ちびくろさんのブロードウェイ観劇記


「Jekyll & Hyde」 2000年2月19日(土) NY PLYMOUTH THEATRE

※ネタバレがいやな方は、読まないようにしてください。
※英語力のない私が解釈しているので、本筋は大体あっていると思いますが 、細かい部分で違っていたらごめんなさい。 まず、大まかなあらすじから・・・

有能で前途溢れる若き医師&研究家であるジギル博士は、父親が精神を病んでい るのに絶望し、人間の悪を取り除き、善と悪をコントロールする薬を開発します。 しかし、人体実験を試みようとするが、研究会で反発を受けてしまい、ジギル氏 の提案は却下されてしまいます。

研究会の後、場末の飲み屋(?)で客から横柄に扱われている娼婦のルーシーに 同情したジギル氏は「何かあったらここにいらっしゃい」と名刺を渡します。 その夜、ジギル氏は開発した薬を自らの身体で実験を試みることを決意。 新たな前途を夢みて・・・(この時の曲「THIS IS THE MOMENT」は、オリンピッ クの主題歌にもなったほど有名な曲だそうです) しかし、激しい発作とともに、悪の塊であり、野獣と化したハイドという別人格 が現れ、雄叫びをあげながらルーシーのもとに繰り出していきます。

一方、婚約者のエマと親友のウターソンは、研究に没頭しすぎて、自分の結婚披 露パーティにも遅れてくるジギル氏を案じています。 次第にジギルは悪のハイドに乗っ取られるようになり、次々に殺人が起こり、ル ーシーまでも死においやってしまいます。 ふとしたことからウターソンは、ジギル氏の研究室で、激しい発作とともにハイ ドからジギル氏に戻る姿を見、全てを悟ります。 ハイドを封じる薬の開発に没頭するジギル氏。 徐々にハイドに乗っ取られていくジギル氏と、ハイドを封じ込めるようと対決が 行われます。果たして、ハイドはジギルの中から消え失せたのか?

エマとの輝かしい結婚式の日。 突如として、発作が起こり、ハイドが姿を表します。 ウターソンはハイドを殺そうとするのですが、親友でもあるジギルを殺すことが できません。 ハイドの心の奥にかすかに残っているジギル氏は、自らウターソンのサーベルに 身を突き出します。 エマに抱きかかえられながら、ハイドの中にかすかに残るジギル氏の「エマ・・ ・」という最後の言葉を残し、ジギルとハイドは死を迎えます。 〜幕〜

というあらすじです。とても暗い話ですが、曲がいいんです!これが・・・ やはり「THIS IS THE MOMENT」の本場の俳優さんの歌は鳥肌もの!また、ジギル 氏役がこれまた格好良くていい男!! とても紳士であるジギルと野獣のハイドをよくここまで、演じあげているなぁと 思います。 この曲以外にも、孤独、葛藤を表現した音楽が良いのですが、やはり、ジギル氏 とハイドが同一人物がホントにやってるの?って位、声も表情も違って、1人2 役のジギルとハイドが次々に入れ替わる対決のシーンでは、舞台に釘付け、圧巻 モノ!!! これだけ観ても体中がゾクゾクしてしまいますよ、きっと。 あらすじを書いてしまったので、長くなってしまいました。 この辺でレポを締めさせて頂きます。

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「RENT」2000年2月27日(日) NY NEDERLANDER THEATREにて

日本でも観劇し、感動した作品でした。 でも、「日本でのあの感動は何だったんだろう?」と思ってしまうほど、NYで の「RENT」は違いました。

1990年代のエイズ、ドラック、ホームレスの問題をとりあげている作品であると いうのは、日本で観劇された方はご存じかと思います。 エポさんの日本観劇のレポにもあるように、NYで観るからこそ「空気」が全く 違うのです。その「空気」が、言葉の壁を越えてビンビンメッセージを感じる ことのできる作品でした。 日本の日本人による公演でも、メッセージ性が強い作品ではあると思いますが、 ニューヨークで演じられる、エポさんのいう「空気」が、表現力が、メッセージ性が 、観客の捉え方が、まるで違うのです。

日本の公演で、出演者に興味があり、あの作品の魅力に惹かれていった方はたくさん いると思うのですが、まだ日本は成長途中というところでしょうか・・・ はっきり言うと、同じ作品なのに、日本とNYではこんなにも感じ方(胸に響く もの)が違うものなのか?と私自身驚いた作品の1つです。 エポさんの言うとおり、これは是非NYの役者さんで、NYの観客の中で観たい 作品の1つといってもいいと思います。 NYでは、つい最近まで(今でも続いているのかもしれませんが・・・)生活の 中に密着したテーマを取り上げています。 だから、俳優、観客の一体感、劇場全体の雰囲気が1つになっていたように思う のです。役者さんも、実際のNYのように、色々な人種を集め、層の厚さを感じさせます。

今年は、日本にツアーキャストでRENTが上映されますよね。 一番いいのはやっぱりNYでNYの観客の中で観られるのが理想ですが、そう簡 単に行けるものじゃないので、せめて、来日キャストのRENTに今年行かれる方が あれば、感じてみてください。 それと、これからの日本のRENTの成長を期待している次第です。