD、書籍、楽譜、ポスターなどを扱うお店。 劇場が集まる地域(Covent Garden駅から徒歩5分くらい)に、何気に建ってます。 出発前にホームページ(
http://www.dresscircle.co.uk/)を見ていて 「これだけのグッズを扱っているんだから大きなお店なんだろうな」と想像していたのですが、実際に行ってみたら こじんまりしたお店でした。入口から3〜4歩も歩いたら向こう側の壁に突き当たってしまうくらいの 小さなお店。でも品揃えはすごく豊富だったので、2時間近く居座ってしまいました。

1階がCD、ビデオ、DVD、雑誌類。あと、過去のPLAYBILLも何冊か置かれていました。 特にCDは、ひとつの作品で複数のCD(上演された時期や国のちがい)が見られたので面白かったです。 日本の「タナボタのCD」も販売されていてちょっとビックリ(25ポンド 約4,000円)。

地下はポスター、楽譜、書籍のコーナー。 さんざん迷った挙げ句「太平洋序曲」と「キャンディード」のCD、レミのバリケードシーンを描いたポスターを購入しました。 帰国してから気づいたのですが、ポスターには「R.Heindel」ってサインが入っていました。これってもしかしてロバート・ハインデル?「キャッツ」や「オペラ座の怪人」のポスターは有名なんだけど、レミのシーンを描いていたという話は聞いたことなかったし・・・。 結局はっきりしたことはわからないのですが、素敵な絵なのでまあ良しとしよう(爆)。

【Offstage】 37 Chalk Farm Rd.
映画、演劇関連の書籍を専門で扱うお店。ここもこじんまりしたお店でしたが、お店の主人はむやみに声を掛けてくるようなことはしないので、ゆっくりと店内を見て回ることができました。 ミュージカル関連の本は少なかったな。戯曲、シェークスピア論、演技のメソッド、裏方さん(照明、大道具、小道具)向けの専門書などが多かったです。 ここでは、「太平洋序曲」の台本というのかな、歌詞だけでなくセリフやト書きまで書かれている書籍を1冊購入しました。

場所的にはロンドン中心部から北に外れたところにあります。地下鉄で行くとすこし時間がかかりますが(Cameden Town駅から徒歩7〜8分)、バスを使えば中心部からの移動も楽ちんです。 古着を扱うストリートマーケットが集まるCameden Lock Marketのそばです。