The Fantastics
− アコスタディオ(2000.6.18) −


今回の「The Fantastics」は森田さんと水野さん、そしてピアノの伊藤さんの 3名の構成のため、抜粋になっており、途中補足するMCが入りました。この ミュージカルは本来は出演者はたった8名、伴奏はピアノとハープだけ。セットも大掛かりな ものは使わず、観客の想像力を呼び起こして、観客各自が情景をつくりだせる 作品です。

今日は、グランドピアノ1台で伊藤さんがピアノ&ハープ部門を担当、そして 森田さんはマット、そしてストーリーテラーでもあるエル・ガヨの2役で、水野さんが ルイザ。譜面台を置いての熱唱&熱演の「The Fantastics」でした。

この作品は大変古いもので、1960年5月3日にグリニッジ・ヴィレッジの プレイハウスで初演の幕を開けました。最初は赤字だったものの、4ヶ月を 過ぎたあたりから人気が高まり、ヴァーノン・ライス賞をはじめ、幾つかの賞を 受賞。

現在もオフブロードウェイで上演されており(Sullivan Street Playhouse (A)) 史上、最長上演記録を持つミュージカル作品です。本来は、上演時間は約2時間で、 2幕構成になっています。



【第1部】

M1 ♪ 序曲(Overture)

M2 ♪ 思い出そう(Try to Remember)

ここでMCになり、自己紹介。そして作品に関しての説明がありました。そして お2人は、夢観る16歳のルイザと20歳のマット、ドラマの語り手エル・ガヨ として今日の本題に入っていきました。そして夢観る少女、ルイザは鏡に向かって 髪をとかしながらロマンティックな想像にはしります。

M3 ♪ ジャスト・ワンス

一方マットは20歳。隣に住むルイザのことが頭からはなれません。でも父親が 両家の家の間に高い塀をつくってしまったことが不満でなりません。マットは 塀の向こうにいるルイザに話しかけます。でも話しかけるときの呼び名にも 非常に気を使います。「ジュリエット、ロクサーヌ、カッサンドラ・・・」

M4 ♪ たとえるならば(Metaphor)

2人の気持ちは通じ合います。そんな2人を親達は引き裂こうとしている、、、 わけではありません。実は父親同士は非常に仲良しで、2人を結婚させたいと 思っているのです。ですがいつの時代も、どこの国でも、子供は親のゆうこと なんて聞きゃぁしません。父親達は結婚させたいがために、わざと反対している 態度をとっているのです。この場面の曲が「ノーのひと言(Never Say No)」です。 ここでは歌わず、MCの間、祥子さんのピアノがBGMとして流れていました。

しかし仲たがいをしているフリをしているので、どう仲直りにもっていくのか が問題の父親達は、エル・ガヨに誘拐劇を注文します。エル・ガヨの他に、 老いぼれ役者のヘンリーとその助手モティマーを手下にお膳立てします。

M5 ♪ 誘拐ソング(It Depends What You Pay)

誘拐ソングでは、「この世はお値段次第〜♪」って歌いながら、誘拐劇にも クラスがあることを歌うのですが、父親達はすっかりのせられてファーストクラス の誘拐劇を注文します。一方マットとルイザは月夜の晩に高原にやってきて歌います。

M6 ♪ 愛のデュエット(Soon It's Gonna Rain)

そして誘拐劇がはじまります。悪者達がルイザを誘拐しようとすると、マットは 必死に戦います。ルイザにはこの時、マットが素敵なヒーローに見えました。

しかし後日、太陽の真下で互いをみていると、見えなくてもいいところまで みえてしまいます。マットにはルイザがそばかすのある普通の女の子に見えます。 ルイザにはマットが頼りなく思えます。

M7 ♪ このすももすっぱい(This Plum is Too Ripe)

M8

すっかり仲たがいしてしまった2人。父親達もあの誘拐は自分達が仕組んだこと をばらしてしまう。マットは家を出てしまい、ルイザは家にこもりっきりになる。
ここで1月が経ったと思ってください・・・みんなが1ヶ月分、年をとったのです。

M9 ♪ ジャスト・ワンス

ルイザの前にエル・ガヨが現れます。木の上にいるエル・ガヨに「何がみえる?」 というとエル・ガヨは「何でも」と答えます。「マットも見える?」気にしてない といいながらも質問したルイザ。。。そしてルイザはエル・ガヨに「世界に連れていって」 とお願いします。そして2人は空想の旅をします。

M10 ♪ まわれまわれ(Round and Round)

そしてルイザはエル・ガヨについて行く決心をして、荷物をとりにいきます。

M11 ♪ (There is a Curious Paradox)

エル・ガヨは心が痛みます。ルイザが荷物を持って戻ってきた時にはエル・ガヨの 姿はどこにもありませんでした。。。そこに失意のマットが戻ってきます。 この時、互いの本当の気持ちがわかります。

M12 ♪ 夢醒めて(They Were You)〜思い出そう(Try to Remember)




【第2部】

第二部では、新旧のミュージカルから選曲してのショーでした。水野さんも 第一部の歌い方とはまた一味違う面を披露してくださいましたよ。水野さんの 声って素敵ですね。とても澄んだソプラノでいて厚みも感じさせる声だし、また 第二部の一曲目のような歌ではとてもジャジーな雰囲気を醸し出せる歌い方を なさるし。さすがブロードウェイでオーディションを通過し、舞台に立った方 ですね。

オーディションのキッカケは、歌の稽古をしており、オーディション 雑誌の中に「王様と私」でアジア系女性「Singer whom well」というのをみつけ、 うけたら合格して、2ヶ月半ほど公演に出演したそうです。しかしその稽古というのが 凄い。主役の稽古はほとんど無しで、通しではじめて合流。しかも稽古自体が たった1週間。その稽古内容も、群集の場面の動きや立ち位置をかためる程度 で本番になってしまったそうで。まじで実力がないと出来ないところですね。

水野さんはまたニューヨークへ行かれるそうで、2年間学校に通うそうです。 パワーアップして日本に戻って来て、日本のミュージカルをひっぱっていって くださいね(^^)

森田さんは、余裕タップリってカンジでした。歌いながら動きのあるのは、昨年の 日比谷シャンテでのライブ以来です。来週のライブも楽しみにしていますねっ。 来週のライブが終わると、しばらくライブが無いかもしれませんね。「ザ・キッチン」 の旅公演と東京公演があり、そして「Decima」もある。ってことは、次回ライブ があるのは、、、今年はあと9月くらいしかできないのでは??んー、一人による パフォーマンス(勿論、”蜘蛛女のキス”の話ね)の再演、今年中に観たいなぁ。
M− 1All That Jazz from "Chicago"
M− 2All I Care About from "Chicago"
M− 3My Lord and Master from "The King and I"
M− 4 from "The King and I"
M− 5Anything You Can Do from "Annie, Get Your Gun"
M− 6Ich Gehor Nur Mir from "Elisabeth"
M− 7The Last Night of the World from "Miss Saigon"
M− 8Where You Are from "Kiss of the Spider Woman"
M− 9You're Daddy's Son from "Ragtime"
M−10アミーゴス・パラ・シェンブレ
Performed by Sara Brightman and Jose Carreras
M−11コンテ・パルティロ
Performed by Sara Brihgtman and Andrea Bocelli





水野恭子 森田浩貴 伊藤祥子 (piano)