宝塚歌劇・星組公演
− 「我が愛は山の彼方に」 「グレート・センチュリー」 −


宝塚1000days劇場で、星組公演を観ました。宝塚の観劇は過去1度だけ。 安奈淳(でよいのだっけ?)の「風と共に去りぬ」を観ました。確か宝塚の誰か のファンである友人がチケットをとってくれて、「宝塚ってどんなところだろう」 と思いながら、劇場に行ったんだと思います。印象に残っている場面が一個所だけ あります。それは、スカーレットが妹の婚約者に会いにいく時、ドレスが無くて 家に残っていたカーテンを材料に服を作りますよね。あそこを、歌いながら、マミー 役の人との見事なコンビネーションで、ピンワークで緑のドレスが出来上がって いくシーンはいまだに覚えています。それ以外は残念ながら覚えていません。どの組 だとかもわかりません(^^;)、、、というより当時もきっと宝塚に色々と組があるだの 全然わかってないから覚えてないのだと思いますけど、、、どこの組だろ?誰か わかります?

今回は、第一部が「我が愛は山の彼方に」というミュージカルで、第二部は「グレート・ センチュリー」というショーでした。パンフレットを購入してないので、名前とか 間違っていたらごめんなさい。

まず、第一部の「我が愛は山の彼方に」は 私自身は翌日まで胸の痛んでしまった悲恋の物語でした。男役トップの稔幸さん 演ずる「シュウミン」と舞姫は結婚を誓った仲。ある日、その意志を自分の親に 伝えようと、武将として就任している土地、つまり舞姫のいる土地をあとにします。 舞姫の屋敷の庭にある桃の木の前で変わらぬ愛を近い、「この花が咲く頃に、 結婚式をしよう」と誓い、国へ向かいました。ところが、道中、砂煙が舞い上がり、 ジョシン軍の兵隊達が通りすぎていきます。みると、愛しい舞姫のいる土地に 煙がたっているではありませんか!急いで戻ると、舞姫の屋敷も焼き払われており、 残っていた爺やと婆やによると、舞姫はジョシン軍に連れ去られてしまったとのこと。 失意の中にも、シュウミンは舞姫の無事を祈るのでした。

一方、ジョシン国では、国王の妹をフィアンセにもつ、軍の将軍であるチャムダ が、舞姫の話を聞いていました。チャムダは人望の厚い将軍で、戦略にもたけた 軍人。とにかく皆に目をむけるという人物です。チャムダは舞姫と話すうちに 舞姫にはフィアンセが国に待っていることを知ります。チャムダは「あなたには 誰にも手を触れさせません。時をみはからって、国に返してあげましょう」と 約束をしました。しかし舞姫は「囚われ人となった今、国に戻ることはできません。 この後、ジョシン国の人間として生きていきましょう。。。」と言うのでした。

そんな舞姫を心配してなのか、軍人としてまっすぐ生きており、一人一人に気配りを する性格のせいなのか、舞姫のところにしばしば訪れます。それをフィアンセである 国王の妹に見られてしまいます。怒って「この場で殺しなさい!」と命令を下すも、 チャムダはそれを拒否。騒ぎを聞きつけた国王に「チャムダは舞姫のことを愛して いる」と告げ口をします。舞姫をモンゴルへの献上とすると告げると、チャムダ は舞姫との約束があり、国に返してあげたいと珍しく国王に反抗します。「国王は 私だ!」と怒ってしまい、ついには舞姫を国に返していいが、カイジョウ国 を攻めてこいと命令を下す。前の戦から戻って間も無く、準備もできていない 状態での出兵は困ると言うが、結局は軍人の意地で、出兵を約束するチャムダ だった。

自分の為に窮地に陥ったチャムダに舞姫は「今出兵したら兵隊達も 反乱するかもしれない。私はモンゴルでもどこでもいきます」と言うが、チャムダ はあくまでも舞姫を故郷で待つフィアンセの元に返す約束を果たす、と言いはる。 この時点で、実はチャムダは舞姫を愛していると悟り、同じく舞姫のほうも、 チャムダに恋をしていることに気付く。戦略も軍備も不安なまま、軍は出発した。

ある村に来ると、そこはもぬけのからでひとり取り残された女がいただけだった。 その後の行程はチャムダ率いるジョシン軍は不案内だった為、その女を脅し、道案内を させることにした。チャムダは舞姫に肩身の品として剣を渡し、故郷に戻るように 言った。納得しない舞姫を残し、チャムダは道案内の女を連れ、去っていった。 しかし、この女は不案内の土地でジョシン軍を迷わす役目をおっている、シュウミンが 仕掛けた罠だった。

一方舞姫は、シュウミンのいる軍の兵隊に捕らえられた時、自分はジョシン軍の 将軍チャムダの妻である、と名乗った。しかし舞姫を知る家来があわてて、シュウミンに 取り次いだ。やっと2人は再会した。舞姫は自分によくしてくれたチャムダを みすみす罠にはめることは出来ないという。舞姫を今もかわらず愛するシュウミンは 戦いの前夜、一人敵陣へ乗り込み、チャムダに話しに行った。チャムダらジョシン 軍は、山の中すっかり迷っており、不利な戦いを承知の上、翌日の戦に備えていた。 その中、単身シュウミンは乗り込んでいった。それは、土地に詳しい自分の軍の 方が明らかに戦況は有利であるから、降伏をするように提案しに行ったのであった。 そして「舞姫は”自分はチャムダの妻だ!”と言っている。もしあなたが死ねば、 舞姫は生きてはいけないだろう」ということを伝えた。舞姫の言葉に心乱れるも、 チャムダは武将の意地があるというとで、その申し出を断った。そして二人は 翌朝の決戦で会おう、と別れたのだった。

決戦の時が来た。戦いは互角にもみえたが、やはりシュウミンの軍が有利。そして 大将同士の勝負の時が来て、誰も手出しはせぬように、と家来の一人が声をかけると 皆が去り、とうとうシュウミンとチャムダの戦いとなった。最終的には、チャムダが 負け、捕らえられた。国王にチャムダを任せて欲しいと願い出たシュウミンは、 チャムダを逃そうとしていた。しかし武将としての誇りを持つチャムダはそれを 断り、「舞姫にお伝えください。あなたは私の妻にあらず!」、、、そう言い、 自決して谷へ落ちて行った。そこに舞姫が来る。チャムダの死を知らせると、落胆 して泣き続ける舞姫。シュウミンはチャムダからの伝言だ、と言ってきかせた。 「あなたは私の妻だ!と言っていた」、、、それを聴いた舞姫は、シュウミンに 別れを告げ、自らの命を絶ち、同じく谷に落ちていった。。。シュウミンは愛する 舞姫に「愛」を選ばせた。しかし愛する者を失ってしまった。谷にシュウミンの 叫びがこだまする。
「我が愛は山の彼方に!」


とまぁ、なんとも胸の痛くなるストーリーでした。第二部は歌と踊りで綴るレビュー 形式のステージで、ピアソラのリベルタンゴとかにもあわせて踊っていました。 宝塚はとにかく「奇麗」に見せるという世界というカンジを受けました。勿論、 違和感を感じる部分もありました。それは、第一部とかでトップはじめお目当ての 方々(多分、何番手とかある程度上の方々)が出ると拍手喝采なのですが、それが その人の一番最初に出てきた時だけではなさそうなのです。席が遠かったので 実際に何人の人が拍手喝采を受けたのかは、わかりませんが、一人が何度もうけて いたことは確実だと思います。最初に拍手をしたあとは、よほど素晴らしい歌や 演技、踊りの見せ場を見せた時とかに留めないと、宝塚にのめり込んでいる人達 以外は、ステージ上に集中できなくなったり、その観客の様子に驚きを感じたり して、舞台の上以外のところに気持ちが行ってしまうのではないかしら。そう いった意味で、「ファン同士、自分の応援してるスターさんの拍手の大きさを 競って、張り合っているのかしら」といらぬ心配をしてしまいました。レビュー ならまだしも、などと思っていたら、レビューはその比ではありませんでした けど(笑)。。。出て来て拍手、ポーズとって拍手、動き出して拍手、、、という カンジでした!別に悪いというのではなく、ちょっとビックリしたかな。。。

しかし宝塚は、「羽根の大きさと多さがトップのあかし」なんですね!!グランド フィナーレで、段々と羽根が大きく多くなり、最後にトップの方が出てきた時、 その羽根の大きさと多さ、豪華さに思わず声をあげてしまいました。それは さておき、とにかく宝塚というところは、奇麗に表現するところですね。恋愛の 演技にしても、踊りにしても。あと大変だな、と感じたのは、リフティングかな。 男役トップが女役をリフティングする事が多々ありました。一対一の時は、肩より 上に持ち上げなくても、やはりリフティングをするというのは力がいるので。 肩より上に持ち上げるのは、数人の男役が一人を持ち上げるというものがあり ました。女性がリフティングを優雅にみせてしなければいけないのだから、大変 だと思います。。。そんなこんなで、私の久々で2度目の宝塚観劇は、楽しく、そして 切なく、驚きつつもあきることなく、過ごすことができました。